まさに旬をいただく天ぷら屋 : 天ぷら 元吉

2017.5

天ぷら屋さんはほとんど行くことがなくちゃんと予約して伺ったのは恐らく3回目。
平日の1回転目ですが2週間前に予約をしました。
当日は満席で常連の方ばかりでしたので写真は撮っていません。また、時間が命の揚物ということもあり今回は遠慮しました。

お店は青山通りから外苑西通りにはいって1本路地に入ったところにあります。
店内は少し狭いのですが植物などがぶら下がったりしており空間がとてもお洒落で全く気になりません。感動するほどの内観です。
カウンターは広くこれに関しても文句無し。

コースに関しては当日選択出来ます。
初めてなのでおまかせコースを。(約15000円)

カウンターには大皿の上に切子の様な器(大根用)、殻入れ、酢橘用の器、宇宙の柄をしたお塩用のお皿、そして大きめで深い器がありますがそちらはつゆを入れる器。
ぼーっと説明を聞いていると聞いていたつもりが忘れてしまい、隣のお客さんの様子を横目で見て盛り付けました。

御料理は全体で同時スタートでテンポよく、途中でお客さんによって進み具合が変わってきますが、全体揃って揚げないので自分のペースでゆっくりといただくことができます。

静まりかえった雰囲気でもなかったので、敷居は高くないです。食べログの内観など見るとちょっと敷居が高そうにも見えますがそんなことありません。
また、１人でも可能です。

それでは今回の内容です。

まず、天ぷらのお供から。
大根のすりおろしは粗め。
お塩は口溶けがとても良いです。
ただ、食材一つ一つに香りがあり今回は山菜などが多かったので、〇〇でいただいてくださいと指示がない時は全てそのままいただきました。
あまり使うことはないと思います。
大根に関しては結構なペースで取り替えてくれます。主に箸休めでいただいてました。

最初はお造りから。

●お造り
つゆ用の器を一旦どかし、お造りの入った小鉢が目の前に置かれます。
今回は淡路産の鯛。
表面は脂によってとても艶があります。
山葵を乗せ、専用のお醤油でいただきます。
ビジュアルの通り脂がよくのっており、歯応えは特にありません。お造りの印象は可もなく不可もなく。

その後は早速、« 天ぷら»のスタートです。

●海老足×2
こちらはお塩で。

●海老×2
一つは塩。
もう一つはつゆにて。
こちらは特に感動はなく勝手なイメージ、海老は天ぷら屋さんでとても重要なものな気がするので少し残念。ただ、ここから「元吉」のイメージが変わりました。
間違えて追加しました(笑)

●そら豆
とても口溶けがよく、１度噛むと大根の様にシャリシャリになります。香りは銀杏のような香りがしました。
こちらも追加しました。

●アスパラ(先っぽと茎)
宇都宮産のアスパラ。
まあまあの太さ。先は香りが強いので、そのままいただきます。確かに香りが強いのですが一番驚いたのは飲み込む時。山菜の様な苦味と旨味が口の中に残ります。

茎の部分はお塩で。
こちらもとてもシャリシャリしています。
とにかく瑞々しい。

●鱚
東京湾でとれたもの。数日寝かせているとのこと。
こちらも香りと味が強いのでまずはそのまま。
身がとてもホクホクしており、脂の甘味と香りが同時にきます。こちらは追加出来ませんでした。

●タラの芽
先の方は噛むと衣と一緒にすぐにとろけて消えます。
根の方はじわじわと舌の奥に残る独特な苦味がとても良いです。
いいぞ！これこそ山菜の旨味だ！と感動しました。
こちらも追加しました。

●帆立
こちらは揚げた後、スモークをかけています。
真ん中はミディアムレアぐらいで翡翠の様なとても綺麗なビジュアル。とても帆立の甘味が強いです。


●独活
円柱を半分にした形状で天ぷら敷紙の上に置かれますが、左端はお塩がかかっており、右端には桜海老のペーストが乗っています。
左を先に食べ最後に右から食べる。
噛みごたえがあり、ザクッというよりザ、ックいった食感。その食感と同時に独活の香りと水分がじゅわーと滲み出てきます。

●稚鮎と花付ききゅうり
稚鮎は最近食べたものの中でも細身で小さめ。
ただ、頭はとても香りが良く、その先は稚鮎のえぐみが強く、その先はふわふわの白身が味わえこの細い稚鮎で３つの味があります。
花付ききゅうりは稚鮎を食べた後に食べるのですが、瑞々しく胡瓜の香りも強いので、稚鮎の余韻ととても合います。
追加しました。

●こしあぶら
春菊の様な香り独特な苦味。
こちらは追加しました。

●新じゃがいも
じゃがいもの味がとても強く皮が厚めですがしっかりと衣がついており、いままでの天ぷらとは違う食感。

●かつお
こちらはお造りの様に別皿に入ってきます。
生姜の香りがし、上には揚げ玉が乗っています。
かつお自体にそこまで脂が乗ってないので揚げ玉で補っているとのこと。
サクッとした食感も加わりこれは面白いです。

●お椀
金目鯛の天ぷらと独活、そしてグリンピースの餡掛け。独活の餡、グリンピースの餡はそれぞれ別でかかっています。

●子柱の磯辺揚げ
終始海苔の香りがとても良く、子柱はかなり歯応えがあり、まるで松茸の様なシャキシャキ感。
そして子柱の甘味も強く、噛んでいるととてもまろやかさ。なのですがこの後飲み込んでびっくりしまさた。口の中にある時よりもさらにまろやかな味わいがするのです。

●筍
こちらは山椒醤油と花山椒の醤油漬けでいただきます。

●大葉の天ぷら、雲丹
大葉の天ぷらの上に雲丹を乗せています。
雲丹は小振りで味もいたって普通でした。

●蓮根

●穴子

子柱までとてもいい流れでした。
このあと、追加があればオーダーを出します。
とりあえず時間が許す限りオーダーしました。

そしてお食事ですが今回は天茶をお願いしました。
ほうじ茶か緑茶が選べほうじ茶を選ぶことに。
またお食事に関してはお腹の好き具合に合わせ量を調整できます。
ご飯がお茶を含みとても量が多く感じ次回来る時は天茶は避けるようにします。次のお客さんも続々入ってき、どんなに頑張っても量が減りません(汗)

最後にデザート(フルーツトマト)で終わりです。
お酒はビールと日本酒を２合頼み、天ぷらは時間が許す限り頼みこれで21000円。
正直びっくりしました。
お酒で2500円ちょっとですので、追加の天ぷらは4000円ほど？！驚愕のCPです。

ご馳走様です。
また来ます。