天賦の才溢れる料理 : ル スプートニク

ランチですが予約の際ディナーコース１２０００円を予約しておきました。
久しぶりの感想は、フレンチを知れば知るほど高橋シェフの料理の凄さが分かってきました。ただ単純に味覚で感じ取るだけでもかなり美味しいのですが、コースの構成から香り、食感、盛り付け、温度、素材、火入れが他の星付きレストランと比べても抜きに出て完成度が高いです。
それだけでも物凄い気力と集中力、情熱を必要としますが、特に高橋シェフの皿には才気、いや天賦の才を感じさせます。食べログに、斬新で革新的な表現とかかれていますが正にその通りの物を感じ取れます。
例えば、酸味と甘味に食感のと香りのアクセントにこの食材を選ぼうとか、どのシェフの皿にも何かしらの意図を感じるのですが、高橋シェフの一皿には即興や閃き、意外性に溢れています、それでいて本当に美味しい。
あともう一つ、スプートニクの特筆すべき点は少量多皿でありながら、しっかりとメイン料理らしい力強さと華やかさがあり、そしてフランス料理らしさを表現するソースがあるということ。メイン料理はシンプル故にシェフの力量がはっきりと分かるものですがそのメイン料理が毎回、火入れ、素材、ソース、力強さ共に本当にスプートニクに来て良かったと思える出来栄え。デセールもスイーツ好き男子の高橋シェフらしく素晴らしい完成度、最後にマネージャーに「クラッシックのベースがしっかりしてるからこ、そこの力強さや印象に残る皿が出来上がるのですね」と感想を言ったところマネージャーは「それどころかクラッシックそのものです」と微笑みながら仰ってました。
最後にシェフに見送られながらまたシェフの美食の旅の途中に同行したいなと思いました。

今回3カ月ぶり位なのですが、以前よりもすべての技術に磨きがかかってましたね。ドラクエで例えるならすでに高橋シェフなんてすでに超高レベル帯、いっかくうさぎや、おおがらすを倒した位の経験値ではレベルアップなんてしないはずなのに、（自分はドラクエ11を発売日にダウンロードしてまだレベル41です(涙)）きっと日々異次元の難易度の試練を自分に課しているのでしょう。それは一皿一皿はっきり感じるレベルです！特に火入れなんかは訪れる度に切れ味が増してます。鰯の一皿なんかは、味の組み立て、素材、火入れ、ハーブ、調味料なんかが超絶的な完成度の一皿でした。ポワソンの鮎に施されてる数々の技、ウズラとオマールエビの一皿の表面の施された絶妙な香ばしい火入れや、素材から丹念に抽出したソース。デセールの芸術性。軽く華やかな一皿ですが食べた瞬間、しっかりと響く骨のある味。まさに蝶の様に舞い、蜂の様に刺すという表現がしっくりときます。天賦の才能をもちながら修行僧の様にストイックに料理に向う。ミシュランやゴーミヨをはじめ様々な称賛に間違いはないですね。それにとても親切です、今回、ランチでディナーのコースを注文したり、妻がホォアグラや羊が苦手な為、急遽、鱧やまながつおと差し替えてもらったのですが、差し替えのその二皿も一切の妥協や手抜きなし！美味しい物を食べてもらいたいという固い信念が伝わってきます。スプートニクとはロシア語で同行者という意味らしいです。高橋シェフとの食の旅に同行してたら更に未知の発見や感動が待っていそうです。自分にはホイミとかスカラ位の応援しか出来ませんが頑張ってください！あとデセールの一つにパッションフルーツのスフレがあったのですが撮り忘れてしまいました。それとランチなのですが前もって相談してディナーの10000円のコースにしてもらいました。

本当に素晴らしかったです！毎回沢山の感動をありがとうございます。今回特に驚いたのがハーブの使い方や火入れがカンテサンの岸田を思い出す位そっくりでした。真似しようと思ってできるものではないので本当に厳しい研鑽と探究、天賦の才の成す技ですね、鴨の表面の炭火焼きと勘違いする位の香ばしい火入れは、この前カンテサンスでいただいた鳩と瓜二つ。あと鴨の付け合わせに巨峰を選ぶあたりに、抜群の感性とセンスを感じます。他の料理もシェフの仰っている奇をてらうのではなく究極に美味しい物を。という信念や情熱を感じます。あと料理と料理の間が少々長い時があるのですが、完璧な温度と香り、素晴らしい盛り付けで出てくる料理を見れば納得です。サービスも親切で暖かみのある二人の女性の方なので安心です。あとこれだけの内容で10000円というコストパフォーマンスも特筆すべき点です。

ランチですがディナーの10000円のコースを予約の時にお願いして伺いました。いきなりですが ゴ エ ミヨのインタビューで高橋シェフが言った「究極に美味しいものでないと意味がない。奇をてらうのではなく、それを作る意味があるのかを常に模索し、ガストロノミーを強く意識しています」という言葉、しっかりと一皿一皿に体現されてました。なんとかスタイル、なんとかコンセプト、お花畑のような盛りつけ、アプローチ‥そのすべてがまやかしで本当に美味しい料理の前ではなんの意味もないと思わされました。カンテサンスやボニュなんかもそうですね、一見スタイリッシュなアプローチに軽く見えますが、そのすべてに意味があるのが分かります。最近は意味もなく見た目だけのお店もちらほら見かけますが‥。今回２回目の再訪ですが、食材のクオリティー、火入れ、独創性、サービス、一目で分かる繊細で時間のかけた仕事と技術それらすべてが最高水準で保たれてます。本当にすべてが感動レベルで今もはっきりと思いだしますが特に素晴らしいのが、ワカサギから鰆、菜の花、デザートの梅、桜、抹茶、枝に見立てたチョコレートなどは最高の季節感の流れやお皿を通して冬から春への躍動、情景が涌き出てくる芸術的な流れと味わいでした、そして茨城県の鳩は感動と衝撃でした、カンテサンスの鳩も付け合わせ、ソース、素材、火入れ、究極の完成度ですが、スプートニクも肩を並べる完成度です！ソースはカンテサンス、しかし自分的には素材なら茨城県産の鳩の方がジューシーで丸みのある芳醇な味わいで好みでしたね。それに自分自身、茨城県は第二の故郷みたいなもんなで思い入れもあります。18歳で免許を取って１０年以上、毎月6回のペースで深夜の常磐道を走らせて茨城県には釣りに出かけてます。今は東京湾や君津のダムの方が多いいですが。話がそれましたが高橋シェフの火入れは食材に敬意や愛を感じさせる火入れですね、香ばしく焼かれた鳩の皮目、水風船みたいにパンパンに旨みやエキスを閉じ込めた肉、完璧に旨さを封じ込めてます。口に入れた瞬間、一気に溢れ出す旨み、思わず仰け反りイスから少しずり落ちました。すべて食べ終わる頃には脳内麻薬の出すぎですこしフラフラしてました。そしてまたすべてに感謝！自然とまたそんな感情が溢れてきました。ちなみにこれだけの仕事と技術と食材で10000円はコストパフォーマンス良すぎですね。大丈夫なのかな？それとスプートニクの料理は写真や文では全く伝わらないですね。

まだ一回しか伺っていないですが、めちゃくちゃ良かったです。ビジュアルだけでなく、根底にはしっかりとした技術があり、とにかく、目、鼻、舌、全てに訴えかけてくる料理です、火入れ、温度、食感、調味料、ソース、組み合わせ、センスの固まりです。またすぐにでも伺いたいです。あとコストパフォーマンスもすごくいいです。