ウィーンのカフェにいる気分 : カフェラントマン 青山店

青山通り、AOビル4階にあるカフェです。
1873年にウィーンで創業した「カフェ ラントマン」の海外1号店。
カフェメニューの他、ウィーン料理やケーキなどを提供。
ウィーンへ行った気分で、ゆっくり食事やお茶ができます。
2009年開店。

店内はウィーンの「カフェ ラントマン」を再現。
壁に鏡が張られ、壁側と中央に布張りのソファ席を配置。
違うのは、新宿方面の眺めが良い窓側のテーブル席とテラス席。
ここでは眺めより、ゆったり座れるソファー席が人気です。

昼訪問。
混んでいました。
ウエイティングリストが用意されていましたが『窓側であればすぐ案内出来る』とのこと。
ソファー席にはこだわらないので、窓側の席へ案内してもらいました。
外光が入って明るく開放的。
テーブルが少々狭いですが、居心地は良好です。
接客は丁寧で親切でした。

料理はランチの他、グランドメニューからも注文可。
お茶だけでも利用可です。
カフェメニュー（700円～）はフォームミルクやホイップクリームを使ったアレンジコーヒーが豊富です。
10種あるケーキ（630又は770円）も魅力的。

休日ランチメニュー（11:00～15:00）は以下の通り（価格は税抜き）。
サラダ又はスープ、ドリンク付き。
A：お好きなスープ（1,750円）
B：クラウトシンケンフレッカルン（1,750円）
C：バックフーンサラダ（2,000円）
D：リンドグーラシュ（2,400円）
E：ヴィナーシュニッツェル（2,400円）
ドリンクはメランジュ、アインシュペンナー、カフェラテ、フランツェカーナーに変更可（+190円）。
+480円で10種のケーキ及びデザートが注文可です。
※グランドメニューではリンドグーラシュ（1,650円）、ヴィナーシュニッツェル（1,900円）。
両者には250円の差があるにもかかわらず、休日セットメニューは同価格。
先に結論を書けば、ここではヴィナーシュニッツェルを選ぶのがお勧めです。

注文したのは以下の通り。
◇ランチセットD：リンドグーラシュ、
◇ランチセットE：ヴィナーシュニッツェル
スープを選択。
●スープ
牛蒡のクリームスープ
陶器の器にたっぷり。
牛蒡の香りとざらりとした食感。
体が温まり、お腹に溜まりました。
（ケーキを追加したければ、サラダを選んだ方が方が軽いです。）

●パン
カイザーゼンメル
温めてあり、熱々。
かりっとした外側、全粒粉入り生地はふんわり。

以下、メイン。
私の注文。
●リンドグーラシュ（2,400円）
ウイーン風牛肉のグーラッシュ（煮込み）。
大きな牛肉の塊が5個！
海外のレストランで想定外の量が出て来た時の気分です。
付け合わせはパンプティングとピクルス。
フライドオニオンのトッピング。
ソースの味はスパイスの効いたビーフシチュー風。
牛肉すじ肉は柔らかく煮込まれ、ナイフで簡単にほぐれます。
量はありましたが、脂分を落とした仕上げ。
くどさはなく、以外にすんなりお腹に収まりました。

連れの注文。
実は今回の訪問はこれが目当て。
ウイーンや何故かミラノでも注文した仔牛のカツレツ。
日本でもお馴染みの定番ウィーン料理です。
●ヴィナーシュニッツェル（2,400円）
ウイーン風仔牛のカツレツ。
付け合わせはじゃが芋。
レモンを絞り、添えられたカシスのジャムをお好みで。
揚げ焼きされたカツレツはお皿いっぱいの大きさ。
パセリのトッピング。
肉を叩いて薄くのばしているので、見た目よりは軽いです。
（ウイーンのレストランで出された「わらじ様の大きさ」より小さく、安心感ある量。）
黄金色に揚げられた、かりっと芳ばしい細かいパン粉に包まれた仔牛の肉。
スパイスが効かせてあり、これだけでおいしいです。
カシスのジャムは合わないことはないですが、好みによりますね。

私は今までヴィナーシュニッツェルを注文したことがなかったので、今回少し味見。
リンドグーラシュよりもヴィナーシュニッツェルの方が好みでした。
周囲を見回すと、やはりヴィナーシュニッツェルが人気です。

●ラントマンブレンド（コーヒー）
アレンジコーヒーも気になったものの、普通にブレンドコーヒーを選択。
適度に苦みがあり、さっぱりした後味。
追加注文したザッハトルテに合いました。

せっかくなので、ケーキも注文。
2名でシェアしました。
●ザッハトルテ（480円）
ホイップクリーム添え。
シャリ感があるチョコレートのグラズール。
ザッハトルテとしては、甘さが控えめです。
特有のぱさっとした生地は無糖のホイップクリームと好相性。
アプリコットジャムの甘酸っぱい味が全体の味を引き締めていました。

ここはウイーン料理として馴染みのある料理が揃い、楽しめる内容です。
表参道のカフェとしては、ゆっくり出来る雰囲気もいいですね。

以下、余談。
ザッハトルテをいただくうち、遥か昔にウイーンで購入したザッハトルテの記憶が蘇りました。
https://tabelog.com/rvwr/001940154/rvwdtl/B59952793/