シルバー＆フレンチTOKYO百名店2021　見島牛や竹の谷蔓牛の知名度を上げた店 : ボニュ

美食家の来栖けい氏のレストラン、というより発信地という表現が適切かもしれない。
食べログでは「フレンチTOKYO百名店2021」および、シルバーアワードに選ばれています。
　
私は、広島で外食ブロガーをやってるのだけれど、
「お店の良いところだけ書く、悪いところは書かない」というポリシーで運営している。
実は、このポリシーは、来栖けいさんの影響があります。
　
といっても、私は来栖さんの事はあまりよく知らない。
基本的に私は誰かのファンにならないので、来栖さんのファンという訳でもない。
　
ただ、ボニュを開業される以前、
雑誌に記事を書いたりされていた頃に、何度か、その記事を目にした事がある～というだけだけど、
影響は受けたと思う。
　
当時（90年後半～00年半ばくらい）、広島では、私より10歳くらい上の世代のグルメさん達が幅を利かせていて、
（まあ、今でも、その人と、その取り巻きの人達は、悪い意味で、幅を利かせてますが）
その人達って、
いわゆる「美味しんぼ世代」かつ「２ちゃんねる世代」というか。
非常にマナーが悪いんですよね。
インターネットに匿名で人や店の悪口や批判を平然と書いちゃう。（令和になった今でもそう）
そして、それに対して「悪い事をしている」という自覚が完全に欠落している。
なんなら、それで「広島の店に対して、店の行いを正すために、自分は良い事をしている」くらいに思ってるフシが、言動の端々に感じられて、正直ゾッとするような邪悪さだ。

　
まあ、人それぞれの考え方なので、別にその人がそうしたいなら、それで良いんですが、
良くないのは、
その人達が幅を利かすと、「その行為が正しい」と勘違いしちゃうフォロワー（後進）さんが発生してしまうこと。
そういう人達が、互いを褒め称えあって、互いの行為を正しい行いであると承認し合うのだから、目も当てられない。
いわゆる「駄サイクル」というやつだ。
それが広島の食べ手側をダメにした一番の大きな理由で害悪だと、私は思っている。
一度、その核となる張本人とお会いした事もあるが、人間的にも全く尊敬できない人だった。
　
そういう意味では、私がブログを始めたのは、
「反面教師」という意味で、その人達の影響はあると思う。
その人達へのアンチテーゼとして、私は自分のブログやSNSをやっているのだ。
ちなみに、今でも、その人達の行いは変わらないので、未だに反面教師にし続けている。

上の世代の人達は、年寄りなので、もう自分の考えや正義が凝り固まってて変わらないと思ってますが、
ありがたいことに、
ずっとコツコツと続けてきた甲斐があったのか、
私より下の世代の人達、
例えば、百鬼丸もどきくんや、すぎこさんなどは、
私の影響を受けて同様にお店の悪口を書かないスタイルでされている～と、言って頂けた事があって、
その時は、涙が出るほど嬉しかった。
やって来て良かったなー、と思えた瞬間でした。
2015～2020年前後になって、やっとですよ。
　
若い頃からインターネットが身近にあった若い人達の方が、
よっぽどネットリテラシーがあって、マナーが良いですよね。
　
私は2021年にインスタグラムをスタートさせてみたのですが、
そこでは私はもう完全にロートルで、もう世代交代がされてるんだなー、と感慨深かったです。
　
私もそのうち老人の仲間入りをする訳ですが、
若い人達にはなるべく早く席を譲って、老害扱いされないように、可能なら引退したいですね。
もう私が無理に頑張って食べログしなくて良いように、なったら良いなぁ。
（今は、嫌々ながら、食べログをしてるんですよ。他に広島でやってくれる人がいないから。。）

　
しかしまあ、2000年半ば頃の当時は、孤独でした。
孤独だと、人は、自分の行いが正しいのかどうか、不安になってくるものである。
そんな時に、来栖けいさんの記事を読んで、励まされたのが、当時の出来事だ。
勝手にシンパシーを抱いた訳だ。
　
ちょうど当時、友里征耶さんという、上述の「2ちゃんねる世代」的な、毒舌グルメブロガーさんが活躍していた時期で、
まあ、時代背景的に、そういうインターネットの悪い面が噴き出した時代だったのだと思う。
　
当時、その友里さんが、ずっとしつこく来栖さんに粘着して嫌らしい攻撃を繰り返し続けてたのだが、
来栖さんは一切無視しておられた。
その姿勢には、自分はけっこう影響を受けたと思う。
　
自分も、そのように、他人は他人で関係ない、
自分は自分で、自分が正しいと思う事を、ただ粛々と行えば良いのだ、と思えたのだった。
　
あとは、今、自分はテレビの「ひろしま満点ママ！！」という番組に出演してるのだが、
座右の銘として「完璧な飲食店は存在しない」というのを掲げているのだが、
これも、当時の来栖さんの発言である。
　
完璧な飲食店は存在しないので、いちいち飲食店の揚げ足を取ったり、重箱の隅をつつくような真似をしてはいけないよ、
～という主旨の発言だったように覚えている。
これにも、当時、なにかの記事で読んで、とても同意したものだ。
　
まあ、ここまで、来栖さんベタ褒めですが、
冒頭に書いたように、私は来栖さんという「人」を直接に知らないので、
ご本人がどういう人間性か等は全く知らないし、
当時に、広島で孤独だった自分が、勝手に雑誌の記事を読んで共感しただけ、気持ち的に自分は間違っていないと救われただけ、なので、
単なる、そういう想い出話であって、
特にそれ以上の何かは無いので、そこは誤解しないで頂きたい。
来栖さんを尊敬している～という訳では全然ないし。
（私は、人間そのものが不完璧な生物、この世に聖人なんて存在しない～と思っているので、誰かを尊敬する～という事は一切ないです。）
　
余談の方がメインかというくらいに、長くなりましたね。すみません。

その後、来栖さんの事は、すっかり忘れていました。
　
そんで、私は、今は、広島-岡山-山口の和牛に関しては、私が一番詳しい～くらいに自負してるのですが、
そんな和牛マニアの私が、和牛マニアの道に入ったきっかけが、
たしか2007年くらいかな。
最初のきっかけは、山口の無角和種でした。
そこから、見島牛、
それから、経産牛の再肥育とか、日本のグラスフェッドビーフとか、様々な肥育方法の観察や、
肉牛以外のホルスタインやブラウンスイスなどの乳牛や、交雑牛、チーズ生産などの酪農、水牛モッツァレラや、山地酪農などの観察や見学を経て、
中国地方の蔓牛へと深く入り込んで行く訳ですが。
　
そこで、初めてボニュという存在を知る事となり、改めて、それを来栖さんがされていると知った訳でした。
表題に書いたように、
見島牛や、竹の谷蔓牛や、それらの派生牛について、
その知名度や価値を高めたのは、
やはり、来栖さんやボニュさんの功績だと、言わざるを得ないでしょうね。
　
ちなみに、誤解されたら嫌なので、何度も書いておきますが、
私が和牛マニアなのには、来栖さんの影響は全くありません。
なんなら、俺の方が早かったんじゃねえの～くらいに思ってるし。
（こんなこと書きたくないけど、書いておかないと、事実と異なる事を言い出す人が出てくるから、仕方なく書いてます。すみません。。）
　
そんで、ボニュさんですが、どんなもんか、当然に確かめに行きましたよね。
写真のとおりです。
味も、もちろんおいしかったです。
　
内容的には、いつものボニュさんのスタンダードだと思うので、
知ってる人はよくご存じなので、私が今さら、詳しく書かなくても良いでしょう～と。
　
ただ、料理コース以上に、
ワインが凄いと思っています。
　
しかし、私は庶民なので、
おまかせでグラスワインをお願いしたら、
料理コース以上にワインが高くつきまして、
もちろん、価値に見合ったワインだったのだろうから、別に良いんですけど、
私のような無知な人間には、猫に小判というか、
もっとワインへの造詣が詳しく、価値が正しく理解できる人でないと、
こちらのワインは飲む資格が無いな、と思えました。
私自身が「飲み手」として、この店のワインを飲めるレベルに達していない。
　
さすが、美食の王様、というのは、本当だ、と思えた次第。
ワイン沼に飛び込む勇気も度胸もお金も無い自分は、足元にも及ばない。
美食の世界は、本当に底無しである。
　
そんな、自分にとって、ある意味で特別なお店だったので、
なかなか筆が進まなかったのですが、
思い切って、書き上げてみました。
やっと脱稿。
いつか、これを読み返して、苦笑いしてる自分が想像つくわー。
あー、恥ずかしい。すみませんでした。。。
　
今は、とにかく、目的のために量をこなすのを優先してるので、
書き殴りです。
推敲も全くしてません。
変な内容だったら、すみませんでした。


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