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Reverse11440さんの他のお店の口コミ
店名 |
ブレッツカフェ クレープリー 表参道店(【旧店名】ル・ブルターニュ)
|
---|---|
ジャンル | クレープ・ガレット、フレンチ、カフェ |
予約・ お問い合わせ |
050-5589-8659 |
予約可否 |
予約可 ▼お席のみのご予約のお客様 |
住所 | |
交通手段 |
東京メトロ「表参道駅」 A2出口より徒歩6分 表参道駅から397m |
営業時間 |
|
予算 |
¥2,000~¥2,999 ¥1,000~¥1,999 |
予算(口コミ集計) |
¥2,000~¥2,999
¥2,000~¥2,999
|
支払い方法 |
カード可 (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) 電子マネー不可 QRコード決済不可 |
席数 |
54席 |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | オシャレな空間、オープンテラスあり |
ドリンク | ワインあり、カクテルあり |
---|
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
お子様連れ |
子供可 |
ホームページ | |
公式アカウント | |
オープン日 |
1998年10月24日 |
電話番号 |
03-3478-7855 |
備考 |
当店のメニューにはソバ、小麦、乳、卵、魚介類等のアレルゲンが含まれる料理がほとんどです。詳しくはスタッフにお尋ねください。 |
関連店舗情報 | ブレッツカフェクレープリーの店舗一覧を見る |
初投稿者 |
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鬱蒼と林立するビルの釁隙を、闌な春の陽光が縫う様に雨下していた。
明治神宮への参道として造られた表参道だが、今では自らのアイデンティティを示す、思い思いの服で着飾った人々が、自らの信ずるステータスへと参詣する為のレールの役割も果たしている。
たまプラーザでの仕事の後、付き合いで入った店に納得が行かず、事務所へ戻る途中の乗換駅である表参道で半蔵門線を降り、皮靴を水に浸した様な足取りで青山通りを外苑方面へ鈍々と歩いていたのだ。
こんな日は少し落ち着ける所で甘い物でも頂きたいものだ。
WORLD北青山ビルを左に見つつ、次の角を切れ込むと直ぐに青山児童館が見えてくる。
表通りは背の高いビルやブランドショップが立ち並び硬質な印象を受けるが、一歩内側に入ると、途端に児童館や気の利いたアートギャラリー、時間がゆったりと流れるカフェなど、やわらかでカラフルな屋舎が多くなる街の構造はまるでガレットの様だ。
そのまま歩を進めると、テラス席が素敵なカフェが目に飛び込んできた。
『BREIZH Cafe CREPERIE』
立ち止まり手書きのメニューボードを眺めていると、フランスの方と思しきスタッフが和かに声を掛けてくれた。
話を聞けばガレットやクレープも有ると云う。
此れは良い。
店内へ入ると直ぐ右手にキャッシャーを兼ねたキッチンとの連絡口があり、その周囲に賑やかに配置された雑貨やカトラリー、キッチン奥に目を移せばタイルに描かれた絵が、フランスの家庭的なキッチンを想起させ、既に非日常の世界へ誘ってくれている。
内装は、白い壁にダークブラウンのフロアをベースに、梁、柱周り、腰壁材はボアドローズ。
テーブルセット材はボイドポワールで統一されており、アートボードや絵皿が飾られているのは白壁だけでなく梁までと云うところもフランス風だ。
メニューを見渡し、蕎麦粉を使用したガレットと冷やしたVal de Ranceのシードルを……と危うく注文しそうになったが、アルコール4%とは言え未だ仕事が残っている事と、そもそもの目的から外れてしまうため、アールグレイ インペリアルと、ダームブランシュをオーダーした。
ダームブランシュを待つ間、ポットで供されたアールグレイ インペリアルを頂く。
水面は明るめの黄銅色、口許へ近付けただけでベルガモットが花のように香り、ひと口含むと、それが蕾であったかの如く、一気に味と香りが花開き立体化する。
キームンなどの中国系でなく、茶葉はインド産ダージリンを使用していると見え、燻られた様な雑香が無く、舌奥で感じるすっきりと軽やかで円い味わいに、柑橘類を思わせるベルガモットの高貴な香りが輪を掛ける。
旨い。
アールグレイを愉しんでいる内に、皹粉引された様な趣のある風合いの平皿にダームブランシュが供された。
元々はヴァニラアイスに溶かしたチョコレートを掛けて食べるベルギーの定番スイーツだが、此方の店のものはクレープリーの名の通り、それらの下に程好く焼き色の付いた緩い扇型のクレープが延べられている。
切り分けた生地を織り、ヴァニラと艶やかなチョコレートを刷いて頂く。
心の靄が晴れていくように清清しくありながら、ゆったりと甘く艶冶な味わい。
チョコレートは、ローストナッツを想起させる苦味とコクから始まり、甘味、嫋やかな酸味へとグラデーションしていく様からヴァローナのカライブを溶かしたものを使用しているように思う。
ヴァニラとチョコレートを纏ったクレープ生地も、その薄さとは裏腹に非常に力強くモチモチとした食感で、予想外のボリュームを感じさせてくれる。
甘味で満たされた口内を紅茶の香味で濯ぎ、再び螺旋を思わせるチョコレートの軌跡に吸い込まれていく。
店を出るようとすると、オーナーなのだろうか。
先程の入店を誘ってくれたフランス人の男性が『Merci』と声を掛けてくれた。
身体も心も晴れやかになった私の隣を、学生服に身を包んだ小学生が風景ごと追い越して行った。