2年半ぶり初の夜訪問・・・女将が居なくて残念 : 白金台こばやし

年末のお休みで、夜訪問。
ず～っと行きたいと思いながら、初めての夕食。

今回は白金高輪駅から歩いてみました。
前回までは、いつも恵比寿からでしたが、こちらの方がずっと近い感じ。
ただ年末で、日が暮れるのが早く、真っ暗な道が少し分かり辛く感じました。
（とは言っても、夫について行くだけ）

金麦側（こばやしのすぐ裏）に出たので、時間もあり
お店も開いていたのでパンを購入後、訪問。

入店すると、厨房には店主が笑顔で、女性スタッフが上着など預かってくれました。
女将は子育て中という事で、お店には居なくて少し残念。（同郷なので、勝手に親近感）
その代わり？女性スタッフ（お弟子さん）がドリンクを作ったり、カウンター内で
テキパキと、しかも接客がソツなく素晴らしい。
食事の途中で少し話を聞くと、日本料理の修行に入るまでの経緯が珍しく、
色々聞きたくなるような、興味深い女性。

こちらは、お酒もかなり充実してた？記憶がありますが、
飲めない2人なので、いつも通り。（特に夜は、飲めない事が気になります）
・生姜とレモンで作った自家製ジンジャーエール（800円）
生姜がピリリと効いた、すっきりした酸味。

・徳島の鬼頭柚子で作った柚子ソーダー（800円）
徳島に住んでいたので、少し思い出しながら・・・

《おまかせコース》（18000円）

・柚子釜
木耳、帆立、人参などの蕪蒸
寒い時期の定番的な温かく、優しいお料理。

・バチコの餅米蒸
バチコの塩気が餅米の甘さを引き立てる。

・白甘鯛と百合根にカラスミの椀妻
カラスミ好きなので、美味しいカラスミに大興奮。
一年熟成？したそうで、ねっとり甘かった。
高級な白甘鯛も、大きな百合根も霞んでしまった。

・ヤリイカ・鰤・炙り鰹
イカは9日熟成で、ねっとり感と旨みが凝縮。
鰹は、そこで皮目を炙ったばかりのを塩で。

・八寸は鎌倉彫の和皿に
・赤ナマコ・ボラの子・山牛蒡（あざみの根）味噌味
・玉子（ふわふわ）・慈姑チップ・ヒウオ・つぶ
・かぼちゃ・里芋コロッケ・芹お浸し
（カラスミではない、ボラの子を初めて食べた）

・焼きモロコ4尾
梅味噌と甘辛の2種×2尾
モロコは、コース中で供されることはあっても、1尾位が多く、
焼き魚的に4尾は、初めてかも。

・白子の春巻き風
他店でも同じ様な料理で、白子を食べたけど、
熱さに要注意の料理。

・海老芋と生麩の炊き合わせは小鍋風の木の器
炊き合わせ自体は、優しい味で美味しかったけど、
見た目が鍋の様に見える小鉢？（蓋付）に興味津々で、大将に色々質問。

・セコ蟹とリンゴと長芋は、甲羅を器に
出汁ジュレで、全ての食材をまとめ、食感も味も良いバランス

・桜エビの炊き込みご飯（土鍋）
→宍粟牛の佃煮？→ちりめんじゃこと3度の味変で。
満腹なので、少しだけ。

・甘味は3種
・ミカンをくりぬいたのを器にした、ミカンゼリー
・喜界島の黒砂糖入りの塩アイス
・一口金鍔（できたて）

久し振りの訪問、しかも夜だったので、お昼とは雰囲気も客層も
多分違うのかもしれません。
暗めの照明で、わりと若いお客様が多かった感じ。
お料理が、関西風の優しい味である事は変わらず、好み。
女性のお弟子さんが、明るく接客も良かったのですが、
女将とは一味違い、少し残念。
大将は女将が居ない為か、経験を重ねた為か、親になった為か、
以前のいかにも職人と言う雰囲気ではなく、柔和になった印象でした。

カラスミ大好きなので、こちらの自家製を購入。（一万円位）

前回訪問で、とても美味しく居心地も良かった為、
祭日ランチを狙っていました。
GWのある日、恵比寿までお出かけです。
一つだけ不満な事は、恵比寿までは遠くないのですが、
その先がけっこう遠いイメージ。
それ以外は、本当に大満足のお店です。

前回訪問を早めにアップしたはずなのに、2回目はすでに約一年・・・
最近、横浜でお気に入りのお店を見つけ、
ランチ和食は、そこが定番化しています。

【5000円のランチコース】

・山菜の明太和え
浜ぼうふう、あまどころ、かたくりを明太子の干物？で和えたもの。
あまどころは多分初めて食べた山菜で、苦味系が多い中、甘く、珍しい。

・お椀
車海老の真丈と、白子筍（大原）、と蕨
すっきりした吸い地に、白子筍の甘さと柔らかさ、海老のふんわり感、
全てが一体となり、贅沢な味。

・お造り
イカ（9日熟成）、金目（藁）、鰹とムース醤油大好き
鰹が藁焼きの事が多いのに、確か金目が藁だった様な・・・
とても良い香りだけが記憶に。

・八寸
これが本当に凄い！
揚げ物、焼き物、蒸し物、和食の全てのエッセンスが詰まってます。
更に粽で、季節感もしっかり楽しめ最高です。
今回も大好きなキタアカリの唐揚げ（でもただの唐揚げではない）は、
やっぱり感動もの！
無口な大将が、いかに手間暇惜しまず美味しくしてくれてるかを
実感できる料理。（普通に食べても美味しいけど）

・アイナメの山椒煮
これも優しい煮物ですが、花山椒鍋風に感じました。
こごみも大好き。

・土鍋ご飯
お魚（忘れた）と木の芽のご飯。
グループごとではないけど、一斉スタートなので炊き立て。
美味しいに決まってます。

・抹茶プリン

今回も大満足でしたが、ランチは土日祝日のみが難点。
又違う季節に、しっかりチェックして予約します。

アルバム代わりのレビューの為、順序通りにアップしてますが、
こちらは再訪する為、早めに。
（ベースは2017年6月あたり、こちらは半年後の12月）

日本料理では、ランチのないお店が多い中、
こちらは土日祝日のみ、ランチがあります。
平日に出掛けたい私にとっては、逆にハードル高いのですが。

恵比寿の駅からは少し歩き、今まで殆ど行った事がない方なので、
何度かお店にTELしながら、たどり着きました。
入店すると、カウンター席に先客2名。
若い女将さんが、笑顔で迎えてくれました。
食べログのお店欄に、予約状況が書かれている為、予約しやすいです。
多分、こちらの若い女将さんの手腕でしょう。

【ランチのコースは5000円】

ドリンクは
《生姜とレモンと黒砂糖を使った自家製ジンジャーエール》（800円）★
ピリッとした生姜が効いた、程よい甘さのジンジャーエール。

ソフトドリンクの選択肢が多く、アルコールを飲まない私にとっては、
とても嬉しく、迷う程でした。
今も、次回は何を・・・と思ってます。

《柚子釜玉蒸し》
熱々でプルプルの玉蒸しの上に、からすみとウニが贅沢に。

《牡蠣真丈の椀》
すっきりした出汁に、ふんわりした大好きな牡蠣の真丈。

《お造り》
ねっとり美味しいアオリイカと、
藁の香り高いサワラのたたきの2種。
ここでムース醤油に注目です。
お造りの味をお醤油味にしない、まろやかさと塩加減でした。
5000円ランチで、ここまで丁寧に細部にこだわってる事に感激。

《八寸》
東京の日本料理では、八寸がないお店が多い様ですが、
この内容が凄く良かった。
5000円なので、高級食材を使っているわけではありませんが、
そこは職人の腕がカバーしています。
一番美味しかったのは、キタアカリの煮揚げ！
普通に食べても美味しいキタアカリですが、何百倍も美味しくなってました～
ここで北海道出身なんです・・・と言う話から、女将と店主の出身地、
なれそめ等も根掘り葉掘り？聞いたりして、楽しかった。

きく菜、リンゴとマスカルポーネ、帆立入り卯の花、煮凝り、
玉子、カマス等、お酒に合う様な塩味の強い物ではなく、
どれも薄味で、味がかぶらずに、素朴な物が多く、お気に入り。

《里芋とユリ根の鴨射込み》
ネットリしたお団子？に鴨肉のカットが入った物。
ミンチより鴨肉感があり、とても好み。
お出汁は優しく、透き通る感じ。

《桜エビとセリのご飯》
色と香り同時に楽しめる食事。
味噌汁と香の物も手抜きなしの美味しさ。
残りは、ちゃんとオミヤにして頂けます。

《ほうじ茶プリン》
ほうじ茶の良い香りのするプリンプリンの食感。
上には丹波大納言の餡子がかかり、少し塩気の効いた餡なので、
後味さっぱり。

食事中も、女将の気さくな、それでいて上品な明るさのある接客が
それぞれのお客さんをふんわり包みます。
店主が職人気質風（決して気難しい感じではない）で、
それを補う女将さん・・・
日本料理屋さんの良い雰囲気が感じられました。
居心地も良く、料理の内容、CPも素晴らしいお店です。

この頃、平日ランチは《すゑとみ》（3月閉店）がお気に入りでしたが、
こちらも平日営業していたら、もっと早く、再訪してたはず。
今回GWの祝日に、久し振りに訪問するので、楽しみです。