仕事始めのお昼は茅場町の酸っぱい宮川の唐揚げ定食にレバー串 : やき鳥 宮川

新年早々の仕事始めは茅場町で会議というので、少し早めに出て天ぷらみかわに向かったが「当分の間休業します」という貼り紙が出ていましたので、すぐ近くにある、二杯酢を付けて食べる酸っぱい唐揚げの「やき鳥宮川」に入りました。

カウンター席の端に腰を落ち着けて、女将に唐
揚げ定食と焼鳥の単品でレバー一本を注文。

すぐにスープが出て来たので少しずつ飲みながら待ちます。
このスープは料理と一緒にお代わりを持って来てくれるので、先に飲み干しても問題無いのです。

5、6分で唐揚げが揚がりました。
低温でじっくりと揚げた白い唐揚げは、胸、もも、手羽と異なる部位が組み合わせてあり、二杯酢が添えてあるので酢を付けて刻みネギを載せていただくとさっぱりと頂くことができるんです。
各部位は2個づつあるので一個はそのままで、もう一個は酢を付けて食べ進むと、単品レバーが焼き上がりました。

レバーは大きな串で普通なら二本分くらいのボリュームがあるので一本で十分です。
大きくても中心までしっかり火が通ているが表面に焦げ目はほとんどなくふんわり柔らかくて美味しい火入れです。
唐揚げの合間に味変アイテムとしてつまむと、唐揚げとレバーのどちらも一層美味しく感じます。

残ったご飯にスープをかけてネギを加えて、スープ茶漬にしてサラサラっと完食です。
さっさと会計をして、表で並んでいる諸氏に席を譲るのがオフィス街ランチのエチケットですから、女将と大将に新年の挨拶をしてご馳走様でした。

茅場町駅から日比谷線八丁堀に向かう大通りから一本日本橋寄りの狭い通りは「さくら通り」と言って、両側には右にも左にも「鳥」や「鶏」の文字を使った看板やメニューが目立ちます。
焼き鳥と鳥鍋の「鳥徳」、親子丼が自慢の「鳥ふじ」などの飲食店だけでなく鳥の加工問屋もぽつぽつと残っています。
江戸時代には、兜町・茅場町は日本橋川沿いの水上交通の要所として全国から多くの物資が集まっていて、鳥肉問屋も集積していた名残なんだそうです。
なかでもランチタイムには長い行列ができるのが「やき鳥 宮川」です。
早い時間だったので外の行列はまだ並んでいなくてラッキーと勇んで店内に入るとやはり満席で、待合の椅子にかけてしばらく待って4人テーブルに相席で座れましたので一番人気の唐揚げに単品でレバーの焼鳥一本を注文。
すぐにおばちゃんがお茶とスープに二杯酢の入ったトンスイも置いていく。
スープはお替り自由なので熱いスープをすすりながら出来上がりを待ちます。
先にレバーが焼きあがって出てきました。
大粒のレバーが軽く焦げ目がつく程度に焼いてあり、甘辛いタレがたっぷりとついている。
火の通し方は中心までしっかり目ですが堅くはなくふっくらと焼けています。
ご飯とお替りスープが出てくると唐揚げがもうすぐ揚がりますとの合図です。

唐揚げは衣は薄く低温でじっくりと揚げているので普通の唐揚げよりも白っぽい。
鶏肉はもも肉、胸肉、骨付きの手羽の3種類の部位を取り混ぜてあるので味と食感の違いを感じながら食べ進めていけます。

二杯酢につけていただく酸っぱい唐揚げは蒸暑い夏場のスタミナ補給にぴったりのさっぱり味です。
最後はご飯と一緒に持ってきてくれたお替りスープでスープ茶漬けにして〆る。
いやー、美味かったし、レバーでも夏バテ防止になるかな。

じめじめしたお天気が続いた後にカラリと晴れて夏の日差しがさしてくると、さっぱりとポン酢でから揚げが食べたくなってくる。
もも肉ではなく、手羽の部分をからりと揚げたから揚げをポン酢につけて刻みネギを乗せて食べると食欲が沸いて来ます。
ご馳走様でした。

2006/9
茅場町のサラリーマン、ＯＬの間で人気抜群の焼き鳥屋さんですがお客さんのほとんどが唐揚げを注文します。
木造二階建てですが内装は近年新しくしたようで油汚れなども無く意外にきれいで、スペースも結構広い。
１０人ほどかけられるカウンターの内側には下拵えをした鶏肉が山のように積み上げられたバットが３枚見える。
奥にはたっぷりと油の入った中華鍋のような鉄鍋が２つガスコンロの上に載っていて、注文順に交互に揚げている。
カウンターに座ると同時におばちゃんがお茶とスープを運んでくる。唐揚を注文すると酢醤油の入った小鉢も置いて「ひとつです」と注文を通す。何も言わなければ唐揚と決まっているのだ。
ご主人が鶏肉の山から一掴み取り出して鍋に一個ずつ形を整えながら入れていく。油の温度は低めらしく、そこそこ時間をかけて揚げていると、「ご飯出してください」と配膳係のおばあちゃんに声をかけるが、まだ鶏肉は鍋の中でぶくぶくと泡をあげている。
ご飯と味噌汁がカウンターに並べ始めると、ようやく鶏肉を皿に載せて渡してくれる。
ご飯をよそって運ぶ時間まで計算して、揚げたての熱々を出してくれているとすれば大したもんだ。
出てきた唐揚げは衣は薄く予想していたよりはずっと白っぽい。まずはそのままで食べてみると、ほのかな塩味とジューシーな肉汁がふわっと出てきて十分このままでも食べられる味だが、折角酢醤油が添えられているので、つけてみることに。思ったよりは薄味なので、二杯酢を出汁で割ったものと推測。手羽の方はこの酢醤油を付けた方がさっぱりして良いようだが、もともとあっさりした胸肉の方はそのままの塩味で味わった方が鶏肉本来の味を楽しめると思う。
ご飯と一緒にお替りスープも黙っていても持って来てくれるので、最後はスープ茶漬けにして〆る。
鶏肉の量も大きな塊と骨付きの手羽が有るので満腹に。
これで８５０円はＣＰが高いと思います。