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焦がしネギ黒醤油のパンチ力に心地よく打ちのめされた
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シィチースン1977
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店名 |
閉店
麺屋 六感堂
|
---|---|
ジャンル | ラーメン |
住所 | |
交通手段 |
池袋駅東口徒7分 池袋駅から724m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算 |
~¥999 ~¥999 |
予算(口コミ集計) |
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 |
席数 |
9席 |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 近くにコインパーキングあり |
空間・設備 | カウンター席あり |
ドリンク | 日本酒あり |
---|---|
料理 | 健康・美容メニューあり |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
お子様連れ |
子供可 |
オープン日 |
2014年4月23日 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
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――なんだかよくわからんが、気になる。
「きっと、こいつとは前世で何かあったんだな……」
などと、アホなことを思い浮かべてしまうような店。
そういう場所には何かがある。
池袋からちょっと要町方面に歩いた場所。
そこに、果たして気になる店があった。
「六感堂」
なんだかよくわからんが、
スピリチュアルなネーミングであった。
空きッ腹に背を押されて入店する。
すると、カウンターのみの狭い店内の光景があった。
狭いが、行き届いている。
小ぎれいなカウンター。
厨房の奥では店主とおぼしき人が、
必死にバーナーでチャーシューを炙っていた。
そのチャーシューが割とエライ数なのであった。
しかも念入りに焦がしを入れているのであった。
これは大変だぞと思わず唾をのんだ。
だが、その大変な労を惜しまずやっているのだ。
うむ――なんだかよくわからんが、気に入った。
ラーメンは「白」と「黒」との二種類がベース。
鶏ガラや煮干しなどのまろやかトリプルスープが白、
焦がしネギに醤油が利いたパンチのあるのが黒、
ということであるらしい。
とりあえず黒の食券を購入すると、店員から声がかかった。
「奥の座席にお願いできますか~?」
なるほど。
入り口付近は込み合っている。
さらには、食券機も近いことを考えればリーズナブルな話だ。
勧められるままに座って食券を出した。
すると、
「手もみ麺と細麺のどちらにしますか?」
などと聞かれたのであった。
「え、麺を選べるの?」
よくわからん趣旨であったので――
「どちらがおススメですか?」
と聞いたがどちらもおススメなのであった。
どちらかというと好みの問題という補足もあった。
モチモチした麺が好みなら手もみ、
ブツっとした食感が好みなら細麺、
といったような選択肢と覚えればいい。
身体がモチモチを欲していたので、
「手もみ」をお願いし、しばし待つ。
この「待ち」の時間。
これこそが、初めて足を踏み入れた店の醍醐味だ。
五感すべてで、その店から発せられるすべてを感じるのである。
一番最初に刺激を受けたのは聴覚。
ジブジブジュウウ……!
店主が手にしたガスバーナーで、
チャーシューを炙っている音であった。
次に刺激を受けたのが嗅覚。
炙ったチャーシューの香ばしい脂くささと、
隣の客に提供されたラーメンとが醸しだす、
たまらない旨そうエッセンスが鼻腔にからみついてくる。
うんうん。
食欲が発狂レベルに達する、よろしい趣向だ。
となると、これはまァ、イケるんではないですか?
などと上から目線でカウンターを見渡した瞬間であった。
驚くべき違和感。
カウンターの隅に置いてある瓶。
そこに、ラーメン屋にあるまじき酒があったのだ。
え、電気ブラン!?
ら、ラーメン屋に!?
本当によくわからん……。
しかもメニューにないじゃないか。
値段がわからんじゃないですか。
いったいどういうことなんだ。
この店はよくわからんことばかりだ。
ミニチュアカーと一緒に並べられている――
と……いうことは、電気ブランは飾りなのか?
――いや、待て。
一緒に並んでいる瓶を見ろ。
ウイスキーのREDとトリスのブラックだ。
あの、高くもない割に酒好きを刺激する瓶までが、
ただの飾りだとしたらあまりにマニアックすぎる……!
電気ブランは売り物なのか?
……いや売り物であってほしい!
一握の希望とともにバイトさんらしき方に聞いた。
「すいません……その、電気ブランは売り物ですか?」
バイトさんはご存じなかったので、店主に話が投げられた。
「そうですよ。一杯500円になります」
「飲めるんですか! 嬉しいなあ……お願いします」
「飲み方はどうしましょう?」
「甘い酒なんで、ロックでお願いします」
といったやりとりがなされたのであった。
そうして、ちょうどラーメンとともに電気ブランが供された。
電気ブランが注がれたのは、ビール用の小さいコップ。
「こんな器しかなくて……すいません」
などと謝られたが、いやいや、必要十分。
「黒」は確かに見てくれも黒いラーメンだ。
スープを飲んだ。
ネギの香りがふわっと拡がる。
アブラの旨味と濃厚なコクの醤油味。
うん、「黒」のイメージどおりの味だ。
パンチ力が口の中で暴れまわっている。
このスープなら、手もみ麺を選んで正解だ。
細麺だったら、アブラが絡みすぎていただろう。
麺もすする。んまい。
この味で、この場所で、680円――。
たまに行列ができているその理由が、
のど越しよい麺とともに飲みこめた。
しかも、そのラーメンの美味さだけでは終わらない。
電気ブランのロックまで飲めちゃう。
この甘くて苦くて薬草みたいな風味が、
アクの強いラーメンの味とたいへんよく合う。
しかし、つまみらしいつまみもないのに、
こんなおもろい酒を置いてくれているとは、
やっぱりよくわからん……わからんが、楽しい店だ!
メニューをよく見てみると、ソフトドリンク欄には、
はちみつレモンの他に、なぜかプラッシーまである。
お米屋さんで売ってるジュース、プラッシー。
そんなものまで置いてしまうのか。
お前はいったいどこに行こうとしているのか?
そんな問いがアルコール臭い吐息とともに漏れてしまいそうになった。
――なんだかよくわからんが気に入った。
正直、直感に従って入店し、良かったと思う。
だが、物足りない。
次に来た時は一番奥の座席に陣取り、
ラーメンをトッピング満載で頼んだうえ、
麺を先に全部ズルルルッ!とやっつけてから、
残されたスープまみれのトッピングをつまみに、
ダラダラと昼間酒を呑んだくれてやろう――。
そんな野望に脳裏を満たしつつ、店を後にした。
そうとも、気に入ったのだ。
気に入ったからこそおススメしておきたい。
もし、何か感じるところがあったなら、
ぜひともこの店を訪れてみてください。
――願わくは、あなたに幸せな味との出会いがありますよう。