無料会員登録/ログイン
閉じる
公式
お店の営業情報は店舗関係者によって公開されています。
気になるお店はこちらで保存ができます
空席確認・ネット予約
閉じる
リクエスト予約希望条件をお店に申し込み、お店からの確定の連絡をもって、予約が成立します。
1 予約の申し込み
ご希望の条件を当サイトよりご入力ください。
2 お店からのメール
ご予約が承れるか、お店からの返信メールが届きます。
3 お店へ来店
予約が確定した場合、そのままお店へお越しください。
電話なら予約できることがあります
閉じる
最新の情報は直接店舗へお問い合わせください。
シィチースン1977さんの他のお店の口コミ
トヨダチーズステーキ&BBQ(学習院下、面影橋、高田馬場 / パン、アメリカ料理)
海鮮乃里(赤羽岩淵、赤羽、志茂 / 居酒屋、海鮮、釜飯)
有夏茶房(要町、椎名町、池袋 / カフェ、バー、スイーツ)
パティスリー プレジレイル(椎名町、要町 / ケーキ)
花千(要町、椎名町、千川 / 創作料理、日本酒バー、海鮮)
やぶ重(要町、椎名町、千川 / そば、うどん、かつ丼)
店名 |
移転
馬車にのったモッツァレッラ(バシャニノッタモッツァレッラ)
|
---|---|
ジャンル | イタリアン、ワインバー、ダイニングバー |
住所 | |
交通手段 |
JR池袋駅から徒歩5分 池袋駅から402m |
営業時間 |
|
予算 |
¥5,000~¥5,999 |
予算(口コミ集計) |
|
支払い方法 |
カード可 |
席数 |
30席 |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
可 (20人~50人可) |
禁煙・喫煙 |
全席喫煙可 2020年4月1日より受動喫煙対策に関する法律(改正健康増進法)が施行されており、最新の情報と異なる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
駐車場 |
無 |
ドリンク | ワインあり、ワインにこだわる |
---|---|
料理 | 魚料理にこだわる |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 隠れ家レストラン |
サービス | お祝い・サプライズ可 |
ホームページ | |
オープン日 |
1980年7月11日 |
初投稿者 |
このレストランは食べログ店舗会員等に登録しているため、ユーザーの皆様は編集することができません。
店舗情報に誤りを発見された場合には、ご連絡をお願いいたします。お問い合わせフォーム
店舗会員になると、無駄な広告費をかけずに効果的なPRができます。詳しくはこちら
紙ではできない予約管理を。いますぐ無料ではじめよう。詳しくはこちら
既に会員登録が完了している方はこちらからログインできます。ログインはこちらから
平日の夕方。
さびれた旧豊島区庁舎。
少々くたれびれた昭和の雰囲気がたゆたう一角だ。
土日になると、隣接する公園に一風変わった少女たちが集う。
いでたちからすると、直近にあるアニメイトのお客さんたちだろうか。
公園の花壇に腰かけたり、あるいは地べたに座りこんだりして、
自分のコレクションらしきものを陳列している。
あれは、いったいなんなのだろう?
規制の都合も考えると、フリーマーケットのようには見えない。
キャラクターアイテムをコンプリートするための交換会のようなものかな。
若さほとばしる行動と言える。
自分には、そうした若さはもうない。
だが、代わりに手に入れたものがある。
それは、食の冒険に臨む覚悟である。
だからこそこの店の前に立ったのだ。
――馬車にのったモッツァレッラ。
名前と場所だけは知っていた。
なにせ、かつての区役所の間近である。
旧区役所間近で最も怪しい通りにあると言っていい。
若いころは、その迫力ある見てくれに圧倒されていた。
だが、あの日の青年はもうここにはいない。
ここに立っているのは、ほどよく現実に疲れ、
腹を空かしてアルコールを欲しているおっさんだ。
余裕で立ち飲みを決められるようになり、
ガン無視でポン引きを黙らせられるようにもなり、
池袋北口大都会で5杯1000円のチューハイを嗜めるようにもなった。
もう何も怖くない。
まっさらな気持ちで階段を下りた。
口開けの時間だから、店内には客は少ない。
とりあえず、グラスで頼める白ワインを頼む。
すると、トマト色が美しい一皿が出てきた。
「お通しです。この有機栽培のニンニク葉をつけこんだオリーブオイルをお使いください」
とのこと。
これは、いわゆるブルスケッタというやつかしら?
ニンニクに匂いとトマトの赤とがたまらなく食欲をそそる。
口に運んだ。
ぱりっ
かりっ
くにに
旨い!
表面はカリッと焼かれている。
その香ばしさの向こう側から小麦と油の旨味が押し寄せてきた。
シンプルで、まっすぐで、それだけにとっつきよい美味しさだ。
ちょっとずつつまめば、これだけでワイン一杯はいけるかもしれない。
ニンニクオリーブをさらにかけると、つまみ感がいっそう高まった。
そこから先は、カウンターの上にかかった黒板にある、
「今日のおすすめ」とやらを中心にして追加を頼んだ。
白身魚(鯛だったか? 名前失念><;)のレモンマリネが美味い。
ワインが進んだ。
ただ、一皿一皿の量はあまり独り飲みには向いてないかもしれない。
ここは、たくさんの人数で来て、いろんな料理をシェアして、
わいわいガツガツゴクゴクするのが良さそうだ。
一通り飲み食いしてから、ふと、店の中を見回してみた。
歴史の重み、それも庶民的なそれを五感に覚えるいい雰囲気の店だ。
天井を見上げる。
すると、数多くの人間に愛されてきた証しがそこに刻みこまれていた。
大量の落書きだ。
いや、これは池袋二郎における名刺のようなものかもしれない。
つまりは、「僕たちここに来ました!イエーイ!」的なアレである。
名前やら連絡先やら、若さほとばしるメッセージやら、カオスそのものだ。
カオスな池袋の、
カオスな一角の、
カオスな地下にある店にふさわしい。
この店に入る決心をしてよかった。
そして、また、ここにきて飲み食いしよう。
できれば、その時は少し人数を集めよう。
そんな感慨と満足とに包まれて、店を出た。
もし、何か感じるところがあったなら、
ぜひともこの店を訪れてみてください。
――願わくは、あなたに幸せな味との出会いがありますよう。