青山の裏手、勢揃坂に蕎麦の名店あり！！ : 勢揃坂 蕎 ぎん清

勢揃坂 蕎 ぎん清

蕎麦前をせずに帰れない魅力とは？？？

2020年3月19日現在　食べログ評価　3.67

神宮前で仕事です。
…が、スタート時間がやや遅めですので、本日のランチはチョッピリ優雅に高評価の蕎麦処へ♪

2020新国立競技場がある千寿院前交差点の外苑西通り青山通り方面の次の信号”霞ヶ丘団地”を左へ入り、クランクを右へ曲がって少し行くと龍巌寺の先に『勢揃坂 蕎 ぎん清』はひっそりと佇んでいます。

知らないとまず歩かないであろう”勢揃坂”とは？
「せいぞろいざか」と読ませます。
なにが勢揃いしているのか？？？ww

その小径は旧鎌倉街道なんだそうです。
鎌倉街道ってあちこちにありますよね？
その緩やかな勾配の坂は平安時代の末期、源義家が奥州征伐の出兵の際に、その地に軍勢を揃えたことから名がついたのだそう。
「軍勢揃え」→勢揃の坂→「勢揃坂」
俗称「源氏坂」に納得ですね。
周りには青山一帯の氏神”青山熊野神社”や冨嶽三十六景に登場する”龍巌寺”や”慈光寺”などの神社仏閣に囲まれています。
流行の発信基地でもある青山や原宿の雑踏からから少し離れた場所は正に隠れ家と呼ぶにふさわしい店と言えるでしょう。

本当に一軒家風の佇まいなのですが、その実、驚くほどのポテンシャルを兼ね備えている蕎麦処なんですよね♪
前回訪問したのはナント6年前ですか…
その当時の食べログ評価は3.58でしたが、今や3.67と赤丸上昇中です。

石臼挽き自家製紛の蕎麦粉によるこだわりの二八蕎麦を、毎日亭主が手打ちしています。
その亭主の故郷の伊勢志摩から直送される鮮魚や野菜を使用した蕎麦前！
女将の故郷福島県の美酒を中心に厳選された地酒が楽しめます。
…と店の回し者のような案内になってしまいましたが、それくらい間違いナシの推奨店であると申し上げておきましょう♪

さて、やや遅めの昼食だったからか、新コロナの影響なのかは不明ですが、珍しく空いてました。
かなりの人気店ですから先客がOL風の女性1人だけだったことに驚きです。
ただ、これなら少しゆっくりできそうなので、お酒を一合だけいただくことに♬
蕎麦前です♪
そう！蕎麦屋酒が実に似合うのです。

女将が福島のご出身という事で、地酒のラインナップから会津の「中将」900円をいただきました！
寛政6年（1794年）創業の老舗、鶴乃江酒造の純米酒です。
柑橘な香りとやわらかい甘味と心地よい酸味が感じられますね。
後からミネラル感も。

サービスで出していただいたのは”たたみいわし”ならぬ「たたみしらす？」で。
香ばしくほど良い塩気はお酒とベストマッチ♪

そして、蕎麦前は福島名物「紅葉漬け」にしてみました。
400円とお手頃だったのと、珍味としてお酒と合いそうだったので♪
鮭（しゃけ）の麹漬けですね。
このしょっぱ旨さも相性抜群ですね。
さすがは福島×福島の逸品です。

蕎麦は「天もりそば」1,500円の天盛りだけ、蕎麦前として先に出していただきました。
海老のかき揚げです。
かき揚げと言っても独立して揚げた8尾の海老を山のように積み上げてある、普通のかき揚げとは趣を異にしており、食べやすくて絶品なプリプリ感にうっとり♬
辛めの獅子唐と葱添えでした。
もちろん揚げたてで軽やか！！
素晴らしい蕎麦前になってくれました(ﾟ∀ﾟ)

そして〆は天もりの「もりそば」です。
もりそばは単品だと900円します。
海老のかき揚げは900円です。
天もりのかき揚げはやや小ぶりになっているのかもしれませんが、それでもバラで頼むよりはお得感があるのでは？
笊に載った瑞々しい蕎麦♪
石臼挽き自家製紛だそうです。
ずいぶんと粗挽きの二八蕎麦で、野趣味に溢れており、以前食べた時の星の見えない滑らかで喉越しのイイ正統派の二八とは
随分と趣が異なっていて軽く驚きました。
更に美味しくなってましたね。
蕎麦湯は絶妙のタイミングで。
小細工なしの自然な白濁を鉄瓶で。

まだお腹に余裕がある人には「押しずし」や「いなり寿司」が1貫150円からいただけますよ。

軽く蕎麦前を楽しみ、天ぷらと絶品蕎麦を楽しめて2,800円也♪
俄然仕事にやる気が出てきましたね（笑）
でもできるなら、できることなら、夜にゆっくりと楽しみたい店です。
コースもありますしね♪
当然ながらまた伺います。

味偏差値　70
居心地度　63
食べログ評価＜体験判断

常連向き　□■□□□　一見向き
男性向き　□□■□□　女性向き
庶民向き　□□□■□　高級志向
ハイＣＰ　□■□□□　ロウＣＰ

勢揃坂 蕎 ぎん清

正に酒を呑むためにあるような蕎麦屋

2014年3月24日現在　食べログ評価　3.58

神宮前に、憩いのオアシス発見！
町蕎麦クラスは何軒もあるけれど、こだわりの蕎麦前から楽しめる蕎麦屋は希少です。
なんと灯台下暗し。
外苑西通りからちょっと歩いた先に見つけちゃいました。

場所は・・・説明するのが難しいのですが、明治公園から外苑西通りの霞ヶ丘団地交差点を左折。
そのまま道なりに細い坂道を上がって行くと右側にひっそり。
ここは旧鎌倉街道の勢揃坂と言うらしいのですが、こんなところに鎌倉街道があったとは・・・
まわりは神社仏閣だらけというシチュエーション。
あまりアピールしない商売っ気のない感じがこれまたよろしい感じで。

店内は一枚板の白木のカウンター、それにテーブルが2卓。
ひょっとして個室もあるのかも？

スッキリしていて実に落ち着く空間を演出。
店主のセンスが素晴らしい！
呑みに来るための蕎麦屋を強烈に主張しています。

11時45分開店。
11時50分ごろ到着。
先客は男性一人。

カウンターの端と端、対極に着席。
カウンター内は女将と若女将？
厨房は暖簾と壁で完全にマスキングされていて、本当にスッキリしています。

12時を過ぎると次々に客がやってきて、あっという間に満席に。
客年齢は地域を反映してか若い男女が多く、外人女性もいたりして。

もちろん、昼から呑んだくれるような人は私以外いない感じですが（爆）
宇宙「昼から呑んじゃっても大丈夫ですか？」
女将「もちろんです」
そこで初めてドリンクメニューが出てきました。

日本酒の種類は非常に充実。
でもちょっと高めの値段設定ですが。
ワインやウイスキーもあったりで、呑む蕎麦屋をしっかり強調したラインナップが好感です。

東北福島支援メニューというのもあって日本酒、ツマミなども個性的に充実。

そんな中から、日本酒は広島の天寶一（辛口純米）千本錦無濾過純生1,000円を。
一合1,000円はイイお値段過ぎですが旨そうだったので。

ツマミには豆腐の味噌漬け350円
それに青さのりの天ぷら700円

この店の店主は三重のご出身だそうで、三重の青さの天ぷらは押しだろうということで。
豆腐の味噌漬けは辛口の酒に合いそうだったので。

豆腐の味噌漬け
ねっとり濃厚な旨みで予想通り酒に合います！
かつ比較的廉価なのがマル。
まるでチーズかピーナッツクリームかと思うような滑らかさがグッド。

青さの天ぷら
こちらは三重県の天然塩で。
カリカリ、パリパリで、手でつまんで口に入れると磯の風味がプワッと広がり溶けちゃいます。
塩が甘いな！

ここでサービスに出してくださったのが三重のソウルフード揚げあられ。
ボリボリと3色のあられをいただきました。
適度にオイリーだし、塩気も心地よく酒が進んじゃいますね。

酒が空いたら主役の蕎麦。
もりそば750円。
そしてこの店には押し寿司があるのです。
日替わりで寿司メニューが異なり、この日は好物の焼き鯖寿司といなり寿司。
一貫150円也。
ここは欲張って両方ともお願いしました。
たぶん蕎麦の量は多くないだろうとふんだので。

もりそば
石臼挽き自家製粉の二八です。
滑らかで星の見えない正統派の二八。
綺麗に切られた喉越しのいい蕎麦です。
伸びるのが早いので寿司は後回しでまずは蕎麦を平らげました。
三重の塩、そばつゆプレーン、葱入れ、山葵のせ、味わいを変化させながら色々楽しみました。
量はしっかり一人前のボリューム。
ただし、半ばで伸びる速度が加速。
繊細さの出た蕎麦でした。
つゆは猪口で来るので、自分の加減の量で注げるのがGood！

焼き鯖寿司
香ばしく焼き目のついた脂の載った鯖寿司。
胡麻も効いてました。
これは食事のいいアクセントになりますね。
アイデア勝ちか。
つい頼んじゃうでしょう
150円だし。

いなり寿司
柚子の風味のする甘すぎないバランスのいいいなり寿司。
けっこうお腹いっぱいになっちゃいました。

蕎麦湯
自然な白濁。演出のない蕎麦湯という感じです。
鉄瓶での登場も魅惑的でした。

お茶は蕎麦茶。

これで〆て3,100円。

あとから気がついたのですが東北復興支援「お試しセット」1,000円というのがありました。
福島のツマミ3品＋福島の日本酒3種が味わえて1,000円也。
これを知っていれば、2,000円で蕎麦前、そば、押し寿司を味わえたことになり・・・
またちゃんとメニューを確認しない「やっちまったな」病が出てしまいました。

なお、女将さんといろいろお話させて頂き、この店の興味も湧いてきましたので、是非、またお伺いしたいと思っています。
今度は夜がいいですね！
蕎麦屋にしては22時まで営業しているのもいいやね！