「カツオ節」・・・よくよく見ると、芸術的な美しさ♡ : 日本橋だし場

美術館・・・。
次のワークショップの進みぐわいが何となく気になり、顔を出す。

一つの事の中に「好き」を見出して、全精力を打ち込んでいる人は、「若々しい」。
説明でも、何でも、話している「言葉」に、日々起こる小さい発見のリアルな感情が乗っているから、
聞いているコチラもニコニコと時間の経過を忘れて引き込まれてしまう。

その幸福なる時間はどんな化粧品よりもアッパーなドットよりも、
知識の「潤い」が、「言葉を受け取る肌」と「全ての指令を出す脳」に浸透し活性する。
如実に「若々しい」効能を浴びていると感じてしまう～♡　
新たな発見の話を聞けば、効くほどに、ドンドンとヘェロモンとかホルモンとか、
「若々しく」なってくる気がして、背伸びをしたくなる。ははっ～♡

・・・耳元で・・・coordinatorさんの、三回目の
「次の面会の・・・時間です・・・」
で、我に戻った・・・。

ははっ～♡

・・・
皆さんに挨拶をしつつも大きな通りに出で、車をちょっとだけ待つ。
大きな通りはいつも車が一杯になって走っている。
ただ、それだけのことなのだけど・・・、
たまたまの赤信号なのか、一瞬のフリーズと空間のスリープが時として起こる。

そんな合間を通って、鼻先に風が「カツオ出汁」の香りをかすめていく。

ただ、通りに出て車に乗り込む一瞬のコトなのだけど・・・「カツオ出汁」の匂いが香った。

『・・・あぁ～、にんべん様の　カツオ出汁　なのね・・・通りの向かいなのに・・・』

私の脳裏には、さっきまでの仏像の指先のクユリと、たまたま香ったカツオ出汁がリンクした。
どちらかを思えば、どちらも思い出す・・・そんなリンク・・・～♡

街の中を通り抜ける「カツオ出汁」の香り。
車に乗り込み・・・ちょっと笑顔になる香り～♡


・・・。


・・・高カロリー爆弾の美味しさも分る。
すんごーく分かる解る。しっかりと。

しかしながら・・・、カロリーをこそいでこそいで、こそいだからこその美味しさもあったりする。
と、思ったりもなんかもする。ははっ～♡

「カツオ出汁」の美味しさは何なんだろう？
マジで美味しいと思う♡
単体の「カツオ出汁」でも納得の美味しさなのに、昆布との「合わせ出汁」とかにしたら、
ほぼ、「はぁ～」とか「ほぉ～」とか言わずにはいられない。

芬芬なる香りとしか言い表せず、身体の芯にスーっと溶け入る味わい。
100人いたら１５６人くらいは、同意してくれると思う～♡　ははっ～♡

「カツオ出汁」を美味しいと～♡

・・・。

日本橋、コレド室町1Fの
にんべん日本橋本店「日本橋だし場」様にて、

「かつおだし」と、「かつぶしめしSサイズ」を頂く。


・・・「かつおだし」
最初から唇のアタリがソフト。
出汁の持つほのかな粘性が水分を一息にまとめているのに気がつく。
吸い込む息に沿って口に含むと、味わいを押しのけてカツオ節の香りがすり～っと鼻へとすり抜ける。
味よりも香りが先陣をきるので、身体が出汁を全身に瞬時に取り込んでいる感じがする。
自分が、取り込んでいるのに・・・出汁に包み込まれてしまう不思議な感じ・・・♡

味は、味わいをナンヤカンヤ言う・・・「その前にある味」。

絵を書くにしても、紙やキャンバス、壁や板・・・色を乗せるためのベースが必要・・・。
「かつおだし」は、味を乗せるためのベースとなるもの。

優しいとか落ち着くとか安らぐとかは、全部、身体に取込んだ後の余韻の話。

舌先を最初に伝う味は、味わいの、「その前にある味　♡」

・・・美味しいに決まっている♡不味いわけがない。
これまで成長するために取込んできた、そのほとんどのモノのベースの味なのだから。


・・・「かつぶしめし」
綺麗な肌色ピンク。細かに削られ整えられた　かつぶし　が白い容器の中で踊っている。
ゆらゆらと言うよりも、舞を舞う感じ優雅さで。
それは・・・身の踊りではなく、存在の揺らぎと・・・目を開けて・・・知る。

眼前に対峙した時に、思わず、目を閉じて鼻で香りを探ってしまった・・・。スーっと。

その香りは、揺らぐ海の懐かしくも大きい懐をイメージさせる香り。
目をとっさに閉じて、鼻に存分に味わわせたくなる香り♡
家での会話と明るさで食べる、何気ない食事を虹色でよみがえらせてくれる香り。
炊き立てでなくとも、煮返しの味噌汁だろうと、酢の進んだ漬物であろうとも、
その一つ一つが、話題になり、笑顔になり、途切れずにつむぐ会話を思い出させる香り。

少し冷め加減のご飯に、かつぶしを色良くのせて、醤油をまわす。

湯気で香りが飛んでしまっては、もったいない。
炊き立てのご飯にも、削りたてのかつぶしにも・・・。もったいない。
それは・・・わかるけど・・・そうじゃない・・・の。

落ち着いたご飯の上に、落ち着いたかつぶしをのせる・・・。これは、これが正しい食べ方・・・。

それはね・・・なぜなら・・・。

口に入れ、適度に温度に馴染んだ　かつぶし　が、ご飯の甘さを教えてくれるから。

その見た目の突飛さから、我の強いタイプと思われがちだが、かつぶしは静かで優しいタイプ。
時として場をかき回す醤油を上手になだめて、主役はご飯とわきまえた態度を示す。

ご飯を美味しく食べるほどに、その存在が輝くことを　かつぶし　は知っている。

誰でも主役で、時には前に出たいと感じるものだ・・・。

大人になればなるほど、脇に控えることの誇りと意地の意味を・・・知る。
・・・一口一口と食べ進むほどに　ソレ　を感じたりする・・・。～♡


・・・。・・・。・・・。