鳥唐揚げ950円とライス200円とビール500円を飲み食いしたお話。 : 中華料理 五十番

町中華で結構見かけるメニュー、鳥唐揚げ
単品メニューしかなかったり
定食として扱われていたり
提供スタイルは様々だけど、揚げたての唐揚げはたとえ中華屋であろうと大抵美味い
ただし、単品メニューがある程度の値段だった場合
驚くほど多くの唐揚げが皿に盛られたものが出され
一人飯には辛いなと思ったこともあった。
ここ五十番にも鳥唐揚げの単品メニューが存在していたのだが
950円と言う価格から結構な量がある気がして頼むことに躊躇していた。
そんなある日、僕は秋葉原にある税込500円で唐揚げ食べ放題と言う店で唐揚げを15個食べきる事ができた。
その自信から、多分大丈夫だろうと思い
ゴールデンウィークで浮かれまくって乱痴気騒ぎ状態の歌舞伎町へと向かい
五十番の扉を開けた。

座ると同時に鳥唐揚げ950円とライス200円と瓶ビール500円を頼んだ。
店のおばちゃんは厨房の店主に向かって唐揚げライスね！
と叫んだ！！
すると平和そうだった厨房がにわかに慌ただしくなる。
別に厨房を除いた訳ではないが、音である程度判断できる。
僕が鳥唐揚げを注文してから客が立て続けにドカドカと来店し
次々と注文していく
とはいえ、どの客も餃子かチャーハンしか頼まない。
もしかしたらここの店はそのメニューを頼む人が大半で
鳥唐揚げを昼間っから頼む客は割とイレギュラーなのかもしれなかった。だとしたら悪いことをしてしまったかもしれない。まあいいけど。。

この店は注文した順番に料理を提供することに拘りがあるのか
僕の頼んだ鳥唐揚げの調理に手間取ってるにも関わらず。他の客の頼んだ素早く出来るであろうチャーハンなどを一切提供しなかった。
別に先に出してもいいのに
なんだか申し訳なくなる、まあいいけど。。

そんなこんなで15分くらいして出てきた鳥唐揚げ
うむ、ちょろい奴だな！と言うのが一目見たときの印象だった。
恐らく鶏胸肉だと思われる薄っぺらい唐揚げが１０切れくらい乗っかっている。
950円という価格を考えたら少ない気がした。
例えばこれを二人でシェアしたらあっという間になくなりそうだ
それともこの店が昔ながらのあたり前田のクラッカー的な量で
最近ちまたで跋扈するウルトラハイパーコストパフォーマンスな店が普通でないのかもしれない。
かもではなくそれが正解なのだろう。
だって、500円で唐揚げライス食べ放題って
採算取れるのか？と心配になる、まあ人ごとだから知ったこっちゃないけどね。。
唐揚げを食べると矢張り胸肉で
あっさり塩味な上
すでにレモンが振りかけられてる事も相まってさっぱりさを極めたような鳥唐揚げだった。
唐揚げ愛好家の間で永遠に続く議論の場対象となるのが
唐揚げにはレモンをかけるから否か？
という問題だろう。
ここの唐揚げはそういった唐揚げ二ストどもの思惑嗜好性などを一切無視し
のほほんと自分流の唐揚げを作り続けてる感じなのだろう。
兎にも角にも唐揚げがあっさりタイプなもんだからめしがそんなに進まない
悪くないんだけど、これは明らかに酒肴として食べる為のバランス調整がされてると思った。
あと、謎の付け合わせであるケチャップと辛子
辛子はまあわかる、しかし、ケチャップってなんぞや？
ナゲット扱いなのか？ここの唐揚げは！
まあそれはいいんだけど、そのようなあっさり唐揚げだとライスとビールの交互食べをしてたら間違いなくライスが足りなくなるのは目に見えていた
しかも、ここの並ライスって量がそもそも少ない
苦肉の策として、から揚げはライスの友専属として従事してもらい
ビールの友は付け合わせのタクアンとスープに任せることにした。
から揚げバクバクしてライス控えめにモグモグ
時々タクアンぽりぽりビールゴクゴクスープ飲んでビールゴクゴクって！何か違くないか？。。。まあいいけど

バランス調整に細心の注意を払いながらなんとか食事を済ます事ができた。

でもなんでだろう

イマイチ心が満たされていない

次回はカツ丼食べてみます。


ご馳走様でした。

歌舞伎町の片隅にあるいにしえ系町中華、五十番に飯を食いに行った時のお話

入り口横にあるガラスケースの中には、この店で食べれる料理のサンプルがズラリと並んで展示されている。
どれも長年紫外線や歌舞伎町の欲望に満ちた空気にさらされ、日焼けや風化を経て全てオリジナルからかけ離れた色に変色していた。
カレーライスのサンプルは特に変色が酷く、迫力満点な見た目だ。ライスの損傷が酷くソースで炒めた飯のようになっていた。万が一これと同じ見た目のカレーライスが出てきたら間違いなくインスタ映えするだろう。これは食べるっきゃないと店に入った。。。。

カレーライス600円

全然サンプルと違う見た目だった。
むしろそれでいい。
普通に美味そうだ
ある意味インスタ映え感のある料理だと思った。
ライスはドス黒く変色なんてしてなくて、白くツヤツヤと輝いていた。炊き具合も良くてカレーを食べさせる土台としてのスキルは十分感じられた。
だがしかし、量が少ない、多分半合もないだろう。
お代わりしてもまだ岐阜屋でハシゴ飯が出来そうだ。
でもカレールーは美味しい
スパイシーな香りなんて皆無だけど、そんなの関係ないと思わせる優しさとコクがじんわりと舌を包み込んでくれる。
具もサンプルみたいにでかい具がゴロゴロって感じではないけど、豚肉と玉ねぎが沢山入っている。
玉ねぎは程よく歯応えが残っていて甘みも引き出されており、豚肉も薄切りだけどタップリで肉の旨味という華をカレーの沼の中で開花させていた。
量が少ないってのも酒の肴と捉えれば問題ないわけで、早速瓶ビール500円を頼み、ゆっくりと昼酒を楽しんだ。

次々と訪れる客は皆店のおばちゃんに新年の挨拶を交わしていた。

この店はこういった常連達で長年支えられてきたんだろう

僕もいつかその仲間に入れるのだろうか。。。

ご馳走様でした。

5月5日

その店は歌舞伎町のメインストリートではない路地にひっそりと存在していた。　

外観内観店先のサンプルに至るまで
全てがイニシエ系の町中華らしさを醸し出していた。

接客のオバサンはハキハキとし、とても明るかった。

僕は五目チャーハン550円と瓶ビール500円を頼んだ。

五目チャーハンは小さ目の器にみっちりと盛られていた。

玉子、ネギ、エビ、しいたけ、タケノコ、チャーシュー、グリーンピースがシットリと炒められたご飯にたっぷりと混ざっていた。

五目なのに七品も具が入ってるという
極めてゴージャスかつサービス精神旺盛な内容のチャーハンだと思った。

ご飯はまだ水分を飛ばし切れてなくて
シットリ過ぎるきらいもあったが
これはこれで悪くない。
味付けは旨味調味料がベースとなるシンブルな美味しさ
しいたけ由来のコクと香りが独特の個性を作り出してるのが実にいい
これは、椎茸嫌いの人は食べれないだろなと思うくらいに、椎茸の存在が大きいチャーハンだと思った。
美味しく食べ、全て完食し、長居しないで店を出た。

ありゃりゃ、山場もオチも何もない
面白くも何ともないレビューになってしまったな…まあイイけど。

ご馳走様でした。