祝　上場　元の位置 : 博多 一風堂 恵比寿店

ここに一風堂がオープンした頃、私も3足のわらじで深夜まで働いていました。スタッフを夜食に誘うこともしばしばでいつもは近くのKや富ヶ谷のY、西麻布のKに行っていたものにトンコツケ系の選択肢が一つ増えた訳です。

明治通りの別称を知っていますか?恵比寿や広尾に古くから住んでおられる方から伺ったのですが、「元スリ」通りというらしいです。つまりは新しくお店が出来ても長く続かず元を取れないという事から付けられたようです。

ところがそんな別称を返上するように、この一風堂はずっと繁盛しています。すでに恵比寿の老舗はとっくに移転したり閉店したりしているのにです。

ある雑誌の特集で面白いことが書いてありました。この一風堂をサッカーのイレブンにたとえるならばGKだと。変わらない安定したサービスと味ということでしょうか、妙に納得してしまいました。

私は実はトンコツ系はあまり得意ではありません。ここや鎌倉のKのような臭くないスープなら食せますが、継ぎ足しで作る濃厚系はNGなのです。トンコツフリークの人に言わせれば邪道かもしれませんね。

ラーメン店というのは味ももちろんですが、価格も大切です。お腹を空かせた若者を千円以下で満足させなければならないからです。

そこへ行くとこちらのランチは絶妙です。例えばラーメンは赤か白を選んで、小さなご飯と餃子がついて白丸なら880円、赤丸なら930円です。

一度、消費税とは関係なく値上げしたことがありますが、顧客の反応を見てすぐ元の値段に戻したました。その辺りも決してひとりよがりにならず続けていくことの極意なのかもしれません。

海外に行く前に妙に食べたくなるラーメンはやはりソウルフードの一つかもしれませんね。


2014年12月再訪
お得意様の会社がすぐ近くなもので、打ち合わせ後、スタッフを連れて来店することが多々有ります。今回も同様です。
新聞に政府系ファンドが一風堂の海外進出のため資金を用意しているとニュースにありましたが、今日の店内を見回しても欧米系、アジア系と多民族の客層です。もはやラーメンは日本の世界に誇るソウルフードなのかもしれませんね。一風堂が東京進出の一号店がこちらのお店だと聞いています。今から30年前のことです。それからずっと繁盛店なのだからほんとうに驚きです。
私は赤丸、スタッフは白丸のランチです。辛子高菜と餃子でご飯を頂きます。その後麺カタの丼が登場です。やっぱりこの味です。安定しています。

このことを書くと削除依頼が来るかもしれませんが、実際に目の当たりにしたことなので記載します。目の前の親子三人のタイ人と思しき人達が美味しそうにラーメンと餃子を食べていました。食べ終えた餃子のお皿をホールスタッフが取り上げるようにして、ご飯を出すのを忘れていたのでまた持ってきますとそのお皿を下げてしまいました。しばらくして新しい餃子を持ってきましたが、何が何やら分からないタイ人の女性は注文していないと断るばかり。私が店からのサービスですよと伝えても日本語も英語も分からないようすで、3人共キョトンとしていました。その事を店のスタッフに告げるとやや年輩の女性が出てきて、お客に説明するのかと思いきや、説明するでもなくホールスタッフにタイ人は理解したと伝えてそのままに戻ってしまったのです。もちろんタイ人の親子は何もわからないようです。恐らく忙しかったのか、タイ人が日本語はおろか英語さえ理解せず適当にお終いにしてしまったのか分かりません。しかし、日本を代表するソウルフードのお店として世界に店舗展開する同店としては日本人の優しさと思いやりを伝えて欲しかったと思いました。(削除依頼来るだろうな・・・)

2017年3月再訪
昨日、ここの運営会社力の源ホールディングスが株式の上場しました。人気が高く条件に達してしまい値段は付かなかったようですが、凄い人気のほど、まずはおめでとうございます。
私の友人もVBの会社を東証一部まで持って行った事もありますし、逆に上場を廃止した友人もいます。上場の持つ良い面と悪い面がそれぞれあるのです。とまあ堅苦しいことは抜きにして、ずっと一つのことを拘り続けてきたことは凄いことです。
特にこの恵比寿店は私が恵比寿でお店をやっていた頃からです。何となくそのお店が上場したというのは感慨深いものです。
そしてそのお店があったところに、この食べログの運営会社が入っているのも縁を感ぜずには要られません。
今日は恵比寿店のすぐ隣で打ち合わせがあり、スタッフと設計の先生を同行しての昼食でした。いつもながらのいつもの味、安定感抜群です。海外でこのラーメンが受けるのも納得です。臭くないし、外国人に言わせるとミルキーなスープということになるのですね。それにしてもカシミアのJKを着てきてしまったので暑い!!