嬉しい♪楽しい♪美味しい♪ : ガストロノミー ジョエル・ロブション

2022年４月某日。
私は恵比寿にあるお城を緊張した顔で眺めていた。
ガストロノミー ジョエル・ロブション。私が今から向かう店である。超超有名店なので今さら店ディテールに関して語る必要なぞは無いのだが、フランス料理好きとしては一度は行っておきたい……否、一度は行っておかなければならない店だ。
恥ずかしながら私、ロブション出身シェフの店は何軒か行ってましたが（ナベノイズム リューズ アサヒナガストロノーム エスキスサンク ラリューム ）本丸に行くのは初めてでございます。一人フレンチ余裕の私だけど、さすがにココに一人で来る度胸は無かったし、かといって気軽に女性を誘って来れるよな店でもないからねぇ。
てか女性側が身構えるっての（笑）


3つ星フレンチではあるけれど、席数が多いからか予約に関しては同じ3つ星フレンチのカンテサンスより遥かに簡単でした。ただ、予約時にコース内容決定必須なのは悪い意味で予想外でした。そこはロオジエやシェ イノみたく、当日にメニューを見て考えさせて欲しいなぁ。なんせ予約したのが訪問の１ヶ月以上前ですぜ？ 訪問日までにメニュー内容変更になってるでしょうに……ねぇ？

訪問日直前での予約確認連絡が電話×１ メール×２も来たのにも苦笑い。


で、訪問日。
冒頭のシーンに戻る。
お城に入ると複数のスタッフさんによる丁寧過ぎるほどのお出迎え。ホールは二階なのでエレベーターで向かうワケだが、エレベーター内にまで女性スタッフが同行してくれるという至れり尽くせりっぷりだ。


二階には内装が印象的な「ルージュバー」と メインダイニングの「ガストロノミー ジョエル・ロブション」が。
ルージュバーの内装のカッコ良さに思わず一杯飲んで行きたくなるが、グッと我慢してメインダイニングへ。


メインダイニングは高い天井かつ広いホールでイメージカラーはブラック&ゴールド。
絨毯 テーブルクロス ソファーはシックなブラックで統一。
壁やクッションはゴールド。ナプキンの刺繍までゴールドやぁ(*^^*)
天井には立派なバカラのシャンデリア。
テーブル上のキャンドルスタンドもバカラ。
壁を飾るラインストーンはスワロフスキー。
テーブル上に置かれたストーンまでスワロフスキーです(*゜Q゜*)

☆☆ゴ～～ジャス☆☆

こ、れ、は……
上がる❗️
テンションゲージが成層圏の彼方まで急上昇するわ( ☆∀☆)
よくさ、女性の憧れとか言われてる店だけどコレは野郎でもテンション上がるわ(#^.^#)


内装のゴージャスさに気を取られさうだけど、接客も高レベル。中央区あたりのグランメゾンに比べると わりとフランクな接客だけど、ゴージャスさに気圧されてた我々をリラックスさせるには ある程度フランクな接客で正解でしたね。


お料理は以下のコースでお願いしてありました。
MENU A ￥30,000
L’Amuse -bouche
～ ***～
2 Entrées au choix
前菜を 2 品お選び下さい
～ ***～
2 Plats au choix
メインを 2 品お選び下さい
～ ***～
Le Chariot de fromages
チーズ・ワゴン
～ ***～
Les Desserts
デザートを 1 品お選び下さい
～ ***～
Le Chariot de desserts
デザート・ワゴン
～ ***～
Le Café ou le Thé
Agrémenté de mignardises
カフェとミニャルディーズ・ワゴン

まあ いわゆるプリフィクスコースです。面白いのがメインのチョイス。普通の店でしたら魚料理&肉料理という選択になるワケですが、コチラのプリフィクスコースは肉料理×２というチョイスでもOKなんですって。とはいえ肉料理×２だと かなりのボリュームになるそうなんで選択は慎重に。


グラスシャンパン（4000円）を頼んで、それを飲みながら何を食うか考える楽しい時間を過ごします。ちなシャンパンはロブションのオリジナルシャンパンがあるんですよ。

肉料理の選択肢にブレス産鳩があり、猛烈に食べたかったのですが 同行者の「鴨！」の一声で鳩は消滅(>_<) 鴨は二人でのオーダーなので私のメインも自動的に鴨になりました。
てかさ、実はメインの選択肢の中で 追課金額が一番高いのが鴨なんだよね。でも女性側のメニューには金額なんて書いてないワケよ。なのに一番高い品（メインだけでなく温前菜も）を選ぶ同行者の嗅覚がマジで恐ろしかったわ。


結局、私のチョイスは以下の通り。
L e Haricot Vert en salade mimosa aux copeaux de foie gras et parmesan
サヤインゲンのミモザ仕立て フォアグラのコポーと鴨の生ハムと共に

L’Œuf de Poule mollet et friand au caviar de Sologne et au saumon fumé (Suppl+ ￥ 3,000)
奈良県産リーフマウンテンエッグ 中は半熟のままカリッと揚げソローニュ産キャビアをのせて

L’Amadaï cuit en écailles et servi sur une nage aux oignons doux (Suppl+ ￥ 2,000)
香ばしく鱗を焼き上げた甘鯛 新玉葱のクーリと共に

Le Canard de Kyoto à la broche aux feuilles de tilleul et à la coriandre torréfiée au miel d’Acacia
(Suppl + ￥ 10,000 pour 2 personnes)
京都産鴨 菩提樹の香りをまとわせながらスパイシーに焼き上げフォアグラと大根のキャラメリゼで
( お二人様より 焼き上がりまでに１時間ほど頂戴いたします )

マンダリン 春の柑橘フルーツのムースとマーマレード 大分県杵築市の美娘のソルベと共に


お酒はシャンパンのハーフボトルが色々とありましたので
テタンジェ ハーフボトル（8000円）を。これで魚料理まで通しました。

鴨の時にグラス赤ワイン
ジュヴレ・シャンベルタン（5000円）を。

同行者は
フジミネラル（1200円）


さてお料理に関してですが……
まずはビジュアルの素晴しさはホントに特級品ですね。アサヒナガストロノームも料理のビジュアルは凄かったけど、それでもコチラには負けるわ。
スペシャリテのキャビアアンペリアルロブションスタイルとかさ、百点満点で二百点つけたいぐらいの美しさだもん。


そして何より嬉しい&楽しい（恐ろしい？）のが四種のワゴン。
パンワゴンで舞い上がってついついパン食べ過ぎ→後で苦しくなるのはお約束(苦笑)

メイン後のチーズワゴンは………スマン、パスしちゃいました（爆）。なんせメイン完食後の時点で既に腹いっぱいだったんだモン。

デセールの後のケーキワゴンにはサヴァラン サントノーレ ミルフィーユ タルトフレーズ タルトシトロン 林檎のクラフィティ オペラ 。アイスクリームも三種あるよ。男なら「全部くれ❗️」と侠気コールをかましたいトコなんだけど……
ム～リ～（嬉しい悲鳴）


で最後はお茶菓子ワゴン（笑）
良い意味で、いい加減にしろwww
これぞグランメゾンの楽しみよね♪ちゅうても腹パンでほとんど食えねぇんだけどな（爆）


まあ正直な話、料理の味そのものに関しては ロブション出身シェフの店（リューズ ナベノイズム）のほうが好きだけど、コチラは超ゴ～～ジャスな雰囲気&見ただけで惚れちゃいそな料理のビジュアルで 勝ち確定だよ。
この空間で食事をしているソノ時間が心底楽しい……そんな ある意味テーマパークのよなレストランでした。


ただ、少し残念だったのがドレスコード。
予約確認時に「男性は必ずジャケット着用」と念押しされたのに、当日になってみたらホール内にはジャケット非着用の男性がチラホラと。
萎え。猛烈に萎え。
そこはアピシウスぐらい厳格にやって欲しかったな。あれだけのゴ～～ジャスな雰囲気なんだから、その雰囲気を壊さぬためには客への教育的指導もアリかとと思います。


あと接客も。確かに高レベルではあるんですが、必ずしも全員が高レベルというワケではないようで。
私が御手洗いから戻った時にはナプキンが新品に交換されていて感激したのですが、同行者が席を外して戻って来た時にはナプキンを畳まれてすらいなくて。同行者、落胆してました。

少々 細かい事を書きましたが、コチラが楽しい時間を過ごせる素晴しさ店である事は間違いのない事実。
食事を終え帰宅した時には「ロブションに行って良かったなぁ」という言葉が自然と口からこぼれましたので。