龍次郎くんお疲れ様でした : 海味

海味

先代の長野さんなきあと、「海味」のお店を何年も守ってきた中村龍次郎くんがいよいよ独立することになりました。先代のあとしばらくお店から遠ざかっていたけど、一度行ったら中村さんの人柄と美しい寿司に惹かれました。いつも楽しい時間をありがとう。

先代から続く威勢のよい小僧さんたち、いつきても元気をもらえました。

次なる飛躍を期待しています。

長野イズム、引き継いでくれると嬉しいなあ。

写真は４回訪問分まとめてます。龍次郎くんの素晴らしお寿司の記録です。

ごちそうさまでした。

海味
中村龍次郎氏のお寿司の記録です。お気遣いなく。

海味
中村龍次郎氏のお寿司の記録です。お気遣いなく。

海味
中村龍次郎氏のお寿司の記録です。お気遣いなく。

めでたいです！　新生海味さんで、星2つ。
先代長野さんの握るお寿司が好きで、亡くなった後、辛くてしばらくいけませんでしたが、今年2017年に入ってまた行き始めました。良いのです、これが。そして通っています。

長野さんのおられたころには今の大将中村さんにはお会いしていなかったのですが、長野さんの一番弟子、福岡博多の鮨 さかいさんで、「弟弟子が元気に頑張って継いでやってます、ぜひ行ってみてください」と言っていただき、お邪魔しました。
大将の中村さんは、いかにも若々しい印象でしたが、いざ席が始まると細やかに顧客の進み具合や、飲み物、寒い暑いを凄くみておられる。もちろんつまみから握りまで、私の好きなシャリ小ぶりでネタが皿に腰掛けない、そして丸みを帯びた形で切り口鮮やか・・・・もう色っぽくてしかもおいしいのです。
大胆に大型の海老やアワビを用いたり、若い小肌をきれいに重ねて出したり、びっくりする量の白エビをこんもり軍艦にしていただいたりと、その時期美味しいものを美味しく手を加えて出していただけるのはもちろんです。なんといってもこの日は千葉県大原の巨大伊勢海老。さばきたての伊勢海老のにぎりはなんと、まだ動いています！写真ではお伝えできないのが残念ですが、どれだけ新鮮なんでしょう。伊勢海老のお寿司ナンバーワンでした。

お寿司が良いのに、合わせるお酒が今一つというお寿司屋さんがある中、少しずつ色々な種類のお酒がいただけるのも今の大将ならでは。

変わらず皆さんで「どうぞ！」の掛け声をいただけたり、お見送りも皆さんで大声で外でいただけるのはうれしいやら恥ずかしいやら。

こちら海外のお客さんに門戸を広げてらっしゃいますが、団体では来れない客数ですし、海外のお客さんも気持ち良いお客様ばかり。構ってほしそうな時は声をかけたり一緒に笑ったりと、カウンター全体がなんとなくまとまるのも先代から受け継いだいい所でしょうね。
なによりこの中村さんの写真見ていただけるように楽しんでいってくださいという気持ちが表れていてとても豊かに食べて飲んで笑ってしかも魚の話聞けて為になるのです。
この日の巨大伊勢海老は海外の方たちにも大人気。中村さんもどうぞどうぞと写真撮影にポーズをとってくださいます。日本でのいい思い出となったことでしょう。

予約取りづらくなっちゃいますかね。
でも日本のお客さんにもっと入っていただきたいので思い切ってレビューあげました。
有名ロガーさんたちがカウンター貸し切って順繰り回したりってのは、このお店では避けてくださいよ。ほんと困るんで！！

またお邪魔します。

海味
中村龍次郎氏のお寿司の記録です。お気遣いなく。

※仕様のため写真は提供順番が逆です

海味　

先代なきあと海味のお店を守ってきた、中村龍次郎氏の寿司の記録です。お気遣いなく。

***この記録は、先代の大将長野さんの時のものです。念のため****
久しぶりの訪問
今回はじっくり長い時間楽しませていただきました。
美味しく楽しく、笑いあり、すごい品数を気づくと頂いてました。
こちらのマグロも、白身も、貝も、何時も美味しい。
即興で作った名もなき巻物も美味しい。やはり、頭の中でこういう味になるはずという予測がばっちりはまるのでしょうね。
今回びっくりしたのは白魚のお造りと、この即興の巻物、くじらでした。
福岡の鮨さかいさんの修行元でもありますので、2か月の間に師弟の味を堪能させて頂けました。
しっかり受け継がれています。
ご馳走様でした！
またおじゃまします。
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＜11月２６日＞5月頃の一度目の訪問時の写真をUp　春でしたのでホタルイカ、とり貝など。

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今回で二回目の訪問です。
青山３丁目の交差点から外苑西を西麻布にむかって最初の信号そば。
暖簾をくぐると、白い作業着に、全員一休さんのようにすっかり丸めた頭で
おなかの底からの発声で
「いらっしゃいませ！！」とお出迎え。
このお店はお客さん側も元気か、元気を貰いたい時に行くことをお勧めします。
最初からもう、とてもポジティブにエネルギッシュなのです（笑）

店内はカウンターがMax１０席、ギリギリ４人掛けのテーブルが二つ。
そこになんと大将の他に、外に出ているお弟子さんが３人も。　
奥に何人おられるのかわかりませんが、
まるで東南アジアの超高級リゾート並みに、
一人の客に対してのサービスマンの人数が多い。
多いだけではなく、非常にこまめにサービスしてもらえる。
女性にはひざ掛けがさっと出てきますし
カウンターはピカピカ。
食器は土を感じる重たいものが多く、凝っています。
お箸は割り箸ではなく、天然木を削った先の細い箸です。
細かくて繊細な食べ物をつまみやすく、持ちやすい。

最初に生ビールを貰ってのどを潤し、最初のお凌ぎを頂きます。
「まずは一貫、握らせてください」と、マグロの赤身が。
握りは女性がちょうど一口でパクリといける、小ぶりの大きさ。
シャリは赤酢が効いて、濃いめの味だと感じました。口のなかでほろりとほどける握り方。好みです。
その後次から次へと趣向を凝らしたつまみが出てきます。
銀杏の焼き物、能登の岩もずく、佐賀のツガニ　煮た黒アワビのキモしょうゆ添え、蛸のやわらかい煮物　等など。
日本酒は山形の蔵のものが４種類。少しずつ味見させて頂いて、結局生酒と大吟醸のリピート。
その間、空いたお皿は良いタイミングで引かれ、
徳利が空けば次のお酒を勧めてもらい、
チェイサーが空けばさっと新しいものが出てくる。
そしてお弟子さん皆さん、ばっちりアイコンタクトで、笑顔の給仕です。

こちらのネタ、素材は、北から南までとても多岐にわたっています。
ネタはすべて木箱に入れられており、席から寿司ネタは見れません。ご主人にお任せです。
前回は初めてお邪魔したにも関わらず、木箱を開けてさまざまな部位のマグロを見せていただき、
私に好きに選ばせてくれました。お弟子さんが後でそっと「珍しいんですよ、お客さんにお見せするのは」と耳打ちしたほどです。
今回のマグロは三陸でした。確か前回は島根あたりでしたか。赤身からトロまでどれも美味しく、違いが際立った供し方です。
ワサビは箱根の、毎年賞を取られるという「瀬戸さん」のものだと
大きなわさびおろしでたっぷりおろしたものを、惜しげもなく出してもらいました。

そしてご主人は恐るべき地獄耳です。
仕込みをされている様子をカウンターで見ていて、ふと気になる素材について
小声でも相方と話そうものなら、すぐにそれが出てきます。
今回のツガニも、壁側の棚に二匹艶々と光っていたので「あれ？ツガニかな。もうシーズンだったかな」
と言いましたら、ご主人”にやっ”と笑って　あっというまにさばきだしました。
そしてものの１－２分で甲羅と肩と食べやすく切られて
皿にもられたものが出てきました。オレンジ色の味噌がこっくりと、美味しい事！
そしてまた、美味しい！というお客のつぶやきを全身で感じて嬉しそうです。

そうして食べ進んでいくうちに、もうどんどんとおなかも脳も至福の喜びに包まれて
眠たくなってきます。
今回は最後に甘くて噛む必要がないほどとろける煮穴子で〆てもらいました。

お店を出るときも、お弟子さん総出で外までお見送りいただきました。
もう深夜なのに、まるで朝一番であるかのような元気なお見送りです。
「ああ、今日も美味しかったな、楽しかったな、幸せだったな」、そう思える食事でした。
今度は冬の魚を食べに行こう。どんなものが出てくるかなと
ギョロっと目力の強くて、愛嬌たっぷりのご主人の顔を思い浮かべながら、幸せ一杯でタクシーに揺られて帰宅しました。
再訪間違いなしです。