新店(しんだな)よ、畏れるが良い! : 喜寿司

レストランランキングTOP5000

喜寿司

(㐂寿司/きずし)

この口コミは、raccostarさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

4.8

¥30,000~¥39,9991人
  • 料理・味5.0
  • サービス4.5
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク4.0

4.0

¥2,000~¥2,9991人
  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-
2024/04訪問7回目

4.8

  • 料理・味5.0
  • サービス4.5
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク4.0
¥30,000~¥39,9991人

新店(しんだな)よ、畏れるが良い!

火曜日の夜です。

人形町です。

今夜は凡そ二年ぶりのこちら、【喜寿司】さんにお伺いしました。

というのも件のニャンコ娘がLINEで呟きます。

『喜寿司さんが、暖簾を畳まれるとヨォ』
『えっ、嘘やろ』
『だって昨日たまたま隣り合わせになった女子お二人が言うとったとよ。閉まっちゃうから似たような雰囲気のお店を探してここ【與兵衛】に辿り着いたって・・・』
『ホンマかいな』
『畳まれる前に行きたかトォ、もうすぐ天神に帰ってしまうし、その前に行きたかとねぇ\(//∇//)\』

ううっ、ニャンコ娘の涙には弱い。
LINEなので、泣いているかは定かではないものの、きっと八の字眉毛でシクシクしているに違いない!

『おおっ、そんじゃ予約入れてみっか』と約束したのが一ヶ月前。

そして六時半に待ち合わせ、暖簾をくぐります。

ご長男の当代の前に席を引かれ、先ずは恵比寿の小瓶で乾杯。

さてさてそれでは本題です。
いただいたお皿は以下の通り。
ひとつひとつのコメントは写真欄に記載しておりますので、画像と一緒にお楽しみいただければ幸いです。

そしてご馳走さまでした。


<まとめ>
九時過ぎに最後のお客となったところで、暖簾の真相をお聞きします。
『えっ、まだまだアッシが元気なうちは続けますよ、アハッ』
『えっ?』
『もしかして東大前の【喜鮨】さんのことでしょうかね、定かではありやせんが・・・』
『・・・ハヤトチリなのねん』
『ウッフゥ〜、かもしれにゃい・・・』
と言うことで、ご兄弟で先代サウスポーの暖簾を護ることをお約束いただき、ホット胸を撫で下ろすラッコとニャンコ娘でした。

<いただいたお皿>
こちらは回転性でも無く、アラカルトオッケーの典型的な昭和のお寿司屋さん。
手綱も印籠も昔ながらの仕事は美しい。それに加治木があるのも、こちらならでは。
壁の板にない隠しネタも豊富にご用意されており、銀座の二葉鮨同様、きっとお鮨の精霊が潜んでいるに違いない名店かと思います。

⚫︎お通し:蛍烏賊
⚫︎貝盛り:
 ・赤貝
 ・鳥貝
 ・小柱
 ・青柳
 ・帆立
 ・本ミル貝 
 ・おごのり:有明
⚫︎槍烏賊:印籠詰め
⚫︎カツオ:生姜醤油
⚫︎生牡蠣:
 ・江戸前オイスター爽夏:富津
⚫︎穴子
 ・塩
 ・ツメ
⚫︎手綱寿司:海老、小肌
⚫︎鮟肝:酢橘

<握り>
⚫︎赤身
⚫︎中トロ
⚫︎墨烏賊
⚫︎蛸:ツメ
⚫︎蝦蛄:ツメ
⚫︎細魚
⚫︎加治木
⚫︎ムラサキウニ:宮城
⚫︎小柱
⚫︎紐胡巻き
⚫︎干瓢巻き
⚫︎奈良漬
⚫︎玉子
⚫︎お椀:鯛のアラの潮

<お酒>
・恵比寿:小瓶
・米焼酎:コヅル、三杯


3.71

  • 喜寿司 - 昔の仕事の手綱寿司。中に芝海老の朧が潜みます

    昔の仕事の手綱寿司。中に芝海老の朧が潜みます

  • 喜寿司 - 昔ながらの仕事。槍烏賊の印籠詰め

    昔ながらの仕事。槍烏賊の印籠詰め

  • 喜寿司 - 中トロ

    中トロ

  • 喜寿司 - 貝盛りです。本ミルも小柱も揃っているのは、やはり老舗の矜持

    貝盛りです。本ミルも小柱も揃っているのは、やはり老舗の矜持

  • 喜寿司 - 加治木

    加治木

  • 喜寿司 - 鳥貝のモフモフが好き

    鳥貝のモフモフが好き

  • 喜寿司 - 赤貝と本ミル

    赤貝と本ミル

  • 喜寿司 - 小鉢に装い直します

    小鉢に装い直します

  • 喜寿司 - カツオ。薬味は生姜醤油

    カツオ。薬味は生姜醤油

  • 喜寿司 - 富津の東京オイスター爽夏

    富津の東京オイスター爽夏

  • 喜寿司 - 空飛ぶオイスター。手タレはニャンコ娘

    空飛ぶオイスター。手タレはニャンコ娘

  • 喜寿司 - 穴子をつまみで。塩とツメの二種盛り

    穴子をつまみで。塩とツメの二種盛り

  • 喜寿司 - ツメの焼き穴子

    ツメの焼き穴子

  • 喜寿司 - 塩の白焼き穴子

    塩の白焼き穴子

  • 喜寿司 - お通しの蛍烏賊

    お通しの蛍烏賊

  • 喜寿司 - 大阪の箱寿司とはちょっと違うかも\(//∇//)\

    大阪の箱寿司とはちょっと違うかも\(//∇//)\

  • 喜寿司 - 赤身

    赤身

  • 喜寿司 - 墨烏賊

    墨烏賊

  • 喜寿司 - 真蛸、ツメです

    真蛸、ツメです

  • 喜寿司 - 蝦蛄。残り一本とのことで、ニャンコ娘と二つ割にしていただきます

    蝦蛄。残り一本とのことで、ニャンコ娘と二つ割にしていただきます

  • 喜寿司 - 閂サイズの細魚

    閂サイズの細魚

  • 喜寿司 - 赤貝の紐胡巻き

    赤貝の紐胡巻き

  • 喜寿司 - 宮城のムラサキウニの軍艦

    宮城のムラサキウニの軍艦

  • 喜寿司 - 小柱軍艦

    小柱軍艦

  • 喜寿司 - 干瓢巻き

    干瓢巻き

  • 喜寿司 - 奈良漬

    奈良漬

  • 喜寿司 - 真鯛のアラ汁

    真鯛のアラ汁

  • 喜寿司 - 外観

    外観

  • 喜寿司 - 外観

    外観

  • {"count_target":".js-result-Review-181938736 .js-count","target":".js-like-button-Review-181938736","content_type":"Review","content_id":181938736,"voted_flag":null,"count":582,"user_status":"","blocked":false}
2022/02訪問6回目

4.8

  • 料理・味5.0
  • サービス4.5
  • 雰囲気5.0
  • CP4.5
  • 酒・ドリンク4.0
¥20,000~¥29,9991人

新店(しんだな)よ、崇め立てるが良い!

月曜日の夜です。

今日は定年を迎えたひとつの区切りの日。
ひとり静かに呑もう、と辿り着いたのが、こちらの喜寿司さん。昨年の三月以来となるので、およそ一年ぶりとなります。

六時前に到着。
溜息が漏れるような、威風堂々たる佇まい。

暖簾をくぐると、湯呑みを手にしたおひとり様の先輩男子が、静かに握りを楽しまれておりました。

『そいじゃあ、細魚を』
『はい。承知しました』

お好みで旬のネタをいくつか所望されたあと、次第に埋まり始めるカウンターを横目で見ながら『お会計を』と呟いて、そっとお帰りになりました。

粋だな、似合うな、カッコ良いな。
ついつい食べ過ぎ、飲み過ぎで長っ尻になるラッコとしては、これは見習わないといけません。

さてさて、翌日からは一ヶ月の休養期間。
痛んだ身体をゆっくり癒すとして、今夜はその前夜祭。旨いツマミと菊正宗の辛口に漂いながら、上京してからの42年間に思いを巡らせます。

御多分に洩れず色々なことが有りましたが、総括すれば、ヒトとして未だ未熟者のラッコ。
日々、反省と磨きを重ねるしか有りません。

いただいたものはお好みで以下の通り。
ひとつひとつのコメントは写真欄に記載しておりますので、画像と一緒にお楽しみいただければ幸いです。

そしてご馳走さまでした。


<まとめ>
およそ百年になろうかという、嫋やかな時間だけが醸す昭和の息づかい。こればっかりは、どんな素敵な新店が、いくら足掻いても、背伸びしても、どうにも及ばない現実。
旧さの中にあるお江戸の粋を感じたい方は、是非お試しくださいませ。

<つまみ>
●貝盛り:
 ・本みる貝/赤貝/赤貝紐/鮑
●煮穴子:炙り
●手綱寿司:海老、小肌
●生牡蠣:大分、門司
●奈良漬:箸休め
●煮槍烏賊:印籠
●真鯛:カマ焼き
●墨烏賊とバフンウニ
●べったら漬け:箸休め

<握り>
海苔は大森はxxの有明産。山葵は御殿場の真妻。盤石の布陣です。

●鮃
●梶木
●背トロ:背鰭直下
●煮蛤
●梶木:隙身、細巻き
●干瓢巻き

<お酒>
●エビス:小瓶
●菊正宗:三合

  • 喜寿司 - 威風堂々の佇まい

    威風堂々の佇まい

  • 喜寿司 - 恵比寿の小瓶でスタート

    恵比寿の小瓶でスタート

  • 喜寿司 - お通しの空豆。その都度、湯がきます

    お通しの空豆。その都度、湯がきます

  • 喜寿司 - 貝の盛り合わせ。青柳はヤマ。他には帆立と平貝がネタケースに並びます

    貝の盛り合わせ。青柳はヤマ。他には帆立と平貝がネタケースに並びます

  • 喜寿司 - 穂紫蘇を取ります

    穂紫蘇を取ります

  • 喜寿司 - 房総のメガイ

    房総のメガイ

  • 喜寿司 - 本ミルの水管の先端と根元です

    本ミルの水管の先端と根元です

  • 喜寿司 - 赤貝です。昆布の旨味が漂います

    赤貝です。昆布の旨味が漂います

  • 喜寿司 - 本ミルです。白ミルとは香りが違います。先端の唇の紫色が艶めかしい

    本ミルです。白ミルとは香りが違います。先端の唇の紫色が艶めかしい

  • 喜寿司 - こちらは菊正宗一本です。その辛口が食中酒として最適

    こちらは菊正宗一本です。その辛口が食中酒として最適

  • 喜寿司 - 煮穴子の炙りです。白焼きとは異なりいったん茹でておりますので、ほんのりと温かいフワフワ食感を愉しめます

    煮穴子の炙りです。白焼きとは異なりいったん茹でておりますので、ほんのりと温かいフワフワ食感を愉しめます

  • 喜寿司 - 穴子の炙りのアップ

    穴子の炙りのアップ

  • 喜寿司 - 手綱寿司。これは外せません

    手綱寿司。これは外せません

  • 喜寿司 - 二種類の生牡蠣

    二種類の生牡蠣

  • 喜寿司 - こちらは大分だったかな?

    こちらは大分だったかな?

  • 喜寿司 - こちらは確か門司

    こちらは確か門司

  • 喜寿司 - 牡蠣の裏側

    牡蠣の裏側

  • 喜寿司 - 真鯛のカマをじっくりと蒸し焼きに

    真鯛のカマをじっくりと蒸し焼きに

  • 喜寿司 - 箸休めの奈良漬け

    箸休めの奈良漬け

  • 喜寿司 - 槍烏賊の印籠詰め。これも喜寿司さんでははずせない逸品

    槍烏賊の印籠詰め。これも喜寿司さんでははずせない逸品

  • 喜寿司 - 真鯛のカマの炙り

    真鯛のカマの炙り

  • 喜寿司 - 鯛の中の鯛です

    鯛の中の鯛です

  • 喜寿司 - 墨烏賊とバフンウニを小鉢に盛り付けます

    墨烏賊とバフンウニを小鉢に盛り付けます

  • 喜寿司 - 煮切りをひとたらし

    煮切りをひとたらし

  • 喜寿司 - 有明の海苔をちぎって混ぜ混ぜ混ぜ。至福の時間の到来です

    有明の海苔をちぎって混ぜ混ぜ混ぜ。至福の時間の到来です

  • 喜寿司 - 箸休めのべったら漬け

    箸休めのべったら漬け

  • 喜寿司 - ものは大事に使います。継いだ跡がなかなか良い感じ。

    ものは大事に使います。継いだ跡がなかなか良い感じ。

  • 喜寿司 - 鮃です

    鮃です

  • 喜寿司 - 銚子のカジキ。突きん棒では有りません

    銚子のカジキ。突きん棒では有りません

  • 喜寿司 - 背鰭直下の背トロ。きめの細やかさが半端無い。

    背鰭直下の背トロ。きめの細やかさが半端無い。

  • 喜寿司 - 煮蛤。噛むと、ジュワッと旨味の汗が口中に流れ出しました。これぞ、老舗の味ですね。

    煮蛤。噛むと、ジュワッと旨味の汗が口中に流れ出しました。これぞ、老舗の味ですね。

  • 喜寿司 - カジキの隙身です。下手な本鮪の中トロよりウンマイっす。

    カジキの隙身です。下手な本鮪の中トロよりウンマイっす。

  • {"count_target":".js-result-Review-139553121 .js-count","target":".js-like-button-Review-139553121","content_type":"Review","content_id":139553121,"voted_flag":null,"count":761,"user_status":"","blocked":false}
2021/03訪問5回目

4.8

  • 料理・味5.0
  • サービス4.5
  • 雰囲気5.0
  • CP4.5
  • 酒・ドリンク4.0
¥40,000~¥49,9991人

新店(しんだな)よ、仰ぎ見るが良い!

土曜日の夜です。

三越前から人形町まで散策。
今夜はおよそ二年ぶりの喜寿司さんにお伺いします。

通りを左折すると、蒲公英色の暖簾を下げられているところ。以前は確か草色だったような記憶が...

『こんにちは』
『いらっしゃいやし~』

カウンタの左端にご案内。正面は柔らかな接遇が持ち味の山根氏。大親方亡きあと、老舗の矜持を護る旧き良き職人さんです。

隣には確かご次男だったかな。当代の海老蔵似のご長男は、今日は帳場にいらっしゃるようです。ということは大女将はご不在ということか。

『お久しぶりですねぇ』と山根氏が呟きます。
隣のご次男もラッコに微笑みます。

覚えてんのかよぉ~。
そりゃあね、こんなにたくさん食べる輩は記憶に残るかもしんないけど、アハッ、恥ずかしいような、嬉しいような。

ほどなく賑やかな十名様のご家族がご到着。ご近所にお住まいのご常連さんのようです。
一番奥にオヤジ様が着席し、お孫さんたちに囲まれての和やかな夕食。

おもわずラッコの顔もほころびます。
だって皆さん、幸せそうなんだもん。そんな笑顔のお裾分けなら大歓迎。

親方の油井隆一氏が鬼籍に入られて早三年目の春。
ラッコの左手の遺影から、柔らかく微笑む視線を感じ取ります。

素敵なお店だなぁ。
今更ながらその事実を再確認します。

小粋で鯔背で新参者にも優しく、小さなお子様にも丁寧な言葉遣いと所作。

時間だけが醸す上質な空間に漂うラッコ。

昨今、お若くして独立されるお店も多いようですが、是非こちらような名店を仰ぎ見て、確かな目標に定めていただきたいと感じます。

さて、いただいたものは以下の通り。
明らかに食べ過ぎ、呑みすぎなので、支払いもちょうど四枚となりましたが、普通に過ごせば二枚でお釣りがくるかと思いますので、その点はあまり参考にしないでください。

そしてご馳走様でした。


<つまみ>
●お通し:蛍烏賊
●お造り:青柳、細魚、帆立、真鯛、梶木
●平貝:磯辺、知多
●〆鯖:静岡
●口直し:べったら漬け
●生牡蠣:新種、佐伯市大入島
●煮蛤:鹿島灘
●真鯛:カマ焼き
●真鯛:肝の甘露煮
●槍烏賊:印籠
●手綱寿司
●口直し:たまり醤油漬け

<握り>
●赤貝:大連
●蝦蛄:日生
●赤身:背鰭
●小柱:伊勢
●鰹:鹿児島
●赤貝紐:細巻き

<お酒>
●エビス:小瓶
●菊正宗:四合

  • 喜寿司 - 築六十有余年の粋なたたずまい

    築六十有余年の粋なたたずまい

  • 喜寿司 - 暖簾が蒲公英色に変わりました

    暖簾が蒲公英色に変わりました

  • 喜寿司 - 先代の油井隆一氏。カッコ良かったっす

    先代の油井隆一氏。カッコ良かったっす

  • 喜寿司 - エビスの小瓶で喉の洗浄

    エビスの小瓶で喉の洗浄

  • 喜寿司 - お通しの蛍烏賊。煮切り醤油が格別にウンマイ

    お通しの蛍烏賊。煮切り醤油が格別にウンマイ

  • 喜寿司 - カジキとサヨリをお願いし、他にお任せで三点ほど盛り付けていただきました

    カジキとサヨリをお願いし、他にお任せで三点ほど盛り付けていただきました

  • 喜寿司 - 青柳です。この潮臭い香りが大好き

    青柳です。この潮臭い香りが大好き

  • 喜寿司 - 軽く酢洗いした細魚。〆ていないので柔らかな食感

    軽く酢洗いした細魚。〆ていないので柔らかな食感

  • 喜寿司 - 明石の真鯛です。昼〆なのでコリコリ食感。皮と接した身の部分に健全な脂が迸ります

    明石の真鯛です。昼〆なのでコリコリ食感。皮と接した身の部分に健全な脂が迸ります

  • 喜寿司 - 旬のカジキ。今、これをいただかないと江戸前寿司とは言えません

    旬のカジキ。今、これをいただかないと江戸前寿司とは言えません

  • 喜寿司 - 知多の平貝。こちらは厚切りが持ち味。『だって薄いとパサパサしちゃいますでしょ』と山根氏

    知多の平貝。こちらは厚切りが持ち味。『だって薄いとパサパサしちゃいますでしょ』と山根氏

  • 喜寿司 - でっかよぉ~、この平貝

    でっかよぉ~、この平貝

  • 喜寿司 - 菊正宗にシフト。こちらの日本酒は菊正一本です

    菊正宗にシフト。こちらの日本酒は菊正一本です

  • 喜寿司 - 静岡産のマサバ。脂の隙間に忍び込んだ酢が絶妙

    静岡産のマサバ。脂の隙間に忍び込んだ酢が絶妙

  • 喜寿司 - この煮切り醤油が格別。日本酒のツマミにもなります

    この煮切り醤油が格別。日本酒のツマミにもなります

  • 喜寿司 - 箸休めのべったら漬け

    箸休めのべったら漬け

  • 喜寿司 - 大分県佐伯市の大入島で養殖されている新種の真牡蠣。名前はまだありません

    大分県佐伯市の大入島で養殖されている新種の真牡蠣。名前はまだありません

  • 喜寿司 - このマガキはウンマイ

    このマガキはウンマイ

  • 喜寿司 - 面白い形状ですね

    面白い形状ですね

  • 喜寿司 - 何だかエイリアンの頭みたい

    何だかエイリアンの頭みたい

  • 喜寿司 - 鹿島灘の煮蛤。老舗の煮物はウンマイ

    鹿島灘の煮蛤。老舗の煮物はウンマイ

  • 喜寿司 - カマ焼きまで時間がかかるので、真鯛の肝の甘露煮を出していただきます。お酒に合う

    カマ焼きまで時間がかかるので、真鯛の肝の甘露煮を出していただきます。お酒に合う

  • 喜寿司 - 明石の真鯛のカマの塩焼き

    明石の真鯛のカマの塩焼き

  • 喜寿司 - 鯛の中の鯛。お約束です

    鯛の中の鯛。お約束です

  • 喜寿司 - 槍烏賊の印籠は食べないとあきまへん

    槍烏賊の印籠は食べないとあきまへん

  • 喜寿司 - 干瓢や胡麻、刻み海苔が入ったシャリが

    干瓢や胡麻、刻み海苔が入ったシャリが

  • 喜寿司 - 手綱寿司。美しい!

    手綱寿司。美しい!

  • 喜寿司 - この手綱もいただかないと帰れません

    この手綱もいただかないと帰れません

  • 喜寿司 - 箸休めのたまり醤油漬け

    箸休めのたまり醤油漬け

  • 喜寿司 - 赤貝。大連産の上物

    赤貝。大連産の上物

  • 喜寿司 - 岡山は日生の蝦蛄

    岡山は日生の蝦蛄

  • 喜寿司 - 赤身。背びれの真下

    赤身。背びれの真下

  • 喜寿司 - 伊勢の小柱

    伊勢の小柱

  • 喜寿司 - 鹿児島の初鰹

    鹿児島の初鰹

  • 喜寿司 - 赤貝のヒモの細巻き

    赤貝のヒモの細巻き

  • 喜寿司 - 山葵タップリを所望

    山葵タップリを所望

  • 喜寿司 - 〆のお椀

    〆のお椀

  • 喜寿司 - 真鯛のカブトのお吸い物です

    真鯛のカブトのお吸い物です

  • 喜寿司 - 眼の周りのゼラチン質がウンマイ

    眼の周りのゼラチン質がウンマイ

  • 喜寿司 - 真鯛の目玉。デカいっす

    真鯛の目玉。デカいっす

  • 喜寿司 - 三時間ほど楽しみました

    三時間ほど楽しみました

  • {"count_target":".js-result-Review-127402438 .js-count","target":".js-like-button-Review-127402438","content_type":"Review","content_id":127402438,"voted_flag":null,"count":752,"user_status":"","blocked":false}
2019/02訪問4回目

4.5

  • 料理・味4.5
  • サービス4.5
  • 雰囲気5.0
  • CP4.5
  • 酒・ドリンク4.0
¥30,000~¥39,9991人

新店(しんだな)よ、傅くがよい!

金曜日の夜です。

出張帰りの新幹線を上野駅で降り、電話をおかけしたところ『カウンターをご用意できます』とのこと。
心なしか逸る気持ちを抑えつつ、日比谷線の改札に向かいます。今夜はアジアカップの決勝だしな、軽めに終わらせないと生中継に間に合わないよなぁ、と出来もしないことを誓います。

だってそろそろ梶木の揃う頃。宮城の突きん棒かな? まさかの芭蕉だったりして?

こちらは老舗の風格漂う、江戸前の粋で鯔背なお鮨屋さん。
そう! お鮨屋さん。

雨後の竹の子のように林立する新店とは訳が違います。格が異なります。

企業経営の雇われ店主が営むところは”お鮨店”。家族経営もしくは独立資本は”お鮨屋”さん。ラッコの中では勝手に線引きしています。

良い悪いの話ではありません。
所詮、個人の好み。お鮨屋さんが不明朗会計で不安に思われる方は、一斉スタート、おきまりのみの時間制限の回転制の”お鮨店”が宜しいでしょうし、逆に、お客のペースで親方との距離感を愉しみたい方は”お鮨屋”さんが宜しいかも。

ラッコの中ではいくつか馴染みの”お鮨屋”さんをセットしてまいりましたが、人形町エリアのラッコ基地の拠点がこちらのお店。

1923年創業と言えば関東大震災の年。暖簾の前に立つと、時間が必要な風格を纏った、威厳、を感じざるを得ません。

お客様も、新宿や銀座の新店とは明らかに異なるプロファイル。
分かりやすく例えれば、銀座の二葉や昔の新富、帝国のなか田の流れをくむ奈可久の客層と同様、『寿司は白シャリよぉ~』と呟く、いわば守旧派の面々。あっ、ラッコは広島の田舎者ですけどね。

一方、グルメ雑誌や赤本に取り上げられている新店は、お若いアントンプレナーとして成功された方や、業界人風の比較的お若い方達で人気のようなイメージを持ちます。

重ねて言います。

良い悪いの話では有りません。個人の受けた心証というだけの与太話です。

お店が納得していればそれで良し。お金を払う人が楽しんでいればそれで良し。

伝えたいのはただ一つ。

良き格の違いを肌で感じたければ、人形町エリアではこちらにどうぞ。その一点のみ。

そしてご馳走さまでした。

いただいたものは以下の通りです。
ラッコの流儀で色々な個別リクエストに応じていただきましたが、それを快く受け入れていただく懐の深さ。毎度のことながら、心地良い時間を過ごすことができました。

ブートキャンプの軍曹、海老蔵と蜷川幸雄を足して割ったような当代、カッコ良いなぁ。

おっと、サッカーに間に合わない。
小走りに地下鉄に向かいます。


PS:負けたぁ! 今夜はやけ酒ヤァ!

つまみは●、握りは○、特に舌に馴染んだものは★付きで表現しております。

コメントは写真とともにどうぞ。

<つまみと握り>
★●鮪の頬肉の生姜煮
★●本ミル:愛知
●平貝:愛知
●赤貝
●帆立
★●小柱
●小肌:有明産
★●槍烏賊の印籠
★●手綱
●たまり漬け
★●穴子炙り海苔巻き
○赤身
○春子鯛:昆布〆
★○生の車海老
●車海老の頭の炙り
★○真梶木:銚子産
○平政
○真鯛:明石産
★○煮蛤
★○背トロの隙見
★○馬糞ウニ:根室産
○赤貝の紐巻き
★○干瓢巻き
●べったら漬け
●卵焼き

<お酒>
・恵比寿ビール:小瓶
・菊正宗:冷酒 三合

  • 喜寿司 - 老舗はやはりエビス

    老舗はやはりエビス

  • 喜寿司 - お通しの鮪の頬肉の生姜煮。これだけで粘って帰れば怒られてしまうかも? でもこれをお代わりしてお酒を頂けば、それで満足かも(^◇^)

    お通しの鮪の頬肉の生姜煮。これだけで粘って帰れば怒られてしまうかも? でもこれをお代わりしてお酒を頂けば、それで満足かも(^◇^)

  • 喜寿司 - 貝の五点盛り。天然帆立、釧路の小柱、愛知の平貝、赤貝、愛知の本ミル

    貝の五点盛り。天然帆立、釧路の小柱、愛知の平貝、赤貝、愛知の本ミル

  • 喜寿司 - 有明の小肌。九段下の寿司●ほど酢と塩が立っていないけど、昔ながらの強い〆加減。江戸前の本流かな。ラッコのどストライクでした

    有明の小肌。九段下の寿司●ほど酢と塩が立っていないけど、昔ながらの強い〆加減。江戸前の本流かな。ラッコのどストライクでした

  • 喜寿司 - 菊正宗一本に絞っています。食中酒としては白鷹や浅間嶽と並ぶ銘酒

    菊正宗一本に絞っています。食中酒としては白鷹や浅間嶽と並ぶ銘酒

  • 喜寿司 - 小皿に浮かぶ『喜』の文字

    小皿に浮かぶ『喜』の文字

  • 喜寿司 - 江戸前古典の流儀。ガリと干瓢、大葉を混ぜたシャリに柚子の香りを添加。甘辛い詰めと柔らかい食感を残した煮烏賊の身と混ぜシャリの三位一体に感動。ラ右のカップルと左のフランス人女子が慌てて注文

    江戸前古典の流儀。ガリと干瓢、大葉を混ぜたシャリに柚子の香りを添加。甘辛い詰めと柔らかい食感を残した煮烏賊の身と混ぜシャリの三位一体に感動。ラ右のカップルと左のフランス人女子が慌てて注文

  • 喜寿司 - 手綱。江戸前古典の流儀。薬味は芝海老おぼほ。これを食わずして鮨を語るなかれ!

    手綱。江戸前古典の流儀。薬味は芝海老おぼほ。これを食わずして鮨を語るなかれ!

  • 喜寿司 - ウンマイ。大好き。次回は小肌を春子鯛にしてもらおうかな(^◇^)

    ウンマイ。大好き。次回は小肌を春子鯛にしてもらおうかな(^◇^)

  • 喜寿司 - 対馬の穴子のフワフワ炙り。海苔を所望し、包んでいただきます

    対馬の穴子のフワフワ炙り。海苔を所望し、包んでいただきます

  • 喜寿司 - 穴子と海苔ってベストパートナー

    穴子と海苔ってベストパートナー

  • 喜寿司 - 赤身。大間の一本釣り。石司一本。絆は太い。ラッコも仲卸は石司が好き

    赤身。大間の一本釣り。石司一本。絆は太い。ラッコも仲卸は石司が好き

  • 喜寿司 - 春子鯛の昆布〆。身はやや薄め

    春子鯛の昆布〆。身はやや薄め

  • 喜寿司 - 活の車海老

    活の車海老

  • 喜寿司 - 頭を炙ります。ボリボリ、パリパリ、海老味噌の甘い香りが鼻腔をくすぐります

    頭を炙ります。ボリボリ、パリパリ、海老味噌の甘い香りが鼻腔をくすぐります

  • 喜寿司 - 銚子の真梶木。こちらで扱うのは蛇腹のみ

    銚子の真梶木。こちらで扱うのは蛇腹のみ

  • 喜寿司 - 鮃の上身。でっかい。8kgの大物

    鮃の上身。でっかい。8kgの大物

  • 喜寿司 - ヒラマサ。海のスプリンター

    ヒラマサ。海のスプリンター

  • 喜寿司 - 煮蛤。安定の逸品

    煮蛤。安定の逸品

  • 喜寿司 - 大間の一本釣り鮪の剥き身。シャリが隠れます。四谷のオハギのネギと沢庵抜き

    大間の一本釣り鮪の剥き身。シャリが隠れます。四谷のオハギのネギと沢庵抜き

  • 喜寿司 - 根室の馬糞ウニ。濃いーーーー! 半熟卵の塊

    根室の馬糞ウニ。濃いーーーー! 半熟卵の塊

  • 喜寿司 - 赤貝の紐まき。キュウリは無し

    赤貝の紐まき。キュウリは無し

  • 喜寿司 - 屋号入りの湯飲み。新店ではあまり見かけないかも?

    屋号入りの湯飲み。新店ではあまり見かけないかも?

  • 喜寿司 - 海苔巻き。鮨はこれで締めないと

    海苔巻き。鮨はこれで締めないと

  • 喜寿司 - この干瓢だけでお酒を一合飲みたかった

    この干瓢だけでお酒を一合飲みたかった

  • 喜寿司 - 卵

  • {"count_target":".js-result-Review-96920403 .js-count","target":".js-like-button-Review-96920403","content_type":"Review","content_id":96920403,"voted_flag":null,"count":592,"user_status":"","blocked":false}
2018/09訪問3回目

4.5

  • 料理・味4.5
  • サービス4.5
  • 雰囲気5.0
  • CP4.5
  • 酒・ドリンク4.0
¥30,000~¥39,9991人

新店(しんだな)よ、跪くがよい!

木曜日の夜です。

福島からの出張帰りに上野で下車。日比谷線で人形町まで移動し、喜寿司さんにお伺いします。

予約はしておりませんが、木曜日だし、まぁ、大丈夫でしょう。

六時過ぎに暖簾をくぐります。

そうそう、この空気感。
なんだか身体の力が抜けていきます。弛緩し始めます。老舗の歴史がそうさせるのでしょう。

銀座の新店にはない、威厳、というか、精霊に満たされたような空間がそこに存在します。

こればっかりは好みですからね、良いも悪いも仕分けする必要は無いのですが、私はこちらの歴史漂う空気に癒されます。ただのジジくさい小デブなんでしょうね。あっ、確かにジジイでは有りますが。

先代のサウスポーは今年の五月に鬼籍に入られたとのこと。昨年七月から板前には立たれていなかったようです。

亡き家内の抗癌剤治療の合間を見て、何度か二人でお伺いした土曜日のお昼。先代の優しい眼差しとお話に、大人の男を感じたあの頃・・・

今は御子息が後を継がれ、腕利きの年配軍曹の睨みも効きつつ、喜寿司の暖簾は安泰です。

次回は加治木が旬の来年二月にお伺いすると誓い、二時間半の孤独な、でも自由な宴は終了。

いただいたものは以下の通りです。
そしてご馳走さまでした。

<つまみ>
●もずく酢:酢だよ酢。覚醒
●本ミル:コリコリ
●赤貝:糸を引く昆布の旨み、驚きの大連産
●平貝:愛知産、築地仲卸の隠し水槽、毎日五枚
●帆立:硬めの身質、だれていない
●蒸し鮑:メガイ、肝は甘露煮
●松川鰈:薄造り、淡路産の三キロ
●穴子の炙り:舌の上で解ける、フワフワ

<握り>
●鰹:気仙沼産、鞍掛で
●鱸:京都の宮津産、全く泥臭くない
●縞鰺:天然、今夜のナンバーワン
●蝦蛄:知多産
●本鮪:大間産、太平洋からの反時計回り
●中トロ:骨に近い部位、濃厚
●活車海老:天草産、頭は炙りで
●新イカ:小柴産、シャクシャク
●ウニ:礼文島のムラサキ
●新子:有明産、二枚付け
●小肌:東京湾、三日目、どストライク
●煮烏賊:白イカの印籠、もうすぐ槍烏賊
●手綱寿司:甘い朧と渋い緑茶が合う
●海苔巻き:締めはこれに限る
●卵:冷蔵前なのでフワフワ、白身の擂り身入り

<お酒>
●恵比寿:小瓶
●菊正宗:冷酒、二合


  • 喜寿司 - 縞鰺、流石天然。今夜のナンバーワン

    縞鰺、流石天然。今夜のナンバーワン

  • 喜寿司 - 大間の中トロ、鞍掛、背骨に接する部位なので旨みが濃い

    大間の中トロ、鞍掛、背骨に接する部位なので旨みが濃い

  • 喜寿司 - 鱸

  • 喜寿司 - 手綱寿司、茹で海老と小肌、薬味は朧、朧の味醂と砂糖の甘さが渋いお茶とマリアージュ!

    手綱寿司、茹で海老と小肌、薬味は朧、朧の味醂と砂糖の甘さが渋いお茶とマリアージュ!

  • 喜寿司 - 鰹の鞍掛、真ん中の黒い部分が皮、気仙沼の登り鰹

    鰹の鞍掛、真ん中の黒い部分が皮、気仙沼の登り鰹

  • 喜寿司 - 有明の新子の二枚付け、新子はこのサイズが一番

    有明の新子の二枚付け、新子はこのサイズが一番

  • 喜寿司 - 赤貝、平貝、本ミル、帆立のクインテット

    赤貝、平貝、本ミル、帆立のクインテット

  • 喜寿司 - 本ミルの水管、コリコリ、そして昆布の旨み

    本ミルの水管、コリコリ、そして昆布の旨み

  • 喜寿司 - メガイの酒蒸し、山葵とツメで半々ずつ

    メガイの酒蒸し、山葵とツメで半々ずつ

  • 喜寿司 - ツメの旨みが超絶的

    ツメの旨みが超絶的

  • 喜寿司 - 松川の薄造りと紐、ポン酢で

    松川の薄造りと紐、ポン酢で

  • 喜寿司 - 穴子の炙り、舌の上で溶けて無くなります

    穴子の炙り、舌の上で溶けて無くなります

  • 喜寿司 - 蝦蛄

    蝦蛄

  • 喜寿司 - 大間の赤身

    大間の赤身

  • 喜寿司 - 活の車海老、天草の養殖

    活の車海老、天草の養殖

  • 喜寿司 - 小柴の新イカ、小柴は初めて!

    小柴の新イカ、小柴は初めて!

  • 喜寿司 - 活車海老の頭の炙り

    活車海老の頭の炙り

  • 喜寿司 - 礼文島のムラサキ

    礼文島のムラサキ

  • 喜寿司 - そのお父さん、東京湾の小肌

    そのお父さん、東京湾の小肌

  • 喜寿司 - 白イカの印籠

    白イカの印籠

  • 喜寿司 - 中はガリと海苔、胡麻の三位一体

    中はガリと海苔、胡麻の三位一体

  • 喜寿司 - 小肌、ピンク色は芝海老の朧

    小肌、ピンク色は芝海老の朧

  • 喜寿司 - 手綱の車海老部分

    手綱の車海老部分

  • 喜寿司 - 干瓢巻き一本

    干瓢巻き一本

  • 喜寿司 -
  • 喜寿司 - 白身魚入りの卵、冷蔵前なので更にフワッフワ

    白身魚入りの卵、冷蔵前なので更にフワッフワ

  • 喜寿司 - 寿司屋の緑茶は渋くて美味い

    寿司屋の緑茶は渋くて美味い

  • 喜寿司 - ビール瓶を入れる容器が昭和

    ビール瓶を入れる容器が昭和

  • 喜寿司 - もずく酢、酢で目が覚めます

    もずく酢、酢で目が覚めます

  • 喜寿司 - 外観

    外観

  • {"count_target":".js-result-Review-89825908 .js-count","target":".js-like-button-Review-89825908","content_type":"Review","content_id":89825908,"voted_flag":null,"count":611,"user_status":"","blocked":false}
2018/02訪問2回目

4.5

  • 料理・味4.5
  • サービス4.5
  • 雰囲気5.0
  • CP4.0
  • 酒・ドリンク4.0
¥40,000~¥49,9991人

新店(しんだな)よ、震えるがよい!

水曜日の夜です。

今日は五十六の誕生日。
一人静かに呑める場所を考えます。

想い起すこと5、6年前、今は亡き家内の誕生日にお伺いした此方を思い出しました。

出張帰りの新幹線のデッキから電話をかけます。ひと席キープ出来ました。上野で日比谷線に乗り換え、人形町で薄暮の地上に駆け上がります。

セントポールの油井サウスポーはご不在でした。会計時に三男にお聞きしたところ・・・

でも海老蔵からケレン味を、蜷川幸雄からアクを脱色したかのような男伊達のご長男と、彼を厳しく指導されたBoot Campの軍曹が脇を固めているので、まったく問題なし。

老舗は盤石です。

ピンクリボンの会のウォーキングを抜け出し、一緒に食したお昼のちらし寿司に弾けた笑顔・・・

夜にお伺いして腹六分目の小デブの脇をつつき、『下品だから食べ過ぎないようにね』と優しく釘を刺した大きな瞳・・・

カウンターの左奥で、目立たないようにハンカチで目尻をぬぐいます。

今夜は誰も止めてくれません。

お隣のお任せコースと比べると、お好みなので一皿一皿の盛りも多く、優に二人前の食事量。
菊正宗の冷酒があまりにも美味く、ついつい呑みすぎの六合ともなれば、お会計はそれなりの結果。

清澄な老舗の空気にほぐされ、スマホの中でジッと見つめる家内の笑顔に癒され、気がつけば三時間強の滞在。

老舗の味と風格に酔いしれました。

いただいたものは以下の通り。
そしてご馳走さまでした。

<おつまみ>

●お通し:
菜の花の辛子和え

●貝盛り:
赤貝、小柱、帆立、本ミルの水管、本ミルの内蔵を包む袋。帆立と本ミルは昆布味が濃い。早くも悶絶

●加治木:
銚子沖産。蛇腹部分。産卵前なので美味い。その内台湾沖に南下しちゃうんだよなぁ

●平貝の磯辺焼き:
知多半島産。デッカくて分厚い特大サイズ

●煮蛤:
老舗の器量にただただ溜息

●〆鯖:
静岡の御前崎産。中を開き、生姜と浅葱を忍ばせます

●槍烏賊の印籠:
一本。ガリと胡麻と海苔と柚子

●焼き穴子:
壱岐産。タレと塩でいただきます

●生牡蠣:
佐賀のオトフセ。クマモトのような小振りの牡蠣。味わいはシルキー

●鱸のカマ焼き:
焼き物を所望したところ、鱸がございます、とのこと。サッカーで鍛えた頑健な若い衆が、じっくりと丁寧に焼き上げてくれました

●鮃の肝:
鱸が焼きあがるまでの酒の友。3キロの魚体なので肝も大きい

●鮃の卵と槍烏賊の内蔵和え:
これも酒に合う

<握り>
●寒鮃:肉厚
●縁側:熟成とコリコリの間
●赤貝の紐:旨味が濃い
●小肌:江戸前のエース
●背トロ:背鰭の直下。繊細な歯触りと峻烈な脂
●細魚:立て塩
●馬糞ウニ:手巻きです。小川の北方四島産
●手綱寿司:これがいただきたかった
●ヒヨッコ:此方の名物
●寛平:江戸前の締め
●馬糞ウニ:軍艦で二貫。海苔が美味い。大森の老舗

<お酒>
●菊正宗:冷酒で六合

  • 喜寿司 - 手綱寿司

    手綱寿司

  • 喜寿司 - 貝盛り

    貝盛り

  • 喜寿司 - 馬糞ウニのてんこ盛り

    馬糞ウニのてんこ盛り

  • 喜寿司 - オトフセ

    オトフセ

  • 喜寿司 - 背トロ

    背トロ

  • 喜寿司 - 加治木の蛇腹

    加治木の蛇腹

  • 喜寿司 - 平目の肝

    平目の肝

  • 喜寿司 - 槍烏賊の印籠

    槍烏賊の印籠

  • 喜寿司 - しめ鯖:間に生姜とネギを挟みます

    しめ鯖:間に生姜とネギを挟みます

  • 喜寿司 - 煮蛤

    煮蛤

  • 喜寿司 - 穴子:タレ

    穴子:タレ

  • 喜寿司 - 穴子:塩

    穴子:塩

  • 喜寿司 - 鱸のカマ焼き

    鱸のカマ焼き

  • 喜寿司 - 平貝の磯辺

    平貝の磯辺

  • 喜寿司 - 寒鮃

    寒鮃

  • 喜寿司 - 縁側

    縁側

  • 喜寿司 - 赤貝の紐

    赤貝の紐

  • 喜寿司 - コハダ

    コハダ

  • 喜寿司 - サヨリ

    サヨリ

  • 喜寿司 - 馬糞ウニの手巻き

    馬糞ウニの手巻き

  • 喜寿司 - ヒヨッコ

    ヒヨッコ

  • 喜寿司 - ヒヨッコの裏側

    ヒヨッコの裏側

  • 喜寿司 - 海苔巻き

    海苔巻き

  • 喜寿司 - 鮃の卵と槍烏賊の内臓

    鮃の卵と槍烏賊の内臓

  • 喜寿司 - 菜の花の辛子和え

    菜の花の辛子和え

  • 喜寿司 - 菊正宗

    菊正宗

  • 喜寿司 -
  • {"count_target":".js-result-Review-80578994 .js-count","target":".js-like-button-Review-80578994","content_type":"Review","content_id":80578994,"voted_flag":null,"count":601,"user_status":"","blocked":false}
2012/10訪問1回目

4.0

  • 料理・味-
  • サービス-
  • 雰囲気-
  • CP-
  • 酒・ドリンク-
¥2,000~¥2,9991人

人形町散策のお昼ご飯なのだ、の巻

古い写真が見つかったので、記録と記憶のためにアップします。
2014年に帰天した家内と水天宮に参詣した際、お昼ご飯に立ち寄りました。
『ああっ、鯛が入ってる』
『これ、なんだろう』
『何種類ぐらいなのかな?』
なんてかいわしながら、二人で仲良くちらしを頬張った記憶が蘇ります。

  • 喜寿司 -
  • 喜寿司 -
  • {"count_target":".js-result-Review-17429994 .js-count","target":".js-like-button-Review-17429994","content_type":"Review","content_id":17429994,"voted_flag":null,"count":738,"user_status":"","blocked":false}

口コミが参考になったらフォローしよう

raccostar

利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。問題のある口コミを連絡する

raccostarさんの他のお店の口コミ

raccostarさんの口コミ一覧(2463件)を見る

この店舗の関係者の方へ

ユーザーから投稿された口コミに対して、お店側からお礼や情報追加などの返信を行ってみませんか?

「みんなで作るグルメサイト」という性質上、店舗情報の正確性は保証されませんので、必ず事前にご確認の上ご利用ください。 詳しくはこちら

店舗基本情報

店名
喜寿司(㐂寿司/きずし)
受賞・選出歴
寿司 百名店 2021 選出店

食べログ 寿司 TOKYO 百名店 2021 選出店

ジャンル 寿司
予約・
お問い合わせ

03-3666-1682

予約可否

予約可

住所

東京都中央区日本橋人形町2-7-13

交通手段

地下鉄人形町駅 A3出口より徒歩1分

人形町駅から115m

営業時間
予算(口コミ集計)
¥20,000~¥29,999

利用金額分布を見る

支払い方法

カード可

(VISA、Master、JCB、AMEX、Diners)

電子マネー不可

サービス料・
チャージ

サービス料なし(2階は10%)、お通し550円

席・設備

席数

42席

(カウンター12席、テーブル4席、座敷26席)

個室

貸切

不可

禁煙・喫煙

全席禁煙

駐車場

空間・設備

落ち着いた空間、カウンター席あり、座敷あり

メニュー

ドリンク

日本酒あり、焼酎あり

料理

魚料理にこだわる

特徴・関連情報

利用シーン

一人で入りやすい 知人・友人と

こんな時によく使われます。

ロケーション

一軒家レストラン

オープン日

1923年

備考

アメックスが使えます(情報提供元:アメックス)

お店のPR

江戸前寿司伝統の仕事を施すことで、厳選素材がさらに魅力を増す

創業大正12年、江戸前寿司の伝統を頑なに守り続ける名店。その本質は、すべてのネタに施す丁寧な仕事にあります。柔らかく煮た蛤や穴子、オボロを挟んだ海老、筋を剥がした鮪、浅く〆られた光物。ひと手間加えることで、素材自体の持ち味がさらに輝きを増しています。シャリは白酢、赤酢、塩だけでさっぱりと。砂糖を一切使わないことで、米自体の甘みが引き立つのです。さらに品書きには手綱巻きや印籠詰めといった、見慣...

初投稿者

久留米指向久留米指向(2261)

最近の編集者

編集履歴を詳しく見る

ブログに店舗情報を貼る

食べログの会員になるとレストラン情報を編集する事ができます!この機会に是非ご登録ください!

従来の問い合わせフォームから問い合わせる レストラン情報編集のガイドライン

この店舗の関係者の方へ

食べログ店舗会員(無料)になると、自分のお店の情報を編集することができます。

店舗会員(無料)になって、お客様に直接メッセージを伝えてみませんか? 詳しくはこちら

周辺のお店ランキング

人形町・小伝馬町×寿司のランキング(点数の高いお店)です。

  • 2 高柿の鮨 - メイン写真:

    高柿の鮨 (寿司)

    3.80

  • 3 鮨 一條 - 料理写真:

    鮨 一條 (寿司)

    3.74

  • 4 喜寿司 - 料理写真:手綱巻

    喜寿司 (寿司)

    3.71

  • 5 鮨きむら - その他写真:

    鮨きむら (寿司)

    3.71

食べログ限定企画

店舗運営者の方へ