秀逸なアシェットデセールが頂ける美しきパティシェールのお店 : EMME

【朗報】夜もアシェットデセール始めてます。

ラチュレにいた才能ある女性パティシェが、ソムリエのご主人と始めたお店。
詳細は初回に書いたので、今回は簡単に。
近くでフレンチを頂いたのですが、サクッと終わったのともう少し入りそうだったので、此方に。
嬉しいことに、夜もアシェットデセールをやることにしたそう。
つーことで、シャンパンカクテルとデセールを一皿頂く。

私は、栗のビスキュイ・クーラン（1800円）。
連れは、タルトタタンのパフェ（2000円？）。

まずは巨峰を使ったシャンパーニュカクテル。
美味しい♪

クーランは、フォンダンショコラのように割るとソースがとろりと流れ出すデセール。
ミシュラン三ツ星、ミッシェルブラスのスペシャリテでもあります。
それの栗バージョン。
栗のソースは甘さを抑えており、くどくならずに栗のホクホクした香りに溢れる。
上に乗せた林檎のコンフィの軽い酸味が、良いアクセント。
延命寺パティシェらしいのは、添えたのがセップ茸のアイスということ。
実際、セップ茸の風味に溢れる。
栗の素朴感とセップ茸の香りや旨みが意外にあってる。
スゴイな。

連れのタルトタタンのパフェは、とろとろに煮たタルトタタンに白味噌のアイスや根セロリのクリームを合わせる。白味噌は、延命寺パティシエが京都出身ということで、(もうすぐ来る）お正月の雑煮を意識してのものだとか。
これは結構難しい組み合わせで、相性が悪くはないけど、組み合わせの良さみたいなものも見つけられなかった。
一定レベルの美味しさはありますけどね。

ということで、開店当初は抑えていた変態性？を徐々に出し、夜もアシェットデセールを始めたのは嬉しい限り。
相変わらず目が離せないお店です。

ご馳走様でしたー。

名店ラチュレで、（その変態性で？）多くのお客さんを虜にした延命寺パティシェールが、中目黒のワインバーで働いていたソムリエの旦那さんと出したお店。
同じく延命寺ファンの方がいち早く情報をキャッチし、誘ってくれました。

昼はアシェットデセールのお店（軽食もあります）。
夜は料理に加えてデセールも出すワインバーとして営業。

場所は青山学院大学西門の前、渋谷もしくは表参道から7～8分の場所。
となりはフレンチの老舗、ラ・ブランシュがあり、ラチュレからも数軒先。
いわゆる渋２エリアですね。
ビルの2Fにあって、大きな窓は解放感がある。

今回はアシェットデセール目当てで、昼に訪問。
店内はテーブルにカウンター、ソファ席やカーテンで仕切れるカップル用？の半個室も一つ。

昼は、アシェットデセールが3品程と、クロワッサンとサラダ・スープのセット、それにカレー。
ソフトドリンクの他に、昼もワインが頂けます。

今回は3人で伺い、3品のアシェットデセール（以下）をスモールポーションで出して頂きました。
それにシャンパーニュとアイスティーも。

＊黒いちじくのローストとムース（これのみ普通のポーションを3人で取り分け）
＊柿と栗のモンブランなパフェ
＊ショコラ・ロワイヤル

シャンパーニュは、ブラン・ド・ブランでキレがありながら、コクもあって美味しい。

デセールは、どれもさすがの美味しさ。
レストランレベルの出来立てデセールがサクッと頂けるのは、とても幸せ。
延命寺パティシエはとても美しい方なのですが、デセールづくりの才能に関して素晴らしく（リベルターブルの森田シェフを想起させる）、秋刀魚を使ったデセールを作ったりな変態性もある（褒めてます）。
今は開店仕立てということでか？そこまでの変態性は隠し、基本的には王道系。
でも、他では食べられないようなフォアグラとトリュフを使ったデセールもあったり、モンブランのパフェに柿の種を散らしたり、無花果のムースに生ハムを加えたりな少しの攻めは忘れない。
ほんとに美味しいし、上記のような工夫に唸らされること多々なので、スイーツ好きな方は一度は伺うべきかと思います。

ご夫婦二人に、若い女性料理人の方を加えたチームは、接客も感じが良いのもポイント。
機会があれば、夜も伺いたい。

ご馳走様でしたー。

以下、頂いたデセール3品です。

＊黒いちじくのローストとムース

こだわって海外から取り寄せた黒いちじくを赤ワインとともにムースにし、ビスキュイ生地で巻いたもの。ローストした黒いちじくを添え、さらに塩気のアクセントとして生ハムのチップス、コアントローのアイス。
ムースは甘みが自然で、赤ワインとのバランスも良い。
また、コアントローのアイスでいちじくの甘さに奥行きが出る感じ。
青柑橘の爽やかさや生ハムチップスの塩気が、良いアクセント。

＊柿と栗のモンブランなパフェ

ジンで香りづけした柿のシャーベットやピュレ・スライスに、ジンのバニラアイスを合わせ、和栗のマロンクリーム、ディルを合わせる。そして、クリームの中には柿の種！
この柿の種が意外に効果的で、ふんわりとしたマロンの風味に対し、サクサク食感及び辛みでシャープさを与える。
考えれば、パフェにコーンフレークを入れるのと似たようなものかもですが、それ以上に効果的。
何より柿の種の量や大きさを考えて入れてるので、上手く調和してる。
さすがの美味しさ。

＊ショコラ・ロワイヤル

この日の白眉。
フォアグラを詰めたガトーショコラにベリーを合わせ、トリュフ風味のバニラアイス。
胡椒の風味を持つ、ペッパークレスというハーブをトッピング。
フォアグラのコクにカカオの苦み、ベリーの甘み、トリュフの妖艶と、複雑ながらまとまっており、まさに此方ならではのデセール。
鬼才と言われるリベルターブルの森田シェフを思わせる秀逸な皿。

ということで、大満足。
夜の〆パフェを食べにでも、また行きたい。
ご馳走様でしたー。