空気感が面白い : 北京

最近、焼餃子は勿論好きなのだが水餃子への関心が高くなっている。

住んでいる場所が場所だけにリアルチャイナな店が少なくなくて、必然的に水餃子を頼むモチベーションが高くなるのだ（ご存知の通り、本場では水餃子がメインであり、焼餃子はほぼ見ない）。

今日は会社の先輩2人と餃子の話で盛り上がり、こちらを推奨し、お連れした次第。

20時過ぎに一回入ろうとしたら満席だったので、何故かすぐ近くのバンダイのVR体験館で3アトラクション楽しんで時間を潰して、再度入店を試みたらギリ入れた。

人気なのね。ちなみにVR体験館は非常に面白かったので再度行きたい。

入ってみれば、隣ではスーツ姿の韓国人（か、中国国籍の朝鮮族）がハングル語を話し、その隣りでは2人の中国人小姐が一心不乱に麺をすすっている。

カウンターの客も中国系かな。

とりあえず、瓶ビール、豆苗炒め、水餃子2人前、焼餃子1人前、黒酢酢豚を頼んだ。

豆苗炒め…味付けは皆さんが想像する通りの例の清湯系のあっさり味付けだが、にんにく片は結構生でがりっと噛むと辛味を感じるくらいのレア感。
誤って噛んでしまったため、今日はもうキッスできない。

黒酢酢豚…相当クリスピーに揚げららた肉の食感は面白くていいけど、如何せん味付けが甘すぎる。それこそ韓国のヤンニョンフライドチキンみたいな重くて、甘い味付けで個人的にはイマイチと思った。

じゃじゃ麺…真っ黒な見た目とは裏腹に割とあっさり。何か食べた事があると思ったら、喫茶店のミートソーススパなのだ。トマトこそ感じないけど、あめ色になるまで炒められた玉ねぎの甘味と香ばしさ、少しのひき肉がそう感じさせるのかも。酢をかけるとタバスコをかけた感覚に陥る。麺は手打ちのもちもち麺でこれまた美味し。

焼餃子…横にでかい！！　綺麗に包めておらず、皮が開いているのものがあるのは残念だが味は美味しい。カリとした表面に豚豚しい餡がいい感じ。

水餃子…皮から手作りの手延べ手包み水餃子はトゥルンとモチモチ。濃い目に味付けられた餡がナイス。勿論、鎮江香酢＝中国の黒酢をたっぷりつけて頂く。
美味しいので、お勧め。

蘭州牛肉麺…見た目に寄らず、辛味はあまりない。ラー油を覗けば、どこまでも済んた色のあっさり牛だしスープ。
それに少し太めの手打ち麺。切り口、太さはばらばらなので食感の違いが楽しい。

ここに接客なんか求めてないけど、今日のは中々の現地クウォリティでそこまでリアルに再現するのかというレベルだった。

そういうのも楽しめる人であれば、是非行って欲しい。

当たり外れがあるようだが、牛肉麺、水餃子に関しては是非なのだ。

連休中は食べまで飲んでばかりいて、食べること飲むことに飽きが来てしまうような。

でも、食べるんだけど。

そんなわけで、ゴールデン街からのこちらという、またやってしまったコース。

今日はカレー仲間と二人でなのでシェアして食べれば罪悪感も半分。

卓上にデフォで黒酢となれば、頼みたくなる水餃子。

皮から手作りと思われる水餃子はニラと挽肉たっぷり。
モッチモチの食感がとても良い。
これはまた食べたいなぁ。

北京風海鮮ちゃんぽんを食べたかったけど、同行者が蘭州牛肉麺を食べたことがないので、牛肉麺にした。

麺を打つところから。

単なる小麦粉の塊を横に伸ばして、びよんびよん。
それを繰り返したらあっという間に麺になった。

生麺なので茹であがり早い。

改めて食べたけど、美味いなぁ。

その辺でどうでも良いチェーン店で締めのラーメン食べるならここで食べた方がいい。

本当は食べないでまっすぐ帰るのが一番体にいいけど。

北京＠西武新宿

学生の頃、つまりは10年前にも既にあったし、多分もっと前からある。

入れ替わりの激しい新宿でどっしり腰を据えて営業しているのは在日中国人からの支持が強いかららしい。

今でこそ、蘭州牛肉麺がプチブームだがこちらは少なくとも10年以上前からメニューで打ち出している。

北京という名前だが実際は朝鮮族系の店でメニューにはジャージャー麺やキムチなどがあるし、ハングルと普通語が入り乱れている。

小汚くて狭い店内。愛想、接客という言葉は存在しないがそもそもそれは求めてないから気にしない。
美味ければ良い。

味に関してもあまり期待してなかったけど、この牛肉麺、美味い。

牛骨のあっさりしたスープが台風引きこもりの反動で居酒屋からのゴールデン街三軒からのひげガールをはしごした体に染み渡った。

特筆すべきは手打ちのモチモチ麺。
不揃いな形が様々な食感を生みだす。

たっぷりの粗めに刻まれたネギとシャンツァイもナイスアクセント。

どっかに日本人がやってて列をなしてる蘭州牛肉麺屋があるそうだが、僕はここでいいや。

こうなると、もう一つの名物である海鮮辛口ちゃんぽんも気になるところだ。

時計は朝四時過ぎを表示している。

外に出ると

カラスがけたたましく鳴き、道路では複数のミッキーとミニーがゴミ袋でエレクトリカルパレードを始めていた。

雨がシトシト降り、空は少し明るくなり始めていた。

この夜から朝に変わる空の色を見ると、いつもなんだか「やってしまった」気持ちになり、憂鬱になるのは僕だけだろうか。