東池袋１丁目、LABI1レストラン街「雛鮨」。【29th】 : 雛鮨 ヤマダ電機 LABI1 LIFE SELECT 池袋

ランチも、もちろん「食べ放題」。(笑)

「食べ放題」を考える。

もちろん、CPとの兼ね合いは重要な要素だと思う。
食材、料理・調理レベル、時間効率、雰囲気…など、いろいろな要素もある。

でも、忘れがちなモノで最も重要なコトは、「気持ち」であると思う。


日常的に、どんな高価なモノでも、好きなものを、好きなだけ食べられる人に向けて言うつもりはない。

僕を含め、多くの庶民は、ある程度我慢したり、妥協したり、そういう中で日常を過ごしているのではないか。
僕は、基本的には、「食べたいモノを、食べたい時に、食べたいだけ食べる」コトを大事にしているが、ソレとて、他の人生の中における食事以外の様々な価値観との比較検討は自然になされている。

でも、その信条のためか、比較的よく「食べ放題」という形式の店を使う方だと思う。

人生の「食」の全てを語るつもりはないが、長い人生のほんの「１食」を切り取って考えた場合、この「食べ放題」という形式は、かなり盛り上がる食事形態なのである。

冒頭に、「気持ち」と書いたが、「精神の開放」でもイイ。

この店の場合、およそ60種の寿司の、どれを、どれだけでも食べるコトが可能なのである。
（この日は、一応、120分制という時間制限はあったが。）

その事実を手に入れたコトこそが、醍醐味であり、興奮するのである。


小学生の頃の、夏休みの初日の感覚。

そう書くと、思い出さずにはいられない小説の一説がある。

『起き上がって、窓からからだをのりだしてごらんよ。

　いま、ほんとうに自由で、生きている時間がはじまるのだから。

　夏の最初の朝だ。』

（部分抜粋：レイ・ブラッドベリ「たんぽぽのお酒」/北山克彦訳）


バカ者かも知れないが、いや、バカ者だろう。
食べ放題店のスタートの雰囲気として、そういう感覚を持っている人間である。(笑)

僕が、長々と駄文を更に連ねるより、さすが小説家だと思う。


さて、平気で、１人でも食べ放題に行く人間であるが、この日は、若者を連れて行った。

60種類全部試してから、更に好きなモノを選んで食べられるだけの腹の持ち主ならイイが、もうそんな歳でも無い。
だから、２人の方が、相手のみが選んだタネの状況をも把握できるという利点がある。

食べ放題の店での心構えのようなコトは前回、追加で貼り付けたし、普段から書いている。
ポイントは、①味の詳細にどうこう言うより、まず量ありきである。②選択するのは自分である、その選択には、自分の知識や経験もモノを言う。③入店するべき、店の状況を把握する。

味の詳細がどうだとか、旬でないモノにケチをつけるとか、混んでで待たされるとか、そういうマイナス面を、まず削ぎ落としてから向き合うのが望ましい。

ソレに反対する立場は、夏休みの初日に、雨なのに出かけていって、風邪で何日も寝込むコトになりかねない。
もっと、おおらかな気持ちで、余裕をもって望むべきであると思う。

まぁ、そんな大それたコトでもないのだろうが…。(笑)


この日は、「金目鯛の炙り」が、食べ放題の「ウェルカムにぎり」だった。
コレ、１人１貫と決まっているタネである。（追加料金払えばイイと思うが。）
おぉ、かなり、ウマい。盛り上がる。

１度に、20貫まで注文できる。
この日の、感覚で、勝手にレベル分けすると、

「中トロ」「金華さば」「つぶ貝」「穴子１本にぎり」あたりが、「4.0」レベル。

「蒸しエビ」「アジたたき軍艦」「エンガワ」あたりが、「3.7」レベル。

「ウニ」「イクラ」「煮ハマグリ」「煮ホタテ」「水タコ」「サーモン大トロ」「マグロ赤身」あたりまでが、「3.5」オーバーレベル。

他、「ハマチ」「サンマ」「コハダ」「数の子」「蒸し牡蠣」「真鯛」ぐらいまでが、「3.0」、平均以上か。

この日の大ハズレは無かったが、「赤貝」「カニ」は、やや難があったように感じた。

あと、珍しく、「ネギトロ」「明太子」の細巻を食べたが、双方良好だった。

一般的に、巻物は時間がかかる印象なので、基本的に最初には注文しない。
混み合う前なら、アリかも知れない。
注文順も、大事な要素の一つで、お店の状況を読めているか否かにかかっている。

あと、食べ放題には、茶碗蒸しとみそ汁が付く。
みそ汁は、お代わり自由である。

他に、熱いお茶と、冷たい水、それに生姜は、申し出れば、随時持ってきてくれる。


数えていないが、各々40貫相当以上は、食べたであろうか？

大満足。ごちそうさまでした。


池袋駅東口駅前、ヤマダ電機の「LAVI１日本総本店」の７階である。
初回レビュー後、夜は１回だけだが、昼間は、もう何度も訪れている。

池袋で、「食べ放題の寿司」と言えば、ココに来る。
大人１人、税抜きで3,990円である。


「高級」のコトバにああだこうだと言う人が多いが、超高級ではないが、一応高級の部類だろう。
100皿の回転寿司や、日本全体の外食寿司総量に対する中では、かなり上のほうだと思う。

高級というコトバも人それぞれの価値観により代わるが、ホントに文句があるなら、公正取引委員会にでも申し出ればイイと思う。

まぁ、勝手に「高級」の意味合いを固定しない、大らかな気持ちも、より美味しくさせると思うのだが…。


（文責：京夏終空、2019.9.21）
（72件/3.09）

池袋東口、地下から駅直結の三越跡地のヤマダ電機LABI１の７階にある寿司屋。この店のウリは、何と言っても食べ放題であろう。体育会系の若い衆２人を引き連れて襲撃した。

会計から言おう。３人で￥14,676。１人当たり￥4,892。食べ放題のコースに生ビール各１杯。通常の食べ放題コースが１人当たり￥3,990。（税別）だから、くら寿司やかっぱ寿司などのつもりで食べても80貫（40皿相当分）を食べればモトはとれるという考えだった。ただ、注意を要するのは、普通の寿司屋として利用するのではなく、寿司を思いっきり食べたい。腹がはちきれんばかりに寿司が食べたいというときにおススメする。

「食べ放題コース」(￥3,990/税別)　――　若者２人は除外し、僕自身食べたモノを数と得点制で書いてみた。
評価４．８⇒うに・5貫、とびうお・3貫、太刀魚・3貫
評価４．５⇒中トロ・4貫、赤身・2貫、コハダ・3貫
評価３．５⇒あわび・2貫、いかうに・2貫、アジ・1貫・いかゲソ・1貫
評価３．０⇒炙りトロ・1貫、あさり・1貫、たいら貝・1貫、いくら1貫
評価２．８⇒ボイルたこ・1貫、タイ・1貫、えんがわ・1貫、数の子・1貫
評価２．５⇒赤貝・1貫、うなぎ・1貫、穴子・1貫、煮ホタテ・1貫、玉子・1貫
評価２．０⇒かに・1貫、かにかにみそ・1貫

手巻き・細巻メニューは、今回は見送った。
全41貫、これが、僕の限界の一歩手前だった。
ただ、３．0以上30貫、２．８以下11貫。このバランスが大事だと思う。

この日、「うに」は特別にウマかった。あと、おススメから「とびうお」「太刀魚」、この２品は大正解。逆に、おススメでダメだったのが「うなぎ」と「かにかにみそ」。この日の「かに」は、僕に合わなかっただけかも知れないが、やけに水っぽいズワイ。ダメだった。あと、同席の若い衆が食べていたエビ・サーモン系も、見た目で期待できないと判断し、回避。

もう少し、細かく言えば、４．５以上で20貫。これで、十分満足だった。高級な寿司ダネばかりがウマいというわけでもなく、「コハダ」などは、身のしまり具合といい味といい、最高に良かった。
39貫食べたところで、ラスト２品は、穴子、玉子。食べ放題にもかかわらず．．．
何故かこだわってみた。(笑)

100円回転寿司チェーンで、20皿食べれる人にはおススメ。倍近い料金だとしても、寿司ダネのイイのを見つけられれば、絶対、コチラの方が満足度が高い。ちなみに、若い衆２人は各々、60貫位はいったようだ。１人は中トロ10貫盛りというのをやっていた。でも、もっとスゴイのが、近くの席で、ウニ20貫というとんでもないゲタを見た。
こんな食い方、行きつけの寿司屋でされたらたまらない。ここ、雛寿司で正解。
（googleの画像検索、「雛寿司　食べ放題」で結構面白い画像も見れる。）

食べ放題のルールは、この日は時間制限90分を言われた。あと、１度に注文できるのが、20貫まで。１貫から、何回でも注文できる。みそ汁もおかわり自由。残すと、別料金が発生する。


※この店の評点は、本文で記載した通り、寿司ダネにアタリハズレがあるのでトータルで論ずるのは難しい、ただ、見極めたうえで、イイ寿司ダネを注文できればという考えに立って採点した。そういう意味では、複数人数で、とりあえず好みのモノを全種類オーダーして、その中でウマい寿司ダネを中心にリピートすれば、かなりの高得点になるハズである。

（文責：京夏終空、2014.6.12）


追記：その後のレビュー等で、卑下のされ方がどうかと思う場合が多いので、他店のレビューと重複するが、貼り付ける。（2018.9.19）（62件/3.00）

「食べ放題の店」について、自分に言い聞かせているコトをちょっと書きたい。

①必ずしも腹一杯食う必要は無いかも知れないが、その要望に対応でき得るお店だというコトを重々認識したい。
そして、その腹一杯食える状況に訪問する方が、より良いコトも認識したい。
食べ放題やビュッフェのコトバの定義について述べるつもりはないが、僕を含め多くの庶民は、腹一杯食べたい時に利用するコトが多い形態の店である。諭吉さんとお別れしなければならないレベルでなく、漱石さん何人かで食べられるレベルのお店では、グルメぶって、詳細に味にケチをつけるつもりは、さらさら無い。
当然にウマいマズいはあるかも知れない。だが、まず、量ありきの店だというコトを忘れたくないからだ。

②料理を選択しているのは自分だというコトを重々認識したい。
すべてがダメな場合を除き、良いと思ったモノがあれば、ソレを繰り返しリピートすればよいだけであり、わざわざダメなモノをああだこうだと言いたくない。
むしろ、想像でき得る「旬」や状況など勘案すべき事象に、考えが及ばなかった自分を責めるべきだと思っている。であるから、メニューの種類が少ない場合などは「飽きる」というコトも当然に想定すべきである。

③お店の混雑状況など、よく把握したうえで、予想でき得る提供時間の遅れなど、気持ちにある程度余裕を持って臨むべきだと重々自分に言い聞かせたい。
また、よくフルサービスの食べ放題の店で提供時間に時間がかかり、結局、食べ放題が高くつくという印象を持ってしまうのは、自分のヨミの甘さであると反省したい。

以上の３点を最低限再確認し訪問する。