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和やかな気分でこちらならではの「蕎麦屋酒」を満喫
昼でも一杯やって寛げることを確認
こちらも久しくご無沙汰しており、是非再訪せねばと思っていた懸案店。
今ではミシュランガイドのビブグルマンに連続して選ばれる人気店となってしまい、何となく寄りそびれていた。
お店のHPで、連休中は昼でも日にちを限って開けていることを発見し、足を運んでみた。
今回は千駄ヶ谷の駅から全容を現した「新国立競技場」の横を延々と歩き、12時過ぎに到着。
前回訪れたのは大人数でのオフ会であるから、5年近いブランクがあるにも関わらず、女将さんは私の顔を覚えていてくれた。
混んでいると思っていたが、悪天候のせいか先客は2人の状況。
カウンターの右端の席を選ぶ。
品書きにはランチメニューの他に、ちょっとした肴も並んでいる。
酒を頼みたい旨を告げると、別冊の酒リストを提示してくれた。
その中から女将さんの故郷の、福島の「泉川」を選択。
肴には2品を注文。
「豆腐の味噌漬け」は、この手のものではかなり上質で、まったりとした舌ざわりと甘さと塩分のバランスが良い。
「海老のかき揚げ」は、小海老7.8尾と葱の筒切りが立体的に揚がっており、サクッとした揚げ上がり。
海老は芝海老のような上物ではないが、旨味も食感もまずまず。
志摩の「真珠塩」が添えられている。
酒に女将さんから勧められた「作」を追加する。
こちらはご主人の出身地の三重の酒である。
料理にもお二人の故郷の産物や味が反映されているのが、開店当初からのこちらのスタイル。
蕎麦は名前からも面白そうな「濃厚くるみ蕎麦」を注文。
先に角盆で「くるみペースト」の小鉢と徳利に入ったつゆ、薬味の山葵が登場。
ペーストは粗く砕いたくるみ入りの甘味噌といった感じで、これにつゆを注いで客が好みの味に調整する手法。
次いで笊盛りの蕎麦が登場。
一見して以前の蕎麦とは違っており、粒が確認できるほどの粗挽きの粉で打たれている。
香りは十分で、噛みしめても良し啜っても良しの食感がお見事。
このことを女将さんに指摘すると'色々と工夫しております'との答え。
濃厚で甘目のくるみダレに少しずつ絡めるように食べ進めるが、蕎麦の香りや味が決して負けていない点は見事。
つゆを少しずつ足して味の変化を楽しむのも、なかなか面白い。
添えられた山葵も上質だが、これにはむしろ卓上に置かれた「ぎん清特製唐辛子」が良く合った。
中身は、唐辛子と粉山椒、さらに胡椒の粉末の配合とのこと。
鉄瓶で出される蕎麦湯は、多少の白濁は有るが自然体のため気持ち良く伸びる。
たっぷり注いですべてを飲み干し、満足感に浸る。
気さくな女将さんとは、色々と話すことが出来た。
食べログには興味が有るようで、我々の書き込みや周辺の蕎麦屋についての情報にも、関心を持たれているようだ。
今回は無かったが蕎麦は最近、玄蕎麦で打つタイプも始めたそうで、是非一度味わって欲しいとのこと。
今まで昼は食事のみの客で満杯かなと思い、訪れるのを躊躇していたが、少し時間をずらせば「蕎麦屋酒」でゆっくりできるとのこと。
これからは昼にも気軽に寄ってみたい。
さらにまた親しい皆さんを誘って、是非夜にも再訪したいと思う。
都心で通いたい店がまた1軒増えました
前回の訪店より2年が経ってしまい、早く訪れたい気持ちはあるものの、最近は予約必須の人気店となっているため、なかなか足を運びにくかった。
そんな折にこちらの店を最初に教えていただいたkanamilkさんから、オフ会のお誘いを受け二つ返事で参加させていただいた。
出席のメンバーの方のほとんどは、何度もご一緒している皆さんなので、和やかな酒宴が予想される。
私は千駄ヶ谷方向から、そろそろ取り壊しが始まるであろう「国立競技場」の前を通って到着。
開店時刻の18時までには、参加者8人全員が顔をそろえた。
定刻通り暖簾が掛かり、ぞろぞろと入店。
女将さんは私の顔を見るなり、'お久しぶりでございます'と言ってくれたのが嬉しい。
今回は団体なので、入って左側の半個室スペースが用意されていた。
まずはビール(ヱビス中瓶)を何本か注文して乾杯。
料理は4,000円のコースを、幹事さんがご手配済みである。
内容は次の通り。
*先付「塩炒り銀杏・栗煎餅」:大粒の銀杏と、栗のスライスの素揚げの盛り合わせ。
季節の味わいで、上々のスタート。
*前菜①「磯つぶ貝の山椒煮」:つぶ貝は食べやすいように殻から外されており、しっかりとした食感で旨みも濃い。
*前菜②「わけぎと海老の辛子酢味噌」:結構大きな海老の筒切りと、さっと湯掻いた分葱とシメジが、こってりとした辛子酢味噌で和えられている。
上に散らされていたのは、揚げた蕎麦の実。
*お造り「秋刀魚と鯛」:旬物の秋刀魚は生姜醤油で、鯛は山葵醤油で。
特に秋刀魚は臭みなどは一切なく美味い。
盛り付けやあしらいにも、センスが感じられる。
*焼物「大あさりのそば味噌焼き」:こちらの名物料理のひとつで、ご主人の郷里の伊勢湾の産の「大あさり」(正式名は「ウチムラサキ」とのこと)を、蕎麦の実を混ぜ込んだ赤味噌で合えて、貝殻に盛りこんがりと焼き目を付けたもの。
味は良い反面、火を通しすぎると硬くなるが上手に調理されており、独特のくせも濃い目の味噌味が包み込んでいる。
添えてある素揚げの万願寺唐辛子との取り合わせも良く、量もたっぷりで酒が進んで仕方のない一品。
*揚げ物「旬菜の揚げだし」:モロッコ隠元・茗荷・舞茸の天ぷらに、大根おろしを添えて天つゆが張られている。
野菜の持ち味が生かされた、優しい味わい。
この後に「胡瓜と蕪の塩麹漬け」がサービスとして出された。
漬かり具合も塩加減も良い。
これらに合わせて注文した酒は、達人である幹事さんにお任せする。
この店では以前から、女将さんの故郷の福島の復興を願って、あちらの銘柄が何種類か用意されている。
その中からまず選ばれたのは、冷酒で「会津中将」「穏(おだやか)」。
しかしこの日のメンバーは、酒豪揃い。
2合単位で頼んだ徳利が、瞬く間に空になる。
接客の女性は、銘柄ごとにガラスの猪口を替えてくれるのだが、それを洗うのが追い付かないほど。
特に女性陣の豪快な飲みっぷりは、恐れ入るばかり。
結局全国各地の銘柄も、次々と追加することとなった。
大分の「豊潤」、広島の「誠鏡」、京都の「澤屋まつもと」、秋田の「白滝」、静岡の「喜久酔」、最後に福島に戻って「大七 生酛」(これは燗でももらう)
さて〆の蕎麦は「すだち蕎麦」。
一般的には冷やかけタイプだが、温かいかけでもOKとのことで、皆さんは'冷'だったが、天邪鬼の私は'温'を選択。
熱が加わることで、酸味も香りも円やかになり、薄目の加減の出汁と相俟って実に美味い。
蕎麦もしっかりとした歯応えが保たれている。
量はコースの最後であるため少し減らしてあるが、もう少し欲しくなるほど。
蕎麦湯を所望したが、ナチュラルであるため後味が心地よい。
料理も蕎麦も、相変わらずの見事な出来栄えで大満足。
さらにこれらで楽しむ酒も美味く、メンバーとの会話で大いに盛り上がり、予想通りの大変賑やかな酒宴となった。
改めてこの快適なオフ会を催してくださったkanamilkさんはじめ、ご一緒させていただいた方々に感謝申し上げる。
(沢山撮った写真の中から、今回の分として12枚を選んで追加掲載)
≪2012年8月のレビュー≫
定期的に通いたいと思いつつ、かれこれ1年以上間が空いてしまった。
前回飛び込みで入って何とか席を確保できた経験をふまえて、事前に予約をして2人で訪れた。
料理もアラカルトでは無く、おまかせの4,000円のコースでお願いしておく。
18時丁度に訪れたが、店の前には「本日貸切」の表示がある。
先客は居なかったが、本日は4組の予約でほぼ満席のため貸切りにしたとのことで、すっかり人気店として定着したようだ。
久しぶりだったが女将さんは顔を覚えていてくれた。
メニューの内容は以下の通り。
先付け
「生落花生」:殻付きの生の落花生の塩茹でで素朴な味。
「伊勢志摩のかますのみりん干し」:主人の出身地から取り寄せた逸品
前菜
「蟹の猪口蒸し」:ズワイ蟹の身がたっぷりの冷し茶碗蒸しで、あんの加減と食感が優しい。
「茄子・トマト・茗荷のとろろ掛け」:季節野菜の美味しさがストレートに味わえ、炒った蕎麦の実がアクセント。
「つぶ貝のうま煮」:身がたっぷりで、味付けもほど良い。
お造り
「しま鯵の薄造り おろしポン酢で」:見た目からして新鮮であることが分かり、身に張りが有る。もみじおろしと数種の薬味で食させるが、旨味が負けていない。
焼物
「鴨焼き」:蕎麦粉をまぶしてかなりしっかりと焼かれており、ジューシーさは少ないが皮目が香ばしく、とろみのついたたれと相性が良い。
揚物
「旬菜の天ぷら」:季節の野菜(南瓜・オクラ・ミニトマト・茄子・ヤングコーン・ズッキーニ)を志摩の‘真珠塩’で。それぞれの味と食感が楽しい。
蕎麦
「もり」:細めに端正に打たれており、適度な香りとコシが心地良い。つゆも出汁が薫る上品な仕上がり。蕎麦湯も自然体であるため、コースの〆には相応しい。
飲み物は食前酒に「すだちのサワー」、その後に「瓶ビール」。
酒は‘おすすめ’で主人夫妻の郷里の銘酒が3種ずつ並んでいる。
その中から福島の「穏」、三重の「No name(名もなき酒)006」、「天遊淋」をチョイス。
中でもこの夏に地元に帰って選んできたという「No name」なる酒が面白かった。
料理と酒、蕎麦をゆっくり味わって、勘定は一人6,500円ちょっと。
満足度は極めて高い。
相変わらずユニークなキャラの女将さんの接客振りもゆかしく、居心地の良いひと時を満喫できた。
≪2011年6月のレビュー≫
「外苑西通り」通称‘キラー通り’より1本入った道筋。東京人でありながら、ここの「勢揃坂」という名前を今まで知らなかった。
表通りの喧騒から少し引っ込んだ立地は、こじんまりとして落ち着いた雰囲気の蕎麦屋の出店場所としては申し分ない。
kanamilkさんのレビューを拝見して、どうしても訪れてみたかった店である。
和食料理人として長いキャリアを持つ主人が、今年2月に開いた店である。(今回は新規の店のご紹介の意味もあるので、写真を何枚か掲載させていただきます)
初回は土曜日の昼時に寄ってみた。
平日の昼は「押しずし」や「鯛めし」を中心としたセットが主体のようだが、土曜日の昼は蕎麦がメインのランチメニューが並んでいる。
昼には肴の用意は無いが、酒は出してもらえる。女将さんの出身地が「福島」ということで、幾つかの銘柄が特別に揃えられている。
その中から「国権 夢の香」を選び料理を待つ暫しの間、店内の清々しい雰囲気を楽しみながらゆるりとした時を過ごす。
主人の出身は「伊勢」とのことで、サービスに名物のかき餅風の「あられ」を出してくれた。
注文は「天せいろ」にしてみたが、「天ぷら」は10尾ほどの小海老と筒切りの葱のかきあげで、薄衣でまとめられた姿と色合いが美しい。いわゆる‘蕎麦屋の天ぷら’とは一線を画する割烹の仕事であるため、塩で食するに相応しく上々の出来栄え。
蕎麦は中太でしっかりとした食感。強い個性を放つものでは無いがきちんとした仕事。バランスのとれた「つゆ」の味わいも秀逸。
これで1,000円はお値打ちである。
女将さんに‘ご主人は蕎麦の修業はどちらで’と問えば、何と大井の「布恒」とのこと。
それにしては「つゆ」の趣が全く異なるが、「つゆ」については独自で研鑚されたもののようだ。
2度目は平日の夜の口開け時。
昼に寄った時に夜は予約をした方が無難ということを聞いてはいたが、‘多分大丈夫だろう’とぶっつけ訪れてみたが、予約でほぼ満杯の状況。幸運にもカウンターが1席だけ空いていた。人気の程が窺える。
まず酒の品書きから「ぎん清ジントニック」なるものが目に付いたので注文してみた。
「生山葵」のすりおろしで風味を付けた爽やかな味は、食前酒としては上々の滑り出し。
お通しに「ジンタ(豆鯵)と青さのりの素揚げ」が出されたが、これだけでも確かな手ごたえ。
料理の品書きには「水無月のおしながき」と記されおり、季節感あふれる品々が並んでいる。
‘小肴’より「白瓜の吟醸粕漬け」を選ぶ。これは上品な奈良漬けの‘浅漬け’といった趣。
‘旬肴’より選んだ「たこの錦木」は、茗荷や大葉などの薬味であえた章魚にすだちと胡麻油の風味が絶妙。
’揚肴’よりは「そばの実入り海老しんじょう」をチョイスしたが、鮮やかな色合いでプリっとした食感に思わず顔がほころぶ。
それに合わせる酒はおすすめの「福島」の銘柄から、「あぶくま純米吟醸 山田錦」を、さらに「国権 純米吟醸」を選び、しばし至福の時を過ごす。
あまりの気分の良さに‘焼肴’より「三重産大あさりのそば味噌焼き」を追加注文。
主人自ら‘今日は大きくて良いものが入りました’と出された「大あさり」は、一口目は味噌の甘辛さを舌に感じるが、中には大ぶりの貝の身がたっぷりで、その味の濃さが決して味噌に負けていない。
「大あさり」は今まで食べた経験上、パスタなどにすると磯臭くてあまり良い印象が無かったがこれは絶品。
酒も「会津娘 純米」を追加してしまう。
蕎麦は「かけ」にしてみた。
しっかりとしたコシが保たれた、中太の「蕎麦」の舌触りが実に良い。アクセントに件の「あられ」が、揚げ玉代わりに添えられている。
「つゆ」は醤油味のしっかりしたもの。さりとて濃過ぎることは無く、出汁が品良く香る秀逸な味わい。(急いで箸をつけてしまい、写真を撮るのを忘れました)
久しぶりに上質な料理と酒、さらに蕎麦の3拍子を堪能。
料理の出来はどれも繊細な仕事振りが光り、値段も手ごろで量も多過ぎないので、色々と試せてありがたい。
まだ開店から日が浅いためか、時々主人が奥から顔を覗かせて客に声をかける気配りを見せている。
割烹着姿の女将さんは一見では客商売向きには思えないが、細かな気遣いがゆかしく、健気に立ち居振る舞う姿は好感。
こちらは単に蕎麦だけを目的にする方にはお勧めしない。あくまでも「蕎麦前」に料理と酒を楽しむための店。
もちろん蕎麦はしっかりとしているが、分類すれば「蕎麦屋」というよりも粋な「小料理屋」といった方が相応しい。
夜はやはり席の予約が必至。
この近くでは「松永」という佳店があるが、営業時間がずれているので使い分けができる。
都心で通いたい店が、もう一軒増えてしまった。
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蓼喰人
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シュベーネ(菊川、清澄白河、森下 / ケーキ)
店名 |
勢揃坂 蕎 ぎん清(せいぞろいざか そば ぎんせい)
|
---|---|
ジャンル | そば、創作料理、日本酒バー |
予約・ お問い合わせ |
03-3479-1911 |
予約可否 |
完全予約制 ∴コースのご予約は夜のみになります。 |
住所 | |
交通手段 |
銀座線外苑前駅3番出口より徒歩7分 外苑前駅から489m |
営業時間 |
|
予算 |
¥6,000~¥7,999 ¥1,000~¥1,999 |
予算(口コミ集計) |
¥8,000~¥9,999
¥1,000~¥1,999
|
支払い方法 |
カード可 電子マネー不可 QRコード決済不可 |
サービス料・ チャージ |
夜のみお通し代800円 コースのみサービス料10% |
席数 |
14席 (カウンター6席、テーブル8席) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
可 (20人以下可) |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 近隣にコインパーキングあり |
空間・設備 | 落ち着いた空間、カウンター席あり |
ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり、ワインあり、カクテルあり、日本酒にこだわる |
---|---|
料理 | 野菜料理にこだわる、魚料理にこだわる |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 隠れ家レストラン |
お子様連れ |
中学生以上可 |
ホームページ | |
オープン日 |
2011年2月13日 |
備考 |
昼の営業ではカード払い不可。 カード利用は5000円以上でお願いいたします。 |
お店のPR |
青山のはずれ、旧鎌倉街道「勢揃坂」にひっそりと佇むお蕎麦屋です!
蕎麦屋の醍醐味は蕎麦前にあります。ぎん清の蕎麦前は、旬の魚介類や野菜を中心に、お酒をじっくり楽しめる肴をご用意しております。お酒は、日本酒、ワイン、オリジナルカクテルなど。特に日本酒は、全国の美味しい酒蔵を厳選いたしました。落ち着いた和モダンの店内で蕎麦前の時間をお楽しみください。そして、最後は〆の蕎麦! 店主が毎日打つ粗挽きニ八蕎麦をお召し上がりください。 |
初投稿者 |
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今回はいつもお世話になっている、マイフォロアーさんと訪店。
元々こちらをご紹介くださったのはその方で、それ以来私も何度か通い、また親しい皆さんとのオフ会をこちらで催して頂いた際に参加したこともあった。
しかしこちらの近所に在ったオフィスが移転してから、しばらくご無沙汰されているとのこと。
実は今年5月に訪れた折、こちらの女将さんとの会話の中で常連さんだったその方のことが話題に上り、是非一度ご一緒したいと思っていたが、それが実現した次第。
我々にはカウンター中央の2席が用意されていた。
一足先に入店されたフォロアーさんは、女将さんとすでに談笑されている。
まずはビール(ヱビス)の乾杯でスタート。
お通しの「湯葉の出汁あんかけ」の穏やかな味わいが好ましい。
料理は次のような品々を注文したが、分けられるものは予め2皿で供される気遣いがゆかしい。
「紅葉漬け」:鮭を麹で漬けた女将さんの故郷の福島の伝統料理で、麹の香りと程良い塩気で酒が進む。
「塩炒り銀杏」:大粒の殻を少し力を入れて剥くと翡翠色の珠が姿を見せ、ねっとりとした歯触りと微かな苦みが好ましい。
「自家製たらこのわさび漬け」(これはサービス):特製のつけ汁にマリネされた鱈子が軽く炙られており、山葵の風味が心地よく添えられた大根のスライスとの相性も良い。
「海老しんじょう」:粗くつぶして丸めた海老が綺麗なピンク色に揚がっており、塩とレモンで食べるが、エビの旨味が濃くプリッとした食感も楽しい。
「牡蠣とキノコのバター焼き」:牡蠣は蕎麦粉を塗して炒め焼きにされており、それにバターと醤油の最強コンビが絡まり、たっぷりの茸もそれぞれの持ち味が生きていた。
「鰊の山椒漬け」:これも福島の会津地方の郷土料理で、カットされた身欠き鰊が山椒の葉と共に酢醤油に漬け込まれており、しっかりとした歯応えで噛みしめると味が深い。
これらに合わせる日本酒は、その道の達人のマイフォロアーさんに選んでいただいた。
「田光 樽搾り」「上喜元 純米吟醸」「刈穂 山廃純米」「会津中将」「作 穂乃香」といったラインナップ。
いずれも料理の出来と相俟って、実に美味しい。
ご主人夫妻やお手伝いの女性にも相伴してもらい、和やかな雰囲気に包まれる。
そろそろ蕎麦をと思い女将さんにおすすめを訊くと、最近「玄挽き田舎蕎麦」を打ち始めたとのこと。
まずはこちらを一人前頼み、2つに分けて出してもらう。
笊盛りの蕎麦は、挽きぐるみで細かな星は見えるが透明感もある。
細目に端正に打たれており、一般的な田舎に比べれば野趣は少なく洗練されている。
手繰れば香りはしっかり感じられ、シャキッとした歯触りと軽快な喉越しも楽しめる見事な出来。
合わせるつゆにも工夫が見られる。
この蕎麦のタイプだと濃い目の辛口が相当のように思うが、敢えて「こはく」と名付けられた透き通った淡麗な味わいのつゆが添えられている。
蕎麦の香りや味を生かすためにはこういったスタイルも理に適っており、ご主人の見識を評価したい。
蕎麦には温蕎麦も試してみようと「とろろと青さのりそば」を頼む。
おろした山芋と青さ海苔のかき揚げが乗り、さらに炒った蕎麦の実の食感がアクセントとなっている。
つゆは透き通った関西風の面持ちだが、出汁の香りが心地よい上品な仕上がりで全てを飲み干せる。
蕎麦は通常の細身の'二八'が台になっているが、熱いつゆの中でもくっきりとした食感が保たれている。
卓上には2種の唐辛子が用意されており、山椒や黒胡椒が配合された「ぎん清特製唐辛子」が良かった。
最後に蕎麦湯が趣ある鉄瓶で出され、残しておいた「こはく」にたっぷり注ぐ。
自然体のためすっきりと伸び、〆の満足度も上々。
安定した仕事ぶりに加え、常に新たなメニューに意欲的なご主人に感服。
飄々としているようできめ細やかな気配りを見せ、好ましい雰囲気を醸し出している女将さんとの、夫唱婦随のスタイルも好感。
お誘いしたマイフォロアーさんにも喜んで頂き、実に寛いだ時間を過ごせた。
快適な蕎麦屋酒を楽しめる点では、都内でも屈指の名店である。
来年の夏はこの辺りは騒がしくなると思うが、これからも末永く通い続けたい。