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[渋谷ラブホ街ど真ん中]今宵はTartufo Biancoのスペシャルディナー!
シェフズ・テーブル満喫&満腹で満足 3満です(笑)
食べログのタイムラインを見ていて目が釘付けになった一軒、LITOです。
えこだねこさんのフランス産仔羊の骨付きロースとLITOハンバーグの写真がもう堪らなく美味しそうで、そう言えば肉イタリアンには久しく行ってないよなぁと思い出し、在宅勤務中にワイフに店の情報とお誘いメールを送ったら、早速今日行きたいと。
おいおい、今日の今日かよ(笑)。
ではと駄目元で電話してみると(実は行く気満々)、営業時間が17時以降でまだ店にはスタッフが来ていないようで、電話が繋がらないからまたの機会に・・・とメールを戻そうとしたら電話が鳴りました。
LITOからでした。
先ほどは電話に出られず済みませんと折り返し下さったようです。
2名で予約したい&今日は空いているかお尋ねすると、こういうご時世なので思いっきり空いてます!とのこと、すんなりテーブルが確保できました。やたー!
これで午後の仕事にも熱が入るってもんです(笑)。
夕方、仕事を終えてから(終わってない)ワイフを迎えに行って久しぶりに2人で渋谷へ。
若い頃(30年くらい前)はよく渋谷でデートしたものですが、この歳になると仕事以外で滅多に来る機会がありません。
そう言えばワイフとの初デートも渋谷だったなぁ・・・
明治通り沿いにある「CLOUD9」っていう飲みながらレーシングカートができるお洒落なカフェバー(爆)に行きました。
初デートで「天にも昇る気分」と洒落てみたんですが、ワイフには全然通じませんでした(笑)。
さて、こちらの店の周囲はいわゆる円山町ラブホ街。
若い時よりも多少飲食店が増えたような印象がありますが、まだまだたくさん残っていますね。
ドキドキしながらこの界隈を歩いた経験のある人も少なくないと思います。
でもこんなに高度利用されている副都心エリアにこれだけラブホが残っているっていうのもユニークというか日本独自のカルチャーというか、面白いです。
以前は海外から友人が来るとラブホテルというネーミングがとても刺激的なようで、この界隈を案内してくれと言われることが頻繁にありました(笑)。
鶯谷のような陰湿な感じ?は希薄ですし。
ということで後学のためにラブホの看板と料金を眺めながら(笑)、お店に到着。
入口には数段の階段があり、一旦上がって店内の階段を降りる仕掛けです。
基礎が掘り下げてあって天井が高く、案外開放的。
間口の狭さとのギャップがなかなかお洒落です。
入口近くに4人がけのテーブルが1つ、あとは奥に2つあって、カウンター席がオープンキッチンに沿って8〜9人ありました。
入店する際には入口脇のトイレで手を洗ってから店内に進むルールです。
ついでに嗽もしましょう。
おお、カウンターはシェフズ・テーブルどころか厨房の一部と化しているようです。近い!
これはシェフズ・テーブル好きには堪らないかぶりつき席です。
テーブル席からもキッチンを見下ろせる感じで、さながら両国国技館のよう(意味不明)。
カウンター席が砂かぶりの桟敷席に見えたんですよ。
本当はシェフの真正面が良かったんですが、そちらは予約が入っているそうで奥のカウンター席に陣取りました。
ここからでもシェフの手元からストーブ前からオーブンまで全部見えますね。素晴らしい。
カウンターは大理石の巨大な一枚板です。
工事が大変だっただろうなぁ・・・
ということで泡を飲みながら早速メニューをチョイス。
こちらのメニューは手書きの黒板メニューのみ、通常はこの時間コースだけの提供らしいのですが、コロナ禍の状況でア・ラ・カルト(トラットリアだからalla cartaですが)での提供に変更になっているそうです。
まずはantipastoから。
一品一品質問しながら何を食べるか決めるのはとても楽しい作業です。
できればずっとメニューについてシェフと話したいですけど単なる営業妨害(笑)ですからとっとと決めます。
マントヴァーニのサラミがありますね。スパイシーで酸味も感じられるおつまみにぴったりのサラミです。
ボローニャとベローナの間くらいに位置するサラミの名産地として知られています。
トリノやローマのEatalyにも大量に売ってたよな。
それと、イタリアから輸入したカルチョーフィのフリット!こんなの日本で食べられるんですね〜!
やりいかと万願寺唐辛子のアンチョビバター、それとトロペアの玉ねぎをアグロドルチェにして付け添えにしたホロホロ鳥のテリーヌもお願いしました。
わざわざ南まで行かなくても渋谷でトロペアの玉ねぎが食べられる日が来るとは思いませんでしたよ。
今日はちょっとカルチャーショックな日です。
早速目の前でシェフの作業が始まりました。
まあマントヴァーニは切って盛り付けて出すだけで、テリーヌもそうですけど、トロペアの玉ねぎを感慨深くいただきました。
日本にはまとめて入ってくる時があるので、それを買い付けに行くんだそうです。
ローマで淡路島産の玉ねぎ食べてるくらいの驚き、って意味不明か(笑)。
テスタッチョのトラットリアでワインがぶ飲みしてsalame di cinghiale食べてる気分です。
ワインはマントヴァーニをお願いしたので、ご近所産のFornaro Gardaにしました。
ガルガネーガです。酸の具合がいいワインでヴェネト産ワイン特有のミネラル感もしっかりあります。
このわずかな苦味が食欲を刺激してくれるんですよね。
ホロホロ鳥のテリーヌにはフォアグラも塊で入れてあって、食べる場所で味も食感も違います。
複雑な味わいのテリーヌです。
エルベッタがフレッシュじゃなかったのは残念でしたけど、ホロホロ鳥の肉の旨味がしっかり感じられる美味しいテリーヌでした。
振りかけられたオリーブオイルがまた抜群にフレッシュで美味しい。
苦味がしっかり感じられて香りも素晴らしいです。どうやって酸化させないようにしているんでしょうね。
ああ、ワインが進む進む(笑)。
ホールのお兄さんが注いでくれようとしますが、間に合わないので勝手に飲みます。
トラットリアなんだし気にしないでください。
スーペルとトラットリアの前につくのは、きっとトラットリア以上の美味しいものを出しますよというシェフの気概なんでしょうけど、その気概はしっかり感じました。
お次はやりいかと万願寺唐辛子をアンチョビバターでsaltato:ソテーした一品。
じっくり拝見しましたが、やりいかの火入れ加減が絶妙で、アンチョビがワタのようなコクを加えてくれます。
万願寺唐辛子の爽やかな苦味がとても良いアクセントですね。
これは茹で上げたパスタと絡めて、コラトゥーラで味を締めるととても美味しくいただけると思います。
唸るほど旨い。
今度はワイフの大好物カルチョーフィがフリットで出てきました。
細切りにしてスティック状に揚げてあり、フィンガーフードのようです。
軽くパルミジャーノとエルベッタが振ってあるのがローマ以南の雰囲気です。
とても軽い揚げ上がりでワインと一緒にいただくのにぴったりでした。
カルチョーフィの苦味と特有の甘みと香りが広がります。
日本でも朝鮮アザミを食用に栽培しているところはありますが、イタリアのカルチョーフィとは別物なので、感激しました。
今の輸送技術ってすごいよね。
ワイフも絶賛してます。イタリアが恋しくなる味です。
あっという間にantipastoも終了。4品いただきましたがどの皿もちゃんとイタリアです。
これはプリミも期待できますね。
ワインはとっくに空なので、Failoniというマルケのverdicchioをもらってまた黒板とにらめっこです。
このワインも香りが芳醇でミネラル感があり、とても美味しいです。
ああ楽しい。
ワイフはクルダイオーラ、私は鯵と玉蜀黍のAOPを例によってabbondante:大盛りにしました。
うちのパスタの量は多いですよとシェフから念を押されましたが、国内では一度も予想と期待を上回ることはありませんでしたから(笑)。
AOPってaglio, olio e peperoncinoの略なんだそうで。
であればAOEPではないかと思いますがまあいいか。
プロのお手並みを目の前で拝見できるのは実に楽しいです。
これまで幾度もシェフズ・テーブルを体験してきてその楽しさは知っているつもりでしたが、もともと店の設えがシェフズ・テーブルになっているなんて最高です。
見せる&魅せるキッチンですから手入れも行き届いており、清潔だし綺麗だし、ちょっと雑然としているところも好きです。
オーブンがキッチンの脇にあるのもユニークですね。
ここにしか設置できなかったというのはよく理解できますが、お陰で火入れ具合はシェフよりも早く確認できます(笑)。
スパゲッティを茹で始めました。
スパゲットーニほどではありませんが、やや太めのものを使っています。
如何にもトラットリアらしい豪快さも感じます。
流れるように無駄のない作業で出来上がっていくパスタソースに喉を鳴らしつつワインを飲んでいたら、ちょっとこれ食べてみます?とトロトロのモッツァレッラにこちらの美味しいオリーブオイルをかけたコントルノを出してくれました。
オリーブオイルの香りと味わいがよく分かります。
モッツァレッラに掛けただけですからストレートに伝わってきます。
オリーブオイルは酸化に弱く冷蔵庫での保存もできないので、フレッシュなうちに使い切ることが美味しくいただくポイントですが、こちらのは本当にフレッシュさを失っていません。
甘くて苦くて渋くて粗々しい美味しさです。
これ買って帰りたいよ。
と勝手に喜んでいる馬鹿夫婦(笑)にスパゲッティがやってきました。
ワイフのクルダイオーラは、cruda:生=火入れしないソースなので味付けの妙が求められるのですが、完熟のフルーツトマトにグリーンアスパラガスと玉ねぎを和えてたっぷりのオリーブオイルと少々のバルサミコ、それにケッパーと塩胡椒というとてもシンプルな構成。
素材の良さが光ります。
旬の食材をきちんと温度管理して鮮度の高いうちに使わないとこういう滋味豊かな味になりません。
イタリアで舌に料理の味を刻み込んでこないとできない味わいです。
私の鯵と玉蜀黍のAOP大盛りは期待通りのポーションでした。
なかなかのボリュームで高く聳えています。
綺麗にほぐされた鯵の身と甘みのある玉蜀黍の粒が混じり合い、スパゲッティとしっかり絡まってますね。
フライパンできっちり煽って混ぜていましたから、こういうビジュアルになります。
イタリアでも洒落たリストランテほどパスタの上にきれいにソースをあしらって具材を盛り付け、オステリアとかトラットリアは豪快にフライパンで混ぜるイメージがありますが、こちらは後者です。
ソースのシャバシャバ感がパスタと絡まってとても美味しい。
いくらでも食べられそうな味っていうのかな、シンプルなのに旨味がはっきり強いプリミです。
ソースは自家製のパンにしっかり吸わせて全部いただきました。
本当はこの2倍あっても食べられちゃうんですけど、日本では大食いの店以外では無理ですよね。
ではメインに。
またワインが空いてしまったので、今度はmontepulciano d'Abruzzoにしました。
写真撮り忘れちゃいましたけど、確かFarneseだったような。
するとまたグリッシーニを揚げたコントルノがパスタ皿におかれました。
おお、食いしん坊ってバレてる。
実はパスタもっと食べたいからもう一皿食べちゃおうかなって思ってたんです(笑)。
コースで出しているパプリカの冷製ポタージュにオリーブオイルを垂らした小皿もついてます。
これ、旨いよ(笑)。
じゃあ大人しくメインを選ぶことにします。
シェフに、メインで一番ボリュームがあるのはどれですか?と臆面もなく伺うと、LITOハンバーグか花悠豚(かしゅうぶた)の肩ロースかどちらかだとのことなので、ワイフは花悠豚の肩ロースのグリル、私はhamburger di LITOにしました。
あれ、この前もどれが一番ボリュームがあるか聞いてhamburger al taralloを食べた記憶が・・・
どこでも似たようなことしてるなぁ(笑)。
食いしん坊は一生治らない病気みたいなもんですね。
ワインをいただきながらcucina:キッチンからforno:オーブンまで忙しく動き回るシェフとその手元を眺め、次々出来上がってくる皿に嘆息しつつ待つ時間は申し分なく楽しいです。
美味しいものいただきながらワインを飲むって至福ですね。
もちろん日本酒飲みながらいただく寿司や蕎麦や焼鳥や天麩羅も至福なんですけど(笑)。
ワイン飲みながら待つこと15分ほど、ワイフの花悠豚肩ロースがとてもきれいな肉色になってやってきました。
ハーブを与えて育てた豚らしく、脂の香りもさっぱりしていて味わいも軽やかです。
写真を撮っていたら、肉を一切れ盛り忘れたと追加してくれました(笑)。
追加分はめでたく私のお腹に収まりました。
さていよいよ私のLITOハンバーグ。
注文を受けてから成型するのでボリュームも多めにしてくれたようです。
ジューシーな肉の塊に赤ワインソース、下にはズッキーニが敷いてありますね。
直径15cmほどですが厚さは7〜8cmはあろうかという魅惑的なボディです。
ソースの香りが素晴らしい。
早速いただくと思ったより肉が詰まっていてつなぎはほぼゼロのようです。
鴨肉を叩いて作ったcarne tritataに豚肉、牛肉、鹿肉も混ぜ込んであるんだとか。
複雑な肉の味が押し寄せてきて、そこに赤ワインソースが追いかけてくるものですからもう旨味だけ。
肉は混ぜて焼くとそれぞれのいいとこ取りになるんだなと実感する味わいでした。堪らん。
ソースは旨味だけでなく玉ねぎの甘みとコクが感じられ、肉の脂と混じり合ってこのソースだけでご飯3杯いけます(笑)。
もちろんパンで掬って残さずいただきました。
2人でボトル3本、アンティパスト4皿にプリミとメインですから結構食べました。
本当はやっぱりパスタもう一人前食べたいなと思っていたんですが、初めて来て食い尽くすような真似はできないのでやめました。
でも久しぶりに満腹感を味わって大満足です。
シェフズ・テーブルも満喫しましたから、3密を避けて3満です(笑)。
これだけ食べて飲んでですからコスパもかなり良いと思いました。
あとはエルベッタとか香辛料のグレードを上げればとんでもないことになると思います。
お会計を済ませて外に出るとネオンキラキラ(笑)。
お店の外までお二人で見送ってくださって恐縮しました。
人影はまばらですが、自粛要請が緩和されて22時までの営業になったことで少しずつ戻ってきているようです。
まだまだ感染防止に細心の注意を払って生活しなければなりませんし、繁華街で人混みを避けることにもだいぶ慣れてきましたが、並行して少し足を伸ばして美味しいものを食べに行けるようになったのは、これまでの自粛が奏功したからだと思います。
これまでの自粛期間を無駄にしないよう、もう少しの期間気を緩めずに生活したいものです。
ご馳走様でした!!!
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hongo555
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店名 |
閉店
スーペルトラットリアリト(super trattoria LITO)
|
---|---|
ジャンル | イタリアン、バル、イノベーティブ |
住所 | |
交通手段 |
京王井の頭線 神泉駅 徒歩1分 神泉駅から106m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算 |
¥10,000~¥14,999 ¥6,000~¥7,999 |
予算(口コミ集計) |
¥10,000~¥14,999
|
支払い方法 |
カード可 (VISA、Master、JCB、AMEX) 電子マネー不可 QRコード決済不可 |
席数 |
18席 (カウンター10席、テーブル3卓) |
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個室 |
無 |
貸切 |
可 (20人~50人可) |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 近隣にコインパーキングあり |
空間・設備 | オシャレな空間、落ち着いた空間、カウンター席あり |
ドリンク | ワインあり、ワインにこだわる |
---|
利用シーン |
|
---|---|
ロケーション | 隠れ家レストラン |
オープン日 |
2018年10月23日 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
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イタリアから旬の食材を独自ルート?で仕入れては美味しく調理して出してくれるラブホ街の隠れイタリアンLITOに久しぶりにやってきました。
前回はコロナ前でしたから本当にご無沙汰でしたすみません。
今日は直輸入の素晴らしいTartufo Bianco:白トリュフのスペシャルディナー(そこはCena Specialeじゃないんかい)とのことなので、いつもお世話になっている方に美味しいもので報いようとご招待しました。
お誘いしたのは日頃お世話になっている見目麗しき女性、予めこんな場所にある店なんですけど他意はないので宜しかったら是非とお伝えしたら、他意があっても大丈夫ですとの返事がありましたw
ということで、渋谷駅から(のルート選択は慎重を極めましたw)無事に店に到着。
ひと仕事終えた気分で、シャンパンで乾杯しました。
Perrot-BatteuxのBrut Rosé Champagne Premier Cruです(メニューのスペル間違っとる)。
泡の粒立ちが心地良くてドライ、味わいの軽やかなシャンパーニュです。
いつもはà la carteもお願いできる店ですが、今日はコースのみなので後はお任せ。
ピエモンテコースと銘打った全5皿、ドルチェ&カフェです楽しみだ。
お、いきなりメインをどうするかお肉のプレゼンを受けながら決めます。
良い感じに熟成している伊良湖黒牛と蝦夷鹿、後はバローロで炊いたブラザートだそうですから、どれも目移りします。
んが、カメノコ(シンタマの赤身部分です)の美しさに惹かれて伊良湖黒牛にしました。
最初は前菜から。
プレゼンに登場した伊良湖黒牛の生肉を使ったタリアータと自家製サラミ&グリッシーニです。
上にはTartufo Biancoがスパスパスパと振りかけられていて、一気に贅沢な一皿に返信。
削りたてで香り抜群、タリアータとの相性も抜群です。
香りも味わいも素晴らしい!
お連れした女性もこれは・・・と喜んでいただけました。
ね、場所はいかがわしいけど味はいかがわしくないでしょw
続いてはミネストローネです。
トリノでいただいた際の味わいは今でもはっきり舌が覚えていますが、ピエモンテの正統派というかオーソドックスな作り方を踏襲したオリーブオイルたっぷりのミネストローネは旨い。
真鱈の白子を入れてあるそうですが、溶け込んで渾然一体、複雑な旨味を構成しています。
もちろんここにもトリュフの香りを加えて味わいの変化を楽しみます。
合わせたのはDimarie Luigi Bianco、ピエモンテの微発泡アルネイスです。
白子の旨みに負けるかと思ったのですが、案外健闘してますね。
お次は、お、フォンドゥータだ。
要はチーズフォンデュのトリノ版なんですけど、使うチーズがフォンティーナなんですね。
これもトリノでそれぞれの店の味を楽しんだ記憶が蘇ります。
こちらはアニョロッティ(ラビオリのことです)などを使わずに温泉卵よりも硬めのポーチドエッグがお出まし。
上からどっさりTartufo Biancoがスパスパスパと振りかけられてます。
卵とチーズとTartufo Biancoって仲良し過ぎw
合わせるワインはバルバレスコ、La Spinona(リストにはSpinanoって書いてあったw)です。
ネッビオーロ100%(当たり前だ)、やや重たいですが果実味があって程よい酸味もあり、何故かフォンドゥータに合ってますw
バルバレスコがチーズと卵に合うなんてちょっと信じ難いですけど、合うんだからそれでw
さて、いよいよプリミは大定番のタヤリンです。
タヤリンは手打ちのタリオリーニのことでピエモンテのご当地パスタとして有名です。
細くてシコシコとした歯触りと強い弾力が楽しめる美味しいパスタですね。
シンプルにオリーブオイルで絡めて塩胡椒で味を整えただけのタヤリンにTartufo Biancoどっさり、最高です。
タヤリンに合わせたのはViginという聞き慣れない名前のBarbera d'Asti。
フレンチオークのトノーで熟成したと書いてあって、なかなか香りが華やかでスパイシーです。
ピエモンテらしいというかわかりやすいバルベーラでした。
いよいよメイン、最初にお願いした伊良湖黒牛のシンタマに、如何にも濃厚そうな赤ワインソースが乗っています。
サラサラのソースではなく、アニョロッティ・デル・プリンのような食べる感じのソースですね。
plinというはお菓子のプリンではなくて、摘むという意味のピエモンテの方言です。
低温で柔らかく焼き上げたシンタマに濃厚ソースがどっさり、肉の旨味がシンプルに伝わってくるメインでした。
ワインはもちろんバローロ。
ミネストローネに合わせたのと同じDimarieのバローロです。
ネッビオーロ100%のアタックの強いワインです。
甘味は強くありませんがタンニンと酸味のバランスが良いですね。
バローロとしてはもっと熟成してからいただきたいですが、寝かせておいて美味しくなる期待があります。
さて、コースが一通り終わったので、食後にグラッパをいただきます。
連れの女性はワインを嗜む程度ですから、飲ませないようにしていたら私のグラスを奪って飲んでますw
これは酔っ払ったかな。
グラッパは強いですから気をつけて下さいね。
ピエモンテ縛り&Tartufo Biancoどっさりのスペシャルディナーは大正解でした。
これだけしっかりトリノにリスペクトした料理は日本ではピエモンテ専門店でもない限りなかなかいただけないと思います。
ああ美味しかった&大満足。
さて、帰りもなるべくいかがわしくない道を選んでエスコートしますw
ご馳走様でした!!
店を出た後、お酒が入ってご機嫌な連れは、私の手を引いて・・・
うーん、シチュエーションとエモーションは然りげ無く作り出すものなんだねw