500円～600円台で価格を超える満足感あり！ : 名代 富士そば 道玄坂店

【総評】
東京の蕎麦の路麺店の代表格。私と同世代なら、東京で手軽に頂ける蕎麦として真っ先に思い浮かぶのは富士そばさんではないかと思う。初めて代々木駅前の店舗にお邪魔してから、40年程のお付き合い。
味は昔よりは格段によくなっている。500円～600円台でお腹を満たせる蕎麦として、力強い庶民の味方。価格を超える満足感あり！(4桁前提の三大暖簾や街場の蕎麦店と比較すると価格比の満足感は優位。)

＜訪問記録＞
■日時
・2017年3月18日21:00。渋谷駅界隈の富士そばさんの利用は2014年4月25日の1号店(2016年2月頃に閉店)以来、約3年ぶり。系列店は2015年12月31日の川崎東口店以来、約1年3ヶ月ぶり。記憶がやや曖昧だが当店の利用は8年ぶり位。レビューは初。(渋谷駅周辺では1号店、当店、246沿いの渋谷桜丘店の利用あり)
・2017年3月27日20:30
・2017年4月1日9:30
・2017年10月20日21:40
・2017年11月27日21:50
・2018年2月1日の朝6:54
・2018年5月2日の朝6:45
・2018年5月4日の21:00過ぎ
・2023年3月30日22:59
・2023年4月21日22:56
・2023年4月28日22:38

■場所
・東急プラザと博多天神さんの間

■お店の状況等
・会計は券売機制
・入口右手に2台の券売機
・うち1台は交通系カード使用可
・内装は新しく清潔感あり
・古い店舗は立ち食いメイン
・当店は座れるお店
　(1人客を想定したカウンターメイン)
・1～2名での切盛り
・入店待ちなし
・夜遅めの時間帯でも間断ない来客
・朝の早い時間は男性お1人様のみ
　リーマン風の方、近くの工事現場で
　働いていそうな方、旅行者等が蕎麦
　をズルズルと啜っている

■頂いた品
(2017年3月18日/3月27日)
肉富士(☆3.5)470円。温のそば。細切れの豚肉の煮付が乗る。その他の具は温玉、わかめ、葱。具材から味が汁にしみ出て実にええ感じ。味、価格、ボリュームのバランスがよく非常に気に入る

(2017年4月1日)
ダブル海老天(☆3.3)570円。温のそば。海老天が2本乗る。その他の具はわかめ、葱。海老天は衣の比率が高く、やや残念

(2017年10月20日)
カレーそば(☆3.1)440円。レトルト的カレーを温の出汁でのばした品。カレーがイマイチ

(2017年11月27日)
肉富士(☆3.2)470円。そばは茹で置きなのかヤワヤワ。豚肉も肉の味がせず。不完全燃焼感は否めず。味の面での印象はダウン

(2018年2月1日)
あさりうどん(☆3.3)470円。富士そばで初のうどんかも。あさりが11個ゴロゴロ入り好印象

(2018年5月2日)
朝そば(☆3.3)320円。温玉、ワカメ、葱、きつねと朝にピッタリのアッサリ目の具材

(2018年5月4日)
肉富士(☆3.4)470円
体調なのかな。今回は美味だと感じた

(2023年3月30日)
うま辛肉ネギそば(☆3.4)630円
豚肉がメイン。ネギ、若布入り
道玄坂店発祥メニュー

(2023年4月21日)
鴨せいろそば(☆3.4)580円

(2023年4月28日)
鴨南蛮そば(☆3.5)580円

■味等
蕎麦の風味はほのかに感じられる。茹で加減は固すぎず、柔らかすぎずでちょうどいいと思っていたが、混雑時は茹で置きでイマイチ。タイミングによるブレは大きいと思う。空いている時は茹で立てにありつける。昔の富士そばさんは美味しくなくて、値段は安いが、とにかく腹を満たすだけの品との印象だったが、現状は価格を考えると十分に満足できる味

＜参考＞路面店3大チェーン比較～店舗数は2017年4月時点
■店舗展開の方針
3大チェーンは何れも路面店が基本。
・富士そば:店舗は都内がメイン。繁華街、歓楽街を面で抑えている。
・小諸そば:東京の中心部を面で抑えている。ビジネス街や大きな道路沿いに展開。
・ゆで太郎:関東圏中心だが、北は北海道から南は福岡まで店舗がある。

■店舗数
ゆで太郎＞富士そば＞小諸そばの順。ただ東京では富士そばがトップ。小諸そばは都心部に集中的に出店。ゆで太郎は店舗数ではトップだが、東京でのプレゼンスでは劣後。

（）内は1年3ヶ月前からの増減。

・富士そば124店(＋9店舗)東京108(23区98、23区以外10)、埼玉7、神奈川5、千葉4。店舗の87%が東京。店舗数は本社のある渋谷区が17で最多。次いで港区12、新宿区11。渋谷区、港区と強いエリアでの出店を加速。新宿区は横這い。

・小諸そば82店(▲3店舗)東京80、埼玉2。東京の店舗は23区内のみ。中央区26、千代田区22、港区16。店舗の80%が都心部に集中。売上増より既存店の足場固めを重視されているのか、新規出店には消極的。

・ゆで太郎190店(＋23店舗)北海道7、宮城3、福島1、東京81(23区77、23区以外4)、埼玉17、神奈川17、千葉33、群馬15、茨城6、長野2、富山2、静岡4、福岡2。東京の店舗が約43%(▲6％)東京以外の店舗が過半。東京以外での出店を加速。北海道、埼玉、静岡で目立った店舗増。今月27日にオジサンが住んでいた北本市(田舎っぺうどんさんの近く)に190店舗目を開店予定。

■1号店
開店時期は富士そば→小諸そば→ゆで太郎の順。
・富士そば:渋谷店(渋谷の109と対面)1966年に富士そばの原点となる立ち食いそば店を開店。1972年に会社設立し独立。(2016年2月頃に閉店。店舗の約50年の歴史に幕。)
・小諸そば:京橋店(銀座線の京橋駅近く。半地下のお店)1974年8月。
・ゆで太郎:湊店(日比谷線の八丁堀駅近く)1994年10月。

■会社創業
設立時期は小諸そば→富士そば→ゆで太郎の順。
・富士そば:ダイタンフード㈱。1972年3月9日設立。現在の本社は東京都渋谷区代々木。
・小諸そば:㈱三ッ和。1953年11月、東京都中央区に食品小売店として開店。現在の本社は東京都中央区新川。
・ゆで太郎:信越食品㈱。1979年9月、大森駅前で持帰り弁当店を開業。1982年5月株式会社設立。現在の本社は東京都大田区大森北。

■評価履歴
・2017年4月9日：40件/3.03。2件/3.05。
・2017年10月22日：47件/3.01。4件/2.90。