月替わりでコース一本。（遅い時間はアラカルト） : アバスク　イチャスエタメンディ

日本は東京。ここは、世界の料理がいただけるスポットであります。

旅行で期間限定で訪れているため、気合の入れた「おいしそうな物がいただけるお店」を一生懸命探して経験しております。

旅行前日までネット情報でお店を選択。実際に旅行中は候補から外れたお店や、記憶に残っているお店を移動中に思い出したりしたら、お店の外観などをチェックして、次回の候補に繰り上げるかどうか再度検討しています。

独りの嗜好でお店を探すため、料理が偏ってしまいます。一人の場合は蕎麦・ラーメン。連れと一緒の食事の場合は中華・フレンチ・和食を中心に食べています。

その他に興味があったりおいしそう・実際に食べたらおいしかった・・・そんな各国料理もちょっとづつ増えています。

・スペイン料理
・メキシコ料理
・ペルー料理
・ポルトガル料理
・ベトナム料理
このあたりがおいしそうなお店は非常に惹かれてしまいます。

こちらのお店は「バスク地方」の料理に特化しているそうです。一応スペイン料理ですね。独立云々あると思うし、沖縄料理を二ホン料理と括っていいのかと言う感覚と同じですが、バスク料理として特徴のある体系があるようです。

行ったことは無いですが、フランスとの国境に位置するエリアに生活する方々が楽しまれている料理なんだそうです。

ネットで何度か予約をするも、うまく都合がかみ合わず、何度か断念しておりましたが、本日夜に無事経験する事が出来ました。

色々あって今は早い時間はコース一本で提供だそうです。遅い時間はアラカルトも対応するのは、食事が主とお酒が主の棲み分けですね。私たちは食事の時間で目一杯食べるので、二軒目でお酒を楽しむとかは出来ないですけど、良いシステムだと思います。

お店を目指す。地方の身ながら、長めの連休は大体東京で食べ歩いていたら、何となく訪れるエリアは偏りつつ、何となくですが土地鑑も出てくる気がします。

あぁ、あの辺ねなんて感じでそれでもナビに頼りつつお店に到着です。

バー的な印象のお店ですね。狭めですが、しっくりくる感じもしました。

コースですので飲み物だけ注文。

本日いただける料理が印刷されたものが置いてあります。これはいいですね。写真撮っても「なんだったっけ？」ってよくあるので便利。

・最初に小さいコロッケが登場。キントア豚の生ハムのクロケットだそうです。
キントア豚。バスク豚の事で希少な豚なんだそうです。ウィキによるとメス２０頭オス２頭にまで減ったそうな・・・

・フォアグラとブリオッシュ。ランド産のフォアグラだそうです。赤玉ねぎとパチャランと言うリキュールの付け合わせもおいしかったです。

・天使のえびと生ハムのシガーラ仕立て。イカスミとピキオのクーリ。天使のえびってたまに見ますが、エビの養殖ってアジアの方とかを見ると（ちょっとなぁ・・・）と、心の中で思ってしまっているのは事実です。詳細は調べず言いませんけどね。
それとは対照的に、非常に徹底的に管理された環境の中生産されているエビだったと思います。個人的にはカオス状態から生まれるえびの、複雑な味わいも嫌いじゃないですが、言うほど味は違わない・・・とは、バカ舌故ご容赦願います。ハムの強い味と、バスク地方でよくつかわれる手法？焼きピーマンをイカ墨で真っ黒にしたなめらかなソースがおいしかったです。

・タラのポワレとカリフラワーのピルピル仕立て。ピルピルだ！名は知っていたけど、食べたことのない料理の一つ。バスク料理の代表的なもののようです。NHKのスペイン語講座を取りあえず毎週録画しているのですが、料理として「レストゥディ」のシェフ、ジョセップさんが最近「ピルピル」を作っていたのが印象的です。
本場ではとても塩がきついそうですが、レストラン風に仕立てた綺麗な一品でありました。思わず「ゴショゴショ（バスク語でおいしい）」と言いそうに・・・なりませんね。

・バルバリー鴨胸肉のロースト。白インゲンのガルピュール風とピペラードソース。勉強。
ガルピュールとは地名かな？そこで作られる、野菜たっぷりポトフのようなもののようです。キャベツなどを種にするとかソース状にするとかあるようです。
ピペラード：唐辛子入りのトマトソースと言うイメージで良さそうです。そんな二種のソースが添えられた鴨胸肉のロースト。鴨っぽさがありつつ上品に抑えられていましたが、鴨好きなのでうれしいし、２種のソースで食べ比べるのは何とも贅沢。これぞ外食ですね。

・セップ茸と栗、自家製ベーコンのアロス。写真撮り忘れた。なんだったけ？忘れてしまいました。薀蓄で切り抜けます。セップはイタリア語ではポルチーニですね。軸の部分がずんぐりした、スーパーマリオ的なキノコであります。¿違うか？

・巨峰の赤ワインコンポート。クリの花の蜂蜜アイスクリーム。

・ガトーバスク。

そんな流れでありました。全体的に量は適量です。たくさん食べる方はこの後二軒目に移行できる量だと思います。手間のかかったものを少しづついただける、楽しいコースでありました。

サービスの方も比較的お話上手なので、ひょっとしたらバスク地方ないしはスペインに関する知識・疑問などを持ってから訪れて、お話しされてもよろしいかと思います。

スペイン料理の中でもバスク地方にシフトしているお店。探せばあるのでしょうが、数少ないお店だと思います。ご利用いかがでしょうか？