ひっそり閉業されました…。 : とんかつ かどや

この口コミは、サカキシンイチロウさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

3.5

¥1,000~¥1,9991人
  • 料理・味3.5
  • サービス3.0
  • 雰囲気3.5
  • CP3.5
  • 酒・ドリンク2.0
2022/10訪問7回目

3.5

  • 料理・味3.5
  • サービス3.0
  • 雰囲気3.5
  • CP3.5
  • 酒・ドリンク2.0
¥1,000~¥1,9991人

ひっそり閉業されました…。

今日は病院で精密検査。朝早くから検査続きで終わったのが1時過ぎ。もう腹ペコで、まだ間に合うかと病院を出て「とんかつかどや」にかけつける。
お店はシャッターが降りたまま。見ると貼り紙。
9月30日で閉業されたという内容。

みなさんお年を召されてらっしゃいましたからしょうがない…、と思うも、家族できたりタナカくんと一緒に来たりしたお店。
父が好きだったエビフライ。
タナカくんのハンバーグ、母がプロのゴチソウって愛でてたポークピカタももう食べられない。
さみしいなぁ…。
もっと来とけばよかったと悔やむ気持ちは、亡くした人にもっとやさしくしとけばよかったと思う気持ちと似ていてせんない。
長い間、ありがとうって頭を下げてお別れします。ありがとう。

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2021/12訪問6回目

3.5

  • 料理・味3.5
  • サービス3.0
  • 雰囲気3.5
  • CP3.5
  • 酒・ドリンク2.0
¥1,000~¥1,9991人

ひさしぶりのハンバーグ。目玉焼きの火加減絶妙…、オキニイリ

ひさしぶりに若松町の「かどや」に来る。
病院に寄ったついでの昼ごはん。実は近所にかつて両親が住んでいた。入院していた病室からそのマンションが見えてなんだかなつかしく、「かどや」でご飯を食べられるよう早く元気にならなくちゃ…、って思ったりした。
経過は結構順調で、普通の一人前程度の油っこくないものであればと言われてそれでここに来た。
思い出がたくさんある店。
父や母と一緒によく来た。近所に住んでいたときなんて、まるで家のダイニングルームみたいな使い方をしてたりもした。両親が生まれ故郷の香川県に引っ越してからは、タナカくんとよく来てた。父と一緒に仕事をしたこともあるタナカくんと思い出話をしながら待つとあっという間に料理ができてた。なつかしい。

ただずっと週末に来ていた店で、平日ランチはほぼはじめて。とてもにぎやかでおなじみさんは料理の予約をしてやってくる。時間にあわせて料理ができて予約のテーブルに並べられ、料理がお客様を待ってる景色にニッコリしました。
日本料理屋みたいな設え。カウンターと座敷があって座敷のテーブルをひとつもらって独り占め。
ハンバーグ定食をたのみます。
テーブルにつくと分厚いおしぼり、熱々のお茶に氷とお冷の入ったグラス。ソースの土瓶がずらりと並び、おいかけ定食のお供の漬物、それから味噌汁とテーブルの上がにぎやかになる。漬物はキュウリに大根、カブにおナスと4種類。自家製ぬか漬けでこれがおいしい。

味噌汁の中にはじゃがいも、玉ねぎ、油揚げ。
出汁がビシッときいてて味噌は甘めのボク好み。
しかも熱々。料理を全部たいらげるまで熱くてうれしい。おもてなし。

そいしてメインのハンバーグ。
ハンバーグには目玉焼きがついてくる。
この目玉焼きが白身の縁はサクサクに揚がるように焦げて仕上がり白身はきっちり焼けている。黄身は半熟。けれど熱は入ってサラサラではなくねっとりとろけるボクの好みの焼かれ方。
ちょっと粗めの合いびき肉をやさしくまとめて形を作り表面カリッと芯はふっくら。肉汁をたっぷり蓄え仕上がっている。軽い酸味がおいしいデミグラスソースをポッテリかけてツヤツヤなんともおいしい姿。芥子を塗り塗り、おいしい香りをたのしみ食べる。

目玉焼きはご飯の上にのっけて食べる。お箸で黄身をちょっとつついて割ったところに醤油をタラリ。とろんととろけだしてくる黄身が熱々ご飯の熱でたちまちかたまっていく。それをハフっと口に運んでパクリと食べて、味噌汁ゴクリ、漬物カリッ。メインのハンバーグがなくても満足できるかも…、って思うゴチソウ。
ハンバーグのサイドの千切りキャベツにトマト。カレー風味のドレッシングがなつかしく、ケチャップまみれのスパゲティーにはフライパンで炒めたときの焦げた香りがまとわりついてる。オキニイリです、また来よう。

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2021/05訪問5回目

3.5

  • 料理・味3.5
  • サービス3.0
  • 雰囲気3.5
  • CP3.5
  • 酒・ドリンク2.0
¥1,000~¥1,9991人

ポークピカタにエビピラフ

週末、いろんなことを思い出しちょっと気持ちが寂しくなった。
さみしいときには思い出から逃げるのじゃなく、思い出の場所に身をおいて思い出と向き合うことが本当の癒やしになるだろうと、それで思い出の場所にくる。
若松町の「かどや」っていう店。
両親がここの近所に住んでいた。今でもボクの本籍はかつての両親の家にある。
両親とよく来た店です。毎週、日曜に実家に帰る楽しみは母が作る手料理だった。けれどたまに外食したいってときに来てたのがこの店で、何もしないで料理を食べて帰れることに、のんびりくつろぐ母の姿がたのしげだった。
父は必ずエビフライ。ボクらはいろんなものをあれこれたのんでたのしんだけど母が中でも「これ、おいしいネ」って言った料理がポークピカタで、今日はそれをメインにたのむ。

セットにしないで単品でとり、ご飯がわりにエビピラフ。お供に漬物、味噌汁をつけてひと揃え。
ここの漬物は本当においしい。きゅうりに茄子に蕪にだいこん。おかぁさんの手作りぬか漬けでその時々でつかり具合にバラつきがある。今日は茄子が浅めで大根がキリッと酸っぱく食欲湧かす良い加減。量もたっぷりでサラダがわりと決め込んで、シャキシャキカリカリ料理を待った。
それにしてもこんな店にも飛沫感染予防の衝立。厨房とカウンターの間に透明シートが張られてる。油を使うお店は掃除が大変だろうなぁ…、って思う。ソースや芥子もポーションパックにかわったし、おおらかだったかつてがちょっとなつかしい。

さてポークピカタ。
分厚い豚肉に粉と溶いた玉子をまとわせしっとり焼き上げたもの。
この厚さの豚肉をやわらかく、しかもふっくら芯まで熱を通すことはなかなかできない芸当で、しかも玉子の衣がどこも剥がれず仕上がる見事。
ナイフを使わずムチュンと歯切れて甘い肉汁を吐き出しながらクチャっと潰れる。
ところどころが焦げた玉子が豚肉の肉汁や溶けた脂をすいこみおいしいたらありゃしない。缶詰のパイナップルの甘みも決して嫌味じゃなくてみずみずしさが焼けた豚肉をおいしくさせるよきアクセント。
こういう料理はコックさんじゃなきゃ作れないわね…、ってそれが母がこれを好きだった多分一番の理由だったに違いない。千切りキャベツにキュウリにトマト。いかにも洋食屋さんのスパゲティーのケチャップ炒めって感じのサイドもオゴチソウ。

エビフライ用の立派なエビを豪快にぶつ切りしたのをたっぷり使ったエビピラフ。厨房の方からカタンカタンとフライパンを何度も細かく叩きつけるような音がして、おいしい匂いと一緒に完成。ココット皿に盛り付けてやってくる。
エビ以外にはピーマン、タマネギ。そして缶詰のマッシュルームとレーズンが結構いっぱいはいっているのがタナカくんには悔しかったようで、ワシワシ勢いつけた食べたいのに注意しながら食べなきゃいけない…、ってそれでももりもり食べていたのがなつかしい。
ここの味噌汁が本当においしい。しっかりとした出汁に甘めの米の味噌。豚バラ肉の端材にネギにジャガイモ、ニンジン。ホッとするような味わいでお腹の中から元気が湧いてやってくる。

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2020/12訪問4回目

3.5

  • 料理・味3.5
  • サービス3.0
  • 雰囲気3.5
  • CP3.5
  • 酒・ドリンク2.0
¥1,000~¥1,9991人

父も来た、母も来たし彼も来た。ドライカレーとハンバーグ

ひさしぶりに若松町の「かどや」に来る。
お店の本当に近くに両親がかつて住んでた。東京の終の棲家にと買ったマンションが裏手にあって、事業を整理したのを機に両親が生まれ故郷の讃岐に居を移した今もボクの本籍はそこにある。
特別なことがないかぎり毎週日曜は実家に戻ってた。
親子団らんが目的なのだけど、父とは必ず仕事の話になってかなりの確率で喧嘩がはじまる。大抵は小さな口喧嘩でおさまるのだけど、ときに取っ組み合いの喧嘩になったりすることもある。
そんなときに決まって母が、今日は晩ご飯を作りたくないから外食しましょう…、とボクらを誘って出来かけたのがこの店だった。
親子喧嘩はしているどちらもが止めるきっかけを探しながらする喧嘩です。家族みんなのオキニイリだったっぷり「かどや」はよいきっかけになってくれていたんだなぁ…、って思う。

土曜休みで日曜営業。小さな店でカウンターに小上がり席だけ。どこにも隠れる場所などなくて、ついさっきまで喧嘩してても仲良くふるまう他はなく、たちまち親子団欒がそこではじまる。
今日は昼来る。ここ数年、日曜の昼に来るたび必ずいる常連さんたち。どうも近所の商店街のおじさんたちで、日曜は休みの人たちなんでしょう。昼から酒盛り。世間話に花を咲かせてたのしげで、いいお店って人を仲良くさせる力があるんだなぁ…、ってしみじみ思う。
父はいつもエビフライだった。まるまると太ったエビに分厚く細かなパン粉をまとわせザクッと揚げたエビフライ。ボクはポークピカタにエビピラフかドライカレー。母はいつもハンバーグ。ハンバーグなんてそんなに好きじゃなかったはずで、なぜ?って一度聞いたことがある。

そしたら、ハンバーグはみんながつまみやすいでしょう…、って。
ありがたきかな、母の愛!
それで今日もハンバーグ。
ドライカレーをお供にとって味噌汁、漬物でひと揃え。
ハンバーグにはポッテリとしたデミグラスソース。目玉焼きがのっかっていつも親父が目玉焼きをとってたよなぁ。なつかしい。
そう言えばここのドライカレーにはマッシュルームとレーズンが入ってた。
マッシュルームはまだ避けられるからいいんだけれど、レーズンは小さい上に周りのご飯までレーズン臭くなるから嫌いって言っていた。
今日のドライカレーにはレーズンが見当たらずタナカくんもよろこんだかなぁってちょっと思ってクスッと笑う。

丁寧にフライパンでジリジリ熱が入ったご飯。芯までカレーの味が入ってパラッと散らかる。
それにしても目玉焼きの状態のすばらしきこと。白身の縁はこんがり揚がって仕上がって、黄身はとろりとほどよく半熟。ドライカレーの上にのっけてスプーンで崩しながらドライカレーと一緒に食べる。
千切りキャベツは切りたてでみずみずしくて、シャキシャキ食感軽い仕上がり。ケチャップあえのスパゲティーもドライカレーのよきお供。
じゃがいもや豚バラ肉の端材がたっぷり入った熱い味噌汁も、自家製のぬか漬けもいつもどおりにおいしくてウットリ味わう。そしたらドライカレーの底の方からレーズンが顔をのぞかす。やっぱりレーズン入ってた(笑)!

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2017/06訪問3回目

3.5

  • 料理・味3.5
  • サービス3.0
  • 雰囲気3.5
  • CP3.5
  • 酒・ドリンク2.0
¥1,000~¥1,9991人

父の日のかどや

今日は父の日。
父の好きだった店で父の好きだったモノを食べて父に気持ちを送ろうと、それで「かどや」にやってくる。
若松町という都心にあって田舎のような静かな街。大きな病院がいくつかあって、そこのお見舞い客や先生方に贔屓されている洋食の店。
お店の雰囲気は洋食屋というよりも、寿司屋だとか鰻屋だとかが似合いそうな日本の専門店な雰囲気。
座敷があって、向かい側にカウンター。その内側には厨房があり、コックコートに山高帽のご主人にこやかに鍋をふる。サービスするのは奥さんというずっと変わらぬ店の景色に、歳をとってもできる仕事があるというのはすばらしいコト…、って思ってニッコリ。

父を知る友人と2人で訪れ、エビフライとハンバーグをたのんで食べる。
いつも父はココで悩む。
エビフライにしようか、それともハンバーグかで思う存分悩んで結局、自分はエビフライ。他の誰かにハンバーグをとらせて分けて食べることになる。

細かなパン粉がギッシリついて、丸々太ったエビフライ。
ラード混じりの重たい油で揚げるから、その仕上がりはざっくり、衣が熱くて重い。
重いとは言え脂っこいわけじゃなくてカラッと揚がってて、衣が甘い。
中のエビはむっちりで、風味豊かでやっぱり甘い。
最近の揚げ物屋さんの傾向は、植物油でサクッと軽めに揚げるスタイル。この店みたいな揚げ方は時代遅れと嫌われたりする。
自分の好きなものが時代遅れと言われれば言われるほど、意固地に自分の好みを通す。ボクも最近、そんなところがあるんだよなぁ…、って思ったりする。親子なり。

合いびき肉で作ったパテをこれまたラードで揚げるように仕上げたハンバーグ。どっしりとした軽い酸味がおいしいデミグラスソースをたっぷりかけて食べるスタイルも昔ながらで、最近流行りのふっくらとした肉汁まみれのハンバーグとは一線隠す、これまた昔のオゴチソウ。

手間を惜しまず作られてます。
メインのフライやハンバーグに手間がかかっているのは当然。
例えばサイドの千切りキャベツは、切って間がない。だからキャベツの甘みや風味がしっかりしてる。
トマトは湯剥きして皮をキレイにとったもの。
キュウリの皮には筋をいれ、目のもおいしいうつくしさ。
今ではスパゲティーのケチャップ和えがサイドを飾る。昔はフランス風に平打ち麺のヌイユのウスターソース炒めがのっかっていた。うどんのようなムチムチ感があれはあれでおいしかったけど、ケチャップ色が昭和っぽさを一層引き立てこれもよし。
手作りの漬物4種。茄子に大根、キュウリに白瓜。最初の三種は年中変わらぬ組み合わせ。もう一種類が季節の漬物で、この白瓜は父の好物。いつしかボクも大好きになってたモノで、なつかしい。

ハンバーグのサイドにのっかる目玉焼き。父の好みに仕上がったもの。それをご飯の上にのっけて醤油を垂らしてたべるのが、父の流儀でボクにかわって友人に、その食べ方をたのしんでもらう。
ボクはご飯の代わりにドライカレーをたのんで食べる。ジャジャッジャジャッとフライパンから湿った音がはじまって、カレーの香りとともに完成。刻んだ豚肉の脂がご飯をツヤツヤさせて、マッシュルームやレイズンが風味、食感を添える一品。
豆腐やじゃがいも、具材がたっぷりはいった味噌汁。熱々で、フウフウしながら味わうこれも昔ながらにおいしくて、お腹も気持ちもあったかっくなる。外は雨です。父は稀代の雨男!

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2016/06訪問2回目

3.5

  • 料理・味3.5
  • サービス3.0
  • 雰囲気3.5
  • CP3.5
  • 酒・ドリンク2.0
¥1,000~¥1,9991人

父がいた街、母がいた街の洋食、なつかしや

昼、ひさしぶりに「かどや」という洋食屋さんにやってくる。
昔、両親が住んでいた家の近くにある店で、お店の雰囲気は洋食屋というよりもどこか寿司とか天ぷらとかの専門店のような風情で、カウンターにお座敷がある。ずっと変わらぬ気軽な雰囲気。
近所にぢ病院があるということもあって、平日の昼はとてもにぎやか。出前やお持ち帰りが頻繁に出る。
ところが週末はおなじみさんでしっとりとした雰囲気で、その穏やかもなつかしい。

エビフライが目当てで今日は来ました。
父が好きだった料理で、それもなつかしく迷わずたのんで、しみじみ味わう。

田舎から大学に通うため東京に出てきたばかりの父にとって、ナイフとフォークで食事するという洋食文化はあまりに新鮮。
ナイフ・フォーク使いが不慣れで、しばらく仕送りがあった直後は新宿中村屋でエビフライをずっと食べてたというのですね。
修行のお供は大好物で…、と、それで食べてるうちにますます好きになったのが洋食屋さんのエビフライ。

ラードで揚げる。
がっしり衣をまとわせ揚げる。だからパン粉衣が固く仕上がり、エビのむっちりとした食感を引き立て旨い。
しかもラードの甘みがエビの甘みを引き立て、家で揚げるエビフライとはひと味違うドッシリ味に仕上がっていく。
エビそのものがむっちりとした健康的なエビだから、頑丈な衣をまとっても存在感は揺るぎなく、ソースをかけて自家製マヨネーズまでをもたっぷりのっけて味わい食べる。うん、旨い。

豚肉の端材やじゃがいも、ネギ、油揚げと実がタップリ入った味噌汁は熱々。出汁や白味噌がドッシリしていて味わい濃厚。
漬物四種。キュウリに茄子、大根、蕪とどれも浅漬。パラリとハイミーがかかっているのが昭和な感じで、何故か好き。
ケチャップ味のスパゲティー。千切りキャベツに薄切りキュウリ。
キャベツは極細。キュウリの皮はキレイに削られ、手仕事いとわぬ丁寧を感じてウットリ。ニッコリします。

ご飯の代わりにピラフをたのむ。炊き込みご飯をバターと一緒に、ジャッジャッ、ジャジャっと丁寧に時間をかけて炒めて仕上げる。
具材はスベスベさせた玉ねぎに、にんじん、缶詰マッシュルーム。
茹でた車海老を切り分け入れて、甘み漬けにレイズンがほんのちょっとだけ入ってる。

口の中でご飯がパラリと散らかって、バターをたっぷりまとったお米がスルスルすべって、お腹の中へと雪崩れ込む。具材の食感はスベスベ、クニュリクニュクニュ、むっちりと口の中がニギヤカになるオキニイリ。

一緒に来た友人はハンバーグを選んでたのむ。
メニューの中には「豚肉料理」として紹介されてて、豚肉多めの合いびき肉をペチパチ叩いて形を作る。
ラードを溶かしたフライパンで、こんがり、表面を揚げるようにして焼き上げる。
だから最初の一口はガリッとこんがり。
ところがふっくら、中から肉汁がほとばしり出る。焼けた香りがこうばしい。
デミグラスソースは甘めでこれまた焦げた香りが濃厚で、味わい芳醇。継ぎ足し継ぎ足し作ったソースの深い旨みに肉の旨みが混じるおいしさ。格別です。

玉子が一個ついてくる。白身はこんがりキレイにやけて、しかも周りがフリルのように揚がってチリチリ焼けている。黄身は半熟。
父はこれをご飯にのっけて、醤油をかけて食べるのが大好きだった。
それでそうして一口味わう。
あぁ、なつかしい。お店の人と軽く会釈をかわしてニッコリ。通いはじめたのが20年ほど前のコト。みなさん歳をとられはしたけどまだまだ元気。ボクも白髪になりました。

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2015/12訪問1回目

3.5

  • 料理・味4.0
  • サービス3.0
  • 雰囲気3.5
  • CP3.5
  • 酒・ドリンク2.0
¥1,000~¥1,9991人

ポークピカタってなんでこんなにやわらかくってあったかいんだろう…。

かつて両親が住んでた街の小さなお店。
「かどや」という洋食屋さんでなら食べたいものがあるだろう…、と。
おりしもの雨。
冷たい雨にほんのちょっとだけおセンチ気分で、お店に入る。

家族総出でやっている店。厨房の中で料理を作る人と、表でサービスする人が同じ顔つきというのになんだかホっとする。
この小さな店で結婚をして家庭を作り、子供を立派に育て上げ、その子が一緒にお店の営業を手伝ってくれる。なんと素敵なことなんだろう。
飲食店ってそういうステキをもっている場所。ここに来るとそんなステキをしみじみ感じて、それでホっと、シアワセになる。

おそらく寿司屋さんかなにかを改装して作ったお店なんでしょう。カウンターの中に厨房。カウンターの反対側にはお座敷があり、その雰囲気にもホっとする。

両親と一緒によく来た店でもあります。
お店の人ともおなじみで、おひさしぶりって食事がはじまる。
とんかつがおいしい店という評判で、ほとんどの人は揚げ物メニューでお腹を満たす。
友人は海の幸の盛り合わせ。

エビフライにアジフライ。ホタテのフライにキスのマリネが一つお皿に肩寄せ合ってやってくる。
衣はがっしり。こんがり色黒タイプに揚がってて、昔ながらのとんかつ屋さん的にラードの甘み、香りがどっしりとしたおいしいフライ。
特にエビフライがおいしくて、分けてもらってバリバリ食べる。キスのマリネっていうのは実はエスカベッシュで、素揚げにしたキスをまるごと酢漬けで味わう。すっきりとした酸味がおいしく、ご飯がもりもりすすむ味わい。

千切りキャベツとトマトにキュウリ。
このキュウリ。皮の一部を縦に剥きストライプ状にして切り分ける。昔の洋食屋さんは必ずこういう仕事をしてた。手間を惜しまぬこういうところが、なんだかステキでありがたい。
ケチャップ和えのスパゲティーもヌルンとやわらか。油の風味の甘いケチャップがネットリおいしい。ご飯のおかずにすらなってくれるオゴチソウ。

ボクのオキニイリはポークピカタで、今日もそれ。
分厚い豚のロース肉。
塩と胡椒で下味をつけ、粉を叩いて玉子をタップリまとわせる。それをこんがり。フライパンでキレイに焼いて、ザックリ切って出来上がり。
豚肉の旨みが玉子に吸い込まれ、おいしいところがもれなく口にやってくる。プチュンと歯切れる肉の食感。クチャっと潰れる脂のおいしさ。豚肉って料理の仕方が変わると味の印象がこれほどまでにかわる食材。オモシロイなぁ…、って思って食べる。
火の入り方がまた抜群で、しかも上にパイナップル。甘みと酸味がよき口直し。魚の料理にはついてこぬ、クレソン、カプリと味わうと苦味、渋みで口の中がすっきりリセットされるおいしさ、アリガタサ。

白ご飯の代わりにピラフをたのんで食べた。エビピラフ。
ピラフとは言え、炊きあげるのじゃな無くて炒めて仕上げる焼き飯タイプ。たのむとジャジャっ、ジャジャっとご飯をフライパンの中で炒めて仕上げる音がするのです。
湿った音がそのうちパラリと乾いた音に変わってくると出来上がり。

ツヤツヤ、油をまとったお米がすべる。すべって口の中を転がり、チキンブイヨンの香りが鼻から抜けていく。
ハイカラ味で、中に具材もタップリと。エビにスベスベした玉ねぎに、缶詰マッシュルームがなんともなつかしく、ハフハフしながら味わい食べる。

つけもの、味噌汁がおいしいところもココのステキなところであります。
キュウリに大根、カブに茄子。漬物で3種類ついてくるのは当たり前。それが4種類となればなかなかみないサービス精神旺盛で、しかも手作り。味わい深い。
熱々の味噌汁の中の具材は豆腐に油揚げ、ネギに、ジャガイモ、それから豚バラ肉の端材。豚汁的ではあるけれど、油をキレイに引いているのでサッパリとした飲み口で、フーフーしながら味わうとしみじみ体があったまる。

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店舗情報(詳細)

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店舗基本情報

店名
閉店 とんかつ かどや

このお店は現在閉店しております。店舗の掲載情報に関して

ジャンル とんかつ、洋食、弁当
住所

東京都新宿区若松町25-20

交通手段

若松河田駅から215m

営業時間
  • ■営業時間
    12:00~14:30(だいたい)
    不明 〜20:00

    ■定休日
    土曜日

営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。

予算(口コミ集計)
支払い方法

カード不可

電子マネー不可

席・設備

席数

25席

(カウンター9席、小上がり座敷16席)

個室

禁煙・喫煙

全席喫煙可

2020年4月1日より受動喫煙対策に関する法律(改正健康増進法)が施行されており、最新の情報と異なる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。

駐車場

特徴・関連情報

利用シーン

知人・友人と

こんな時によく使われます。

初投稿者

ミッポTミッポT(3058)

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