郷土感のある美味しいイタリアン。コスパも居心地も素晴らしい。 : ラ スフォリーナ

六本木で映画を見た後に飲む店を探した結果、
こちら、スフォリーナさんを訪問。
なんだか美味そうなパスタの写真に惹かれてお邪魔しました。

訪問してから知ったのですが、前に行って美味しかった
国立競技場駅付近のイタリアン「エミリア」さんと関係あるらしい。
箱のオーナーが同じなのかシェフが関係あるのか、
どういう繋がりかは知りませんが、
結果だけ言えば抜群に美味しいお店でした！

（エミリアさんもそうでしたけど）
特に郷土料理と謳っている訳ではないのですが、
全体的に郷土感のあるイタリアンが堪能できます。
特定のどのエリア、と言う訳でもないと思うのですが。

分かり易いところではバッカラがあったり、タヤリンがあったり。
敷いて言えばイタリアの真ん中から北側寄りな料理たち？
店名のスフォリーナはその意図通りかどうかは分かりませんが、
「スフォリーナとはエミリア=ロマーニャ地方で、トルテッローニやタリアテッレなど
生パスタの生地づくりを仕事とする、働きものの女性たちのことを指します」
って書いてあるページ見つけたから、
やっぱりそこ界隈の料理がウリなのかもしれません。

まとにかく美味しくて雰囲気も良くてコスパも抜群で大満足。
夏とかはテラスも開放的で気持ちいいだろうな〜と思いますが、
テラスは喫煙のようなので縁がないか。
とは言え、上述の通りなのでまたお邪魔したいと思いました。

以下個別に感想（↓）

カルパッチョ
突き出しとしてカルパッチョが登場。身はコリコリしていて美味。
オイルに柑橘の風味が載っていて爽やかな味わい。

バッカラのクロケッタのサラダ仕立て
そのまま翻訳すると干し鱈（バッカラ）のコロッケ（クロケッタ）、
ということになるのかもですがベネツィア方面ではバッカラは鉄板。
そんなに見かけることも無いのですぐ注文。美味しい。
塩気もいい塩梅なのでよく塩抜きされてるのでしょう。

妻が食べてたのはズワイガニとホロホロ鶏の花ズッキーニ詰め。
花ズッキーニって一般的には夏の食材と思っていたので
季節外れ（？今は３月）な気も勝手にしたのですが、
ちょっと調べてみたところ別にいつでも穫れるみたいですね。
一口もらいましたが旨味が凝縮されていて美味い。

菜の花とアンチョビのオレキエッテ
耳たぶ型のパスタがモチモチ。
カラスミとアンチョビの塩味がちょうど良く、
何より色合いも鮮やかで綺麗。美味。
パスタを取り分けて出してくれるのも素敵。
（つまり写真は１／２人のポーション）

タヤリン（黒トリュフ）
メニューで見かけたらついつい注文してしまう
タリオリーニとトリュフのシンプルなパスタ。
このシンプルながらどこも改善する余地のない
完成された組み合わせと味は何度食べても美味い。

茨城産ホロホロ鳥のロースト　モストコットソース

注文と異なる皿が出て来てどうしたらそうなるのか驚かされる。
（鴨のローストwithフォアグラを注文、上記がサーブされたものメイン）
ま店員さんの日本語がおぼつかないことは別に構いはしないのですが、
その結果料理をちゃんと説明してくれないところに難あり。
上記のメニューもほぼ説明されずに置かれて
ひと口ふた口食べるまで間違いに気付かなかったので。
（見たらホロホロ鶏と鴨の違い分かるだろ、という話もありますが。）

これならいっそ英語でちゃんと注文とって説明してくれた方が
色々と都合が良いのでは…とか余計なこともあれこれ思いますが、
きっと色々過渡期なのでしょう。何目線かもはや分かりませんが、
頑張ってもらいたいです。

と、どうでも良い愚痴が長くなりましたが、意図せず出逢ったホロホロ鶏は抜群。
何よりメインで鶏を選ぶこと自体が久しく無かったのですが、
食べたら鶏も美味しいもんです。皮はパリパリ。
ソースも美味しいと思ったのですが聞き慣れないモストコットソース。
調べてみたところモスト（ぶどう果汁）を
煮詰めて作る肉料理に鉄板のソースらしい。
ヴァン（ワイン）コット（煮詰める）とも言うのかな？
バルサミコ酢ほど酸味は無くホロホロ鶏に良く合います。

フランス産仔牛のロースト　きのこと合わせて
妻が注文。食べてないので味は分からず。
でも美味いと言ってました。見た目も綺麗。

口直しにローズマリーのグラニテを頂き、
デザートはそこそこ満腹感があったので２人でシェア。
苺のメリンガとパフェなんて女々しいところですが甘くて美味かった。
分かり易く食感のコントラストが面白い。
最後はエスプレッソで閉めます。
いや〜満足。ごちそうさまでした。