ついに！ : タワーズレストラン クーカーニョ

２０年もの間預けっぱなしだったワインを味わいに行きました。
保管状態が良かったのでしょう。
外観も香りも味も期待通りでした。
この日は夫と行ったのですが、Ｔ支配人との２０年ぶりの再会をお互い喜んでいました。
名刺交換をしながら、「わいは全然変わらへんけど、Ｔさんはずいぶん偉くなったんやなぁ。」と感慨深そうな夫ｗ
なんとＴ支配人は、私と干支が一緒で一回り下だということが発覚(゜-゜)！
>*０*<キャアアッ！
そんなに若かったのかぁ･･･では、あの頃は２０代半ば？
まったくそんな風には見えず、同世代だと思って、メニューやワイン選びの際に頼り切っていたんだけど。。
職業に誇りと信念を持って働く人は違うんだなぁ、と改めて感動。
伺ったのは数ヶ月ぶりだったのだが、そのとき担当して下さったソムリエールも私を覚えていて下さって、おもてなしも温かく、お料理はすべて美味しく美しく、本当に楽しい夕餉だった。

　昔々、銀座東急ホテルによく泊まっていた。
　そこが時事通信社に買い取られ、スタッフはセルリアンタワー東急に移られ、最初はそちらに泊まるようにしていたのだが、夫がより特典の大きい外資系ホテルを愛用するようになってしまい、自然に足が遠のいた。
　伺っていた最後の頃ワインにはまりだしていたアタシ、（今では）高価なブルゴーニュのワインをキープｗして、「還暦を迎える時に来て開ける。」と申し上げた。

　以後幾星霜、いよいよ今年還暦を迎えるアタシ(・・;)。

　スワローズが優勝した２０１５年、そろそろ還暦だと思って、そのワインを預かって下さったソムリエ氏に怖々電話して、「あのぉ、大昔にDRCのエシェゾーを預かっていただいたんですけどぉ、まだありますか？」と伺うと、「はい！もちろんです。Ｙさま（アタシのこと）、お元気ですか？」と、覚えていていただけた様子(゜-゜)
　さすが、日系ホテル老舗の東急グループ基幹ホテル↑
　さらに「私はお陰様で総支配人になりました。ワインは良い状態で保存しております。いつ開けに来られますか？」とのこと。あぁ、昔から自分の仕事が大好きで誇りを持って働いていたＴ氏。声も若々しく全然変わらない好印象。

　あちこちに一流の飲食店ができたニッポンの事情もあるが、歳を取って以前ほど上京しなくなったアタシを相変わらず覚えておいて下さって、嬉しい限り(≧∀≦)
　ワインが保管されていることを確認して、「では、そのうちに」と電話を切ってから、さらに３年経過(・・;)。
　
　今年はドンピシャの還暦の年。
　さすがに「ご挨拶に行かねば･･･」と、思ったものの、偉くなったＴ氏に合わす顔がないので顔の見えないネットで予約。
　平日の夜だったせいか、無事予約できて、１００年ぶりｗに伺った。
　さすがに雰囲気がかなり変わっていた。
　昔は「スペイン料理店」として、サービスの方々も民族衣装っぽいカジュアルな制服で、軽い雰囲気だった。
　今はフレンチになっていて、昔のようにカジュアルではない。
　相客の皆様は、女性は立て巻ロールロングヘア率が高く、服装もドレッシーな感じ(・・;)
　男性はネクタイと上着をお召しの方ばかり(・・;)
　そこにプッツンヘアでコム・デ・ギャルソンのワンピース姿のアタシが･･･（゜-゜)

　レセプションの女性（ＴＢＳの出水アナ似！）に、「申し訳ありませんが、ご入店はお断りします。」と言われないかとドキドキしつつ、「あのぉ、１９時に予約したＹですが･･･」と言ってみたところ、「いらっしゃいませ。お待ちしておりました。」とにこやかに言ってもらえて、入店♪
　メニューは、セントレジス大阪の「ラ・ヴェデュータ」みたいにタブレットで示された。
　甘いもん禁止、なので、コースを断って、前菜２品、主菜１品をオーダー。
　グラスシャンパンは、アタシの好物ｗ「モエ・エ・シャンドン」だった。
　料金も良心的で、グラスに注ぐ量も良心的(^-^)g""
　そこに出世したＴ氏がアタシのキープしすぎたワインを持ってご登場。
　「お久しぶりです！お元気そうで何よりです。」と仰る姿は、渋いロマンスグレイに。
　えー、よくアタシがわかったなぁ･･･って予約システムにすべて書き込んでいるし！
　お目に掛からなかった歳月を思い知る。
　当たり前だが、昔の彼はすごく若かった。
　目力の強い好青年だった。
　昔から「彼は出世するだろうな」と思っていた。
　アタシの眼力もなかなかのもんだ（￣＾￣）！

　アミューズも含めて、どれも美味しく美しいお料理だった。
　サービス陣も皆さん素晴らしかった。
　担当してくれたソムリエールのＨさんも、さわやかで親切な美女♪

　昔よりもすべて「格上」になっている印象だった。
　昔はお気楽だったけれど、ルーズなサービス係やあまりにも知識のないサービス係もいて、現在総支配人になられているＴさんは、そういうスタッフ仲間を丁寧にカバーされていて、常連客に非常に頼りにされていたっけ。。

　「Ｔさんはこういうお店にしたいと思って、あたしが来ない間、ずっと頑張っておられたんだなぁ」と感じ入った。
　２０２０年のオリンピックイヤーに向けて、素晴らしいおもてなしを期待できるお店になっていた。
　これなら、東京の人が接待に使っても全く心配ないだろう。
　アタシには「敷居が高くなったなぁ」てなもんだが(・・;)