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kuidouraku11さんの他のお店の口コミ
店名 |
肉バル MOGU家 新宿東口店
|
---|---|
ジャンル | 居酒屋、ビュッフェ、ダイニングバー |
予約・ お問い合わせ |
不明の為情報お待ちしております |
予約可否 |
予約可 |
住所 | |
交通手段 |
JR新宿駅東口 徒歩1分 新宿三丁目駅から258m |
営業時間 |
|
予算 |
¥2,000~¥2,999 |
予算(口コミ集計) |
|
支払い方法 |
カード可 (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) 電子マネー不可 |
サービス料・ チャージ |
お通し代398円(税別)(コースご利用の場合はお通し代ありません)・サービス料は一切頂きません。 |
席数 |
90席 |
---|---|
個室 |
有 (2人可、4人可、6人可、8人可、10~20人可、20~30人可、30人以上可) |
貸切 |
可 (50人以上可) |
禁煙・喫煙 |
全席喫煙可 2020年4月1日より受動喫煙対策に関する法律(改正健康増進法)が施行されており、最新の情報と異なる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
駐車場 |
無 お近くのコインパーキングをご利用ください。 |
空間・設備 | オシャレな空間、落ち着いた空間、席が広い、カップルシートあり、ソファー席あり、スポーツ観戦可、プロジェクターあり |
コース | 飲み放題、3時間以上飲み放題、食べ放題 |
---|---|
ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり、ワインあり、カクテルあり、日本酒にこだわる、焼酎にこだわる、ワインにこだわる、カクテルにこだわる |
料理 | 野菜料理にこだわる、魚料理にこだわる、健康・美容メニューあり、ベジタリアンメニューあり |
利用シーン |
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ロケーション | 景色がきれい、夜景が見える、隠れ家レストラン |
サービス | 2時間半以上の宴会可 |
お店のPR |
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初投稿者 |
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「平次親分はいらっしゃる?」
「おや、お風さん、しばらくだねぇ。さア、どうぞ――」
取り次ぎで表に出た がらっ八の吾郎君は、手を取らぬばかりにお風を招き入れました。
kuidoの平次とは岡っ引き仲間の零度親分の娘で、年増っぷりが美しいと評判のお風さんが訪ねてきたのです。
「何?お風さん、これは珍しいねえ。近頃、零度の兄貴はどうなすったんだ」
kuidoの平次もこの珍客の声を聞いて、慌ててネクタイを締め直して出てきました。夜道が底なしに冷え込む年の暮れの頃のことです。
「平次親分、しばらくです。実は少し知恵を拝借したいことがあって伺ったんですが」
お風は通された座敷で、座布団の横に少し堅く座りました。
まだ二十歳を越したばかりの水の滴るような美しさですが、一度オフ会で会ってからはすっかりエロネタ連発の癖が付き、多くの旦那衆を驚かせているレビュワーさんです。近頃はとかく多忙な親父の零度親分を助けながら、お上から預かった十手取縄を恥ずかしめないよう、チャハンとナポリンのレビューを替って上げるまでになっていました。
「知恵と金はあるわけはねぇが、がらっ八、Z級居酒屋名物の九条(苦情)ネギを載せた造形剤入り玉子焼きでもお風さんに切って差し上げな」
「アッーーー!(≧Д≦)、凄いーーーッ。でも私は普通の玉子焼きで結構ですので、吾郎さん構わないで下さい」
機転の利いた受け答えに営業ウーマンとしての人柄が出ています。
「ところで頼みというのは何だえ、お風さん。私に出来ることなら何でもやって上げたいが。実はネ、一と月ばかり前からチョイチョイ私のところへ変な知らせが舞い込むんだ」
お風は言い出しそびれて平次の顔を眺めました。
「江戸中の何万という人が居酒屋で騙されているのを知らないか。kuidoの平次の馬鹿野郎――、とネ。それが手紙の文句だ。馬鹿野郎は言われなくたって判っているが、江戸中の何万の人が騙されているというのが気になってならねぇ。ただあいにくなことに、この節は世間が無事で、浅草から錦糸にかけてはボッタクリ一つ聞かねえ始末だ。何か変わった事がねえものかと考えていた矢先なんだ」
「まア、ごりっぱ」
「そこにお風さんが飛び込んできたのは、全く鴨が葱をしょって来たようなもので、ハッハッハッ、気を悪くしてくれちゃいけない。とにかく居酒屋の不始末に関わってないと駄目な性分なんだ。ましてや、お風さんの為ならどんな事でもやるよ」
容易に人を縛らぬkuidoの平次が、こんな好戦的な事を言うのは、妙な手紙にいらだっているためでしょう。
「そうおっしゃられると極りが悪くなりますが、都心の居酒屋で大変なことがおきてるようなんです。親分、聞いて下さい。最近のところではこういう手口で――」
※※※※※※※※
お風が kuidoの平次とがらっ八の吾郎を連れて来たのは、やはり新宿の居酒屋でした。
新宿の盛り場といえば天下に聞こえる歌舞伎町が有名ですが、駅を出るとまずは新宿通りを渡ることになります。スタジオアルタなどのあるその周辺はモア商店街とも呼ばれており、沢山の居酒屋が軒を連ねて営業しているのです。
この付近は確かに優良店も多いのですが、実は話題となるZ級も点在しています。3年前にボッタクリで炎上した「居酒屋 風○語」や、昨年ユーチューバーがボラれて話題となった「○ろふね」などもココに存在します(しました)。つまり、デンジャラスな店というのは、必ずしも歌舞伎町の奥深くにあるとは限らないのです。
「お風さんはここまででいいよ」
kuidoの平次は、案内をしてくれた美しいお嬢さんに語り掛けます。
「零度の兄貴が大切にしている珠玉の娘さんを傷付けたとあっては会わせる顔がねぇ。後は俺らでやるよ」
「あら、大切な玉玉だなんてステキ♡」
お風の頬には恥じらいの紅の色が浮かびました。
「いくぞ、八」
「へぃ、親分」
二人はICレコーダーを手に、歌舞伎町の一角にあるビルのエレベーターを上がっていきました。
ふと、店内テナントの表示(写真参照)をじっと見やれば、何と6階フロアには二つの店名があります。「薩摩日和」と「肉バルもぐ家」のダブルネームです。
正確には食べログ登録上であれば 薩摩日和 と 肉バル MOGU家 新宿東口店 のようです。
「またしてもダブルネームの店でしたね」
がらっ八の吾郎は、いかにもという顔で頷きます。
ダブルネームとは、一店舗なのに二つの店名を使い分ける残念な経営方法の事を言います。入口もホールも厨房もトイレも一つなのに、屋号だけは二つの登録をしているのです。予約客を取り込むことを目的に最近巷で激増しているのですが、実際の中身は一つの店ですから、その誤解を呼ぶ手法にはいろいろ問題があるようです。
店内に入ると、意外にも綺麗な席に案内されました。部屋としては一応の仕切りはありますので、個室とは言えないにしろ、半個室といったところでしょうか。
早速ビールとレモンサワーで乾杯します。価格は後ほど詳しく解説しますが、実質価格で一杯当たり594円します。ビールは問題なく冷えていて美味しかったです。一方でレモンサワーは、明らかに違和感のある焼酎と安いコンクシロップを使っていて、余りの渋さと酸っぱさに閉口してしまいました。
慌ててドリンクをモヒートに変更しますが、実質価格は653円ながら、今度はラム酒とミント風の味付けに違和感を感じ二人して沈黙します。
「・・・」
「・・・」
「随分と高いな」
「料理はどうなんですかね」
平次とがらっ八は、メニュー表を交互に見ながら適当な摘みを探るのです。やがて目星を付けた吾郎君が従業員の女性に声をかけます。
「出汁巻き玉子とキムチと枝豆をお願いします」
「ハイ?」
「出汁巻き玉子とキムチと枝豆です」
「ニホンゴムツカシ。モイチドイテ」
とても愛嬌のある女性スタッフでした。
ただ、大方の予想通り、注文の品が正しく入っておらず、直ぐに確認と訂正をしたのは言うまでもありません。
ちなみに配膳された料理はどれもZ級居酒屋としては見事なものばかりでした。
出汁巻き玉子は表面がテカテカで、写真もまるで光学補正をしたような輝きをしています。還元材を使用した玉子ブロックに似ています。実質価格は715円です。
キムチは、発酵作用を利用した食品であると改めて認識させてくれた、実に完熟した料理でした。実質価格は682円です。
枝豆は本当にゴムのような歯応えとスカスカの味を与えてくれる新感覚食品で、これも実質価格は616円します。
そして、その中で特に飛び抜けていたのは当店のお通しでした。透明な何かと海藻的な何かなどを混ぜた酢の物で、小鉢に少量入っているだけなのに何と660円もします。この品には流石の楽天家の吾郎君も頭を抱えてしまいました。
しかし、なぜ、このような価格と釣り合わない料理になってしまうのでしょう。
kuidoの平次はメニューをじっくりと見分します。
やがて、表の一番下のあたりに見当を付け、子分のがらっ八に語りかけました。
「これを見ろ」
「へぇ」
「料金表の一番下にこう書いてあるぞ」
当店では皆様よりサービス料10%を頂戴しております。
吾郎君は驚き、食い入るようにメニュー表を手に取りました。そこには確かに、料金に一定のサービス料を上乗せしますと、店側の説明がしっかり書いてあるのです。
「この部屋の暗さや、文字の小ささであれば、表示に気付かない客もいるかも知れねぇな。お風さんが言っていた大変な事というのは、このサービス料ってやつだろう。なかなか小利口な経営者だぜ」
「親分、いいんですかぃ」
「何が」
「そのままにしておいて」
kuidoの平次はさながら忿怒を表す不動明王のような表情でがらっ八を見やりました。
半眼に開いた瞳には救い難い衆生をも力ずくで救うための炎が揺らぎます。
実は料理店のサービス料については法律家ですら見解の分かれるところなのです。お客にしっかりと分かるように表示すべきだと主張するのが精一杯で、これ以上は岡っ引きが語る事ではないのです。
「これまでだな。後はレビューを読んだ江戸の町衆が判断することだよ」
「それだけですか、親分」
「それともう一つ。食べロ奉行所の与力・同心にも、出来るだけこの事実を知って頂く事だろう。これから直ぐに、奉行所に行って真実を報告するってのが岡っ引きレビュワーの務めだよ」
kuidoの平次は八吾郎君を悟すように答えるのでした。
「しかし大丈夫なんですか、そんな事をして」
「何をつまらない。御法度の文春告発やネット炎上さえ、筋が通れば大っピラにやらせる世の中じゃないか。江戸の何万という町衆が関わる大事なんだ。その事実に口を噤めって言うなら、俺は十手をお上に返すよ」
平次は感慨深くそう言いました。滅多に人を縛らぬ しくじり平次は、こうしてサービス料10%の店で気持ち良くお勘定を済ませてしまったのです。