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サローネグループによるシチリア料理を中心としたトラットリア。5月以来、2度目の訪問。
相変わらず、親しみやすいメニュー表記と本格的な料理内容のギャップが素敵。その間口の広さが功を奏したのか、本格的イタリアンにとっては難しいと思われる立地にも関わらず、二回転満席の大盛況。こうやって、知らず知らずのうちにディープなシチリア料理に触れてファンになる方が増えるのは、素晴らしい。
シチリアの名店を食べ尽くした方にも、逆にシチリア料理と言われても具体的なイメージが湧かないという方にも、お勧めしたい名店。
<2017年7月>
豚のケーキ:豚頬肉・タン・耳の煮凝り、赤玉葱のアグロドルチェ、レンズ豆のクローブ煮、松の実・レーズン・オレガノ添え。ケーキ、と呼んでしまうことで、内臓料理へのハードルを下げている。もちろん、実際に食べてみても癖は全くなく、裏切らない。
神戸風じゃがいもロースト:ジャガイモを塩茹でにしてから一旦冷凍して寝かせ、神戸牛の脂で揚げ焼きにしたもの。ローズマリーとニンニク風味。和牛の旨味が吸い込んだジャガイモが食欲をそそる。
黄色いイワシのソース、極太麺:鰯、アンチョビ、サフラン、フィノキエット(野生のフェンネル)、レーズン、炒ったパン粉のソース。シチリア名物パスタ・コン・レ・サルデを黄色いイワシのソース、そしてパスタの名前ではなく極太麺と大胆かつ簡潔に表現してしまうのが楽しい。もちろん、味は本場さながら。
仔羊のしっとり焼き:仔羊の後脚を塩でマリネして寝かせ、翌日ニンニク・ローズマリー・玉葱、セロリでマリネ、更にトマトと白ワインを加えて蒸し焼きにしたもの。こちらもレンズ豆のクローブ煮添え。シチリア料理に詳しい方であれば、仔羊のストゥファートと言った方がイメージが湧きそう。前回もオーダーした料理だが、文字通りしっとりとジューシーに焼きあがっている。本場だとパサパサしていることもあるので、こちらの方が日本人の口に合うかもしれない。クミンとカイエンペッパーを途中から加えて味を変えると、一気にアラブ料理を思わせる味付けとなる。
ユキさんのクスクス:シチリア西部の町、トラパニの珍しいデザート。スムールを牛乳で炊いて、シナモン・クミン・カイエンで味付けしたもの。オレンジジャム、プラリネ入りセミフレッドと一緒に頂く。パレルモ「Bye Bye Blues」で長年働く日本人シェフ、ユキさんのレシピ。
シチリア流リコッタチーズのムース:キャラメルと栗の花の蜂蜜のソース、ナッツ類添え。
カジュアルなイタリアン居酒屋の皮を被った、本格的トラットリア
アメリカ食べ歩きから帰国してその足で向ったのは、日本橋「ロットチェント」。イタリアンのサローネグループが出店した、カジュアルなトラットリア。
当店の料理長を務める樋口さんとは、10年以上の付き合い。初めて会ったのは、今はなき銀座「シチリアーノ」。本格的なシチリアのリストランテ料理を供するレストランに日本で初めて出会うことができ、衝撃を受けると同時にわくわくしたのを覚えている。
その後、横浜「サローネ」の成功を経て、サローネグループは西麻布「イル・テアトリーノ・ダ・サローネ」など複数店舗を擁するに至り、樋口さんも統括料理長など監督的立場になった。
その樋口さんが、再び現場に立つのが、当店。トラットリアに相当するカジュアルな業態で、安価。立地も西麻布や銀座などではなく、日本橋。地域で働くサラリーマンやOLさんを主な顧客としており、当店がサローネグループであることを知らない、もしくはそもそもサローネを知らないお客さんも多いそう。
そんな立地と客層もあってか、当店は表向き、本格的イタリア料理店とは真逆のスタンスを取っている。メニューは、あえてイタリア語ではなく、簡易な日本語で表記され、敷居の高さや取っ付きにくさは一切ない。ところが、供される料理は本格的。シチリアを中心としたイタリア現地で修業し、本場の料理(リストランテもトラットリアも)を知っている能力の高い料理人達が、現地のトラットリア料理の伝統レシピを生かして上質な料理を作っている。店構えやメニューのカジュアル感や本場感のなさとのギャップが大きく、これほど面白い店はそうない。
イタリア料理を食べ込んでいる方には詳しい説明をするし、能書きはいらないから美味しいものを食べたいという方には敢えて込み入った説明はしない。どちらの客にも、凡百のイタリアン居酒屋とは異なる次元の美味しさは伝わる。
幅広い方にお勧めしたい、名トラットリア。
<2017年5月>
ハイカロリーサラダ:ペコリーノチーズと胡椒をたっぷり使ったサラダ。
ゴルゴンゾーラのやみつきムース:胡桃、栗の花の蜂蜜、胡椒のアクセント。
マグロのタルタル、アンディーブのお皿で:鮪頬肉のタルタル、アンディーブ、焼き茄子、ディル、エストラゴン、トリュフの香り。トリュフの香りもさることながら、焼き茄子の薫香がたまらない。
エビリゾ500%:濃厚な海老の出汁を使ったリゾット、ローズマリーとニンニクオイル。
名物!たこジャガ:セロリの葉・オリーブオイル・コルクと一緒に煮込んだ蛸、魚の出汁、ジャガイモ。弾力を保ちながらもしっとりと煮込まれた蛸と、出汁の旨味たっぷりのじゃがいもが出色。In Umidoなど料理用語を使わず、日本人に分かりやすいように、たこジャガ、と呼んでしまうのが潔い。
仔羊のしっとり焼き:イタリアでいう、仔羊のストゥファート。3日掛けて水を加えずに煮込んだスネ肉は、しっとり焼きという名称通り、ジューシー。フォークでほろりと身がほぐれる。クローブ、アンチョビ、ソフリットと合わせたレンズ豆が仔羊のエッセンスを吸い込んで、やたらと旨い。この定番の料理は本国合わせて何度も食べたことがあるが、付け合わせに風味が移ってこれほど美味しく食べることができるのは、初めての経験。後からクミンとカイエンペッパーを添えて頂くこともできるが、使わないままに食べ切ってしまった。
イカキモのラグー 極太麺:イカ、イカ肝の赤ワイン煮込みのソース、ロマーナ。ロマーナは、樋口シェフが浅草開化楼と共同開発したパスタ・フレスカ。もちもちした歯ごたえがたまらない。
辛めのアラビアータ 中太麺:唐辛子、トマトソース、ニンニク、イタリアンパセリ、トンナレッリ。トンナレッリも浅草開化楼によるもの。
スパイシーなクスクス、プラリネのセミフレッド:クスクス自体はアラブの影響が残るシチリア島西部で食べられるが、クスクスを使ったデザートは初めて。スパイシーな味付けと粒感が、セミフレッドと絶妙に溶け合い、全く違和感を感じない。
パンナコッタ、栗の花の蜂蜜、5種類のナッツ
レモンのソルベ:レモンを皮ごと使い、苦味を活かしたもの。
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浜田 岳文
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店名 |
閉店
ロットチェント(L'ottocento)
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---|---|
受賞・選出歴 |
イタリアン 百名店 2021 選出店
食べログ イタリアン TOKYO 百名店 2021 選出店 |
ジャンル | イタリアン、パスタ、海鮮 |
住所 | |
交通手段 |
日比谷線、東西線 茅場町駅から300m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算 |
¥6,000~¥7,999 ¥1,000~¥1,999 |
予算(口コミ集計) |
|
支払い方法 |
カード可 (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) 電子マネー不可 QRコード決済不可 |
サービス料・ チャージ |
サービス料5% |
席数 |
38席 |
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個室 |
無 |
貸切 |
可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | バリアフリー、車椅子で入店可 |
ドリンク | ワインあり、ワインにこだわる |
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料理 | 英語メニューあり |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
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サービス | お祝い・サプライズ可、ソムリエがいる |
お子様連れ |
子供可(小学生可) |
オープン日 |
2016年9月29日 |
備考 | |
初投稿者 |
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イタリアンのサローネグループが出店した、カジュアルなトラットリア。
当店の料理長を務める樋口さんとは、10年以上の付き合い。初めて会ったのは、今はなき銀座「シチリアーノ」。本格的なシチリアのリストランテ料理を供するレストランに日本で初めて出会うことができ、衝撃を受けると同時にわくわくしたのを覚えている。
その後、横浜「サローネ」の成功を経て、サローネグループは西麻布「イル・テアトリーノ・ダ・サローネ」など複数店舗を擁するに至り、樋口さんも統括料理長など監督的立場になった。
その樋口さんが、再び現場に立つのが、当店。トラットリアに相当するカジュアルな業態で、安価。立地も西麻布や銀座などではなく、日本橋。地域で働くサラリーマンやOLさんを主な顧客としており、当店がサローネグループであることを知らない、もしくはそもそもサローネを知らないお客さんも多いそう。
そんな立地と客層もあってか、当店は表向き、本格的イタリア料理店とは真逆のスタンスを取っている。メニューは、あえてイタリア語ではなく、簡易な日本語で表記され、敷居の高さや取っ付きにくさは一切ない。ところが、供される料理は本格的。シチリアを中心としたイタリア現地で修業し、本場の料理(リストランテもトラットリアも)を知っている能力の高い料理人達が、現地のトラットリア料理の伝統レシピを生かして上質な料理を作っている。店構えやメニューのカジュアル感や本場感のなさとのギャップが大きく、これほど面白い店はそうない。
イタリア料理を食べ込んでいる方には詳しい説明をするし、能書きはいらないから美味しいものを食べたいという方には敢えて込み入った説明はしない。どちらの客にも、凡百のイタリアン居酒屋とは異なる次元の美味しさは伝わる。
幅広い方にお勧めしたい、名トラットリア。
2017/07/27 更新