【0293-2】血やペニスや脳味噌より : 上海小吃

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瓶ビール（500円）アサヒスーパードライ中瓶
石庫門 赤（2,000円→1,000円）上海の名紹興酒

春菊、人参、豆腐の和え物（お通し）
鸽子（1匹 2,000円）食用はと
艽黄鸡鴨血（2,000円）黄ニラとアヒルの血 四川風煮込み
紅焼猪脳（1,500円）豚の脳みその炒め
大蒜羊肉（1,500円）羊肉とネギの炒め
咖哩牛鞭子（2,000円）牛のペニス カレー煮込み

新宿歌舞伎町の路地裏に佇む怪しい上海料理店です。
立地が怪しいだけでなく、鳩、家鴨の血、豚の脳味噌、牛のペニスなど怪しい珍食材も色々と揃っています。
2,500円というお値段の高さに注文を躊躇いましたが、蜂、蝉、蜘蛛、百足など昆虫食メニューも充実。

鶏より小型なので骨も可能な限りバリバリと貪って楽しめる鳩。
レバーのような見た目ですが「蒟蒻レバ刺し」のようにアッサリした味わいの家鴨の血を固めたもの。
白子のような豚の脳味噌、アキレス腱（牛スジ）のようにプルプルした食感の牛ペニス。
他の飲食店ではなかなか出会えない食体験ではないでしょうか。

羊肉は埃っぽいような特有の臭みがあって、脳味噌やペニスもモツの専門店に比べるとクセが強く、
ペニスは趙楊（新橋）のヤクのペニス、脳味噌は久遠の空（中野）のブレンズ天ぷらのほうが好印象。
色々と幅広く珍食材を楽しめる反面、クオリティは最上位のお店より落ちます。

もっとも全体的に味付けは良くて、お酒の値段も安いので人数を集めるとお支払いもリーズナブルに。
味付けの良さゆえかこの日一番美味しかったのはお通しの春菊の和え物でした。
ノーマルなメニューの中にも「アタリ」が隠れているのかも知れません。

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食べログのレビュアー様ら5人でのオフ会で利用しました。
歌舞伎町の路地裏で異彩を放つ中華料理店上海小吃。
ゲテモノも含め様々な中華料理を楽しめるお店とのこと。

ドリンクは持ち込み自由と聞いてワイン4本持って行きました。
他の方の持ち込みを合わせると、テーブルに並ぶは7～8本の酒。
紹興酒も日本酒もワインも全てコップで飲む雑多な飲み会です。

お店の立地は新宿駅の東口から徒歩10分ほど。
駅から日本最大の歓楽街歌舞伎町に向かい、新宿区役所の裏手あたり。
凄く狭い路地裏にお店はあります。
通りに面した場所に看板が出ているので意外と見つけやすいです。

店内はテーブル席中心で1階2階合わせて50席ほど。
3階が厨房になっていてそこで料理をしているようです。
椅子はパイプ椅子でチープです。

お通しとして上海蟹の酔蟹と茎レタス。
それなりに高級な料理が強制的に出てきます。
味はどちらとも美味しくてお店の料理に期待が持てます。

飲み物は持ち込んだワインなどを飲んでいくとして、
料理は幹事のマイレビュアー様に注文を一任。

豆腐の細切り、上海蒸し鶏、ワンタン、小籠包、
筍と塩豚肉のスープ、ハチノスと無難なチョイス。
ハチノスはモツ好きを名乗る自分に配慮して注文してくれたそうです。

しかし食べログのレビュアーは普通の料理では満足しない奇人集団。
鳩、サソリの唐揚、豚脳味噌、アヒルの血、雪蛤（カエルの卵管）など、
世間的にはゲテモノと呼ばれる料理を追加でどんどん注文していきます。
せっかく普通の料理ばかり注文した幹事の苦労も水泡です。
料理について詳しくは末尾寸評に。

隣のテーブルに座っていた女性2名がサソリに興味を惹かれたようですが、
御裾分けどうぞと唐揚げの皿を差し出すと逃げ腰で引く女性たち。
一方こちらのテーブルの女性2名は嬉々としてサソリを食べています。
世間の基準がよく分からなくなってきます。

お店のマダムからは犬鍋も勧められましたが、
現在犬を飼っている身なので自重しました。
冬のほうが肉に脂が乗っていて旬らしいです。

5人でお会計25,700円。
飲み物の持ち込み料がいくらなのか不明ですが、
持ち込んだ割には結構な金額となりました。
珍しい食材を多く注文したので仕方ないかも知れません。
5リットル以上あったであろう酒を5人で全部空けたのは驚異的でした。

個人的にはモツ系の料理に秀逸なものが多かったように感じます。
再訪の機会があれば普通の料理は頼まずキワモノメインでいきたいです。
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料理寸評、【】内は標準点3.0に対しての料理の評価点

【4.1】黄ニラとアヒルの血四川風煮込み（2,000円）
…レバーのように見える物体はアヒルの血を固めたもの。
見た目はレバー、食感はフワ（牛や豚の肺）に似ている。
プルプルで血生臭さは無くコクがあって美味しい。

他にも豚と思われる腸や胃袋、牛のセンマイなどが入る。
味つけは四川風の煮込みで麻や辣が効いて辛いけど美味しい。
全体的にグロテスクな見た目だが味は絶品。

【4.0】鳩（1,000円）
…鳩の姿揚げ。
近所の鳩を捕まえたのではなく食用鳩を輸入しているよう。
見た目は赤く、唐辛子入りの油で揚げているのではないかと推測。

一番美味しい頭を掻っ攫ってマイレビュアー諸氏の顰蹙を買う。
頭はそのままバリバリと食べることが可能で、
ブチュッと脳味噌や頭骨を潰すと美味。
小型の鳥には鶏とはまた違った良さがあります。

【3.8】紅焼猪脳（1,500円）
…豚の脳味噌のあんかけ炒め。
見た目も食感も白子に似た脳味噌を豪快に炒めています。
中華風の濃い味付けで醤油と油を強く感じる。

モツ焼き屋によってはバターと合わせる豚の脳味噌。
脳味噌と油は相性が良いです。
これを揚げパンにつけて食べても美味しい。

【3.7】茎レタス（1,500円）
…その見た目と食感からセロリと感じるレビュアー様もいたほど。
セロリに似た食感ながら、セロリのようなクセは無く味つけも秀逸。
これは美味しい野菜、もっと普及して欲しい。

【3.6】とりあし（500円）
…鶏の足先、いわゆるモミジ。
足のサイズが大きいので食べやすい。
骨の周りのコラーゲン部分をこそげ取るように食べる。

プリップリで下手な豚足より美味。
青唐辛子が添えられていたが、唐辛子の風味が強く辛い。
その唐辛子の鮮烈さが良いアクセントになっている。

【3.5】酔蟹（小1匹800円）
…生の上海蟹を白酒（パイチュウ）に漬けたもの。
酒によって生臭さを抑えられた上海蟹のミソを吸って楽しみます。
小型の蟹のため身はほとんど味わえません。

【3.4】揚げパン（大600円）
…外側はカリッと、内側はやわらかくモチッとした揚げパン。
パン自体の味は薄く料理のタレと合わせることで真価を発揮。
上海三黄鶏の酸味ダレや紅焼猪脳のあんかけに付けると美味。

【3.4】ハチノス
…牛のハチノス（牛の第2胃袋）の四川風炒め。
ハチノスがやわらか目で旨味に乏しさも感じたが美味しい部類には入る。
物足りなさを感じたのは近所の四川料理店のレベルが高過ぎるからかも。

【3.3】雪蛤
…美味しんぼ11巻でも紹介されたカエルの卵管。
独特の食感で、ココナッツミルクとともにデザートとして頂く。
食感は良かったがココナッツミルクの味がイマイチだった。

ココナッツミルク次第ではもっと美味しくなる料理。
この料理を注文したのはもちろんココナッツミルクと名乗る人だ。
（内輪ネタすいません。）

【3.3】腸詰め唐揚げ（600円）
…腸詰め（中華風ソーセージ）の唐揚げ。
腸詰めの味が甘いのが面白い。
タイのネーム（イサーン風ソーセージ）は酸味が面白いが、
こちらはソーセージなのに甘い。

豆板醤のような辛味噌が添えられているが、
甘いものに辛い味噌を付けたからといって味が中和されるわけではない。
甘さと辛さを感じる不思議な味。

【3.2】さそりの特製唐揚げ（1,500円）
…自分は蠍座だが食べることを躊躇しなかった。
お腹のあたりは少し苦味あるが濃厚でドロっとしている。
足や尻尾は独特の歯応えがあって噛み切れず邪魔。
お腹だけ食べると美味しいかも知れない。

川海老の唐揚と表現するレビュアー様もいたが、
値段を考えると川海老を食べたほうが賢明だ。
蠍を食べたこと自体が貴重な経験と捉えるべき。

【3.2】豆腐の細切り（800円）
…干し豆腐を麺状にスライスしたもの。
個人的には中華料理の中でも結構好きな料理だが、
こちらのものは少しやわらか過ぎたのが気に入らなかった。

【3.2】小籠包（800円）
…餃子が大好きな幹事レビュアー様が注文。
三鷹のハルピンのほうが美味しいと思う。

【3.1】上海野菜ワンタン（1,000円）
…餃子が大好きな幹事レビュアー様が注文。
三鷹のハルピンの水餃子のほうが美味しいと思う。

【3.1】えびの炒め（1,500円）
…尻尾まで綺麗に取ってある海老の塩炒め。
海老が妙にやわらかく海老独特のプリプリ感が欠如。
味つけは悪くないが海老自体がイマイチだった。

【3.1】上海三黄鶏（1,500円）
…骨付き若鶏を蒸してぶつ切りにした料理。
部位によっては砕かれた骨が入っていて知らずに食べると刺さる。
鶏のパサパサ感が気になった。
タレは酸味が効いて美味しく、揚げパンとは名コンビ。

【2.8】月奄篤鮮湯（1,500円）
…筍と塩豚肉のスープ。
湯葉を結んだものも入っています。
値段の割には平凡なスープ。
このお店なら他にもっと面白い料理があるじゃないか。

【2.7】蟹チャーハン（1,000円）
…蟹と名乗りながら蟹を感じないチャーハン。
冷凍のミックスベジタブルのような野菜入り。
これならむしろ野菜は要らないぐらいだ。
個人的にはチャーハンはもっとパラパラしているほうが好き。