本当のホンモノの味を : ミカフェート

サン・セバスティアン農園 ¥1300 2015/07/28

7月のとある平日。

いよいよ翌月に妻が第二子の出産を迎えることとなり、しばらくは落ち着いてランチを食べに行く機会も訪れないだろうと、久しぶりに2人でデートです(^^;;

やってきたのは六本木…麻布？

知る人ぞ知るコーヒーの名店。自分としては、ここが世界で1番品質の良いコーヒーを提供するお店だと思っています。

詳細は割愛しますが、ここには世界的にも極めて稀少かつ高品質のコーヒー豆を仕入れることができる、コーヒーの巨匠がいるのです。

そのコーヒーは、栽培から収穫、輸送、焙煎、抽出…とにかく、消費者の口に入るまでのすべての過程において、考えられる限りベストの方法を採用しているのです。

コーヒーの世界は非常に奥が深く、希少豆、ドリップ方法等に色々なこだわりをもっているお店がありますが、このお店は全てにおいてベストを尽くしています。

ただし、その手法は極めてシンプル。最高のモノを提供するには手をかけコストをかけるだけです。その代わり値段も段違い。
とはいえ、値段だけで見れば、このお店と変わらない値段のお店も珍しくはありません。

しかし、それらのお店はたいがいがカフェ経営のお店なので、カフェとして継続するために高価格に設定しているだけです。
それに対して、こちらはカフェよりも業務用販売、個人との年間契約に重きを置いているため、カフェでの価格はむしろ割安に設定しています。

なお、ウチの親はその年間契約をした個人で、年間ウン十万円を払っています(^^;; まあ、毎日飲むものだし、酒類だって年間にかける金額を考えれば、おかしな値段ではないですよね？

ということで、自分はこのお店については、かなりの思い入れがあるわけでして(^^;;

場所とかも省きます。探しにくいの一言です(^^;;

さて、こだわりのコーヒーということですが、お店の雰囲気は昔ながらの喫茶店とは一線を画しており、ゆったりしたラウンジという感じ。

ちょうど商談中とみられる先客が1組おりますが、見事にこの空間に溶け込んでいる感じです。

そこで、わが家はコーヒー生豆を保管するスペース側のテーブル席へ。

それからオーダーです。

コーヒー専門店ではありますが、近頃はスイーツの仕入にも取り組んでいるようで、エヴァンとWAKOのケーキもラインナップ入りしています。

しかし、こちらの提供するコーヒーの前では、有名店のスイーツも霞んでしまうというもの。

今回オーダーしたのは、グランクリュカフェのサンセバスティアン農園のもの。品種はアラビカ種ブルボン亜種です。
グアテマラ随一のコーヒー農園のサンセバスティアン農園の中でも、特級畑で栽培されたものです。

値段は¥1300とやや高めですが、理由は前記の通り。

HP等ご覧になれば分かりますが、こちらではコーヒー豆をシャンパンボトルに入れて品質管理しています。ボトル一本には約200gまたは100g入っており、タイミングによってはボトル詰め後、開栓のタイミングのコーヒーを提供してもらえます。
これは焙煎後コーヒー豆が最もフレッシュな状態のものとなるので、一番美味しい。

今回がそれでした。ちょうどお店の方が自分のテーブルの前で開栓してくれ、その香りも味わわせてもらえます。

この開栓直後のコーヒー豆の香りは甘くて、香ばしい、何とも言えない香りです。

それから、コーヒー豆を挽いてドリップしてくれます。こちらのドリップはペーパーフィルターでのハンドドリップ式です。

最近のカフェでは、ハンドドリップと言ってもほとんど基本すら知らないのか、テキトーなドリップをするお店もありますが、こちらはよくトレーニングされています。

そしてサーブされたサンセバスティアン農園。カップ&ソーサーとポットはロイヤルクラウンダービーのもの。購入すれは、合わせて7万円はする代物です。

味についての論評は不要。あえていうなら、コーヒーであってコーヒーでないような、全く別の飲み物といった表現が正しいでしょう。それくらい衝撃的なテイストです。

質の良いコーヒー豆を、万全の管理のもと抽出するとこういう味になるんですね。

結局は、あまりにも次元の違う味なので、言葉で説明しても、これを飲んでいない人には、頭で味を想像する事は難しいでしょう。
興味があるなら、試すしかないでしょう。

ものの価値観が変わります。