身がふっくらして、ほろりとほぐれる焼き鯖も絶品！ : ごはんや一芯 代官山

ランチ2回目の訪問。今回は鯖の柚庵焼きにしました。
今日は飛び石連休の中日で、気温も20度超えの暖かい陽気ということもあってか、11:30の開店時刻前から長蛇の列！
前回訪問時よりも時間的には早めに到着したのだが、列の長さは約2倍。
ほとんどが女性2~3人組またはカップルで、私のようなおひとり様はほとんどいない。そのおかげで、カウンターの席に中途半端な空きが出て、私を含め、並んでいた2人のおひとりさまが、優先的に店に入ることができた。
2回目の入店なので、前回初めて訪問した時よりも心に余裕を持って店に入る。
今日は時間にも余裕があったので、店が混雑して給仕が少々遅れても問題がなかった。
たくさんの人で賑わっているにもかかわらず、注文してから料理が給仕されるまでの時間は約15分強。前回とほぼ同様だった。
そして、メインの鯖の柚庵焼き。カットレモンと、醤油のかかった大根おろしが添えられている。
鯖にレモンを絞り掛け、箸で身を摘む。すると柔らかくほろりと身がほぐれる。
大根おろしとともに口に入れると、柚子の皮が微かに香りつつ、鯖の皮とその下のジューシーで旨みたっぷりの身が口の中に広がる。
焼き鯖に付き物の、硬いヒレと背骨や小骨は、さすが、ちゃんと処理されていて口の中の煩わしさは無し！旨みに集中できる。

大根おろしはたっぷり付いているが、醤油はその表面にだけかかっており、食べ進めるにつれてもっと醤油が欲しくなるが、カウンターのテーブルにもお盆の上にも醤油差しが見当たらないので、給仕の店員さんにお願いして持ってきてもらった。
大根おろしへの醤油ショットを追加して、おかわりご飯の箸も進む！

ごちそうさまでした！
さて次はどのメニューを食そうか。果たして本当にどのメニューも美味しいのだろうか？期待は膨らみます。

ランチで開店時刻11:30の少し前に到着したら、店のあるビルの地下1階から地上に通じる屋外階段に、30名ほどの待ち行列。
昼はそんなにのんびりもしていられないので、長く待つのは嫌だなぁと、食べログで席数を確認したら76席とあり、この行列の人数であれば、自分の番が回ってくるまでに満席にはならなさそうだと読み、並び続けた。
開店後順次客が入っていき、案の定10分ほどして席に通された。
席に通されても料理が提供されるまで時間がかかると困る事情があったので、入口の案内係の店員に尋ねたところ、料理が出るまで20分程度とのこと。それであれば大丈夫だった。
入口で靴を脱ぐのだが、自分で靴箱にしまう必要はなく、1組ずつ、店員が客の靴をしまってくれるシステムで、他の客が脱いだ靴はどこにも見当たらない。
私は1人客なのでカウンターに通された。冷たいお茶が出される。
そして、カニクリームコロッケのランチを注文。
店員が他の客からの注文を復唱するのを聞く限り、カニクリームコロッケはあまり出てはいなさそうで、人気があるのは豚角煮や竜田揚げ、そして日替わりのようだ。この日の日替わりは鯖の胡麻塩焼き。私は焼魚大好きなのだが、この時は何故か肉でも魚でもない気分だった。
店員の予告どおり、待つこと20分弱、料理がテーブルに運ばれてきた。ご飯はおかわり自由なのでお気軽に声をかけてください、と言って給仕係が下がっていく。
大きめのコロッケが2つ。ソースがしっかりかけられている。副菜はきゅうり・大根・ごぼうの浅漬け、揚げ出し豆腐、切り干し大根。どれも、自分が子供だった頃からおかずの定番だ。まず副菜に手をつけ、その後メインのコロッケに箸を伸ばす。衣はカリカリなのに、箸でコロッケを割った瞬間中からとろけ出すカニクリーム。カニクリームを包むように箸で衣を持ち上げて口に運ぶ。衣に十分かかったソースと衣とカニクリームが口の中でみごとに調和して完璧な味わい。
カニクリームコロッケの皿に付け合せのキャベツのおひたしも名脇役だった。
それにしても、カニクリームコロッケよりも他のメニューの方がよく出るなんてほんともったいない。初めての訪問でこれを選んで大正解だった。
味噌汁も出汁がしっかり効いた安心する味わい。
最後まで裏切らない美味しさだった。
広くてたくさんの客がいる店内にもかかわらず、僕が食べ終わると絶妙なタイミングで食後の温かいお茶が出され膳が下げられる。
ほっと一息ついて席を立ち、会計に向かおうとするが伝票がない。他の客は僕よりも長居していて、会計が混み合っていなかったのでそのままレジに進むとあら不思議。僕の靴だけがしっかりと土間の小上がりに用意されている。また、伝票がなくても私の注文がレジに通っている。何から何まで非の打ち所がない。美味しすぎる料理の上にきめ細かく行き届いた所作まで含めて1,100円とはなんとリーズナブル！
ほんと恐れ入りました。今度は妻と参ります！