とげのない穏やかな風味のかすみ鴨 : Pas Lache

池袋、からはちょっと歩いた雑司ヶ谷付近のビストロ、ボアドック。

平日の夜にふらっと立ち寄りました。

この情勢なので入り口の壁は開け放ち、現地のブラッスリーやビストロさながらのたたずまい。

故に入りやすく、過ごしやすいカジュアルな雰囲気です。

メニューは、アラカルトを各種取り揃えていて、レバームースやキャロットラペなどのおつまみ、冷菜、温菜、4種類のメイン、フロマージュ、デザートといった感じ。

グラスワインのメニューがなかなか豊富で、フランスのものが中心。

殆どが¥1000未満です。

1人で立ち寄ったのでハーフポーションで対応してくれました。

以下のものを注文。


【前菜盛り合わせ】

通常2人前からですが、ハーフでお願いしました。

それでも盛り沢山。

・キャロットラペ

　サラッとしたマリネ駅で、フルーティーかつあまめで食べやすい。

・トルティージャ

ベーコンとナッツを練り込んであります。

しっとりしていて安定感のある味付け。

・パテドカンパーニュ

ビストロの代名詞。

程よい肉感を残しつつ、粗すぎず柔らかい食感。

肉の旨味と適度な野生味のある香り。

・ガランティーヌ

鳥ももで、クミンや(フェンネル?)が効いた鳥挽肉と軟骨を混ぜたものを包んでオーブンでしっとりと。

食感のアクセントとスパイス香が素晴らしい。

・帆立のマリネ

細かく刻んで胡瓜と合わせていて、ほんとに軽いマリネで素材の味です。

臭みはなく、清涼感があります。

・キッシュ


【茨城県　西崎ファーム　かすみ鴨胸肉のポワレ】

　これもハーフでお願いいたしました。

放飼でストレスフリーに育てられた鴨なので柔らかい肉質が特徴。

それよりも感じたのは香りの良さ。

クセがなく穏やかな風味で、ねっとりした鉄分感がないので、親しみやすい味。

七谷鴨などとは違ったベクトルの美味しさです。

かなり気に入りましたが、こういうカモだったら渋めのワインよりもそんなに重くないピノノワールとかの方が合うかなっていうぐらい。

出汁と赤ワインのソースでシンプルに。

付け合わせは、ズッキーニ、ナスなどの夏野菜でこれも結構なボリューム。


【昔ながらのぷりん】

　最近人気で主流の、濃厚コッテリ系ではなく、ぷるんと柔らかく、滑らかな昔ながらのプリン。

文句なしにおいしいです。

写真はハーフサイズ。


　これだけしっかり食べてグラス2杯で¥6000弱という驚愕のコスパ。

クラシックなビストロ料理が中心ですが、一つ一つが丁寧に作られていて安心できる美味しさ。

お値打ちなグラスワインのセレクトもよく、若いサービスの方の知識がしっかりしていて、心地よい距離感。

以前は連日賑わうお店でしたが、この情勢で平日はかなり静かになってしまったそう。

負けずに頑張ってほしいです。

池袋と雑司が谷の中間あたりに位置するビストロ、

ボアドックへ。

平日の夜に予約なしで入店しましたが、

続々と予約の方が入店。

人気店のようなので予約がオススメです。

店内は、ビストロらしくカジュアルな雰囲気。

こちらのシェフは、ノルウェー大使館や、現地のレストランで

4年ほど修行したそうです。

メニューは定期的に変わるそうで、

季節の食材を使った料理が味わえます。

今回いただいたのは以下の料理。

•長谷川さんのお野菜 ¥980

ハーフポーションにしていただきました。

サラダ仕立てです。

どのお野菜を新鮮でシャキシャキしていて、

食物繊維が豊富そう。

下にはチーズのソースに愛嬌を混ぜ合わせたものが隠れています。


•シャルキュトリー盛り合わせ ¥1680

こちらもハーフポーションですが、なかなかのボリューム。

パテドカンパーニュ、豚肉のリエット、鳥レバーのムース、

砂肝の4品。

どれも丁寧な作りで、特にパテドカンパーニュは、癖がなく

なめらかな食感で、旨みが凝縮され、とても美味。

これが美味しいビストロは間違いないですね。

鳥レバーのムースは、とろけるような食感で、塩気が強く、

ともに食べるよう勧められた自家製パン ¥150

が進みます。

これを食べにまた食べに来てもいいかもというくらいの一品。


•ヴォローヴァン ¥2880

ぎゅうほほ肉の赤ワイン煮込みを、パイ詰にした料理。

パイ生地と牛頬って...どっちも大好物ではありませんか！

こんな料理があったとは知りませんでした。

パイ生地がしっとりしきっているのではなく、ほのかにサクサク感が残っています。

牛頬はクラシックな味わいで安定の美味しさ。


•昔ながらのビストロプリン ¥600

シンプルでクラシックなプリン。


しっかりと食事をする方だけでなく、ふらっと来て

ワインを軽く飲んでいく常連の方もいたりと、

用途は様々で使い勝手の良い店。

ワインが飲めるようになったらまた来たいお店です。