夜の雰囲気もなかなか : バー・ロカイユ

先日お昼にロケハンをしたバーロカイユ。
夜の雰囲気も味わおうと、高太郎詣での後にやって来た。
昼間の燦々と光が降り注ぐリゾートホテルのような明るい基調とは一転、かなりしっとりとしたオーセンティックな雰囲気。
ほう…これはなかなかにムーディーだ。
バーテンダー氏にロカイユの意味を問うと、人工的に作った洞窟の事だと教えてくれた。
石材を多く使った店内。大理石のカウンターが、夜の照明の下では一層の重厚感を醸し出している。

注文したのは
◆トムコリンズ をライムで
◆パッションフルーツのモヒート
◆フルーツトマトのストローハット
◆オクトモア

マイレビ様からおススメ頂いたスマートでカッコいい注文を試すなら今だ！と、「トムコリンズをライムで」と告げる。
カッコよかったかはともかくとして、ミッション達成！そして、美味しかった。
現代の一般的なレシピだと、トムコリンズとジンフィズはあんまり違いが無いらしいのだけれど、ジンフィズって言うよりもトムコリンズのほうが、圧倒的に こなれ感が出る気がするな。
これから積極的に使わせて頂こう♪

フルーツトマトのストローハット。
ロケハンで飲んで、ちょっとハマった。
1/8カットのくし切りにしたトマトがピックに刺さって、カクテルの中にあしらわれている。
このアルコールを吸ったトマトが、おつまみ として最高にいい。

ロケハン含めていくつか飲んだ感じでは、酸味と甘さ、アルコールのバランス感が割と良くって、ここのカクテル類は、比較的自分の感性に合うかもしれないなぁと思う。
圧倒される美味さというのじゃないんだけれど、安心して身を任せられる感じというのかな。
凄く等身大で、日常的にこういう酒が飲みたいな…と思わせてくれる丁度良さがある。
フルーツ系じゃないスタンダードも飲んでみたい。

この2、3年、モルト系のバーにばっかり行っていたのは、バー千本ノックをしようとしたら、余りにも好みとは合わないカクテルに当たる事が多くてヘコタレたから。
カクテルであってもフルーツ系を多く頼むのは、ツレが無類のフルーツ好きだというのもあるけれど、フルーツ系ならば大きく外す事は少なく、つぶしが効くだろうという割と似たような理由だったりする。

でも最近、あぁカクテルもいいな…と思うお店との出会いもそれなりにあって、またカクテルをちゃんと飲もうという気分が高まっている。
そういう時に、こういうバーに出会えたのは嬉しいね。

ココは昼酒も出来るし、カクテルだけじゃなくて他のスピリッツ系の提案も的を得ている。
渋谷の手持ちのカードとしては、知っておいて損は無い、かなり使い勝手が良いバーなんじゃないかな。

今日は渋谷でっ、2っ時〜♪
と、つい口ずさんでしまうところに年代を感じつつ、昼飲み出来るバーとして気になっていたロカイユの扉を開ける。
こちらは、ワタクシが飲み歩きのバイブルとしているBRUTUSの「20年通えるバー」に掲載されているお店。
加えて、最近気に入っているドンナ・セルヴァーティカと同じビルという立地。

月1回の高太郎詣での〆として、最近２回ほどセルヴァーティカを利用した。
高太郎のある桜丘から消防署のお隣までは、ほぼ渋谷の端から端ぐらいの距離感で、15分程度はたっぷり歩く。
せっかく行ったのに満席だったらダメージが大きすぎるから、桜丘を出る時に電話で予約を入れる事にしている。
席を確保し、すっかりグラッパのアタマになってエレベーターの所に来た時に、あ、そういやここのビルにはロカイユもあるんだった…と気づくという訳。

そして、終電ギリギリまで飲んでしまうので、バーホッピングする事も無く、何となく後ろ髪を引かれながらこのビルを後にする。

後ろ髪引かれっぱなしじゃなあ…コレは一回お昼に行って、良かったら夜来ることにしよう。
そんな感じで14時ちょっと過ぎの真昼間、ロケハン♪ロケハン♪やって来た。

注文したのは
◆アメリカンチェリーのフローズンカクテル
◆フルーツトマトのストローハット

採光に優れた明るい店内は、予想以上にヘルシーな雰囲気。
この明るさじゃ、しっぽりモルトという雰囲気では無いなと、フルーツ系のカクテルにした。

出来るだけ日陰を選んで歩いていても、湿度の高い空気が身体にまとわりついて、ここに来るまでに相当汗が流れている。
身体の火照りを冷やそうと、一杯目はフローズン一択で注文。

フルーツを使ったフローズンカクテルは、こんな明るい夏の昼下がりとか、リゾートにこそ相応しいお酒。
夜の地下のオーセンティックバーなんぞのテンションでは、あんまり頼もうと思わないんだよね。

若干アルコール感が浮いているのはご愛嬌。
アメリカンチェリーの深みのある酸味と甘さ。
この洒落たオトナのカキ氷を、ゆっくりと食べるようにして飲み干す頃には、汗もひいて少し気持ちに余裕が出てくる。

お次はフルーツトマトのストローハット。
平たく言えばブラッディマリーのテキーラ版。
フレッシュのフルーツトマトを使って作られるそれは、香りと酸味、スパイシーさのバランスが素晴らしくて、かなり美味しかった‼︎

うん。なかなかいいんじゃない？このバー。
夜になると、ガラリと雰囲気が変わると言う、それもちょっと味わってみたいな…
次の高太郎詣での際には、ココに来ることに致しましょう。