①日本茶を煎れている様が面白い《No.0690》 : 茶茶の間

表参道へ行った、チョコレートを買うために。

目当ての店が改装中というアクシデントはあったものの
一旦丸の内へ行ってまでその店のチョコレートを買い、
更に表参道へ戻って他の店でチョコレートを買った。

表参道へ行くということで前日に食べログで軽い昼食の場所を探してヒットしたのがこのお店。
日本茶の専門店で料理はなんとなく体に優しそうな印象、体に優しい食べ物を欲するお年頃。

チョコレートを買い揃えやるべき事は済ましたのでこちらの店へ向かう。
食べログの地図をデジカメで撮ったものを見ながら行ったので迷わずたどり着いたが
店は表参道から奥まった住宅街のようなところにあるので帰りに道順を写真で撮っておいた。

表参道、明治神宮へ向かって左側の通り。DiorとSHANELの間の路地を入っていく。
道なりに進む、初めの交差点を通り過ぎ次にぶつかるT字路を左折。
そしてすぐに見えてくるT字路をまた左折する。
このT字路に小さな看板が出ているのでここまで来れば不案内。
二つ目のT字路を左折すると視線の先に住宅街の中で目立つ色の旗が垂れ下がる建物が見えてくる。
近くまで寄るとカッコよくデザインされた建物があるその1Fがこちらのお店。

伺ったのは昼時。既に先客１名。
店内は入って左手壁沿いにベンチ席、金色の座布団が妙に派手。
空いていた席に腰を下ろす。

この日は荷物が多かった。
チョコの入った小さな紙袋二つにいつもの肩掛けバック、そしてこの日下ろしたての新デジカメ。
一眼レフではないがちょっとかさばるデジカメ。
荷物をひとつひとつ置いていき汗を拭きテーブルへ置かれたお冷を頂く。
そしてメニューを見る。

日本茶の専門店だけあって日本茶のメニューは分厚いが食事をしに来たので食事のメニューを見る。
食事のメニューも種類は豊富。

ベジタリアンではないのだが野菜は大好きなのでベジタリアンメニューから
【茶茶の間十菜汁セット 完全ベジタブル（\1260）】を注文する。

店内には若い男性がいる、先客の男性とお茶談義。
あとから来た女性もそれに加わる。
店員の若い男性は小さなワゴンの上でお茶を煎れてくれる。
先ほど注文のメニューにもお茶が付くので目の前で煎れられたお茶が注がれる。
この日居合わせた客、男性はかなり好きなようで自らお茶の会を開くほど。
女性はそれ程ではないがそれでもお茶に興味津々の様子。
対して私は、好きだがこれまでこだわってはこなかった。

白い湯飲みに注がれたお茶。
素直に美味しいが私では違いが大きく分かるほどではない
ただ、この若い男性の店員が他の客と交わすお茶談義が中々興味深かった。
「へぇ～」「ほぉ～」と心の中でつぶやくような話を聞けて面白かったし。
更に目の前でお茶を煎れるその工程がとても興味深かった。
これを見るだけでも面白い。

料理が運ばれる。
値段は安くなかったがそれでも思っていた以上に量がある。
「十菜汁」
具沢山というのか殆ど具というのか根菜類が多く食べ応え溢れる汁。
ゴロゴロとした野菜が十以上あるのではないかと思える程。

「お粥」発芽玄米が使われているようで茶色い。（発芽玄米のごはんと選べる）
色は濃いが味は薄い、サツマイモの甘さがあるものの塩気は無いのでそれだけでは物足りないが
塩が付く、こちらもこだわりの塩のようで帰りレジ脇で売っていた。

「野菜とモロミ」
ニンジン、パプリカ、インゲン等の野菜は生ではなく調理されている。
こちらはモロミの塩気や風味が濃い目、おかゆとあわせると丁度良い。

「カブのお漬物」
上品な出来、昆布の風味もよい。

以上で1260円なら決して高く無いと思えるほどにたっぷりの野菜をいただける。
調理自体に驚く点は無いので素材勝負の料理。
野菜好きならまず満足できると思う。

料理に満足したのであとからデザートでワラビ餅を追加した。
単品だと630円だが料理にセットのミニサイズを勧められたのでそちらにした。値段は覚えていない。
ヨモギのワラビ餅とのこと、ヨモギの香りはあまり無いが粘りを強く感じるワラビ餅はとても美味しかった。

料理自体、素材にはこだわっているが素材重視で調理自体にビックリするものは無かった。
勿論十分満足できるものではある。
だがやはりこちらの店ではとりあえず日本茶を楽しむべきだろう。
日本茶を楽しんでから最後に食事をする。そんな楽しみ方が良いのかもしれない。

表参道から少し入っていく価値十分ある、こだわりを強く感じるお店。