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隠し味は創味シャンタンか味覇か、なんちゃって、アハッ、の巻
杉田氏の比類なき人間力に揺蕩う蛎殻町の夜
金曜日の夜です。
蛎殻町です。
最寄り駅は水天宮前、昔の箱崎。
箱崎と言えば、T-CAT(東京シティエアターミナル)
若い方はご存じないかもしれませんが、海外出張に向かう成田の玄関先として便利度はナンバーワン。ラッコは田園都市線一本で行けたし、その場でJALにもチェックイン出来たので、大変重宝しておりました。
海外の窓口の主役が羽田に移り、ましてや半分コロナ鎖国ともいえる状況の中、T-CATは開店休業状態。隣町の人形町こそ変わらぬ賑わいですが、新大橋通を渡る人の流れは明らかに細い。
でもその分、しっぽりとしたお江戸は日本橋の善き風情が漂います。明治期には大阪の堂島と並ぶお米の取引所もあり、昔日の繁栄が醸した残滓が何とも言えず心地良い。
小雨そぼ降る中、予約時間の五分前に到着。
行燈に灯りはなく、暖簾も下がっておりません。
しばし軒下で待っていると、三々五々、今夜の予約客とおぼしき方々が集まり始めます。
いずれも女子をお連れのカップル。
アイヤッ。
やはり、そのような場所なのか?
至上の人気店ですもの、当然、必然、自然の摂理。
『予約を取ったよ、君のためにね』
『えっ、ホント。もうどうにでもしてぇ~』
なんてね。
勝手な妄想にふけっていると、シルエットがラッコと重なるほぼ同世代のオヤジ様がノテノテと登場。
今夜の主役です。
というか、ズボラなラッコが”すぎた”さんの暖簾をくぐることが出来たのも、都寿司時代からのご常連たるそのオヤジ様からのお誘いのおかげ。
おおっ、後光が指している。光背でも背負っているのかな、なんちゃって、アハッ。
ほどなくすると行燈に灯がともり、薄緑色の暖簾がかかります。マスク姿の女子に先導され、八席のカウンターにご案内。
コロナ禍で夜は一回転に縮小。そのプラチナシートを埋めるのは、いずれも太い絆で結ばれたご常連の面々。カウンター八席と個室四席がすべて埋まります。
最初にノンアルコールビールをお願いし、唇を湿らせているところで奥から杉田氏が現れ、ご挨拶。
『はじめまして』と呟くラッコ。
『よろしくお願いします』と射るように、でも柔らかい眼差しで一見のラッコをガン見する杉田氏。
白髪交じり、ザビエルハゲ、鼻あてのない丸メガネ、どら焼きのような丸顔、といった特徴を脳に刻み込むかのよう。
うん。
心地良い接遇。昔ながらの厳しい修練が自然と身に付いた所作に感じ入ります。
静かに熱く鮨を語る杉田氏。
半可通の質問やコメントで悦に入るラッコ。
『今夜は私も楽しませていただきました。有難うございます』と頭を下げる杉田氏。
『アハッ、そんな、こちらこそ』と怯むラッコ。
帰りがけ、先に顔合わせを済ませていたお弟子さんのお一人(天神の行きつけの鮨屋さんのご子息)に、『xxxと申します。ご両親に伝えていただければわかるかと思います』と呟きます。
小さな声でこっそりと伝えたつもりが、杉田氏の耳は驚きの超高感度アンテナ。
ラッコの予約ではないのでご存知無い筈なのに、『xxxさん。またお越しくださいませ』と、暖簾の前でラッコの眼を見て明るく囁く杉田氏。
名前を呼ばれるのは素直に嬉しい。
これはもう、惚れた。
つまみや鮨の味は言うまでも無く、この接遇力は破格。
暖簾をくぐった先にあるすべてに通奏するその人間力に感服し、杉田氏に酔った四時間弱。
至福の心地良さに、夜の蛎殻町をユラユラと揺蕩う(たゆとう)ラッコが一匹。お誘いいただいたフォロワー様に感謝。このご恩を返さないと。
ううん?
いや、でも何かが足りないぞ!
勘の良いレビュアー様はすぐにお判りでしょう。
そう、そうなんです。
お酒が無い。
コロナさん、早く終息しておくんなまし。
次回はいつになるか分かりませんが、絶対、あのつまみをお酒に合わせたい!
ラッコの一念、岩をも穿つ、筈。
OMAKASE、がんばろ、アハッ
一皿一皿のコメントは写真欄に記載しましたので、画像と一緒にお読みいただければ幸いです。
そしてご馳走様でした。
<つまみ>
いずれも丁寧な仕立て。
『お酒を呼びますよねぇ~。お出しできないんですけど、その分、余計につまみをお出ししますぅ~』と悪戯っぽく呟く杉田氏。『イケずやわぁ~』と涙声のラッコ
●空豆
●真蛸の柔らか煮:佐島
●眞子鰈:宮城
●穴子の白焼き:対馬
●鯖巻き:三重
●茶碗蒸し:このわた、長芋、梅干し
撮影漏れなので短くコメント。このわたで塩味を、長芋の賽の目で食感の変化を、梅干しでほのかな酸味を添加。味の三重奏に感服
●蛍烏賊:味噌漬け
●子持ち蝦蛄:小樽
●太刀魚:塩焼き
〇追加:泥障烏賊
〇追加:泥障烏賊の九平次粕漬けエンペラの炙り
<握り>
何と言ってもシャリがウンマイ。
『おむすびにして欲しいっす』と懇願するラッコ
『あざっす。分かりやした。そいではおにぎり一個でおまかせ終了、ということで。あっ、お味噌汁ぐらいはお付けしましょうかね。何と言ってもアッシにお任せいただいたので、それで仕舞いということで、へへっ』と笑顔の杉田氏。
『もうホントにイケずっやわぁ』と泣きに入るラッコ。
プロレスごっこはカウンターの醍醐味です。
●小肌:天草
●墨烏賊
●赤身:石垣島、背ナカ
●春子鯛:利尻昆布〆、振り酢橘
●中トロ:石垣島、腹ナカ
●鯵
●子持ち煮槍烏賊
●本ミル貝:愛知
●車海老
●金目鯛:炙り
●馬糞ウニ:厚岸
〇追加:青柳
〇追加:鳥貝
〇追加:白甘鯛の昆布〆
●穴子:対馬
●玉子:芝海老、ヨシキリザメ、長芋、上白糖
●お椀:浅利のお味噌汁
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raccostar
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raccostarさんの他のお店の口コミ
店名 |
日本橋蛎殻町 すぎた
|
---|---|
受賞・選出歴 |
2024年Gold受賞店
The Tabelog Award 2024 Gold 受賞店
2023年Gold受賞店
The Tabelog Award 2023 Gold 受賞店
2022年Gold受賞店
The Tabelog Award 2022 Gold 受賞店
2021年Gold受賞店
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2020年Gold受賞店
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2019年Gold受賞店
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寿司 百名店 2022 選出店
食べログ 寿司 TOKYO 百名店 2022 選出店
寿司 百名店 2021 選出店
食べログ 寿司 TOKYO 百名店 2021 選出店 |
ジャンル | 寿司 |
予約・ お問い合わせ |
03-3669-3855 |
予約可否 |
完全予約制 |
住所 |
東京都中央区日本橋蛎殻町1-33-6 ビューハイツ日本橋 B1F
このお店は「中央区東日本橋3-1-3」から移転しています。 |
交通手段 |
水天宮前駅4番出口から徒歩約2分 水天宮前駅から101m |
営業時間 |
|
予算 |
¥40,000~¥49,999 ¥40,000~¥49,999 |
予算(口コミ集計) |
¥50,000~¥59,999
¥50,000~¥59,999
|
支払い方法 |
カード可 (VISA、JCB、AMEX、Master、Diners) 電子マネー不可 QRコード決済不可 |
サービス料・ チャージ |
サービス料10% |
席数 |
9席 (個室カウンターあり) |
---|---|
個室 |
有 (2人可、4人可) 個室のみ予約は一週間前の9時〜11時の間に電話で受け付ける。 *金曜に予約したい場合は前週の金曜の9時〜11時の間に電話すること。 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | 落ち着いた空間、席が広い、カウンター席あり |
ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり、日本酒にこだわる |
---|---|
料理 | 魚料理にこだわる |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
オープン日 |
2015年10月27日 |
備考 |
*あくまで時価となっており、季節や日ごとに多少の変動はある旨、あらかじめご了承下さい。 |
初投稿者 |
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木曜日のお昼です。
蛎殻町です。
蛎殻町と言えば”すぎた”さん。
そうなんです。昨年五月以来の再訪。以前″鮨さかい″さんにご一緒したフォロワー様にお誘いいただき、ようやく念願が叶いました。
その前回はと言えば、マンボウ中でお酒の提供は無し。垂涎のツマミをお茶で胃に流し込む難行苦行に悶え苦しんだ夜。
フフッ、しかし今回は違う。
その時の意趣返しじゃ無いけれど、真っ昼間からジャブジャブ浴びるように呑んじゃうもんね、アハッ。
正午丁度に暖簾がかかり、カウンターの奥から二組目の椅子にご案内。一番搾りの小瓶で喉を湿らしつつ、ツマミの空豆でスタート。
鮃と本ミルを切り揃えている時点で、たまらずお誘いいただいたご常連のフォロワー様が『大将、日本酒をお任せでお願いします』と告白。
ここからが凄かった。
いきなり獺祭の磨き二割三分花冷え酒。その後も田酒やみむろ杉の純大吟。
アイヤァ。
つまみの追加もフルコースでお願いし、お会計は諭吉五枚超えの大火傷。
皆さん、こんな下品な食べ方をしたらあきまへん。
でもな、次いつ来れるか分かんないし、今生の別れかもしれへん。
火傷したラッコ肌の火照りを冷たい風に癒されながら、人形町の交差点までノテノテノテ。
ふうっ、美味しかった。
ひとつひとつのコメントは写真欄に記載しておりますので、画像と一緒にお読みいただければ幸いです。
そしてご馳走さまでした。
<まとめ>
にこやかな人間力に富んだ杉田氏ですが、包丁を握ると心地良い緊張感が漲ります。
かと思えば、『こっ、この鮃の旨味、すんごいっすね』と呟けば、『朝締めて塩で余分な水分を抜いた後、味覇を振りかけるんですぅ、アハッ』とお茶目な地も覗かせます。
『いやぁ、たまに信じる方がいらして、「隠し味は味覇かも?」って食べログに書いてくれないかなぁ、なんていつも思っているんですよ、エヘッ』と親方。
お約束通り、書いちゃいましたよタイトルに、グフッ\(//∇//)\
<つまみ>
デフォルトのつまみが終了した時点で親方から『追加はございませんでしょうか?』とお声がけ。
すかさずご一緒した方が『すべてお願いします』と即答。
『えっ、ぜっ、ぜぜっ、全部ぅ?』とラッコ。
周囲から漏れる驚きと失笑。
『じゃぁ、アタシも』『こちらも...』『私たちも...』
結局、カウンターの八名の方がすべてオールイン。
『皆さんがお揃いになるとアッシも嬉しいっす。追加されないお客様がいらっしゃると、お待たせしなきゃならないのが心苦しくて...』と、喜びを隠し切れない親方。
●お通し:空豆
●本ミル貝:愛知
●鮃:勝山
●鰹:漬け、和芥子、三重
●真鯛:白子、ポン酢
●鮟肝:余市、新政 陽乃木鳥
●蛍烏賊:味噌漬け
●葱鮪の串焼き:山葵、柚子胡椒
---------- 追加のつまみ (全種類)----------
●馬糞ウニ:佃煮
●北寄貝:生姜醤油焼き、一味
●数の子:味噌漬け
●〆鯖の磯辺巻き:大葉、小葱、ガリ
●槍烏賊ゲソ:九平次こうじ漬け
●天然帆立の磯辺焼き:野付
<握り>
わずか三手で完成。優しく丁寧にお客の付け台に置きます。酢は強すぎず塩味のたった典型的な白シャリ。これは口に合います。
●小肌:天草
●墨烏賊:出水
●真鯛:愛媛、八幡浜
●血合い岸:漬け、上身、長井
●春子鯛:昆布〆、酢橘
●蛇腹:長井
●鯵:宮崎
●煮槍烏賊
●金目鯛
●車海老
●ムラサキウニ
●穴子:塩
●穴子:ツメ
●卵焼き:芝海老と吉切鮫
●浅利のお味噌碗
---------- 追加のつまみ (全種類)----------
●赤貝:閖上
●赤貝:紐、閖上
<お酒>
お隣の二人連れのお客様がX酒造のXXでした。それで最初に獺祭の二割三分が供されたんですね、アハッ。でもその社長から純大吟の温め酒をご相伴いただいたので、ラッキーでした。
・一番搾り:小瓶
・獺祭:純米大吟醸、磨き二割三分、花冷え、岩国
・吉田蔵u:石川門、生酒、微発泡、白山
・天美:純米吟醸、うすにごり、生原酒、下関
・田酒:純米大吟醸、青森
・NATURE:仙禽オーガニックナチュール、さくら
・獺祭:純米大吟醸、磨き45、温め酒、岩国
・みむろ杉:純米大吟醸、桜井
・勝駒:純米、高岡
日本酒は四合くらい