「食マニアを熱中させるイタリアン＠西麻布』 : ダルマット 西麻布本店

西麻布・イタリアン『ダルマット 西麻布本店（DAL-MATTO）』

地下1階が、本店「ダルマット」、一階は「オッジ・ダルマット」。店名「ダルマット」とは熱中するの意味。

オーナーシェフの平井正人さんは日本で２年半働いた後、渡伊。ジェノヴァ、ピエモンテなどのレストランで研鑽を積み、帰国後、「ラ・ベットラ・ダ・オチアイ」「クラッティーニ」などで研鑽を積み、2004年11月に2004年に独立後西麻布「ダル・マット」をオープン。06年に恵比寿に２店舗目、現在４店舗西麻布・恵比寿・六本木ヒルズで展開。

友人とデイナーのお約束の日、夜になっても強い大雨、雨季どまんなか。

【おまかせコース】 旬の食材をふんだんに使ったシェフのおまかせコース。途中の温かいパスタは、お好みの量で40ｇ、60ｇ、80ｇから選ぶことができます。

【ドリンク】
「サンペリグリーノ」

【最初の一皿(アミューズ)】
「岩手の殻付き雲丹」
岩手の殻付きウニ、中にはパプリカのムース、コンソメジュレ、紫蘇の花を添えて。濃厚な甘みのある雲丹とコンソメジュレの組み合わせは鉄板の美味しさ。

【Antipasto misto・お野菜の前菜盛り合わせ】
「ゴーヤとグアンチャーレのフリッタータ」、「ビーツのサワークリーム和え」、「つる紫のアラビアータ」、「そら豆とマスカルポーネチーズのクネル」、「水ナスのジェノベーゼ・バジル」、「オクラのバーニャ・カウダソース」、「いちじくのフリット」、「ズッキーニのグリル・タスマニア産マスタード」、「冬瓜の冷製スープ、じゅんさい入り」、「かぼちゃのムース・クレープ包み」

【Antipasto misto・魚介の前菜盛り合わせ】
「宇和島産ハタ（ベニタベ）のペッシェクルード(生魚)」、「兵庫産アジ、とアボガドと青トマトのタルタル。ナスタチューム、キャビアをのせて」、「北海道産水タコと万願寺唐辛子、夏ミカンのサラダ仕立て。クレソンの新芽・クレス、タコの吸盤のコンフィを添えて」、「宮城県産・穴子の生海苔風味のベニエ・25年ものオールドバルサミコのソース」、「石川県かわぶとキュウリのマリネ」

全てではありませんは魚介のアンテイパストゆえ、ペッシェクルード（生魚）なのですが、生魚が苦手な友人には、同じ素材を、フリットやグリヱにしてサービスされました。このような心遣いが受けられるのも、お店の実力を知ることになり、魅力に繋がるんですね。

【自家製ボイルハム】
「沖縄県産ヨークシャー豚のボイルハム」
沖縄県のヨークシャーポークを70度で10時間ボイルした自家製ハム。甘い脂で柔らかな食感。朝採れたて山梨・上野原ハーブガーデンのサラダを添えて。粒胡椒が旨味を引き出す良いお役目。

【パン２種類】
「自家製オリーブパン、胡麻と蜂蜜入りのパン」
「３種のオリーブオイル」
※イタリアのオリーブオイル。トスカーナ（マイルド）、バジリカータ（ミディアム）、リグーリア（スパイシー）の3種。渋みタイプ、苦みタイプ、フルーテイタイプ。

【冷製パスタ】
「季節のフルーツ冷製パスタ」
ダルマットのスペシャリテ。フルーツトマトのソースを軸に、赤い山形産“佐藤錦”と、月山だけでしか作られない“幻の黄色のさくらんぼ”・月山錦の2種2色の甘さがからんだ冷製カッペリーニ。サクランボの種に見立てた松の実のローストがアクセント。ミントとパッションフルーツを添えて。器、フォークを、きっちり冷やされて清涼感を。

【本日の温かいパスタ】
「岩手産生うにのパスタ」（80g）
雲丹とパスタのゆで汁とオイルを乳化させたソースのみで作られたパスタ・リングイネ。クリームを使用していないとは考えられないクリーミーさ。雲丹の香りを損なうことなく塩味共にまとまりのある仕上がりになっています。

【SECONDO・PIATTO 肉料理】
【栃木産・浅野豚の低温ロースト　サマートリュフ風味】
浅野ポークは牧場で生産され出荷されるのは1週間わずか70～80頭。サマートリュフの香りを纏い、柔らかくしっとりとした食感。付け合せは、フレッシュなクレソンに、宮崎県産砂土原ナスのオーブン焼き。トマトソース、カチョカバロチーズ、香草パン粉で焦げ目をつけ焼き付けたもの。パルマ風茄子のグラタンのようでまた違った美味しい味わい。

ドルチェと食後の飲み物は追加、なのですが、二人とももうお腹いっぱい！ということで次回のお楽しみになりました。

「季節のフルーツ冷製パスタ」は、こちらのシグネシャーともいうべきパスタのひとつで、春から夏にかけてはさくらんぼ、桃、洋梨、イチゴ、と季節に応じて変化して、伺う楽しみがあります。もうじき始まる桃、にも伺いたいです。速攻でメニューリストを作成して下さったり、スタッフの細かい気遣いのあるホスピタリテイに感動しました。