その香りが千里を越えて伝わり人命を救助したお話が… : 千里香

その昔、まだ豊臣秀吉が木下藤吉郎と呼ばれていた戦国時代に話は遡ります。
今の北朝鮮と中国国境付近の延辺地域に住む朝鮮族の羊飼いである李さんが群れからはぐれてしまった仔羊を追っている最中に山で遭難してしまいました。
はぐれ仔羊を捕まえる事はできたのですが村までの帰り道がわからない…持っていた食料も食べ尽くしてしまった…
そこで空腹に耐えられなくなった李さんは仕方なくその仔羊を絞めて偶然持っていたスパイスで味付けてBBQにしてみたところ
その羊を焼く美味しそうな匂いが山を越え、谷を越え、千里を越え、李さんを探していた村の捜索隊に伝わり李さんは無事救出されたという。その李さん秘伝のレシピを引き継いだお店がここ「千里香」である。　（嘘ぴょん）

中毒性のあるこちらの串焼き羊肉を求めてやってまいりました。
食べるのは「シルクロード味」それ一択！　他の味付けには目もくれません。
いろいろ食べた結果この味付けが羊肉に一番適しているとの判断からです。辛すぎることなくクミンの芳香高らかで実に美味しい。
以前はラムチョップだった部位が今はアバラ部分の肉に変更になっています。骨を持ってカブリつく醍醐味＆脂のノリがいい部分なので以前より満足度は高いかも。


今回は犬肉を喰らう！　（嘘ぴょ～～ん！）
(2013,05)
さーせん、犬肉食ったとかウソこいて　全国の愛犬家の皆さんどーか許して下さい。

大久保界隈でも最もディープな辺境料理を出すお店。
犬肉、蚕（かいこ）、カエル　などの『変わりダネ』串焼きＢＢＱも提供するが　やっぱり美味しいのは羊肉の串焼き。

大量のクミンや唐辛子（ちっとも辛くない）でスパイスアップされた羊串を卓上の炭火でＢＢＱする楽しさったら　もぉーサイコーっす。
これに変わる楽しみはありません。

酒は進むし、火遊びは楽しいし。
飲んで食ってひとり３０００円。


Come Together All the Lamb Eater よ！！
（'12/09/03）
ウメぇ～♪から評価アップします。

韓国大統領 李 明博の竹島不法上陸や天皇陛下に対する侮辱発言で頭にきて　「もぉーキムチやチヂミはしばらく食べねー、新大久保にも遊びに行かねー」　なんてヌカシていた俺だが　やんわりと　「アンタそれは意味のないことよ、政治と私たちの生活って切り離さなきゃ、未来志向をお持ちなさいよ」　なーんて諭されて　「アタシ新大久保に仔羊串焼き食べに行くけど、どうする？」　って言われて　意志の弱い俺は　「ふぁ～い、お供しまぁ～す（ジュル！）」と答えていた。

２か月ぶりの新大久保・・・　ドンキホーテの横の道を大久保方面へ抜けてみる。　以前のこの通りだと休日はどんなしょーもなさそうなお店でも満席であったが今はそうでもない様子。　客が入って並んでいるお店と閑古鳥が鳴いているお店との差が極端だ。　それでもこの通りにいる客（大半が若い女性客）は見た目近隣の県から出てきたお登りさん的な客ばっかりで本気で韓国料理を楽しもうって感じじゃねーナ。　話題に釣られて、イケメン従業員が働いてるって聞いたから来てみた・・・みたいな客ばっかりだ。　ッ料理の味云々じゃなくってそういう下世話な理由でこの街に集まる彼女らのこういう熱って直ぐに冷めるんだろうな。


さて、　「千里香」　店名の由来は　その肉を焼くいい匂いが千里を越え香ったことに由来すると言う・・・ホンマかいな？ってお店だが知る人ぞ知る隠れた名店なのだ。　犬肉料理なんてヤバイメニューもある。
さすがにこの店には　お登りさん的な女性客は皆無だ、犬肉メニュー見たらビビって帰ってしまうだろう。　ま、イケメン店員もイネーしな。
客層は朝鮮族系の中国人が大半で　韓国人少々　残り日本人って感じかな。日本人は多少アウエー感を味わうかも知れない。　それでも店員さん達はみんな親切だからなんら困るようなことは無いけどね。

まずオーダーする（しなければいけない）のは仔羊カルビ串（シルクロード味）だ！　二人なら取りあえず１０本行ってみよう！　金串に刺さった羊肉をテーブル上の七輪で焼いて食べる。　ＢＢＱやキャンプファイアーなど火遊びが大好きな俺にはピッタリだ！
しかし、焼き方には注意が必要　それは串の重心の問題でちょっと目を離すとクルンと回転して重心の重い面ばかりに火が入ってしまうハメになる。ほっとくと一方だけが焦げた串になっちゃうので　ココは真剣にクルクルと串を廻しましょう。

で、１本食べたらその空いた串を有効活用しましょう。空いた串を斜めに刺して串の向きを固定するのです。はすかいに刺せばもう串が回るようなことは起きません。

アナタがラム食いな人なら絶対忘れちゃイケないのが　ラムチョップ　です。所謂骨付きアバラ肉なのですが　カルビ串と違って羊肉を喰らってます！という満足感が味わえるのが堪りません。価格も市場の実勢価格と照らすとお安く感じます。ラムチョップ２個で￥８４０です。

この店はテーブルのカスターセット横に　「どうぞご自由に食べて下さい」　のフリーにんにく　が置いてあるのですが　私も以前はそれを皮ごと焼いて食べていました。　でもやっぱりフリーなだけあってそのニンニクって中国産の安物なんだよね。国産のニンニクと食べ比べたことがある人なら容易にわかると思うけど　これって同じニンニクでも似て非なるものくらい違いがあるよね。国産は焼くとほっこりお芋のように甘くなり　あの独特なニンニク臭さもかなり軽いよね。　中国産のって食べるとピリピリと刺激味があり匂いも強烈なんだよ、だから俺はこの店の下の八百屋で買った国産ニンニクを持ち込んでコッソリ焼いています。　やっぱ国産の方がウメぇわ。

肉ばっか食ってるのもなんなんで　箸休めに　「キュウリとミミガーの和え物」・・・　味的には韓国の前菜っぽい味付けだね。　ちょっとした口直しにいい感じ。

こんだけ羊肉喰ってると赤ワイン飲みたくなるよね？
ありますよ、ワイン。　チリワインの安ものだけど無いよりマシだよね。　マッコリが好きならマッコリで通すって手もある。

火を囲んでワーワー言いながらがっつり食べてひとり３～４０００円。　ＣＰも優れていると思います。


Ｄｅｅｐｅｒ　Ｄｅｅｐｅｒ
（２００９、１０，１３）
中国の延辺地域、中朝国境近くの料理らしい。メニューを開くと怪しい料理のオンパレードで犬料理なんてのもある。半島や中国で犬を食すという話は聞いていたので私は驚かないが愛犬家の連れにはショックが大きかった様子。飼い犬のチワワが脳裏を霞んだのか？「犬は食べないから」と席を立とうとする連れを落ち着かせ羊肉の串焼きを中心にオーダーする。

長めの鉄串に刺さった羊肉は新鮮でシルクロード風というスパイス（クミンと赤唐辛子を中心としたスパイス）で味付けされていてかなり美味。ラムチョップもしっかりスパイスされてて旨かった。（確認はしていないが冷凍物ではなくチルドの良品と感じた。）テーブルに備え付けられた七輪を使って自分で焼くのだがＢＢＱ感覚でなかなかおもしろい。焼き台が二段構造になっていて下の段で程よく焼いた肉を上段の遠火のところで休ませたりも出来るようになっている。

働いているお姉ちゃん達は大陸系の方の様子だったがコミュニケーションに不便を感じる事は無く、テーブルもよく見てくれてサービスは良好。

羊肉以外にきゅうりと豚足の和え物をいただいたが量も多くて味も良かった。その夜はマッコリをいただきながら延辺料理を堪能した。

普段この大久保周辺では韓国料理や焼肉を食べる機会が多いがこんなに深い深いお店もあるので目が離せません。恐るべし大久保。