年の瀬に料理人たちの華麗なる演舞を特等席で : フロリレージュ

すみません、帰宅してからゆっくり本文を書かせていただきます。
クリスマス限定ディナーでしたが、最高に美味しかったことは間違いありません！
ではのちほど♡

今年最後のグル巡り親友との晩餐。去年は超老舗のフレンチに行きましたが、今年は新進気鋭のシェフのお店を選びました。
「グランメゾン東京」監修カンテサンス出身のシェフということで、随分前ではあるけれどきっと素晴らしい料理を作ってくれるに違いないと思いました。そして、ホームページのお顔がとても素敵だったのでここにしようと提案しました。
さて、ちょうどクリスマスディナーのみのコースということで、通常より少し高めだったようですが、今年を締めくくるのにふさわしいと思うからいいよってことで。

予約をしてもらったあとに、東京カレンダーを見ていたら偶然ここのお店が掲載されていて、緑色に装られたサーモンの美しい料理が出ていたのでどうしても食べたくなりました。

お店はとてもシャープな印象で格好いいお店でした。まるで高級鉄板焼きのお店にでもいるような楽しい空間。
厨房全体が見渡せる特等席を予約してもらったので料理人さんたちの楽しい作業がいっぱい見られました。忙しそうですが、ちゃんと接客してくださってお話も出来たので雰囲気は良かったです。
洗練された空間に違和感なく溶け込んでいる気さくな対応でした。

さて、メニュー表ですが、どこかのお店で同じようなタイプのメニュー表をみたことがあります。
焼芋、海老、椎茸　バッカスチーズ、ビーツ、鰯、カマンベール　牛、西米良サーモン、分かち合う、
苺、密柑、栗

焼芋はほうじ茶の落ち葉の中に埋まっていてとてもチャーミングでした。味はとてもふわふわふわしっとりで美味しかったです。

海老は最初は少しシャーベット状になっていて不思議な食感でしたが、見た目の綺麗さの中に優しい美味しさがありました。時間が経つごとにとろっとしっとり。凄く美味しかったです。

椎茸は肉厚でとっても美味しい椎茸でした。臭みのない味。原木椎茸だったかな。スープ状になっていますが、とてもまろやかなチーズの味でハッピーな気分になりました。

ビーツ、自分でもよく料理に使う食材ですが、いくらと一緒にお皿に載っている。いくらは苦手なのですが、全く臭みのないとっても美味しいいくらでした。さっぱりしていてドキドキするような美しい色が気に入りました。

鰯は二種類、オムレットみたいなふわっふわのケーキの中に鰯なの？優しい気持ちになる一品。
鰯の、テリーヌみたいな白い一皿、これは一体なんでしょう！美しく不思議な美味しさ。
格好いい！

カマンベールと牛のお皿、これは味が非常に好みで、とろっとしていて何とも言えない食感。
あぁ幸せ～っていう美味しさでした。

楽しみにしていたサーモン、美しいエメラルドグリーンの中に燻製風味、皮はぱりっぱりで素晴らしい一品。あまりにも美味しいソースで残せませんでした。優しい味です。
奇抜な中の優しさ。惚れますね。

分かち合う、お客様みんなでシェアするって意味なのかな。
フランスの何とか鶏と、岩手だったかな、ほろほろ鳥。食感が全然違って最高でした。クリスマスにこんなに美味しい鶏料理はめったに食べられませんね。とにかく優しいソース。感動♡

苺は飴細工の中に酸味の利いたサワークリームっぽいクリームが入っていましたが、ここでこれが出て来たのがとっても嬉しい。お口の中リセットです♪

密柑は、クレームダンジュでしたが、これ、グランメゾン東京の最終話でパテシエさんが作ったリコッタチーズのクレームダンジュかなぁ……本当に笑みがこぼれてしまうほど美味しかったです。
幸せの金が鳴るっていう感じでしょうか。

栗、これもまさかの私の一番好きなシュークリーム系で、その中でもベストなパリブレストではないですか！！しかも少し前にマイブームだった栗がこれでもかって入っている。
上の皮にスプーンですくって少しモンブランを載せて、そのまま中を少しずつ掘っていって、至福の時間でした♡サンタクロースのメレンゲもきめ細やかでめっちゃ美味しい。食べちゃってごめんね汗

そして最後のシュートレンなど、こんなに美味しいしっとりしたものは初めてかも！

全体的に洗練されたルックスの料理なのですが、全てが非常に優しくてそこが素晴らしいと思いました。

ドリンクはシャンパン美味しい。白ワイン飲みやすい。数ある全国の酒造の中で今一番気に入っている新政酒造のお酒が二種類ありました。
一つはクリスマス限定のナンバー6の微発砲、赤いボトルがお店のカラーに凄く合っていました。
濁りスパークリングで感動的に美味しかったです。ワインみたい。もう一つは割と定番で扱っているようでしたが、こちらは男性向きかな。

お茶は奈良のお茶だそうですが、静岡のお茶処で生まれたお茶にはうるさい私でもこんな丁寧に淹れないってくらいのパフォーマンス。凄い凄い（パチパチパチ）
ハーブティーは普通に美味しいです。

フランス料理ではバケットなどのハード系が多いですが、ここは何故か蒸しパン。二種類ありました。味がないのは料理を邪魔しないようにってことだと思いました。
ぼろぼろこぼれるようなこともなくテーブルが汚れないし、どの料理にも優しく口直しになって大変いいアイディアだなぁと思いました。

オープンキッチンはまるでショーを見ているように楽しかったです。料理人たちが集まって何かを一緒にやっているところが一番素敵だなぁって印象深かったです。親友が特等席を予約してくれたお陰で素晴らしい演舞が見られてハッピーな夜が過ぎて行きました♪今年を締めくくるのに最良のお店だったと思います。

追伸：若いカップルが多くて昔を思い出しました。彼氏頑張ってるね♪