池袋酒譚 ― 水色の夕焼けが目に染みる ― : タカセ 池袋本店

♫ 人ごみは哀しいね 街路樹の唄うたい
みなしごのミツバチは今日もゆく 今日もゆく
愛してたあいつのこと 心から好きだった
でも今は 水色の夕焼けが目に染みる
愛してた 正直に 天国に近いハート
でも今は 水色の夕焼けが目に染みる
どれほどか知りたくて ドアを開け歩き出す
手探りで見つけたよ 白い砂 風に消えた
I want you, Love you Pepin！

『ペピン』／ AJICO
https://youtu.be/PZaIk-Jnwlo


【タカセ 池袋本店】(投稿回数・６回目)
一月のと或る週末、学生時代からの友人とブクロ呑み、其の前に " ひとり気道確保 " をするべく此方へ。此の日、2階喫茶室・3階グリルが厨房改修工事中だった為、ベーターでギゴゴゴギューンして久し振りに9階のTAKSE COFFEE LOUNGEへ。夕刻の中途半端な時間だったが8割くらいの入りだった。

6回目のレビュー投稿、我ながら【タカセ 池袋本店】が好きだなと、改めて。(苦笑) 初回投稿が '18年の二月、何度目かの膵炎で入院中の暇潰しで始めた食べログレビューからまだ半年も経っていない頃… 当時リアルタイムで「いいね！」を押してくれたレビュアーさんには現在も仲良くさせて頂いている方や、もう亡くなられてしまったお二人の名前も… 懐かしく。


" 眼下に望む池袋東口、幼少期の苦痛からの解放を意味したSign『SEIBU』の光り輝く文字……。
わたしは実のところ此の景色が好きなのか嫌いなのか分からない。
唯言えるのは原風景の一つで在る事に間違いが無いという事だ。"
【タカセ 池袋本店】(投稿回数・初回) ／ 膵狂


昨年十一月のセブン＆アイ・ホールディングスによる米投資ファンドへの「そごう・西武」売却劇は其の後も各方面に波紋を広げている。行政のお偉いさんは " 池袋の品格 " っつーワードまで持ち出す始末。ま、わたしに言わせれば " 資本主義の原理原則 " に従い粛々と実行しろ、と。個人的な " 幼少期の原風景 " が将来喪失するかも知れない事は残念に思うが…。

過去・現在・未来がセンチメンタルな色彩を帯び脳内を駆け巡る… ぼんやりと窓の外を眺めながら、わたしはビールを呑み干した。
ご馳走さま。


頂いたモノ
キリンビール (中ビン) おつまみ付 ¥ 650 -


シタッケワヤダワ

♫ Here am I, a lifetime away from you
The blood of Christ, or a change of heart
My love wears forbidden colours
My life believes (in you once again)

『Forbidden Colours』
／ Ryuichi Sakamaoto + David Sylvian


えーっと… わたしに「男Color の気」は一切無い。(笑)


【タカセ 池袋本店】 (投稿回数・５回目)
12月に入った。街のXmas・年末モードはギアを上げてきた感が。毎年々々「今年も終わりか…。」を繰り返し経験する事で人は己の終焉を受け入れる心の準備が出来るんだろうか。

今年も残すところ一ヶ月。わたしの Xmas・年末的過ごし方はいつもの此方で。
己の中の「何処のハンバーグが一番旨いか？」という疑問・試みに終止符を打とう… 此の世で一番旨いハンバーグは【タカセ 池袋本店】だ。否、もっと旨い店は普通に在るし、此処は日によって焦げてたり何だりするんだけど … ガキの頃より現在に至る迄、ナンダカンダ飽きずに食っているのだから。(笑)
ご馳走さま。

大正九年 (1920年) 創業という長きに渡り池袋の街を見守り続けた其の永続性に対する敬意、そして全くの個人的愛着も含め評価は☆５にさせて頂きます。


頂いたモノ
キリンビール (中ビン) ¥ 620 -
ハンバーグステーキ ¥ 980 -
Bセット (ライスまたはパン、ドリンク付) + 300 -
レアチーズケーキ ¥ 380 -


膵狂の異常な愛情…


＊＊＊ 雑記 ＊＊＊
現在、我が国に於ける流行り病は一旦小休止してるが、ご承知の通りSARS-CoV-2 の変異ウイルス「オミクロン株」の感染者が国内で確認されたといったニュースなんかも伝わる。未だ此の国を覆う黒い雲は過ぎ去っていないと、そう…。
散々な一年、そしてまだ暫く不透明な日々が続くかも知れないが、自身「命あらばまた他日。元気で行こう。絶望するな。では、失敬。」の心で在りたいモノだ。(笑)

家族と過ごすXmas、恋人と過ごすXmas、仲間と過ごすXmas、一人で過ごすXmas… 縁有って此のレビューに辿り着いた全てのレビュアーさんに素敵なXmasが訪れる事を、心より。
☆ Merry Christmas ☆

♫ 星の流れに身を占って
何処を塒の今日の宿
荒む心で居るのじゃないが
泣けて涙も涸れ果てた
こんな女に誰がした

『星の流れに』／ 菊池章子


【タカセ 池袋本店】
午前にリモートでの仕事を終えた後軽く雑務を熟し、此の日割りと早い時間に池袋に在る某店へひとり赴く。軽く飲食した後、ガキの頃より食べ親しんだ「ハンバーグ」を晩飯にと此方【タカセ】の店前迄訪れるも… ボリューミーなハンバーグを収める胃袋のキャパがそう残ってない気がしたので 3Fの「タカセ グリル」を諦め 9Fの「TAKASE COFFEE LOUNGE」へ。

頂いたモノ
ケーキセット ドリンク付 ¥ 820 -

「ホットコーヒー」、そして此の日は不肖わたしの誕生日でもあったので「ショート♡ケーキ」をオーダー。暫し窓の外に広がる見慣れた池袋の街をぼんやりと眺める。
そしてテーブルに届けられたコーヒー＆ショートケーキ。何の奇を衒うものの無い、正に王道然としたもの。見たまんま、期待を裏切らない "極極ふつう" な味わい。嬉しくなるね。

眼下に行き交う人や車を漠然と眺めながら、無意味にそして糞みたいに年老いて仕舞った己を「こんなオトコに誰がした？」と今更ながらに羞恥を持って嘆き悲しみ、そして悔いた…… というのは全くのウソぴよ〜〜ん♡
さ、♫ 煙草ふかして口笛吹いて、家に帰ろう。
ご馳走さま。


＊＊＊ 雑記 ＊＊＊
家に着くと友人二人の連名で荷物が届いていた。封を切ると… わたしが若い時分に乗り回していた車の1/24プラモデルが！！此れ何年も前からずっと探して手に入らなかったヤツ！

＼(^o^)／ ♪


年を取るのも… 案外悪くねぇかも？(笑)

【タカセ 池袋本店】
友人と「男のサシ呑み」する為待ち合わせ、０次会。
暮れゆく日を、令和元年を感じながら見慣れた景色をぼんやりと見つめ、ビールの入ったコップを傾ける…。


Watching girls go passing by
It ain't the latest thing
I'm just standing in a doorway
I'm just trying to make some sense

Out of these girls go passing by
The tales they tell of men
I'm not waiting on a lady
I'm just waiting on a friend

目の前を通り過ぎる娘たちを眺めるのは
何も最新の流行りって訳じゃない
俺はただドアの前に立ちながら
理解しようと努めているだけなんだ

外を通り過ぎる娘たちが
男たちについて話すうわさ話を
俺は別に女を待っているんじゃない
俺はただ一人の友を待っているだけなんだ

『友を待つ（Waiting on a Friend ）』 The Rolling Stones


頂いたモノ
キリンビール(中ビン) おつまみ付 ¥ 620 - × 2


＊＊＊雑記＊＊＊
年内最後のレビューになるだろうか。
あまりやる気の無い稚拙な駄文にも拘らず一年間お付き合い頂いた方々に感謝を申し上げると共に、皆様に於かれましては佳い年末年始を迎えられる事をお祈り致します。

「男なら死ぬ時は、例えドブの中でも前のめり」 梶原一騎

膵狂 拝

♫ 春に 春に追われし 花も散る
      酒(きす)ひけ 酒ひけ 酒暮れて
      どうせ 俺らの行く先は
      その名も 網走番外地

【 網走番外地 】  高倉 健


二月の上旬より暫くの間、娑婆から隔絶された世界に居た。当然わたしの意志とは全く関係無い。そして再び娑婆へと戻る……。
昔の極道映画でよく見掛けた放免祝いのシーン。旨いモン食って美味い酒飲んでその後あんな事やこんな事も……。そんな場面を夢想する。しかしそんな「ほのぼの」とした昭和の光景、渡世に生きる者の花道は暴対法により禁じられ大っぴらに行われなくなって久しい。
此の日極道でないわたしに若い衆の出迎え況してや黒塗り高級車等の迎えは無く、一人静かに出所。幾つかの用事を済ませた後、向かったのは池袋東口。

【 タカセ 池袋本店 】
5、6歳くらい？から来てるのだろうか。親に連れられて。此方【タカセ】の「ハンバーグステーキ」と銀座中央通りの【つばめグリル】の「つばめ風ハンブルグステーキ」は父親がハンバーグ好きだった事も有り幼少時から食べに行く機会が多かった。そんな父親の影響も有ってわたしもハンバーグをこよなく愛する大人になった。
【タカセ】では当時エビフライなんかも好んで食べていた様に思うが、現在はその時の気分で専ら「ハンバーグステーキ」「サーロインステーキ」の二択。此の日は迷わず「ハンバーグステーキ」をオーダー。
オーソドックスな味、安心・安定の味、慣れ親しんだ味。強いて特徴を上げるならば「内包された肉汁」、人によっては塩味を強く感じるであろう肉の下味であろうか。ポーションは男のわたしにも十分にして満足。(久しぶりにまともな食事だったので胃がギブアップ、少し残してしまいました。スイマセン。)

隔絶された世界から娑婆へと戻る……わたしが欲したのは「至って普通な、慣れ親しんだモノ」。日常を取り戻す準備・立て直し・覚悟・決意……。
（前回のレビューは「2階 喫茶室」、今回は「3階 グリル」です。）

『 紅い真っ紅なハマナスが 海を見てます 泣いてます 』

頂いたモノ
ハンバーグステーキ  ¥ 950 - 
セットメニュー
Bセット（ライスまたはパン ドリンク付）＋¥ 300 - 


色々とワシャワシャしており……まだ暫くの間、フォロワー様の所にお邪魔出来そうに有りません。落ち着いたらまたゆっくりとレビューを拝読させて頂きたいな、と。
悪りーね、悪りーね、ワリーネ・デイートリヒ♪どーかひとつ♪ながーい目で見てください♪ 

幼少の頃のわたしは乗物酔い（車・飛行機・船）が酷かった。
父の運転する車で都内の一寸した距離の出掛けですら。
最も酷い記憶が有るのは飛行機 ＋ 車のコンボ。
散々機内で酔った上に羽田（成田）空港から車で帰宅するという、少年にとっては終の無い地獄の罰ゲームの様にすら思えた。
吐き気と目眩に苦悶する事1〜2時間、首都高5号池袋線から一瞬見える青色地に白抜き（中央に赤色地）の『 SEIBU 』の文字は漸く此の罰ゲームの終了を告げる、苦痛からの解放を意味するSignであった。
「家に着ける……。」

【タカセ 池袋本店】
前夜から降った雪は積もる事はなく、交通インフラへの影響も殆ど出なかった。
急遽、夜活の予定が入り池袋で待ち合わせ。
仕事が早目に終わった事もあり1時間程早く池袋入り。
わたしは人を待たせる事を嫌う。

夜の帳が下り切る前に此方の2Fへ入店。
何時もの様に窓際の席に座り、何時もの様にビールをオーダーする。
眼下に望む池袋東口、幼少期の苦痛からの解放を意味したSign『 SEIBU 』の光り輝く文字……。
わたしは実のところ此の景色が好きなのか嫌いなのか分からない。
唯言えるのは原風景の一つで在る事に間違いが無いという事だ。

乾いた喉をビールで潤しながら行き交う人々、車の流れを見るとはなく眺める。
イヤ違う……過去・現在・未来を、或いは漠とした別の何かをわたしは何時も此の席から見ようとしているのかも知れない気がする。

すっかり夜の帳も下りたところでTime is up 。
会計を済ませ、合流。
タクシーを拾い、夜の都内の別の街へ……。

『池袋０次会』


頂いたモノ
キリンビール（中ビン）［おつまみ付］ ￥600 - × 2