怒濤の四川料理。──「川香苑 本店」@新宿 : 川香苑 本店

この日は新宿で秘密の会合。
会場は歌舞伎町の入口付近のビル2階にある
「川香苑 本店」さんだ。
お友だちによると「トウガラシや花椒を多用する四川ならではの
香味と辛さが際立った料理が豊富に揃って」いて、
中でも「豆花魚片」が絶品！！」というお店なのだそうだ。


友人たちが揃うまでメニューをツラツラと眺めていたが、
お料理だけで120種類ほどある辛そうなメニューは圧巻！！
とても選べそうにない。


という訳で、この日は「2時間飲み放題付コース」
（全13品・5,000円）をお願いすることにした。
「カエルの四川風煮込み」を「麻婆豆腐」に、
〆の「揚州炒飯」を「豆花魚片」にと、
細かな変更リクエストにも快く対応してくれる。


○よだれ鶏：鶏の四川風香味ソースがけ
一皿目から痺れそうに辛いお料理が登場した。
染みるような辛さがあるが、その奥に不思議なまろやかな美味しさを感じる。
なるほど！これが「本場・四川の味か！！」とビールと共に鶏肉を流し込む。


○牛タンとハチノスのソースがけ
牛さんの胃袋の「ハチノス」。コリコリッとした独特の食感は
イタリア料理などでもお馴染みだが、個人的にはあまり・・・（汗）。
が、香辛料がたっぷり用いられているせいか、そんなに違和感なくいただける。
此方も相当に辛味が強い。


○セロリのさっぱり冷菜
箸休め的に「ホッ！」とできる一品。皆で奪い合うようにいただく（笑）。
火事のようになりかけていた口と胃袋が少し和らいだ。
飲み放題にしておいてよかった（笑）。
サワーはいささか薄めだが、何杯もお代わりするので、
このぐらいのブレンドでちょうど良いと思う。


○ピータン豆腐
此方も箸休め的な一品。胡瓜と豆腐に皮蛋、葱を合わせて
胡麻油と塩で味付けしてある。
自宅でもよく作るお料理だが、さすがにプロのお味！！


○鶏肉と山椒の唐辛子炒め
メチャクチャ辛い一皿。山椒と大きな唐辛子、小さな唐辛子をかき分け、
鶏肉をピックアップしないと大変なことになる。
うまくピックアップできるとその美味しさは極上だが、
間違って唐辛子が混じると大変なことに！！
酔っていた訳でもないのに、唐辛子のかけらを食べてしまったようで、
一瞬、記憶が飛んだ（笑）。
サワーとビールを飲み干して何とか復活！！
このお料理をいただくときは特に注意された方がよろしいだろう。


○大海老の甘酢香味炒め
大きな殻付きの熱々の海老がデーンと鎮座ましましている。
絶妙の加減の甘辛いソースが海老の美味しさを引き立てる一品。
そんなに辛くないので海老本来の旨みを味わうことができる。


○麻婆豆腐（カエルの四川風煮込みから変更）
四川料理＝麻婆豆腐だろうということでいただいてみることに。。。
山椒や花椒などのスパイスがたっぷり使われている此方は独特のお味。
が、お味は少し濃いめ系。お醤油なのかオイスターソースなのか、
そのお味が前面に出すぎていたような印象。。。
もう少し柔らかな味付けの方が好み。


○小籠包
台北から戻ってきたばかりというのに、新宿で小籠包をいただくとは
想像していなかった。
話に夢中になっていたこともあるのだけれど、少し冷めてしまったような（汗）。
また、小籠包には「生姜」が欲しいかな（本場仕込み・笑）。。。


○鯛と茄子の四川風煮込
とても辛い麻婆茄子と柔らかな鯛を合わせたお料理。
しんなりと柔らかくなった茄子が鯛と合わさって良いお味を出している。
が、このあたりからそろそろお腹は一杯に（汗）。。。


○季節の野菜炒め：豆苗の炒め物
激辛いお料理攻めに遭遇した後は、特にその優しいお味が嬉しい炒め物。。。
胃にも優しい食感でホッとする（笑）。


○春巻
もうとても食べきれないので、此方はテイクアウトすることに。。。
翌日にいただいたが、あっさりした味わいの優しい食感の春巻きだった。


○干し豚肉と香味豆腐の炒めもの
此方もテイクアウトすることに。。。夜食に食べた家族は、
あまりの辛さに涙目になっていた（笑）。


○豆花魚片（揚州炒飯から変更）
友人が「絶品！」と話していた通り、マイルドな辛さの中に
ピリッとした山椒の辛味とまろやかなお魚（鯛？）の柔らかな旨みが加わり、
スープのような感じでいただける一品。
「麻婆豆腐」と似ているが、お味の系統は全くの別物。
共通項があるとすれば、同じスパイス（配合は違うだろうが）を
用いていることぐらいだろうか。。。
美味しいのでもっと食べたい！！と食欲中枢は指令を出すのだけれど、
満腹中枢に邪魔されてしまった（汗）。
まぁ、食べ過ぎは身体に悪いし！！
コースの真ん中あたりに登場していたら、完食できたのにと思うと悔しい。


○デザート：杏仁豆腐
コースには含まれていなかったが、常連の友人のおかげで
サービスしてくれたらしい。
辛味尽くしで「火山」のようになったお腹にスルスルッと
心地良く収まっていった。


2時間制限がつくほど、店内はカウンター席まで満杯で混み合っていた。
その外国人率の高いことといったら！！
中国系だけでなく、ラテンアメリカ系、東南アジア系など、
さすがに歌舞伎町！という感じでインターナショナルな客が多いことも特徴だろう。


隣の中国人たちは好みの品を数種類オーダーし、白いご飯と共に味わっていた。
どのお皿も結構辛いので、そのような食べ方の方がよろしいのかもしれない。
が、クセになりそうな四川料理、今度は「豆花魚片」を完食に再訪してみたい。


ごちそうさまでした☆


●川香苑本店（センコウエン）
東京都新宿区歌舞伎町1-16-12 蓬麻ビル2F
03-5272-2118
[月～金]17:00～翌3:00
[土・日]11:00～14:30　17:00～翌3:00
無休
40席（うちカウンター7席）
https://senkouen1.owst.jp
※2019年4月5日より姉妹店の『北京胡同焼肉』（新宿5丁目）で
川香苑の四川料理が食べられます。
『川香苑本店』から徒歩わずか2分の距離にあり、
北京の伝統的鉄板焼肉と宮廷式火鍋が食べられる日本初のレストランです！