値段は高くとも安定した美味しさのメゾンカイザー。 : メゾンカイザー 東京ミッドタウン店

この日は、母の四十九日法要の後、六本木で会食がありました(@全聚徳 六本木店)。
会食後、現地解散となりましたので、私は、礼服ではありましたが、翌日の朝食用パンを調達してから帰ることにします。
六本木は、繁華街にしては意外にベーカリーの手薄なところで、駅周辺500mのパン・ジャンルの食べログ登録店は11店。
うち純粋なベーカリーとなるとチェーン店を含めても7店しかありません。
うち、未訪のお店は、当店のほか、「ブーランジェリーボヌール」、「ポンパドウル 六本木本店」のみ。
その中から当店を選ぶのにさほど時間は掛かりませんでした。

メゾンカイザーは、「株式会社ブーランジェリーエリックカイザージャポン」という長い名前の会社が運営しているベーカリーで、店舗形態は、ベーカリーオーブン、パン売場、ベーカリーカフェなど多様です。
そのうち当店のようなパン売場業態の店舗が最も多いですね。
ＨＰ情報によれば、全営業形態では、首都圏19店舗のほか、地方が仙台3店舗、名古屋3店舗、京都1店舗、大阪2店舗、福岡1店舗、熊本1店舗で、計29店舗展開しているようです。
2019年の年末現在の店舗数は計38店舗でしたので、ここ1年近くの間に首都圏で6店舗を閉店したほか、関西圏、福岡などでもスクラップした店舗があるようです。
テイクアウトがメインの業態と思われるので、新型コロナの影響だけとは言い切れないと思いますが、これだけの大規模スクラップは一つの転換点と考えてもいいかもしれませんね。

また、過去には、あのサンジェルマンとも技術提携していた実績があり、首都圏店舗のうち田園調布店やたまプラーザ店は、サンジェルマンとの提携店舗になっていましたが、ともに2018年7月末で残念ながら閉店しています。

さらに、関連会社（株式会社パット）で「パン・オ・トラディショネル」ブランドのお店も展開しています。

私は、これまでノーマルブランドの「メゾン・カイザー」については、高輪本店と五反田店、神楽坂店、伊勢丹新宿店を利用するほか、「メゾン・カイザー・ショップ」4店（大丸東京店、銀座松屋店、そごう横浜店、西武池袋店）、「メゾン・カイザー・カフェ」3店（COREDO日本橋店、丸の内店、虎ノ門ヒルズ店）、そして銀座の「アンドコーヒーメゾンカイザー」も利用、レビューしてきました。
パン・オ・トラディショネルについても、西武渋谷店、西武池袋店、グランツリー武蔵小杉店の３店舗利用しており、相当数のお店を利用、レビューしてきており、メゾン・カイザーにはかなり食い込んできたと自負しています。

当店は、六本木の東京ミッドタウンのガレリア棟地下1階で営業しています。
東京ミッドタウンは、ご存じの方も多いと思いますが、旧防衛庁の檜町駐屯地跡地の再開発事業として、2007年（平成19年）3月に開業した大規模複合施設です。
オフィスやホテル(ザ・リッツ・カールトン東京)、各種ショップ&レストラン、美術館(サントリー美術館)、マンション(東京ミッドタウンレジデンシィズ、ザ・パーク・レジデンシィズ・アット・ザ・リッツ・カールトン東京)、医療機関、公園・緑地など、多様な施設から構成されています。
その中核であるミッドタウン・タワーは248.1mの高さを誇り、現在、東京都内で最高層のビルです(第2位は、虎ノ門ヒルズの森タワーの247m)。
今や六本木ヒルズと共に六本木のシンボル的存在になっていると言ってもいいと思います。

この日は、ランチ会食を終えた14時ちょっと前にお店に到着しました。
ディーン＆デルーカと軒を連ねた店舗ですが、さすが休日の昼下がりとあって、両店とも結構賑わっています。
当店は、売場面積も結構広く、パンの品ぞろえも豊富です。
メゾンカイザーでは、いつもパン選びに迷うのですが、この日も同様でした。
パン選びに悩む場合、リーズナブルなベーカリーだと3点購入することも多いのですが、メゾンカイザーでそれをやると下手したら1,000円近くになってしまうので、2点に絞る必要があります。
結局、以下2点を購入しました。

・トッサードマスタードベーコン@290円
・パン・オ・レザン@260円
小計550円
消費税44円
合計594円

メゾンカイザーで、普段の予算の目安としている2個でワンコイン以内で収めるのは至難の技ですが、今回も予算オーバーです。
持ち帰って、翌日の朝食に供しました。

トッサードマスタードベーコンは、レンジで20秒チンした後、600Wのオーブンで4分間加熱していただきました。
マスタードをあしらった厚切りベーコンを巻き込み焼き上げたチャバタです。
加水率の高いもっちりした生地全体にマスタードが馴染んでいる感じで、点在する厚切りベーコンの風味を引き立てています。
洗練された美味しさを感じますね。

パン・オ・レザンは、今ではカジュアルベーカリーにもかなり浸透して大衆化している感はありますが、メゾンカイザーの看板のパンの一つです。
レーズンとカスタードクリームを練り込んだデニッシュパンで、濃厚な味わいが特徴ですが、本品もパリッとした食感とラムレーズンとカスタードクリームの競演が素晴らしい。さすがメゾンカイザーと思わせる美味しいパンでした。

やはりメゾンカイザーは、パンのレベルについては安定していますね。
だから値段が高くともたまに買いたくなるのだと思います。
都内のメゾンカイザーで未訪のお店は、あと7店になりましたので、せっかくなら全店制覇してみますか(笑)。