旅する大ババ小ババ　肉祭りです（笑） : 鳥茂

随分前に友達から行こうと言われながら予約でいっぱいだったりで初めて伺ったのが2年前です。
友達は私に糠漬けを食べさせたいと言ってたんですが出てくる肉、肉、肉にびっくりしました。

今回、母と旅する時に肉好きババ様を連れていきたい真っ先に思ったお店です。
新宿の焼き鳥屋さんに行こうと思ってるんだけどど?と聞くと「いいよ!」と快諾（笑）
早速電話して席を確保しました。

その日は旅の2日目で、絶対日中歩き回っていると予想したので、開店直後の5時に予約しました。
5時に伺うと予約の方々でいっぱいです。
相変わらずすごい!

私たちはたまたますぐにカウンターに座らせてもらえましたか、先にいらしても席に案内されない方たちがお待ちでした。
まずはビールでカンパーイ!

お通しはオニオンとガツの和え物です。
ワタシニハ、チョットタマネギノカラミツヨイネ。
ババ様は美味しい美味しいと。

それから注文です。

母に食べてほしかったのが、私が前回驚いたシャトーブリアンとキャビアのおむすびです。
席についてくれた担当の方が外国の方だったので、前回レビューした時に食べたキャビアとシャトーブリアンの写真を見てもらい、これが食べられるコースをお願いしました。

まず、レアなレバー大丈夫ですか？と聞かれました。
本来はババ様はレバーや内臓系は苦手。
ババ様が気づく前にオススメでお願いしまーすと。
ダメならダメでね（笑）

初めにレアなレバーですよ。
レバーなんだけど、一口食べてみて。
一口食べたババは「レバーって言われたけどこれは何だろう!」
レバーというと血的な匂いがあったりしますが、こちらのは炙った表面を齧るとクリームが出てくるって感じです。
血液感ナシ。
レバー苦手な方こそオススメのレアで食べてほしいです。

続いてつくね。豚、鶏、牛のみで繋は使ってないとのこと。
ザ、新鮮!

続いてシロ。友達と来たときも驚きました。
いつまでも噛み切るのがシロだと思ってましたが、こちらのはふんわり。そして脂っぽ過ぎないんです。

続きましてコメカミです。
こちらは塩味。
カシラ的な噛みごたえです。
ピーマン肉詰め。
なんとピーマン肉詰めってこのお店が発祥らしいですよ。
小ぶりで皮が薄くて柔らかいピーマンの肉詰めです。

だんだんお腹に隙間が無くなって来ちゃった（笑）ヤバイっ!
続いてアゴとハラミが来ました。
お腹いっぱいと言いながらもいいペースで届くので次々食べちゃう私たち。

ここで刺し身が登場です。
メニューには刺し身との表記ですが、お肉のお刺身ですよ。
これが、何だったかお腹いっぱいで記憶が飛びました（笑）

続いてサーロインのご飯が来ましたよ。
お寿司の握り程度のご飯にサーロインのレアステーキが載っています。
美味しいに決まっています。
ご飯が出てもう〆っぽい?
こんなに食べた辺りで、キャビアのおにぎりとシャトーブリアンはオーダー通らなかったんでは?との疑問も頭によぎりましたが、充分満足です。

そこで友達オススメの糠漬け登場〜!
これが美味しいんですよ。
この日は蕪とキュウリです。
いい塩梅にぬか床から引き上げた美味しい糠漬けです。
こんなに美味しい肉料理のお店なのにこの糠漬けをうさぎに食べさせたいと言ってくれた友よ!あなたのベロは正しい!

口中リセットしたタイミングでシャトーブリアンがやってきました。
忘れられてたわけじゃなかったのね。　
唇で噛める柔らかさ。
岩塩とわさびだけでシンプルに食べるのがいいんですね〜。

キャビアのおにぎり!
手のひらに載るサイズのおにぎりです。
ババ様も80年超生きてきて初めてだそう。

雑炊かスープで〆と言うことなのでスープで〆ました。
友達と伺った時はスッポンでしたが、スッポンやめちゃったんです〜との事で肉系お出汁のスープでした。

満足、満足。

美味しいお店に行くと仲良しや身内にも食べさせたいと思います。
初めてこちらに伺った時に母や夫、息子たちも喜ぶと思って、今回は母と伺えて喜んでもらえて私も嬉しかったです。

こちら新宿の鳥茂さん。
友人が、何年も前から私を連れて来たいと言ってくれているお店です。
私と友人は新宿での飲みの時に場所を決めずに大抵、京王の靴売り場で待ち合わせ。
それから行き先を決めるので、その時にこちらに電話をしても、もういっぱいだったり、かなり遅い時間の案内だったりで行けませんでした。

今回はバッチリ事前予約です。
そんなに連れて来たいなんて、私も敢えて食べログ検索せずに本番に備えました(笑)

今回の待ち合わせも京王の靴売り場。
そしたらバーゲンで、もう二人とも盛り上がり気づいたら予約の時間！
走れーっ！
おばちゃん二人新宿、猛ダッシュ(笑)

お店に入って名前を告げると2階のカウンターに案内されました。

何にしましょうと思っていると、友人が「キャビアのお握りが食べたいんです。それが入ってるコースで」と。
キャビアぁ？焼き鳥屋さんで？
と思いましたがお任せいたしました。
それと「二人ともあまり食べないからお料理いっぱいはいりません」と。
お店の方に「じゃあ様子を見ながらお出しします」と言っていただきました。
その後苦手な食べ物ありますかと聞かれたり「ウチのレバーはレアで召し上がっていただくのがオススメですがレアでお出ししても大丈夫ですか」などど聞かれました。
Okです。是非オススメ通りに出してください。

ビールで乾杯。
友よ、久しぶりじゃのお。
お通しは玉ねぎとガツの和え物。
玉ねぎは辛めで酸味のあるタレでガツと合えてあります。
それで、びっくりしたのがこちらのお店、お箸じゃなく焼き鳥の串二本が箸替わりです。
お店の方に伺うと
「ウチは戦後の闇市時代の創業で、当時はお箸も貴重で買えず、創業からこのスタイルなんですよ」との事です。
闇市って今のどの辺りだったんですかとまた質問。
「今のIDC大塚家具の辺りと聞いています」
はあ～。あの辺りが闇市だったんですね。

レバー来ましたよ。レモンと辛子で
表面だけサッと炙ってありプツっと炙った表面が弾けるとクリーミーなレバーです。
これは新鮮じゃなきゃ出来ませんね。

続きましてつくね
「これだけがウチで鶏を使った品です」
ん？焼鳥屋さんなのに？
「昔は串に刺したものを焼き鳥と称していたようです」
色々勉強になるわぁ。
つくねは鶏だけでは無かったと聞きましたが失念。
パサつくことがなくタレも美味しい。
次、豚の直腸。
豚の直腸は1.4mあるそうですが美味しい部分はこの一人分の量とのことです。
あ～確かにどこまで噛めば飲み込んでいいのかわからないのもありますね。
こちらのはトロンとすぐに解けちゃう湯葉みたい。びっくり。

でもでも～ペース早くないですか？と思っていたら「ここまでは早いんですがあとは、様子を見ながらお出しします」ですって。

豚のコメカミも食べました。ねぎ間で。
これはコリコリしていました。

ここで大根とキュウリの糠漬けが登場。
友人が一番私に食べさせたかったのはお肉よりこの糠漬けなんです。
ふたりで拍手でお出迎えしました。
創業当時からの糠に継ぎ足し継ぎ足しだそうで、さっと漬けてあり塩分控え目、お醤油がかけてあります。
ありがとう友よ。こりゃ美味しいわ～。

冷製。生の牛肉2種類をネギ、タレ、生卵でいただくユッケのような感じ。
すごくお肉がいいのが写真でわかっていただけると思います。

シャトーブリアン。
こんなにご馳走食べていいのだろうか。
塩と山葵で。
唇で噛みきれます(笑)
しかも肉の旨味がジュワジュワ～っと口の中に広がります。
だんだんお腹いっぱいになって来ちゃった。

「次にすき焼きをお持ちします」
え～っ！食べられるかな。
友人もキャビアキャビアと言っていてキャビアのお握りがまだなのにすき焼きはムリだよ～とお兄さんに言いました！
なのになのにすき焼きが来ちゃったよ～。
お兄さんをすかさず呼んで「ごめんね、本当にムリなのよ。キャビアも食べなきゃなんないし」←ホントにしつこいなぁと思われたかも(笑)
そしたらお兄さん「わかりました！これはお持ち帰り用にお包みします」と。
いやいや実に申し訳ありません。

そして、キャビアのお握り来ましたよー。
手のひらに載せてくれました。
おいしーっ！なんじゃこりゃ。
ご飯もふわっと結んであって上にキャビア、海苔も上等です。
もう思い残すことはございませんm(__)m
参りました。

最後の〆は雑炊、にゅうめん、お茶漬け、スープからの選択でスープにしました。
すっぽんと牛と豚のスープ。白味噌仕立てです。
トロッとしています。
流石の味。

いやあ素敵な食事ができました。
キャビアキャビアってうるさくてごめんね。
私のお持ち帰りのすき焼きは友人の旦那様にプレゼントしました。
すんごい美味しかったそうです。

帰り際にカウンターから一番年上風に見えた方が出てきてくださいました。
「新宿にお買い物の際にまた是非いらしてください。今日の今日だと予約取りづらいですが前以てわかっていたらまたいらしてください」とお見送り。
大繁盛のお店でも心構えが違いますね。
帰る頃には、もう満席です。
早めの時間に色々と伺いながらお食事するのがオススメです。

また必ず参ります。

このレビューを書くために食べログ見たら、えっ！評価すごいお店だったみたい。
本当にいいお店でした。