さすがフランス料理界の重鎮田代シェフ✴✴長年の経験に裏打ちされた素晴らしい料理( ^-^) : ラ・ブランシュ

2017/9
フランス料理『ラ・ブランシュ』✴✴
フランス料理界の重鎮田代シェフのお店だ。もちろん昔から行きたい！と思っていたがなかなかタイミングが合わず(>_<)本日ようやく訪問が叶った。

お店は1986年にオープン。東京メトロ表参道駅より徒歩8分の場所にある。店内は年季を感じさせるが、古くさい訳でほなく落ち着く。着席すると齢67歳の田代シェフがわざわざ挨拶に来てくれる（こういう姿勢はさすがですね）。

単身フランスに渡って料理の腕を磨き、日本のフランス料理文化を築いてきた田代シェフの料理。さてどのような味だろうか。

■メニュー
昼3600円、6000円、7800円(税・サ別)　
夜7000円、10000円、12000円(税・サ別)
田代シェフの料理を存分に楽しみたいので7800円のランチコースに。

■ランチ7800円コース（税・サ10％別途）
○自家製豚肉のリエット
滑らかなクセのないリエット。上品。

○パン
始めに出されるパンは自家製で熱々、美味しい。2個目からは普通のバケット。

○玉ねぎのタルト　玉ねぎのアイスクリーム
さっくり薄生地のタルト、玉ねぎ玉ねぎしているがサッパリ。玉ねぎアイスクリームはデザートのような甘さ。

○冷たい茄子のブレーゼ　たっぷり野菜のガスパチョ　ラブランシュ風
野菜にこだわり。20年来のつき合いになる農家をはじめ、複数の生産者から野菜を取り寄せている。

ガスパチョの上に茄子、キュウリ、トマト、玉ねぎ、セロリ、枝豆、アサリ。鮮度の良い美味しい野菜（野菜の違いはすぐわかりますね✴✴）。シンプルだが余計な手を加えず、良い仕上がり。

○イワシとジャガイモ重ね焼き　トリュフ風味
イワシとジャガイモを重ねてベーコンで巻き、アンチョビクリーム、トリュフソースをのせたもの。こちらもシンプルだが、アンチョビクリームがコクがあり、一緒に食べると料理の味をぐっと引き立てる。またイワシのポタージュはアンチョビで出汁と塩分を付けている。こちらも生クリームは使用せず、あっさりしているがいい味だ。

○スズキのポワレ　キュウリソース
ハハッ、どこまでもあっさりで攻めるな。キュウリソースなんて絶対失敗しそうだけど....悪くない。添えは玉ねぎの上に麦、枝豆。トマト、大葉。

○八角のシャーベット
フレンチで八角かwでも美味しい♪さっぱりします。

○フランス仔羊のソテー　茄子　とうもろこし　セップ茸のカプチーノソース
羊の“香り”を楽しめるように今の季節は西フランスのものを。仔羊は臭みが全くなく、ミルキーな味わい。セップ茸のソースがようやくフレンチらしく、コクのあって美味しい。茄子が酸味を強めにつけていてよいアクセントになっている。

○ブラマンジェ　キャラメルアイス
ツルツルッンとした柔らか～いブラマンジェ。添えのキャラメルアイスが「ビビッ」とするほど強烈なインパクトの味（こりゃびっくりだ！）。

（同行者）チョコレートムースとアイス
作りたてのチョコレートムースはふんわり、でもコクがあって美味しい(//∇//)チョコレートアイスもなかなかな完成度。

○小菓子
ポルチーニ茸のブリュレ　オレンジと紫蘇ゼリー　ヘーゼルナッツクッキー

「ポルチーニ茸のブリュレ！？」と思わず聞き直したが本当にポルチーニ茸だったw濃厚なポルチーニ茸のブリュレは前菜で出てもおかしくない味だが、でも不思議と小菓子としても成り立っている。

○コーヒー

■接客
特段抜けて良い訳ではないが気持ち良く食事を楽しむことが出来ました。

■料金
ドリンクなしで1人9265円。内容からするとちょうど良い値段設定。

クラシカルな重めのフランス料理を想像していたが、意外にもあっさり。極力生クリームは使用しない、体に優しいフランス料理だ。

最近の斬新なフランス料理ではなく、昔からの料理経験に裏打ちされた田代シェフだけの完成度の高いフランス料理✴✴いいですね。

最後は田代シェフがきちんとお見送り。いまは後進の育成に努めているようだが、いつまでも元気に頑張って欲しいものだ。ごちそうさまでしたm(__)m

□シェフ
田代 和久 / 1950年4月1日生 / 福島県出身 / A型
高校卒業後、上京して調理師専門学校へ。卒業後、都内のフランス料理店を経て79年、29歳で渡仏。「ル・ランデ」「ギィ・サヴォワ」「バリエル　ニュイイ」など各地で3年間修業を積む。帰国後、83年に銀座のフランス料理店でシェフを3年務め、86年、現店オープン。

□評価　2017年9月時点
食べログ評価4.15　口コミ件数201件