ワインのペアリングが楽しい。ソムリエさんの丁寧な説明が◯ : TACUBO

TACUBO

薪焼きの竃が楽しいイタリアン。
この日はお皿に合わせたペアリングをお願いしたのでその時のレビューを。
ビンテージのフランチャコルタからスタート。
定番のモッツアレラに◯。
アンコウやハマグリに合わせて違う種類の白を。シャトーヌフドパフは白で。
ホワイトアスパラにはこだわりのシャサーニュモンラッシェ、１cr。◯
ジェノベーゼにはこれまたこだわりのサンセール◯。
薪焼きの牛には、じっくり焼かれた大きな蕪。見た目はサツマイモのようだが味は確かに蕪なのが面白い。合わせたのはブルネロディモンタルチーノ。
定番のボロネーゼにはバローロ2014◯。
Takuboさんのフィナンシェは抜群に美味しいのですが、それに合わせても今回は特別なブランデーをおすすめいただきました。◯

ワインに対するソムリエさんの説明が丁寧でとても良かったです。
ワイン好きな方も、ワインに詳しくない方もどちらにもおすすめできる良いペアリングでした。
比率はイタリア産とフランス産が同じくらいの割合だったかな。
結果的には料理のコースの値段と変わらない値段になってしまいましたが満足でした。
ボトル注文よりはペアリングの方がより楽しめると思います。
またお邪魔するときもお願いしたいですね。

この日のメニューは以下

竹島さん　モッツアレラ　evergreenオリーブオイル

山利　釜揚げしらす　ピザり

一山いけす　ハマグリ

長谷川さん　アンコウ

ホワイトアスパラ　フォンティーナチーズ

ブシアーティ　ジェノベーゼ

北海道産黒毛和牛雌13歳

淡路島産　レタス

ボロネーゼ　白菜

村田農園　とちおとめ

牛乳　ピスタチオ

ごちそうさまでした。

新たな出会い。気になっていて1年ほど寝かしたままで、たまたま予約が取れたので行ってみました。これもコロナ効果か。
結果、楽しかった！！
全く流派というか修業先とか誰かのオマージュとかそういう繋がりのお店に行っていなくて、思い付きで行くと新しい刺激で面白いですね。田窪さんのキャリアがどう積まれているのか、どういった方々と繋がっているのかあまり情報を得られていないままお邪魔しました。
丁度寒い時期という事もあり、熱々のマッシュルームジュースがじゅわっとほとばしり出てくる一品だったり、薪オーブンで香ばしく焼いたお肉だったり、温度を感じる料理が良かったですね。
冷たいお皿も、マグロのほほ肉をタルタルにして大根で鮨のように包んで出すというのも面白かったです。マグロのほほ肉は、火を入れたものしか今まで食べた事が無く、内臓に近い肉なので難しいと思いますが、お正月の大根のなますのような酢漬けで包むことで、さっぱりとさせていたり筋を感じさせないようにしっかり叩いてあったり手間がかかっています。
パンも美味しかった～。
あまりパンが得意でないのですが、カリっともちっとふわっと美味しかった。
ポーションも、しっかり食べたい人に満足な量だと思います。パスタは「食べた」と脳が満足しつつ、惰性にならない寮で丁度いい。キャビアも本当にもりっとたっぷり。塩味控えめで美味しかった。
今回ミシュランで星を取られたり、星を足したりされておられるフレンチやイタリアンの多くは、生産者さんを大事にされていますが、こちらもそうですね。そしてそれをつないでくださる流通も頼りにしておられる。好きです。感謝の気持ち、持ちつ持たれつ、提供するものの細部にまでこだわる、そういうプロフェッショナルさが良いですね。
プロフェッショナルと言えば、使われている食器も面白く、カトラリーもこだわりが。ステーキナイフは龍泉刃物のダマスカス、すっと撫でるだけで力要らずで切れるものを、説明も無しにポンとお出しになります。太っ腹。

我々初訪問で困ったことと言えば、お店に一歩入ってからのホスピタリティはかなり良いのですが、あの立地で、どれがお店かはっきりわからない事でした。
看板の写真だけで見ると、あたかも大きい看板ありそうですが、直径7センチぐらいしかないえ？？っという小さい看板ですから、暗い時間でなおさら見つからない。
初めての方はタクシー降りても寒くない恰好で行くことをお勧めです。また、早めにつくと店外で待たざるを得ない（中に待合スペースはありません）ので、暖かい格好で行ってください。

ご馳走様でした。
次はどんなお料理に出会えるか、楽しみにして再訪します。

コロナ対策安全度　4