焼鳥は串から外して皆でシェアして摘まみます・・・っが何か！ : 南蛮亭 新宿店

　この日は外資原料メーカーの担当君と、いつもの後輩の営業マン君と打ち合わせがてら一杯やろうとゆうことで新宿駅東口改札で集合でしたが、皆な暇なのか後輩の音頭で16時に集まりました。
取り敢えず東口を出て、飲食店街方面に歩みを向けますが、この日の外気温は35℃近く、照り付ける太陽の猛威から一刻も速く逃れるため、えり好みしないで開いてる店を見付けてとっとと入ろうとしますが、この時間だと流石に開いてる店も少ないですねぇ。
そんな時にこの店の看板を見付け、どうやら開いている様なので入ってみました。
　この店は20代の頃に渋谷店を何度か使ったことがあり、当時としては珍しい今風の小奇麗な焼き鳥を出す、デートでも使える焼き鳥屋って感じでしたね。
まあ今となっては在りがちな感じではありますがね！

　通りから狭い階段を降りて店内を覗くと厨房を隔てるカウンター席と左手奥側にテーブル席、さらに奥に一部屋テーブル席のホールがあるようです。
　左手奥のテーブル席に案内されましたが、カウンター席には一人で焼き鳥と生ビールを煽るサラリーマン風やテーブル席で怪気炎を上げる若者たちで既に結構混んでいます。

　早速ウーロンハイ、レモンサワー、緑茶ハイを頼み乾杯です。
　メニューを見ると各種串焼きと漬物くらいで、一品料理が殆どありません。
うーん、何か昔はもっと色々あったと思いましたが、まあ取りあえず20本くらいの串焼きセットをひとつ頼もうとしたら、このセットは人数分頼まなくてはならないとのことで、それなら串焼き盛り合わせの7本セットで3人分お願いしました。
　私としては、焼き鳥は串から外して皆でつまむ主義なので種類の多いセットを１つだけ頼みたいですねぇ。
まあ焼き鳥を串から外して食うことに異様に抵抗を示すお店もあるようなので滅多なことは言えませんが、私は焼き鳥はあえて串から外して皆で摘まむのが好きです、キッパリ！

　7本セットは砂肝、ササミワサビ、ねぎま、せせり、つくね、アスパラ肉巻き、シソ巻でした。
ここの串は1本のボリュームが結構大きくて食べ応えはありますね。
肉質も結構良くて、有田鶏とゆう佐賀県産のブランド地鶏を使用しているとのことです。
鶏肉は焼き過ぎると水分が抜け過ぎてパサパサになるうえに硬くなって美味しくないですが、ここの焼き鳥は焼き加減も良く、強いて言えばもうあと僅かに火を入れないくらいでもいいと思いますが、これでもまあ美味いです。
塩加減も薄目で、このくらいの方が鶏自体の味は良く解って良いですね。
　17時になると店員さんが1品料理のメニューを各テーブルに置いていきました。
ああっ、17時までは串焼きだけで、どうせ客も少ないし店員も少人数で回すための作戦ですね。
　そうゆうことなら鶏わさ、韓国風冷奴、ベーコンと茸とホウレン草のサラダを早速頼みました。
　鶏わさは、ササミの表面だけ僅かに熱を掛け削ぎ切りにして盛り付け、わさびを添えて海苔が掛かっています。
これはアッサリしていてわさびの効きも良く美味いです。
　韓国風冷奴は、絹ごし豆腐に海苔と青ネギを掛け、醤油に胡麻油がたっぷり入ったものをぶっ掛けてあります。
淡白な豆腐に胡麻油が良く合うんですよね！
　ベーコンと茸とホウレン草のサラダは、カリカリに焼いたベーコンと茸を千切ったホウレン草の上にちらし、真ん中に半熟のポーチドエッグ、それに醤油系のドレッシングが掛かっていて、玉子も潰して良くかき混ぜて頂きます。
このドレッシングの醤油感と玉子の黄身の生なのが良く合っていて美味いです。

　どんどん飲み物をお替りしながら、串焼きは追加でウズラ玉子肉巻き、トマト肉巻き、帆立、つくね（タレ）、ハツ（タレ）、茄子、玉葱を頼みましたが、串焼きは１種類2本からの受付となるようで、2本づつ注文しました。
　まあどれも味は想像の域を出るようなものは無かったですが、帆立の貝柱は結構分厚くて火の通し方も中心にレア感を残し素材の甘さを引き出した塩味で美味かったです。

　スッカリ腹も膨れて打ち合わせも終わったので会計しましたが、一人5,500円ほどでした。
だいぶ飲みましたから、内容的にはそれなりでしょうかね。
この店は、っと言っても渋谷店でしたが30年くらい振りだったけど、内容的にはほとんど変わってませんでした。
30年前にはこの手の綺麗で小洒落た焼き鳥屋ってコンセプトは珍しい存在でしたが、最近はこうゆう店も随分増えて珍しさも無く、特別感も差別化も感じられませんが、それでも生き残っているのはそれなりの値頃感とクオリティが認められているとゆうことでしょうね。
　それにしても始めたのが早かったので3時間半も飲んでかなり出来上がってましたが、店を出てもまだ19時半くらいで、うーん、これじゃあこのまま帰る訳にも行きませんねぇ。
それで結局、いつも通りカラオケスナックで3時間半も歌いまくり、都合7時間も飲んで帰路に着きましたが、明らかに仕事してる時間より飲んでる時間の方が長いよなぁ！