池袋東武13階、「鼎泰豐」。【130th】 : 鼎泰豐 池袋東武店

小籠包の店、という感じで、なかなか訪問できていないが、中華屋だとすればイイ感じ。

だと、利用した後には、いつも思うのだが・・・。


「ランチ・サンラータン麺セット」(1,730円)＋「ランチ小籠包」(300円)＋「えびと豚肉入り焼売」(880円)＋「ランチデザート・愛玉ゼリー」(300円)　ーー　写真の通り。

ランチの麺セットには、メインの麺と小皿と小籠包３コが付く。
で、その小籠包をサービス価格の300円で、３コ増やして６コにする。

僕は、個人的にソレほど小籠包に強い興味があるわけではないのだが、物足りなさと、お得感からから、いつもこのランチ麺セットの小籠包を増やしているような気がする。

その小籠包、食べれば、美味しい、となる。
黒酢や生姜のアクセントを感じながら、アツアツの飛び出すスープも含め、一体感を口の中に閉じ込めて、その小宇宙を感じる。

横浜中華街などでは、どちらかと言えば、焼き小籠包の店や、映え小籠包の店など、冷ややかな目で見ていて、頑なに利用せずにいるのだが、こうして、蒸し立ての籠から１つ１つ取り出して、座ってゆっくり食べる小籠包は、別物だと自分に言い聞かせている部分もあるのだろう。(笑)

メインの麺、サンラータン麺、まったりと美味。
とろみ感と、甘みや旨みがレトルト食品っぽい雰囲気に感じないわけではないが、優等生的にバランス感には優れている味わいである。
コレにも、黒酢が良い味変アイテムとなる。

アツアツで麺量もあり、ズルズルッとすすり続けると、その繰り返しの「慣れ」が、不思議に美味しさを増していく感じがする。

追加した「えびと豚肉入り焼売」、小エビの食感と風味、豚肉の下支え的な安定感と相まって、なかなか美味である。

最後に、愛玉ゼリー、その名の通り、本物の愛玉子ではなくゼリーである。
でも、爽やかな後味が心地良い。

最初にサービスされるジャスミンティーと共に、このデザートも食事の流れが〆るのが何より。

ごちそうさまでした。


（文責：京夏終空、2024.4.1）
（372件/3.50）

物足りなさと、高い、という感覚を越えてくるウマさ。

なんだろうと思う。この店の「小籠包」は。

だいたい、551の豚まんで育った人間には、理解しがたい価格設定。
10分の１ほどの大きさでほぼ同額。(笑)
京都人は、大阪の551を隠れて食べる、隠れ551ファンが多いのだ。
あの派手な赤白の紙袋のまま京都に立ち入るコトはできなくとも、２枚重ねにして、また袋を取り換えて、密輸するのである。(笑)


さて、この店、池袋東武のレストラン街「ダイニングシティスパイス」の13階にある。
「四川飯店」は、何気に訪問回数を数えているが、この店は、まだ４回目だと思う。
昼・夜・昼と利用し、今回も昼。ランチでの訪問。

個人的にそれほど「小籠包」に興味がある方ではないのだが、食べればウマいとなる。毎回、そう思ってはいる。
シェア食いなどで、２コや４コ食べたところで腹が満たされるわけもなく、よくよく味わおうと思っていると、もうスデに胃の中に突入する感じ。(笑)
何個食べれば、ホントの満足になるのか確かめてみたいが、そういう種別の食べ物でも無いような気もする。

前回も、何かの麺類とのセットだったが、今回もソレにした。


接客は、かなり良好。
テーブルサービスのジャスミンティーが美味しい。
今回の同行者は、ジャスミンティーが苦手だというコトで、ウーロン茶は無いかと尋ねたら、ジャスミンティーのみのサービスだというコトだった。で、水をもらっていた。


「牛肉煮込み麺セット」(1,750円)+「小籠包２コ追加」(270円)　――　セットに小籠包が４コ付いてくるのだが、さらに２コ追加した。（価格は、税別が1,620円と250円で、合計税込で2,019円となる。）

最初に「小籠包」が到着する。例のレンゲと生姜。専用の酢醤油タレは後回しにして、とりあえずそのまま食べる。やはり、ウマい。けど、やはり、物足りない。
ガッツクとヤケドしそうになるコトも毎回同じ。
で、酢醤油タレや生姜で食べる。立て続けに５コ食べたトコロで麺が到着し、悪い気を起こす。

麺の中に投入。もったいない、という意見も聞こえてきそうであるが、５コ食べれば、中の肉汁を含め、もう十分に味わっている。足りないのは、満腹感という容量だけの問題である。

牛肉煮込み麺は、その名の通り煮込まれた牛肉の大きな角切りが５，６コ入っている。具材は、ソレと薬味ネギのみ。ムダにパクチーなど入って来ない感じも潔い。
麺は、低加水の均一ストレートで細麺の中華麺。小麦詰まってます感のある感じの麺で味わい深い。スープも、中華醤油系のカエシに丁寧な感じのスープで美味しい。
普段から、ラーメン好きで、いろいろなラーメンをよく食べているが、こういう店で食べるラーメンは、一味も二味も違う。前提として、ガッツリ系を求めているわけではないし、豊潤な魚介系や鶏白湯や豚骨や、ましてやパンチや背脂など求めていないのがイイのだろう。
上品に味わい深くまとまっているだけで満足してしまう何かがある。
牛肉ももちろん美味しかった。

で、そのもったいない小籠包は、どうだったかというと、牛煮込み麺のスープの味わいにやや負けて、大方の予想通り、味が薄くなってしまったように感じる。
でも、ソレをしたことによって、小籠包の中の肉の味わいがずっと近づいて感じられたのは収穫だったかも知れない。
ワンタン麺などの時にも思うのだが、生姜や塩や、いろいろな味付けをしたとしても、かなり肉自体が美味くないと成り立たないのである。

そういう意味でも、かなり美味しかったと言える。
ごちそうさまでした。


前々回の夜は、その小籠包のバリエーションを楽しんだ。
ホタテ、エビ、カニ、ウニなどいろいろあったと思う。
それぞれ、なかなか美味しかった。
でも、やはりこの店の「小籠包」は豚肉が一番ウマい気がした。


この店、昼時は平日でもスグに待ちができる。
平日の11時半前で、何とか１人２人なら入れるコトが多いような気がする。
同じ13階の店には、他によく行く店があるので、エレベーターを降りると左側の行列が気になるのである。もちろん、椅子が用意されてはいるが。


（文責：京夏終空、2017.12.6）

（※写真は、後日掲載。）