隠れハシヤ系と勝手に呼んでいる : ROTORO

たらことうにのスパゲッティ。

うには練りウニでやっすぽい酒くささがあるのだが、この場合はこれでいい。
むしろ、「ミョウバン不使用利尻産生うに」なんぞ使われたら勿体ない。ワサビ醤油と日本酒でいかせてほしい。
 たまに食べたくなる和風パスタ。  

発祥は渋谷が本店の「壁の穴」。

何と約70年も前に創業者が当時主流だった茹で置き麺のナポリタンではなく、茹でたでパスタを日本人の口に合うように和の材料を合わせたのが始まりという事で、パスタソースには昆布だしが加えられているとの事。
その「壁の穴」で修業したのが代々木八幡にあった「ハシヤ」であり、そこから派生したお店を「ハシヤ系」と呼ぶ。だったら、「壁の穴」系とか、「穴系」って言えばいいのにそうじゃないのはなんでかわからないけど。

本家があって、そこで修業した人が独立して、更にそこで修行した人が独立し、暖簾わけし、数が増え、そこからのれん分けしたリ、或いは全く本家と関係なく、似たようなものを全く違う屋号、商圏で出し、そこからまた独立者などなど・・・。キリがない。

デリー、次郎、大勝軒、吉村家（家系）的なものだね。
系譜調べるの好き。

ここはカレー的に言うとヘンドリクスとblakesの間にある、どこの駅からも遠いエアーポケット的な場所にある小さなスパゲッティ屋。

木をくりぬいた丸いボウル型の器に、100種類はあろうかという和風パスタ。

どう考えても、ハシヤ系なのだが確証を得られない。

店主に聞いてみたいけど、ちがった場合、「パクってません？」てな意に捉えられてしまうよな気がして。

すぐそばに「supago」という、ハシヤから独立し、30年以上やっている「正統派」なハシヤ系があるので猶更だ。

ただし、向こうが最低￥1000～￥1600単品という設定に対し、こちらは￥800～でランチにはサラダとスープまでつくので、貧乏性な僕はこちら派なのだ。

大盛りで茹で前で200gかな。少し足りない。

今度、2.2ｍｍの極太麺400gくらいで明太イカ納豆、家で心置きなく作って食おう。

まずは合羽橋あたりでこの器を買う所から。

確か洋食器の「にいみ」で見た気がする。

バジリコなんて最後に食べたのいつかしら。

なんとなく頼んでみた。

ジェノベーゼソースなんて洒落たものではなく、熱したオリーブオイルにニンニクとパスタをいれて、ドライバジルを入れて和えただけ。

シンプルに美味い。

塩ラーメンがごまかしがきかないように、オイルベースパスタもパスタ屋における実力がわかるような気がする。

あ、粉チーズを貰い忘れた。

今度、家で心置きなくやってみようかな。

時間に余裕があり、パスタ気分の時はこちら。

今日は仕入先がご馳走してくれるということで、いやらしく高めのパスタ、しかも、大盛り。


うにと明太子のいかのパスタ。

痛風予備軍にとどめを刺してきそうな尿酸値が高目のパスタ。

うまいに決まっている。

ここのパスタ、麺の茹で加減が抜群。

固め＝アルデンテと思ってる店が多いようだがここのはプリッとパツっした歯ごたえで小気味好い。

家パスタのお手本にしたい。

場所柄アパレル関係者が多いから自由。

昼からビール飲んでる人もちらほら。

羨ましい！！

何となく久しぶりに行ってみるかと同僚と連れだって訪問。

時刻にして12時15分くらいだったか。席は満席。

そこから20分～30分は待った。途中で他の店に行こうかと思ったが、既に待った時間が無駄になるので意地でも待つことにした。

こちら、パスタの種類がやたらと多いのとシェフ1人、オール1人で回している上に喫煙可能なので食べ終えてもすぐに客が席を立たないので、1回転半するかしないかだと思う。

遅い時間に行くか、一回点目に食い込まないと待たされると勉強になった。

今日は春キャベツとナスのたらこスパをチョイス。

油を吸ったオイリーで瑞々しいナスが美味い。きゃべつはあまり存在感なし。
バターの香りがふわっと香って、たらこの風味を引き立てる。

納豆使いの和風パスタなどがメニューにある、ラインナップと、この木の器。

先日惜しまれつつ閉店した、代々木八幡の「ハシヤ」系列ぽいけど、違うのかな。

すぐ近くに「スパゴ」があるがそこは間違いなく系譜。

一昨日のランチで訪れた店のナポリタンがケチャップ感希薄なお洒落トマトソースパスタだったので満たされず、何となく半年ぶりにこちらに来てみた。

前回、何を食べたのか自分のレビューを見てみれば、もれなくナポリタンを食べていて、しかも、同じようにトマトソースなナポリタンだった事に不満を抱いている内容だった・・・。

こうなると、ナポリタンは回避せざるをえない。

こちら、パスタの種類がざっと50種類はあるのよね、リンダ迷っちゃう。

とりあえず、本日のおすすめ4つの中から、王道の「明太子とイカのパスタ」にした。

サラダがまず運ばれ、スープも到着。食べ終える頃に、パスタの登場。

ピンク色の魚卵が黄色いパスタによく絡んでいる。海苔がたっぷり。
この海苔が最初はぱりぱりなのに、パスタの温度でしなってくる状態変化も楽しめるのが和風パスタ。バターの香りが豊かに香る、裏切らない味。

半年ぶり、2回目だけど、こちらのパスタ、美味しいね。
茹で加減が抜群。太さもいい（これに関しては前回も書いていた。さすが、僕）。

前回はナポリタンでがっかりしたけど、きちんと専門店の味で見直したというか、また来たいと思った。

醤油系のパスタも間違いなく美味しいだろう。

味噌味のボンゴレがあったので面白うそうだなと思いつつ、隣から紫煙が漂ってきたので退散した。

パスタを外で食べることが殆どない。もちろん、好きなのだが何となくパスタランチであまり満足した試しがない。大体￥1000前後するが原価が透けて見えるようなクウォリティーが多いような。店先の看板がいいくたびれ感を出していて、目に止まった。

内装は喫茶店＆カフェ以上イタリアンレストラン未満的な感じで親しみやすい。

カウンター席に案内され、着席。

本日のおすすめが4種類ほど黒板に書いてあったが、渡されたレギュラーメニューを見ると、想像以上のパスタの種類でトマト、しょうゆ、みそ、バジル、うに、クリームなどベースがあり、それぞれ具材など変えて数種類のパスタを展開しているので、ざっと見ても5,60種類がありそうだ。
うに、納豆などの味がどことなく、「はしや」を彷彿とさせる
ランチタイムにはすべてスープ、サラダがつくとあれば、日替わりに固執することはない。

ナポリタンの大盛を頼んだ。

すぐにサラダと、カップに入ったコンソメスープがサーブされた。
サラダは殆どレタスで一瞬でなくなるポーション。しかし、これが付いていないのと付いているとでは心象が違うというもの。白ワインビネガー由来かしら。自家製のドレッシングがシンプルで美味い。スープは搔き卵、野菜の切れ端。もったいない精神は好印象。

普通盛のパスタは大体90g～120gが一般的かと思う。こちら、大盛で200gということだ。
思ったよりもこんもりと盛られて、食べていないのに食べた後の満腹になった自分を想像してゲップが出そうになった。
パスタはスパゲッティー二ではなく、スパゲッティーなのか太目。これはいいこと。料理の相性も考えずに何でもフェデリーニにして、ゆで時間短縮の効率化しか考えていないお店も少なくない中、うれしいことだ。
麺の固さはアルデンテ・・・と言いたいところだが、アルデンテより少し手前のようなしっかりとした麺の固さが残った感じ。ここはもう好みの問題。ただ、ことナポリタン＝イタリアンではなく、日本土着のパスタに関しては、もっと柔らか仕上げでよいのではと思った。
肝心のソースの味だが薄いと思う。ケチャップ感が皆無で、ナポリタンぽさがない。どちらかいったらトマトソースのパスタを頂いているような。しかし、そのトマトソース自体が薄味で弱いのだ。塩が全体的に足りてない印象。うま味の根源、にんにくも感じない。
「健康的」な味付けのおかげで、ちょっと多いかなと思ったパスタも意外とするすると胃に収まった。

うーん。

ちょっと、近々ナポリタン熱をどこかで発散しないといけない。

でも、パンチョでは満たされないんだな。

偶然入った喫茶店のナポリタンが美味いってのが理想。