味は西新のオレンジ通りを思い起こさせるけど、高級ラーメンになっちゃった : 博多ラーメン しばらく 日本橋店

2019.05 夜

全部で 900円
・ラーメン 7７０円(税込)
・替玉 130円（税込）

　水天宮近くのしばらく。
　ＧＷに福岡でラーメンを食べたけど、
　なにか納得行かないお味で、
　トンコツラーメン食いてーって。

　こちらに前回行った時は、
　ちょっと違う、って思ってしまったけど、
　戻ってました。
　いつもそうなのかは分からないけど。
　西新のオレンジ通りにいる気分になれた。


・ラーメン (4.0)
　いつもの方が作っていた。
　小さなラーメン丼になみなみな量。
　今にもこぼれてしまいそうな見栄え。
　しばらくはこうじゃないとね。
　スープも麺もちゃんと昔のしばらくの味で、
　麺はシャキっとしている。
　スープも必要悪を含めて懐かしい味。
　チャーシューも美味しいし。
　替玉は小皿で提供で、徹底的に茹で汁除去したい
　僕にはとてもありがたい。
　麺を持ち上げて湯切りして入れる。
　替玉も福岡で食べたトンコツより、
　福岡らしいじゃないかって。


　でも、値上げして、替玉１回で900円。
　高いなー、高級ラーメンになっちゃった。
　気軽に寄れない。

2018.06 昼

全部で 830円
・ラーメン 700円
・替玉 130円

　水天宮近くのしばらく。
　東京では特別な福岡ラーメン。
　西新のオレンジ通りの味を、
　唯一守っているお店。

　しばらくのチェーンが潰れた時も、
　ここだけ生き残って、
　今も西新のお店のスープを、
　継ぎ足し守ってるし。

　好きか嫌いかは関係なく、
　ここは本当の福岡のラーメン。
　博多にあらずでそこんとこヨロシク。

　と気合を入れて食べに行った。
　やっぱり東京だから高いし。


・ラーメン (3.3)
　いつもと違う方が作ってて、
　麺を茹でる所作など、少し、ん？って。
　小さな丼のふちギリギリまで
　あるはずのスープが少ない。　
　カタでお願いしたけど、
　柔らかくなりそうなって。
　普通よりヤワに近い硬さだった。
　スープも熱々じゃなく。
　温度が低いと濃く感じるね。


　ここも作る人で味が違うんだね。
　トンコツって案外センシティブ。
　サインはスープが並々かってところかも。

2017.07 夜

・ラーメン 650円
・替え玉 130円

　本物の福岡のラーメン。
　博多じゃないし、長浜でも無い。（説明はめんどくさいので割愛）
　20代の多くを過ごした福岡市早良区西新の味。

　オレンジ通り、リヤカー部隊、トポスでスタンスミス買ったし。
　こんあとに旭軒の餃子と手羽先食いたかね。
　ここのラーメンを食べると、簡単にタイムスリップ出来る。
　それだけ、本物の福岡の味。
　今はもう当時のしばらくの味は、ここにしか無い。


・ラーメン (4.0)
　小さなお椀にいっぱいいっぱい。
　濃すぎない、しょっぱ過ぎない、
　油っぽ過ぎない、トンコツ過ぎない。
　一体感があるサラリ系のスープ。
　今となってはこんな感じのバランス。
　昔は強いなーって思ったものだ。
　今のラーメンがコテコテし過ぎなんだよ。
　麺は福岡のラーメンのまんま。
　空輸していて、季節で少しずつ変わる。
　今回は梅雨なので、ちょっと柔らかくなってるかな。
　普段はカタだけど、替え玉はバリカタで。
　ガシガシ噛んで食う。
　ドライなチャーシューは汁に浸して、
　好みのふやけ方になった時に食べて。
　あぁ、今日も満足。


　マイソウルフードラーメン、
　誰がなんと言おうと僕には特別。
　東京で本当の福岡のラーメンを食べたくなったら、また、必ず来るよ。
　うちの会社の福岡在住経験者なら、みんな言う、ここは本物。

2013.06 夜

・ラーメン 600円
・＋替え玉 130円

　レビューに書かなくてもちょくちょく来てるお店。オリジナルのお店は福岡市早良区西新のオレンジ通りにあったんです。本店は倒産していたんですが、近年復活したようです。西新と言えばリヤカー部隊（おばちゃんがリヤカー引いて行商　即席市場）のとてもアジアンな雰囲気の街。若い頃この近くに４年半住んでいて、よく「しばらく」に行ってたんですよ。それ以来ですから、四半世紀通っているマイソウルフードなラーメン。

　麺が博多と違うよねぇ、と問いかけて分かった事。

・麺は博多から空輸（どうしても九州の低加水麺が良いらしい）。
・空輸する時間分、水分を吸ってしまう、梅雨は特に。
・春先からこの時期はオーストラリア産小麦、秋以降は日本産小麦。
・夏場は気温の高さも影響、博多の方が朝夕は涼しい。
・創業以来６０年間守られている、オリジナルのカエシはここしかもう無い

　なるほど、スープは西新のしばらくの味だけど、麺が違うと感じるのは、水分を吸ってしまうからなんね。小麦のソリッド感が無いんですよ。東京で食べるトンコツラーメンに小麦のソリッド感なんて求めても無理な気がするけど、「しばらく」なら出来るかも。東京の人からすると粉っぽいと言われそうだけど。
　本店が復活する際に、こちらにカエシを分けて欲しいとは来なかったらしい。本店は資本もかわってるし、味も変わったかも。博多のラーメンの味は実はけっこう変わるんですよね。有名な元祖長浜屋も１０年単位で見たら、かなり変わってますよ。でも、「しばらく」は変わってなかったんです。それが東京でめぐり会えたから嬉しいんですね。
　もちろんカタで頼みますよ。替え玉を皿でくれるサービスも、茹で汁を極力排除したい私には嬉しいところ。替え玉の方が美味しく感じるのは個人的に名店の証。スープまでキッチリ飲んでます。ラーメンば食うなら、スープまで飲まんとちゃーらんとて。

　北九でもなく、筑豊でもなく、久留米でもなく、ましてや熊本などでは決してなく、微妙に博多とも違う、福岡のラーメン。元早良区民としてはありがたいことです。
　秋の湿度が低い時期の日本産小麦の麺を食べに来てって。了解。前にレビューしたのはその秋なんだけどな。期待しますよ。
　また必ず行きます。
　ごちそうさまでした。

------------------------------------------------------------------------------------
2012.10

・ラーメン　600円　
・＋替え玉　100円

　どうしてもトンコツラーメン食べたくなる時があるんです。九州人ですし。そういう時に外さないためには、ここ「しばらく」。

　本物の博多ラーメンです。本店は福岡市の西新にあったんですよね。チェーン展開に失敗して潰れてしまった。西新の隣町に２０台の頃住んでて、良く食べてたんです。有名な長浜ラーメンに比べて、少ししょっぱい、少し醤油が強い、油の膜が薄い、麺が少ない。

　「しばらく」の特徴としては、小さいお椀にナミナミ、受け皿とセットで来る。替え玉が最初の麺と近い。（替え玉すると硬めに感じる事が多いんです。）

　昔の西新の本店と違うのは、麺ですね。なんかモチモチしてます。少し加水率が高くノビやすい。たくさん食べたいなら、大盛りじゃなく、替え玉で。それと、少しヌルめ。我慢できるギリギリのところ。もちろん、美味しい博多ラーメンに共通の、獣臭さが少ない、トンコツの良い香りがする、替え玉の方が美味しい（私には）、スープを全部美味しく飲める。シンプルなトンコツの美味さがあるんですよ。そんなにコッテリじゃないんです。最近の東京のラーメンに比べるとあっさりかも。

　すりゴマがあるので、少しかけて、紅生姜もあるので、多めに入れて、が、私のスタイル。博多ラーメンにゴマと紅生姜は外せないです。

　麺が少し違うけど、もう博多では味わえないしばらくが東京で味わえるのは嬉しい。東京の人にも受け入れられやすい博多ラーメンだと思うので、長く続いて欲しい。
　博多ラーメンと何度も書いてますが、博多と言うより福岡のラーメンですね。