焼肉店の域を脱した肉割烹!!! これまでの焼肉店の概念を覆したお店でした。 : 焼肉うしごろ 西麻布本店

東京・西麻布にある焼肉店。
千代田線 乃木坂駅 5番出口より徒歩6分、六本木駅、広尾駅からも徒歩圏です。西麻布交差点から一本入った路地に佇んでいました。飲食店とわかり辛いスタイリッシュすぎる外観で、まるで隠れ家のよう。コチラのお店は言わずと知れた大人気焼肉店、国産黒毛和牛の中でも最高級とされるA５ランクのお肉のみを使用。素材を厳選し、繊細さにこだわった逸品料理をいただけるそうですよ。

店内へと進んでみると、薄暗い照明でムーディ。私たちは個室席に通されました。お店の奥にあり、扉で仕切られた完全個室なのでプライベート空間を保てそう。落ち着いた雰囲気のインテリアで、居心地も良さそうです。この日、肉好きが集まる焼肉会に参加。コチラの常連である食べ歩き仲間が幹事を務めてくださり、新メニューや裏メニューを織り交ぜたコース料理（15,000円）を予約してくれたみたいです。うしごろの本気が見れそうで、これからいただくお料理が楽しみです。

まずは、乾杯!!!
エスプリ ブリュット アンリ ジロー /ボトル 10,000円
透き通る黄金色にキラキラときらめく、実に美しい一杯。フレッシュな飲み口で、果実味の中にスパイスさも感じられます。それでも、あと味はすっきり。見ためとともに、口あたりからのど越し、あと味・・・と五感で楽しむことができました。


季節のナムル3種盛り合わせ
旬な食材を使った7～8月のナムル。オクラ＆茗荷、フルーツトマト、ゴーヤ＆生姜の3種類。味付けは控えめなのですが、香味野菜を使って香りや風味を引き立てていました。

和牛刺し3種
ザブトンの炙り握り 雲丹、キャビア、イチボの炙りたたき 辛味大根の3種類。早々に豪華食材が顔合わせ。希少部位「ザブトン」の炙り握りはサシが多く、舌の上でとろけていきます。プチプチっとしたキャビアは色合いや形の美しさとともに余韻もあり、肉の旨みをも引き立てます。

ハマグリと和牛のコンソメ
和牛の旨みがしみ込んだ味わい深いコンソメスープに、蛤が!!! どちらも個性豊かなのに、旨みが上手く調和して、意外にも相性は抜群でした。肉厚でぷりぷりの蛤は食べごたえもありました。

黒毛和牛タン 特製の塩ダレとレモンで
美しいピンク色の黒毛和牛タンをスタッフさんが焼いてくださいます。さっと炙り、ほんのり火が通ったタンをひと噛みするとジュワ～っと脂があふれだします。旨みが凝縮されているような感じで、濃厚な味わいなんです。それに肉に歯が食い込んでいく感触もたまりません。これは一度食べたらヤミツキになるかも。

厚切りハラミ
厚切りというよりは、角切りのような厚みがあります。厚切りだから味わえる、肉本来の旨みがたまりません。厚切り肉の噛みごたえと柔らかさのバランスが絶妙すぎ、ハラミスジから採ったステーキソースも絶品でした。

上ミスジ
芸術的と言っても過言ではない、美しいサシにうっとり。薬味たっぷり！自家製ポン酢を含んだミスジは肉の甘みを引き立てます。口の中でじんわりと深みが増していきました。

ザブトンのすき焼き
美しい肉はまだまだ続きます。このサシの美しさから食べなくてもおいしさが伝わってきます。さっと炙っていただいたザブトンは、一度甘辛タレの中に。そして、まったりとした卵黄を絡めてごはんと一緒にいただきます。甘みを秘めた肉の旨みに卵黄のコクが合わさって、最強のおいしさ。こってり感はないので、これはいくらでも食べれそう（笑）。聞くところによりますと卵黄は、徳島県産濃厚卵「あわそだち」を使われているとのこと。「あわそだち」はすだちや鳴門ワカメを餌に混ぜ込み開放式農場で育てた濃厚な卵で、指でつまんでも崩れません。ひとくちですが、この卵でTKGも楽しめました。

フカヒレのチヂミ からすみ添え
自分の耳を疑ったお料理がコチラ、フカヒレのチヂミって聞いたことがありますか??? そもそもチヂミって粉に野菜などを混ぜて平たく伸ばして焼いたものだと思っていたのですが･･･。もう、この断面にノックアウト！フカヒレの形のままで、独特の繊維質は健在です。さらには、からすみも添えてあって、これまた贅沢すぎる一皿でした。食べるのに夢中になってスタッフさんに聞き忘れてしまったのですが、やっぱりコレでもチヂミなんでしょうか???

黒鮑と肝のリゾット
クリーミーなリゾットに肝が合わさって濃厚な味わいです。さらにはひとくちサイズにカットされた黒鮑がたっぷり。それもそのはず、このお料理には三陸の黒鮑を丸ご1匹使っているそうです。今が旬の鮑の中でも別格の旨みをもつ黒鮑は肉質が引き締まってコリコリした歯ごたえも魅力的でした。

自家製水キムチ
お口直しにどうぞ！と運ばれてきました。ほんのり発酵した、清涼感のある酸味で口の中がさっぱり。

カイノミのステーキ フォアグラの実山椒味噌漬けとサマートリュフ添え
濃厚な脂の甘みが印象的なカイノミは70度で低温調理されたそう。フォアグラの実山椒味噌漬けとサマートリュフを乗せたままいただいてみると、まったりとしたフォアグラとよく合いますねぇ。サマートリュフは黒トリュフとくらべると味も香りも控えめでしたが、ほど良い主張で逆にバランスは良かったのかもしれません。

山椒麺の担担麺
山椒を練り込んだ麺を使った冷麺で、ツルツルっとしたのど越しの良さが魅力的。ピリ辛の冷たいスープが食欲をそそります。濃厚さを感じつつもまろやかな味わいがクセになる、新感覚な担担麺でした。

スィートポテトとバニラアイス
自家製というスィートポテトは甘さよりも、さつまいも感が前面に出ています。バニラアイスと一緒に食べると、より満足感が高まります。


スタッフさんの対応が丁寧で、まったりとしたひとときを過ごすことができました。A5ランクの最高級のお肉だけでも十分満足なのに、脇をかためる食材も主役級ばかり！記憶に残るお料理の数々でした。煙が少なく匂いも付きにくいので、女性の方にもおすすめです。バラエティ豊かなお料理と雰囲気、接客から考えてみても、焼肉店の域を脱した肉割烹!!! これまでの焼肉店の概念を覆したお店でした。大切な方とのお食事に最適だと思いますよ。ちなみに、サービス料は個室10％、テーブル席5％です。