罪悪感薄いヘルシー志向。キヌア麺とのコントラスト明確な抹茶鶏白湯に笑みがこぼれる : メンショー サン フランシスコ

A5和牛醤油らぁめんに続き鶏白湯系アレンジを試すため、食べ仲間とともに再訪。
初訪問の2名がいたため、A5和牛醤油らぁめんも再度オーダー。
鶏白湯系アレンジはスタンダードのほか、抹茶、チーズ、スパイシーとありますが、今回は抹茶と辛味をオーダー。これに夏限定の「トウモロコシの冷たいらぁめん」の合計4杯をシェア。

個人的ベストは抹茶鶏白湯。
徹底的に脂をすくい取ったという、ポタージュのようにとろりとした食感の鶏白湯に、泡立ち柔らかクリーミーな抹茶が相乗効果をもたらし、穏やかな苦みが旨味と合わさって、スープにより複雑な美味しさをもたらしてくれます。
泡立てられた抹茶の柔らかさと、キヌア麺のコシのある食感のコントラストが大好きになりました。

未食ですが、粉チーズたっぷりのチーズ鶏白湯は、とてもクリーミーで、まるでチャウダーのような味わいではないか？と想像します。スパイシーは予想通りの辛旨ですが、そこに意外性はなかったので、次回はチーズ鶏白湯に挑戦したい気分です。

冷たいトウモロコシのらぁめんは、スープ、麺ともに冷たさをハッキリ感じられ、爽やかな美味しさに柔らかい塩感。暑い最中、汗をかいたあとのエネルギー補給に食べたい一杯。トウモロコシの甘さと塩の対比が絶妙。

ところで、今回はオーダーしなかったものの、麺の代わりに野菜を選べるオプションを発見。キヌア麺ともどもヘルシー志向のラーメンファンに優しい配慮が嬉しいですね。

2016年にオープンしたMENSHO SAN FRANCISCO。
出張でSFを訪問した際に大ファンとなっていました。その後、護国寺にMENSHO Tokyoがオープン。コンセプトを共通としながら、少し異なるアレンジのメニューも素晴らしかったのですが、今回は名前の通り「サンフランシスコ店の逆輸入」。

2016年、滞在していた4泊のうち3回も並んで食べたあのMENSHOが、なんと新宿ミロードという超駅チカなお店で食べられるっていうんですから、普段はラーメンを控えている僕も見逃せません。

しかもダイエッター的視点で「こんにゃく麺あるかなぁ」なんて思っていたら、なんとキアヌを30％練り込んであるとのこと。中太の縮れ麺はもちもちとした食感な上、ヘルシー指向ということで一安心。

個人的なMENSHO SFお気に入りメニューは、オープン後、三週目から提供開始される「ヴィーガン担々麺（なんと完全に動物性素材を排除しながら、担々麺以上に担々麺な旨さ）」なのですが、米国のMENSHOマニアには超豪華38ドルという「A5 Wagyu Shoyu Ramen」が大人気。A5ランク和牛のリブロースをゆっくり時間をかけて火入れしたローストビーフのスライスを、げんこつとカツオ節の出汁に熟成醤油を合わせたスープと組み合わせて頂きます。

この米国限定だったメニューが、今回日本でもはじめて「A5黒毛和牛醤油らぁめん」として提供されます。ノーマル版が1480円、厚切り指定のPremiumだと1980円というのだから、米国価格を知ってる僕からすると安い！というか、日本人で良かった！的ガッツポーズが出るほど。

Premium版をいただきましたが、なんと1枚80グラム以上とか！

和牛らしく、やや脂肪分が多めのリブロースですが、ローストビーフの上に置かれた柚子皮と合わせつつ、さらに熱々のスープに脂肪分を溶かしながら戴くと、バランス良く戴けるよう”デザイン”されている模様。

MENSHOのラーメンは、どれを食べても様々な食材、調味料、薬味などを構造物のように綿密に積み上げ、ひとつの作品に仕上げられています。このラーメンも確信犯的に味の変化を楽しみつつ、最後までしっかり味わえるよう作られている。

季節限定という「トウモロコシの冷たいらぁめん」も試食させて頂きましたが、自然な甘みと麺に絡みつくとろみ。

次回は、やはりMENSHO SF定番の「鶏白湯らぁめん」をベースにアレンジの入った「抹茶鶏白湯らぁめん」に挑戦してみたいところですが、二週目、三週目にそれぞれ新メニューが順次追加（三週目にヴィーガン坦々）ということですから、何度か通わねばその真価をすべて知ることはできません。

これまでSFでしか食べることができなかったあの味が、しかも本国（？？）より遙かに安価に食べられるっていうんですから、本当に嬉しい限りですね。